ハイスクールD×D√喰種 作:ビギナー
第1話 日常
この世界は――間違っている
僕たちは――
僕の救いは……眠りと幸せな夢だけ……
僕の救いは――――
放課後本を読みながら友人を待っていた時だった。
「またお前らかぁーー!!変態三人組!!まてやゴラァぁぁーー!!」
とても女性が出すべきではない怒声が聞こえそちらを見ると予想どうり待っていた友人がこちらに
向かってきた。
”後ろに大勢の女生徒を引き連れて”。この一文だけ見ればその友人はとてもモテているように思え
るがその前の文を足すとあら不思議、一気に状況は反転する……って今はこんなこと考えている場
合ではない。
「一誠ッ!!また何かしたの!?」
”兵藤一誠”僕が待っていた友人である。
「ち、ちげぇよ!俺たちは……そうッ!!約束の地、<コナン>で咲き誇る花たちを眺めていただ
けなんだ!!」
「それをいうなら約束の地<カナン>だし、桃の花が咲いているのは<桃源郷>だよ……」
「そう!それッ!!」
「そう!それっ!!じゃないよ!どうせ咲き誇る花って後ろの女生徒達で、いつものように更衣室
を覗いてただけじゃないかッ!!」
僕がそういうと一誠達は後ろを振り向きまた走り出した。――僕の腕を掴んで――
「ちょっ!どうして僕まで!!」
「へへっ!俺たちの仲じゃねぇか!」
「そう俺たちは運命共同体そう誓ったじゃねぇか兄弟!!」
そういったのは友人である松田と元浜である。
「そんなこと誓ったことなんてないし、無罪の友達を巻き込む……」
「カネキィーーー!!おまえもかァぁーー!!」
僕の叫びは空しく後ろの女生徒の怒声で掻き消えてしまった。
「って!!なんでそうなるの!?」
「へへっ!こういうこった、助けてやったんだぜ。おっと礼はいらねぇぜ俺たちの仲じゃねぇ
か!」
「そう俺たちは運命「そのやり取りはさっきやったよ!それに巻き込んだのはそっちじゃない
か!!」
僕らは走る。走る。走る。夕日に向かって……
「俺たちの
まるで連載途中で打ち切りになったバトル物の漫画のようなことを口走った元浜はこれまた漫画の
ように転んだ松田の足を掴んで……
「おまッ!元浜!!」
「俺たちは運命共同体だからな兄弟!!」
「はなせッ!!」
僕は後ろで繰り広げられる醜い争いをちらりと見たあとすぐに走りだす。松田、元浜君達の犠牲は
無駄にしないよ……
「「た、助けてくれ金木ィぃーー!!イッセェーッ!!」」
あーあーナニモ、キコエナイナー――
この日は尊い犠牲のおかげもあり、無事帰宅出来そうだ。
校門を一誠と出ると黒髪の綺麗な女の子がいた。見たことのない制服だから隣町の生徒かな?など
と思っているとその子が近付いてくるではないか。
「あ、あの……」
もしや……これは告白されるのではないか?校門にいるのは僕と一誠だけだ。そして一誠の悪名は
隣町まで響き渡っていると聞く、導き出される結論は……
「あの!!兵藤一誠さんですよね?初めて見た時から好きでした!もしよかったら付き合ってくれ
ませんか?」
僕しかな……い?……ん?ヒョウドウイッセイさん?僕の名前は
ドウ……兵藤……一誠だと!?
「えっ!お、おれっすか?」
「はい!!」
一誠は恐らく胸を見ていていきなり自分の名前が出て驚いたのだろう、僕も驚いた。
そしてすごく恥ずかしい……まさか自分が告白されるなどそんなこと起こるはずもないのに……
そもそも彼女とは初対面だし……こんなんだからムッツリとか妄想男とか変態三人組に言われるの
だろう。穴があったら入りたい……僕の顔はいま真っ赤な茹蛸のようだろう。
その顔を隠すためにも、それに僕がいたら邪魔だろうし……
「一誠僕は先に帰ってるね。」
「え、あ、あぁ……わかった。」
なるべく彼女の方を見ない様にして僕は家に向かって歩き出した。
二人から視界に入らない場所に移動してから僕は走った、恥ずかしさから二人から逃げるように
そもそも一誠は変態ではあるが顔立ちは整っているわけで、変態性を受け入れれるおおらかな女性
であれば……走り出してからそんなことばかり考えていた。
「と、取りあえず、お、落ち着こう……」
落ち着くために、あと走って喉が渇いたため自販機でアイスコーヒーを買う。
「はぁ……」
まさか一誠に彼女かぁ……一誠とは子供の頃からの付き合いだ。だからだろうか……なんか不思議
な感じだ。なんていうのだろう……これはそう弟が兄より先に恋人を家に連れてきたような感じだ
ろう。悔しいと思う反面うれしい、おめでとうといった気持ちが強い。お祝いに、何かいい物ない
かな……そんなことを考えながら帰路に着いた。
「ただいま……」
誰もいない家でそう呟く。
僕の両親は僕が小さいときに亡くなった……いや正確に言うなら”殺された”僕が遊びに出かけて
帰ってきた時のことだった、僕はあの時の光景を生涯忘れることはないだろう……
血と臓物が散らばりむせ返る程する鉄の……血の臭いを……
あの惨劇を引き起こした犯人は未だ捕まっていない。
僕は犯人を許すことが出来ないだろう。目の前に犯人がいたらきっと……
「だめ、だめだ。」
それはだめだ、どんなに憎くてもそれはだめだ。それに母さんも言っていたじゃないか……
「傷つけるより、傷つけられる人に……って」
あれ、母さんはそんなこと言っただろうか……
あ、れ……?あれ、あれ、おかしいな、言った……はずだ。
そう、言ったはずだ僕の母さんは優しくて立派な人だったのだから。伯母を見捨てられず仕送りを
たくさんして、ウチだって裕福な訳じゃなかったのに。だから働き過ぎて過労で……あれ、何を
言っているんだろうか僕は……母さんは父さんと一緒に殺されたのだからそんなことは”あり得ない”
「痛ッ!!」
突然頭痛がして僕はそのまま玄関に倒れ込んだ。
「ああぁぁあぁっぁぁぁ!!」
頭が割れる……!頭蓋をとんかちで殴りつけられているようだ。
「がぁぁぁぁぁッッ!!!あぁ……」
意識が薄れ、視界が黒く染まる。
「ぉ……ぉぃ……おい!カネキ!」
一誠の声が聞こえ瞼を持ち上げる。
「おい!カネキ!大丈夫なのかよ。」
「あれ……一誠どうしたの……?」
「どうしたのじゃねぇよ飯だから呼びにきたらお前が倒れてるから……」
倒れていた?僕が?
