ハイスクールD×D√喰種   作:ビギナー

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一話で合宿終わらせたかったけど、一日しか終わらなかった……


第13話 合宿

翌日朝から僕らは部長が、グレモリ―家が所持している別荘に来ていた。

山の中にあり、景色もよく旅行や、宿泊目的で来ていたのなら色々と楽しめただろうが、

今回は修行がメインだ。ここに来る道中も修行と言われ、部長達の荷物を担いで来た、

それはいいのだが、女性の荷物と言うものはなぜあんなにも多い(重い)のだろうか?

男連中の荷物はボストンバックに着替えぐらいで、片手さえあれば軽々と持てる程だと、

言うのに。そのことを一誠や木場君と話していると、部長達に聞こえたようで

 

「女には色々と必要な物があるのよ?」

 

と、言われ納得した。納得するしかなかった。

そんな道中を終え、今は個々の必要トレーニングを積んでいるところだ。

一誠とアーシアちゃんと僕は、みんなのトレーニングを全部試し、適正を調べる必要が

あるらしい。そう言われ、一誠とアーシアちゃんは、悪魔になったばかりだし、

僕はこの前まで戦闘経験がなかったため、魔力や、剣などに適性があるかも知れない

からだと、教えられた。神器を完全に使いこなせていない、僕が戦うとしたら、剣や、

魔力や、小猫ちゃんみたいな格闘で戦うしかないのだから、僕としては有り難かった。

まずは、部長のところで準備体操をしてから、僕らが向かったのは木場君のところだ。

ちなみにアーシアちゃんは回復専門のため、一足先に朱乃さんのところへ向かった。

 

「やあ、準備はしてきたみたいだね。」

 

そう言われ、僕らは頷く。

 

「じゃあ、そこにある剣の中から好きなのを選んで。」

 

そう言いながら木場君が指さした方には、多種多様な刀剣が置いてあった。

 

「なあ、カネキはどれにする?」

「うーん……そう言う一誠はどれにするの?」

 

一誠が聞いてくるので、逆に聞いてみたところ、

 

「俺か?俺はな……これかな!なんかかっけーし!」

 

そう言って一誠が手に取ったのは、ドラゴンの模した巨大な大剣だった。

 

「それ、振れるの……?」

「う、そう言われると……」

 

とてもじゃないが、一誠が振れるとは思えない程巨大な大剣だったため、そう指摘すると、

渋々といった様子で大剣を手放す。結局手軽で振りやすそうな剣を選んだ僕と一誠は、

木場君に向き合う。

 

「うん、なかなかいい選択だね。さて、二人同時に掛かって来ていいよ。」

 

それは、さすがにまずいのでは?と、思ったが、すぐにそれは杞憂だと理解した。

 

「オラッ!」

 

掛け声と共に斬りかかった一誠の剣が真っ二つに折れたのだ。

 

「そんな大振りじゃあ、対処も簡単だよ?」

 

一誠の剣を叩き斬った木場君は、いつの間にか、僕の前に来ており、刀を振るっていた。

 

「くっ!」

 

咄嗟に剣を前に持ってきて弾いた。が

 

「カネキ君はなかなかいい反射をしているね、けれど……」

 

弾いた剣を持っていた手を掴まれ、手首を捻られる。その拍子に剣を落としてしまい、

気が付けばいつの間にか持っていた剣を喉に向けられていた。

 

「こんな感じかな?イッセー君の前に出るという意思はいいと思うけれど、何も考えず

前に出るだけなら、それは勇気ではなく蛮勇だよ?」

「うっ……」

 

戦闘から一遍急に反省タイムが始まった。

 

「カネキ君は、咄嗟に剣で弾いたことは称賛に値するけど、そのあとだね。弾いたら、すぐ

次の行動に移さないと、剣士は剣を失っても戦えなくなるわけじゃないからね。」

「うっ……」

 

確かにそうだ、僕はあの時剣を弾いて安心してしまった。それは隙となり木場君に剣を奪われて

しまった。

 

「だけど、なかなかいいと思うよ?油断せず、剣の鍛錬を積んでいたら、さっきの勝負はどう

なるか分からなかったからね。」

「そ、そうかな……?」

「どうだろう?君が望むなら少しは教えてあげられるんだけど。」

 

それは、願ってもない提案だった。

 

