ハイスクールD×D√喰種 作:ビギナー
後日、朝いつもの様に顔を洗いタオルで拭いていると気付いたことがあった。
「眼が赤くない……?」
鏡に映っていたのはいつもの普通の白目黒目だった。でも、またいつあの眼になるかわからない。
人前でなったら……取りあえず眼帯は引き続きつけて行こう……
そのあといつもの様に朝食を取り、一誠を迎えに行った。いつもの様に呼び鈴を鳴らし、待つ。
「おう!今行くッ!」
いつもの返事を聞きいつもの様に少し待つ。出て来た一誠いつもと同じであるが……いつもとは違
うことがあった。
「おはようッ!カネキッ!」
「おはよう、カネキ君。」
「なんでいるんですか……リアス先輩……」
一誠の家からなぜか一緒に出て来たのはリアス・グレモリ―騎王学園のアイドル的存在の先輩だっ
た。
「なんで……って昨日はイッセーの傷を治してたからよ」
そういえばそうだった。
「そうでした……おはようございます先輩」
「そ、それじゃあ行こうぜッ!」
そうして僕らは登校した。だがそれは異様な光景である。
なんせ学園一を競うアイドルであるリアス・グレモリ―と学園一を競う変態の兵藤一誠となぜか眼
帯おしゃれに目覚めた読書好きの僕こと金木研……いや眼帯はおしゃれではないのだが、怪我だと
言うといつか治らねばならないから、曖昧に誤魔化すことしかできない。
そんな面子がそろって登校しているのだ周りが騒がない訳がない。
「お、おいなんで変態三人組の兵藤一誠と学園一のアイドルリアス・グレモリ―様がいっしょ
に……」
「し、知るかよ……てかさ眼帯つけてるやつ誰だよ……」
「し、しらねぇよ……きっと執事かなにかだよきっと……」
「執事?あんなのが執事なら俺がリアス様の執事に……」
「俺だって……」
執事って……そりゃそうだよね……隅で本ばっか読んでるやつなんか知らないよね……
「執事ねぇ……カネキ君本当にやってみないかしら?」
「な、カネキがリアス先輩の執事だとぉ……」
「や、やりませんよ……」
「そう、残念だわ……気が向いたら言ってね」
ふふっと薄く笑いこちらにウインクしてくる。そんなことされると二重の意味でドキドキしてしま
う……そんなやりとりをしていると学校に着く。
「それじゃあイッセー君、カネキ君放課後使いを出すわね」
「「は、はい……」」
先輩と別れ一誠と教室に向かう。
教室にて一誠が松田と元浜に向かってこう言った。
「なぁ……おまえら……生乳見たことあるか……?」
「ッ!そんな、そんなもの俺たちが見たことある訳ないだろッ!」
「そうだッ!そうだッ!男ならAVだろうがッ!」
最低なことを大声で……しかも教室で言う彼等には呆れを通り越して畏敬の念を覚える……
「俺は……昨日……見たし……触ったぜ……!」
「「「な、なにィ……!」」」
思わず僕まで叫んでしまった。違うんだ僕はこいつらの同類なんかじゃ……!やめてッ!そんな目
で見ないでくれ……!
女子達の軽蔑の視線を受けてもなお話を続けるこいつらは本当に僕と同じ生き物なのだろう
か……?そう思わずにはいられない……
「ふふふ……まぁ……君達もがんばりたまえよッ!俺は先に行ってるぜッ……!」
「「「
ち、違うんだ口が勝手に……
その日の放課後先輩の言った使いとやらを待っていたときのことだった。
「「キャーッ!!」」
女生徒の歓声が聞こえそちらを見ると、こちらに向かってくる男子生徒がいた。
「やぁ、キミたちが兵藤一誠君と金木研くんかな?」
そう聞いてきたのは学園男子部門で1位の
「そ、そうだけど……お前が使いか……?」
一誠がそう聞く。
「あぁ、そうだよ。それじゃあ、行こうか」
さわやかに、にこやかに彼はそういって歩きだす。
「木場君が……変態兵藤に近づくなんて……」
「いやぁッ!木場君が汚れちゃうッ!」
「汚された木場きゅん……はぁ……はぁ……」
最後の奴はなぜ捕まらないのだろうか……?がんばれ日本の警察……そう思わずにはいられなかっ
た。
「木場×兵藤よッ!」
「兵藤×木場よッ!」
「兵藤×金木も捨てがたいッ!」
「なら全部混ぜちゃえばいいんじゃないかな?」
「それだッ!」
それだッ!じゃないよ僕を入れたやつ……絶対ゆるさない……さらに濃厚な内容は頭には入れない
様にして、教室をあとにした。
連れてこられた先は旧校舎だった。
「ここだよ」
ついた先は一つの部屋だった。部屋の名前の札をみると……
「オカルト研究部……?」
「そう。詳しい話は部長から中で話すよ」
そう言われ中に入ると部屋のいたるところに俗に言う魔法陣が描かれていた。
「き、きみはッ……!学園のマスコット
一誠が驚愕しながらそう言った。
「どうも……」
彼女、塔上さんはそれだけ言うと手元の和菓子へと視線を向け、再び食べ始めた。
「粗茶ですが……」
そう言ってお茶を出してくれた人物を見てまたもや一誠が叫ぶ。
「あ、あたなは
「あらあら、うふふ……」
塔上 小猫、姫島 朱乃、木場 祐斗そしてリアス・グレモリ―どれもこの学園では知らぬ者がい
ない程の有名人だ。
「ごめんなさい待たせたわね」
そう言って現れたのはここの呼んだ張本人リアス・グレモリ―先輩だ。
なぜかバスローブ一枚で現れたが……恥ずかしさから視線を逸らしてしまう。
「むほほッ……!」
ずっと直視している一誠。
「変態先輩です……」
塔上さんの罵倒を聞いても
「あらあら、うふふ……」
姫島先輩のあらあら、うふふを聞いても
「ははは……」
木場君の苦笑いを聞いても視線を逸らさない一誠には、ある意味尊敬してしまう。
僕にはとてもできはしない。
「部長、服を着てはいかがですか?」
いいことを言ったさすがは大和撫子な姫島先輩だッ……!
