ハイスクールD×D√喰種   作:ビギナー

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来月って言ったけど、意外と思いついたから、忘れないうちに
サブタイトルこっちのが、合ってる様な気がするんで、16話は、
他のに変えときます。(約束と拘束って似てるし気が付かないだろう)


第20話 約束

オカルト研究部対コカビエル陣営の対決は終盤に差し掛かっていた。

木場対フリードの対決は、増援に駆けつけたゼノヴィアと共に戦うも、合体した聖剣の力は

強大で、劣勢を強いられていたが、バルパーが投げ捨てた、同志により作られた因子を

得たことにより、魔剣創造の禁手双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)に覚醒し、フリードの持つ融合された聖剣を

破壊することに成功する。

 

「いっでぇぇっ!?オレッちの身体に傷が……てか聖剣壊れちまった……マジウケるんですけ

どー」

 

「ば、ばかな、完全ではないとはいえ、4本も融合した、聖剣が……壊れる、など……」

 

担い手である、フリードは胴体に一閃、聖剣ごと斬られたかと思われたが、咄嗟に

バックステップをしたことにより、薄皮一枚斬られるだけで、済んだようだが、

その出血の量は、薄皮一枚とは、とても思えない程多く、足元には、小さな血の池が

出来ていた。バルパーは、唖然と呟いたが、慌てて、砕け散った聖剣の破片を拾い集める

 

「聖剣が……私の、聖剣ッ……!」

 

その様は、まるで子供が、無くしたおもちゃを必死になって探しているかのようで、

哀れであったが、この場には同情する者など、ただの1人もいない。

 

「やったよ、みんな、見ていてくれたかな……」

 

木場は、手に携えた聖魔剣を握り締め、囁くように、優しく呟く。

その呟きが、聞こえたのか、バルパーが顔を上げ、木場の持つ聖魔剣を見つめる。

 

「なぜ聖と魔、本来相容れないものが……まさかっ!神はッ」

 

木場が握り締める聖魔剣を見ながら、何かに気が付いたバルパーが、言葉を発しようと

すると、上空から何かが投擲され、バルパーが居た場所は爆発が起こり、土煙があがる。

 

オカルト部の誰かが、止めを刺したわけではない、攻撃した人物は、本来バルパーの

仲間であるはずの堕天使、コカビエルだった。

 

「な、どうして仲間を……!」

 

「仲間だと?あれとは、そのような関係ではない、ただ利害が一致していたため、

行動を共にしていただけに過ぎない。それに、やつは知り過ぎた様なのでな。

余計な事を話されても面倒だからな……さて、フリードを、聖剣を打ち破るとは、

貴様らにはあまり、期待していなかったのだがな、少々興味が出て来た。

魔王の妹、近代の赤龍帝、そして、聖と魔を掌る聖魔剣の担い手、さらに、天然の

デュランダル使いとは、ふ、くくく、ふははははッ!!」

 

仲間であることを否定したコカビエルは、オカルト部のメンバーに、興味を抱き、

それぞれの能力や、肩書を数えるように言うと、突然笑い出す。

 

「な、なんだ、あいつ、急に笑い出したりして……」

 

「クックック……これから、起こる戦争を前に、このような前菜を頂けるとはな……」

 

「ふふ、悪いけど、あなたには前菜でご退場願おうかしら?」

 

リアスは、あくまで、表面上は冷静に取り繕い、眷属達に余計な緊張や、心配を

掛けない様にする。

 

「クク、口だけじゃないと良いがな。さぁ、前菜は、前菜らしく、あっさりと

片付けてしまうのも良いが、メインが出来上がるまで、ゆっくりするのも

悪くないな」

 

コカビエルはそういうと、人差し指を立て、ちょい、ちょい、と挑発するように、

指を折り曲げる。

 

「イッセーは、力を溜めて、祐斗と、小猫、それと、聖剣使いの貴方も、前衛で

コカビエルに接近戦を仕掛けて、アーシアは、怪我人の手当を、私と朱乃で、

後衛から援護するわ」

 

リアスが、各々に指示を出すと、「了解」と、全員が返事を返す。

 

木場、小猫が左右に別れ、それぞれの武器を用いて、攻撃を仕掛けるが、コカビエルが、

身体を逸らす、あるいは、拳で弾くことにより、簡単にいなされる、リアス、朱乃による、

魔力の弾幕と言ってもいい、それも、コカビエルが作り出した、光の槍を一払いするだけで、

すべて、薙ぎ払われる。が、リアスの造り出す魔力は、グレモリ―特有の滅びの力だ、

そのため、コカビエルの槍も一度振るうたびに、消滅している。

 