「そ、それじゃあ、お願いしよう……かな?」

「うん、わかったよ。だけど、先に小猫ちゃん達の方を終わらせて来てからまた来てもらえるかな?」

「う、うん……」

 

僕と一誠は木場君の元を後にした。

 

 

 

「あー、カネキには才能があっていいなー。俺も剣使いたかったぜ。」

「別に才能があるわけじゃ……」

「だって、木場の剣を弾いたんだぜ?それで、才能なかったら、なんだって言うんだよ。」

「あ、あれは、びっくりして、手が出てたと、言うか……」

「だとしても、すげーじゃん。カネキはさー、自分に自信持たないとだめなんだよ。うん。」

「自信かぁ……」

 

そんなやり取りをしていると、小猫ちゃんの所に着いたようだ。

 

「オッス小猫ちゃん!」

「え、えーと、お願いします?」

「どうも……」

 

軽く挨拶を済ませると小猫ちゃんが構える。

 

「いきます……」

「「へ……?」」

 

僕と一誠はそんな呆けた声を出すしかなかった。

なぜなら、僕らの身長を足しても足りない程、巨大な岩を小柄な小猫ちゃんが持ち上げている

からだ。それだけなら、小猫ちゃんの怪力を知っている僕らは驚かなかっただろう。けれど、

彼女は、岩を持ち上げ、行きますと言った。どこに行くのかなーなどと現実逃避したいところだが

そんなことすれば、あの岩の下敷きになることは明白だ。つまり、彼女はあれを投げるのだろう。

誰に?的は僕らしかいないのだから答えは決まっている。ならやることは一つ……

 

「「逃げるんだよッーー!!」」

 

小猫ちゃんに背を向け逃げるしかない、けれど僕らはさっそく間違いを犯した。

ここは坂道だ、坂の上にいるのは勿論小猫ちゃんで、僕らは坂を下っている、つまり

 

「「来たァーー!!」」

 

小猫ちゃんが投げた岩は丸く、巨大で、ごろごろと転がってくる、岩を押しただけなら距離がある

ため横に移動すれば、助かったかもしれないが、小猫ちゃんが投げたことにより、距離はもうない。

僕と一誠はただただ、坂を下る。走って下る。今の僕らはオリンピック選手よりも早く走っている

だろう。このペースをキープ出来れば、下敷きにならずに済むかもしれない。そんなことを思った。

のがフラグだったのか、

 

「「あっ……」」

 

僕らは躓いた。それは、小さな石だった。けれど、こんな猛スピードで走っているのだそれだけで

僕らは容易く躓く。さらにここは坂道だ、結果僕らを追いかけている、岩と同じ様に転がりだす。

だが、それは岩も同じ様で石により、少し浮き、僕らの上を通過していった。

 

「「…………」」

 

僕らは互いに顔を見合わせ、土や泥で汚れた顔を見る。

 

「ふっ……」

「くっ……」

 

「「はははっ!」」

 

笑いだす。涙が出るくらい笑い合う。いつ以来だろう?こんなに必死になって、走り回ったのは。

 

「ふっ……くく……あー……死ぬかと思ったぜ。」

「そ、そうだね……」

 

若干笑いながら、そう言葉を交わす。いつ以来だろう?一誠とこんな風に笑い合うのは。

 

「お前酷い顔だぞ。」

「それを言うなら、一誠の方こそ。」

「そうか?」

「そうだよ。」

 

そんなやり取りをしてまた笑い合う。

 

「さて、そろそろ帰らないとまずいよな。」

「そうだね。」

「帰ったら、一言小猫ちゃんに言ってやらないとな!」

「そうだね、ちゃんと言ってよ?一誠。」

「お、おうっ!」

 

確かに日常は非日常に変わったのかもしれない、けれど変わらないものもあるのだと、

そう……思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「小猫ちゃんっ!」

「なんですか……?」

「いきなり岩投げるなんて酷いじゃないか!」

「いきなりじゃありません……いきます……と、言いました……」

「た、確かに言ったけど……」

「言いました……」

「うっ……」

 

言っても言い負けるなら、意味ないんじゃ……そんな事を思いながら僕は二人のやり取りを眺めて

いた。

 

「え、えーと……取りあえず小猫ちゃんは終わりってことでいいのかな?」

 

しょうがないので助け舟を出す。

 

「今日は終わりです……」

「「今日は?」」

 

二人揃って疑問を口に出す。

 

「明日もまた来てください……」

「あ、明日は岩投げてこない……よね?」

 

さすがにないと思うが、聞いておく。

 

「どうでしょう……」

「「え……?」」

「は、はは……じょ、冗談だよね?」

「さあ……」

 

じょ、冗談だよね?