「そうね、そうするわ……ごめんなさいね、少し待っててもらえるかしら?」
「「は、はいッ……!」」
出されたお茶を嗜みながら少し待つと
「またせたわね、さっそくだけど本題に入ってもいいかしら?」
「はい……」」
「はいッ!」
そうしてリアス先輩は自分たちが悪魔であること、夕麻ちゃんがレイナーレという堕天使だという
こと、そして狙われた理由が
「神器はその人の強い想いに反応するの……イッセー何か想い浮かべてみて。」
そう言われた一誠は考え抜いた末に国民的アニメドラグ・ソボールの主人公の技の構えをした。
「ドラゴン波ッ!」
すごかった……よくあれを人前で出来ると思う。あれをやっていいのは小学生ぎり中学生までだと
思う。しかしやった成果があったのか、腕には赤い龍を模した籠手を装着していた。
「よくやったわ!イッセー!」
「は、はいッ!俺出来ました部長ッ!」
リアス先輩が褒め一誠が感激する。そして
「さて、カネキ君……自己紹介お願いできるかしら?」
「は、はいッ……か、金木 研ですッ……!」
「よろしく、カネキ君。」
「よろしくお願いしますわ、カネキ君。」
「よろしく……お願いします……カネキ先輩……」
「改めてよろしくね、金木 研君。ケンって呼んでもいいかしら?」
「は、はい……!」
名前呼びはおじさん、おばさん以外からは言われないからびっくりした……
「一誠、あなたが一度死んだことは話したわね?」
「はい……」
一誠が暗い雰囲気で返事をする。
「そして、私が眷属として……悪魔として甦らせた……」
「はい……そのこと本当に有り難うございましたッ!」
「お礼を言うなら、ケンに言った方がいいわよ」
「そ、それってどういう」
「この紙、これにケンがあなたを助けてほしいって願いそして……私が願いを叶えた……」
「カネキがッ……!?」
一誠が驚愕してこちらを見る。僕は一誠の顔を直視できない……
理由は明白だ、一誠に生きていてほしいそれが人じゃなくなったとしても、たとえ、悪魔だとして
も……そんな身勝手な願いで一誠を悪魔にしたのだ、責められたとしても言い返す言葉はない。
「そうケンったら冗談で対価に魂を寄越せと言ったら、ためらわず差し出すって言ったのよ?」
「カネキッ……!お前ッ……!自分が何やったのか分かってるのかよッ!」
「分かってるよ……ごめん……でも……僕はッ……!一誠にッ!一誠に……生きていて欲しかったんだ……」
責められると分かっていてもきついものがある……
「そうじゃねぇよッ!俺なんかのために魂を……命を差し出すなんて何考えてんだよッ……!」
「ッ!だって、僕が死んでも悲しむ人なんていないッ!でも一誠は違うッ!みんな悲しむッ!」
「お前が死んだって悲しむッ!少なくとも……俺は………悲しい……」
僕は一誠を助けることだけを考えていて他の残された人達のこと
「ッ!……」
「それにッ!母さんや親父だってッ!松田や、元浜だってッ!だからそんな簡単に……命を掛けな
いでくれ……」
こんな僕の友達でいてくれる人達のことを考えていなかった……
「う……あ……ごめん……ごめん……」
「おうッ……」
その日僕は、親の葬式以来初めて泣いた。
不定期更新のため次回がいつになるか分かりません
作者のモチべと時間次第です。直した方がいいところがあったらご指摘お願いしますッ!
追記;改行修正しました。