「ほう、滅びの力か」

 

どこか、懐かしむかのように、呟きながら、リアスの魔力を薙ぎ払う。

 

このまま攻防が、続くかと思われたが、リアスの滅びの力に気を取られている隙に

真下から、背後に周っていたゼノヴィアが、背後から息をひそめデュランダルで斬りかかる、が

そこは、腐っても歴戦の戦士である、コカビエル。咄嗟に身を引き、デュランダルを躱すも、

 

「なっ、躱されたッ!?」

 

「ふ、この程度、避けきれぬ「隙ありです……!」ぬウンッ!」

 

ほぼ、同時に攻撃を仕掛けていた小猫の拳が、コカビエルの頬を捉える。

しかし、戦車である小猫の一撃が、クリーンヒットしたのにも関わらず、ダメージが入っている

ようには見えない。喧嘩で、殴り合いをしたときに、口を切って血が出てる、程度のダメージ

しか、目に見えた結果がなかった。

 

「ククク……まさか、眼中にもなかった、羽虫に、一撃を入れられる、とはな。貴様、名を

何という」

 

眼中になかった相手に一撃を入れられたのが、嬉しいのか、自分の判断が、甘かったことに

対する自嘲か、口から零れる血を舐めとり、笑うコカビエルの問いに

 

「塔城……小猫……」

 

戸惑いながらも、小さく名乗る小猫。

 

「ククク、塔城 小猫だな、その名前、貴様が死ぬまで、覚えておこう。だが、そろそろ、

忘れたくなってきたな……という、訳だ、死ね」

 

自分勝手で、暴虐な物言いに、身構える小猫であったが、

 

「え……?」

 

気が付けば、コカビエルが目の前に移動していた。咄嗟に、拳を振るうが、拳は空を切り。

自分の身体が吹き飛んでいた。吹き飛ばされた、正確には背中を蹴り飛ばされたのだが、

飛ばされた小猫は、そのまま校舎に激突するかと、思われたが、衝突することなく、

蹴り飛ばされた本人によって受け止められていた。

いや、受け止める、と表現するべきでは、ないだろう。

コカビエルは、小猫を蹴り飛ばしたあと、飛ばされた方向に先回りし、飛ばされてきた

小猫の首を掴んだのだ。

 

小猫が飛んだ速度は、木場や、ゼノヴィアでも、受け止められる程の速度ではあったが、

起こったことが、あまりにも急過ぎ、速過ぎた。

そして、やっとのことで、脳が現状を理解し、木場、ゼノヴィア共に、コカビエルへ

斬りかかるが、

 

「おっと、お仲間を斬りつける気か?」

 

首を掴んだ小猫を盾の様に、剣の軌道の持ってこられ、足が止まる。

 

「小猫ちゃんッ!くっ、卑怯だぞッ!」

 

赤龍帝の籠手で力をBoostしていた、イッセーが声を荒らげる。

 

「ククク、良い事を教えてやろう、戦場では、使える物はなんでも利用する、それが、

生き残るコツだ」

 

「くっ……!」

 

木場、ゼノヴィアが、動きが止まったのを見計らうと、コカビエルは、二人に蹴りを

入れる。

 

「がっ、はっ!」

 

骨が軋み、酸素が、肺から、吐き出される。

 

「「木場ッ!(祐斗ッ!)ゼノヴィアッ!」」

 

イッセー、リアスが、悲鳴にも似た声を上げる。

 

「アーシアっ!祐斗と、彼女をッ!」

 

「は、はいっ!」

 

リアスが、アーシアへ治療の指示を出す。二人は、立ち上がろうとするが、

骨にひびが入ったのか、苦しそうに荒い呼吸を繰り返す。

 

その様子を尻目に、コカビエルは、必死にもがき、己が手から、離れようとする、

小猫の腹部へ拳を叩き込む。

 

「がっ!?あぐっ!」

 

「ククク、その顔、中々そそるではないか」

 

「小猫ッ!」

 

「小猫ちゃんッ!!」

 

オカルト部の悲鳴が上がるなか、イッセーの怒りが頂点に達する。

 

「てんめぇッ!!ゆるさねぇッ!!」

 

イッセーの怒りと共に、explosinと、いう掛け声が上がり、イッセーの力が倍加される。

 