「あれ、なぜに玄関に……」
「はぁ……人騒がせなやつだな、寝てただけかよ……本気で心配したんだぞ。」
「ご、ごめん普段走らないのに急に走って疲れちゃったのかな……」
僕は渇いた笑いを上げながらそういうしかなかった。何で玄関で倒れていたのか分からなかったか
らだ。
「まぁいいや……それより飯だけどどうする?」
「じゃあお邪魔しようかな。」
僕の両親が亡くなってから本来なら親戚に引き取られるべきなのだが親戚の殆どが他界していたた
め僕は、施設に預けられるべきなのだがそこで兵藤家が身元引受人となってくれたため僕は、子供
の頃は一誠の家で暮らしていた今では隣ということもあり金木家で暮らしているが、夕飯だけは今
でも頻繁にご馳走になっている。
「みんなに重大な発表がある!!」
食事を終えたころ一誠が……
「実は……俺に……彼女ができました!!」
一誠がそう言った。ドヤ顔でそう言った。
たしかに事実であるが兵藤夫婦は……
「あなた一誠が!!一誠が!!」
「一誠ついに二次元と現実の区別がつかなくなったのか……」
「おいッ!!息子の言う事を少しは信じろよ!!」
まぁ信じられないだろうなぁ僕も目の前で告白を見なければ信じていなかった。
このままだとさすがにあれなので助け舟を出す。
「信じられないかもですけど、本当のことなんですよ。僕の目の前で告白されましたし。」
「じゃ、じゃあ一誠がおかしくなったんじゃなくて本当に……?」
「どうだ!!本当の事だったろうが!!」
またまたドヤ顔でそう言ったが僕の発言から何か思い出したようで
「あッ!そういえばカネキ俺が夕麻ちゃんに告白されたとき、お前自分が告白されると思ってただろ」
人が助言してやったのに余計なことを……
「あら、そうなの研君」
「まぁたしかにそう思うのも無理あるまい、隣にいたのがウチの変態息子だからな」
ッ!ぐぅ……これは恥ずかしい公開処刑じゃないか……!
「まっ!カネキは妄想男だからな「一誠だって彼女が告白してる時、胸しか見てなかったじゃない
か!!」なっ!そ、そんなことねぇよ!ちゃんと聞いてたし!」
「じゃあ、最初の一言目から全部いってみなよ。」
「え、えっと町で見掛け「はい違う」ぐぬぬ……あぁそうだよ!胸しか見てなかったよ悪いか
よ!」
「悪いよ!女の子が一生懸命、勇気を出して告白してくれたのに聞いてなかったなんて」
「うっ……それはそうだけど。」
よし勝った!これにより場は一誠が告白をよく聞かず胸ばかり見ていたことに意識が移った!これ
で……
「研君の言う通りだぞ女の子の告白をちゃんと聞かないだなんて、さてそれはさておき研君の気持
ちもわかるぞ。そんな可愛い子が近付いてきたらもしかしてと、思うのが男だ」
ッ!まさか話を逸らせなかっただなんて。ここは……
「あーあーそろそろ眠くなってきたなーという訳でそろそろウチに戻ります!ご飯おいしかったで
す!ではおやすみなさい!」
「あっ!おま逃げんなよ!微妙な空気にしたままいくなよ!」
逃げた訳ではない、そう……戦略的撤退だ。
空を見上げる。この時の僕はこれからも友人と馬鹿みたいなことして、好きな本を読んで、一誠の
様に可愛い彼女が出来て、普通に結婚して、そんな平和な日々がずっと続くと……
「空、綺麗だな……」
僕はそう……思っていたんだ。
なんかカネキ君や一誠が別人感があるのは自分だけでしょうか?あと、一誠の父親も……あ、あと松田や元(ry
自分で書いてみるとこういうキャラだと確信が持てなくて難しいですね、こうしたら、金木君っぽいとか、一誠っぽいとか他にも違和感ありましたら感想で言ってもらえればあとで直していきます。あらすじにも書きましたが原作知識がないので途中でオリジナル入って終わるという感じになると思います。
時間があるときに一気に書くタイプなので更新は不定期となりますがよろしくお願いします。
追記;改行修正しました。