 

「次に向かってください……」

 

有無を言わせない小猫ちゃんを尻目に僕らは朱乃さんの所へ向かう。

 

 

 

 

「な、なぁ……さ、さすがに明日は投げてこない……よな?」

「そ、そう願うしかないね……」

 

僕らの願いは叶うのか……それは明日にならなければ分からない。

 

「あ……イッセーさんっ、カネキさ……だ、大丈夫ですかっ!?」

 

アーシアちゃんの呼び声が聞こえ朱乃さんの所に着いたのだと分かった。

何に対して心配しているのかと、疑問を抱いたが自分達の格好に気付く。

 

「あー、大丈夫だよ。」

「僕も大丈夫かな。」

 

土と泥に汚れた僕らの、怪我の心配をしてくれたのだと気付いた。

 

「あらあら、先に温泉に行って汚れを落としてからの方がいいかもしれませんね。」

 

朱乃さんがそう提案してきたので、僕らはその提案を受け入れ、別荘へと向かった。

 

 

 

 

「ふー、さっぱりしたな。」

「僕は一誠がはしゃぎ過ぎてて少し疲れたけどね。」

「だ、だってしょうがねェだろ、あんなに広い温泉は初めてだったし。」

「確かにそうだけど……」

「だろ?」

 

僕もあんなに広い温泉は初めてだった。けれど、一誠がはしゃいでいた理由は

この温泉に部長達も入るからだと、僕は知っていた。だって、いつもの気味の悪い笑みを

浮かべていたから。温泉の入口で気づいたのだろう、男湯と女湯という区切りが無い事に。

 

 

 

温泉から上がり、着替えた僕らは再び朱乃さんとアーシアちゃんの元へ向かった。

 

「お待たせしてすいません……」

「す、すいません。」

「いえいえ、大丈夫ですよ。けれど、時間も迫っていますし、さっそく始めましょう。」

 

朱乃さんがそう言い、説明を始める。

要約すると、朱乃さんが魔力を僕らに送り、それを感じることから始めるようだ。

朱乃さんが一誠と僕の手を握り、目を閉じる。僕も一誠も健全な男子高校生だ、女性に手を

握られることに慣れてないため、ドキドキしてしまうが、今は集中だ。

集中していると、手から何かが、流込んでいるのを感じた。

 

「っ!……これが……」

「はい、カネキ君は感じ取れたみたいですわね。イッセー君はどうですか?」

「は、はい、な、なんとなく。」

「ふふふ、魔力を感じ取れたなら、次は魔力を生み出すことを、やろうと思っていたのですが

これは明日にしましょう。」

「「はいっ」」

 

僕らは返事をして、別荘へ向かい歩き出す。

 

 

 

 

「こ、これは……」

 

別荘に着いた僕らが目にしたのは色鮮やかな料理だった。

 

「みんな今日は頑張ったから、私達で作ってみたの、口に合えばいいのだけれど。」

 

エプロンを付けた部長が、そう言い、席に着くよう促す。

僕と一誠は、それぞれ席に着き、部長達も席に着く。

 

「さあ、食べてみて。」

「「「頂きます。」」」

 

各々食べ始める。

 

「う、うまいですっ!部長っ!」

「お、おいしいです。」

「よかった、口に合ったみたいね。」

 

お世辞ではなく、とてもおいしかった。みんなもおいしかったのか、

食事は早く終わった。

 

「みんな、引き続き明日からも頑張りましょう。」

「「「「はいっ!」」」」

 

こうして、合宿一日目は終了した。

 




食事の時、手洗ってないなぁ、と思いました。
原作未読のため、おかしな点ありましたら、ご指摘お願いします。
あと、タイトル付けれそうなところは、付けてみようと思いました。


エンディングが見えたっ!が、そこに至る過程が思いつきません……
まあ、ラスト決まったため、設定も決まりましたが、完結できたら
設定書いてみようかなと、ネタバレにもなるので。完結デキルカナー?
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