「イッセーっ!?」

 

リアスの驚きの声が聞こえるも、イッセーは止まらない。

神器を、左腕を前に差し出すと、

 

「ドラゴォンッショットォォッッ!!!」

 

コカビエル目掛け、ドラゴンショットを放つ、数倍加された、ドラゴンショットの威力は壮大で、

大地を抉りながら、校舎に大きな穴を開けた。しかし、不運か、幸運か、コカビエルには

当たらず、小猫にも当たらなかった。

 

「ほぅ、これが、赤龍帝の力か。ククク、中々楽しめそうだ」

 

「イッセーっ!冷静になりなさいっ!小猫にあたってたらどうするのっ!?」

 

コカビエルは、赤龍帝の力に感嘆し、リアスは、イッセーの頬を打ち、叱る。

 

「お、オレ、すみません……でも、見てられなくて……」

 

「イッセー……」

 

イッセーは、リアスに叱られたことにより少し冷静さを取り戻し、校舎の穴を見て、

もし小猫に当たっていたら、と思い、ゾッとする。

 

「ククク、このまま、このおもちゃで遊んでいてもよかったが、早く赤龍帝と、交えて

みたくなった。だから、貴様はもう用済みだ」

 

そう言う、コカビエルの顔は、新しいおもちゃを見つけた子供様だが、子供には、ない

邪悪さを秘めていた。

そして、コカビエルは首を絞めている右手に力を込める。ギシギシ、と骨が軋む音が、

小猫には聞こえた気がした。

 

「あぁっ、ぐっ……!」

 

小猫は殴る、蹴るを繰り返し、首を掴んで離さない腕から、逃れようとするが、

殴る拳、蹴り出す足に、力はなく、だんだんと、抵抗すら出来ない程、意識が朦朧と、

してくる。

 

「小猫ちゃんっ!」

 

自分を呼ぶ、声を聴き、目をそちらに向ける。姫島先輩……

 

攻撃が、小猫に当たる可能性を考えて、砲撃をしなかった朱乃も、現状を見て、

雷を落とすも、コカビエルの槍により、振り払われる。

 

「小猫ッ!」

 

部長……

 

リアスが、槍を消滅させても、次弾が、直撃する前に新たに作られた槍で振り払われる。

 

「小猫ちゃんッ!」

 

祐斗先輩……

 

アーシアにより完全とはいかないものの、回復した木場が、走り出す。

 

「小猫ちゃんっ!」

 

アーシア……

 

木場と、ゼノヴィアの治療をしていた、アーシアも涙を流しながら、声を上げる。

 

「小猫ちゃんッ!」

 

イッセー先輩……

 

力をBoostしながら、イッセーが叫ぶ。

 

ああ、私のこと皆が心配してくれている……

 

本当なら、私がみんなを守って、役に立たないと、いけないのに……

 

みんな、やさしいから、だから、甘えてばかりじゃいられなかったのに……

 

すみません、役に立てず、みんなに甘えてばかりで……

 

すみません、何の恩返しも出来ず……

 

ああ……でも、最後に、我が儘をいうなら、もう一度、もう一度だけ、

 

カネキ先輩の、ハンバーグ、食べたかった、な……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ、さて、そろそろ死ね」

 

首に込められる力が一気に増してくる。目じりから、あふれ出た雫は

流れて、零れ落ちる。

 

カネキ、先輩に……また、会いたかった、な……

 

 

ざしゅッ、と、血しぶきが舞い、小猫は、自分に掛かっていた苦しみから、

解放され、自分が、死んだのか?と、思い、ゆっくり、瞼を上げると、

 

 

 

 

 

「え……?」

 

そこには、見慣れた顔と、見慣れた顔と一致しない髪の色をした人物がいた。

 

「ごめん、遅くなって……」

 

抱きかかえられる状態のまま、確認するように、言葉を、名前を紡ぐ。

 

「か、ねき、せん、ぱい……?」

 

約束(君を)守りに来たよ」

 

その笑顔は、頼もしく感じられたが、どこか、悲しみに満ち溢れていた。

 

 

 




小猫ちゃんの部活メンバーの呼び方間違ってないといいんだが、
どうでしょうかね?間違ってたら、教えてください。修正しますので。

最後の、笑顔にするか、微笑みにするか、原作っぽく声にするか
迷いました。最初に笑顔って自然に書いてたんで、笑顔のままに
しました。

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