ネタ色々詰め合わせ   作:歌猫

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山なし落ちなし、ほのぼの系。
千雨愛され(友愛)。


その他
【ネギま!】千雨逆行


「あーくっそ……」

 

 家に帰って来て早々、私は悪態をついた。

 

 今日は中学時代のクラスメートの同窓会があった。大学を卒業してからガチの引き篭りネット廃人になった私だが、小中高大を通して最も付き合いが深い間柄の連中だ。重い腰を上げて会いに行くのが当たり前だった。

 

「しっかしホント、騒がしい連中だぜ」

 

 中学生活三年目の一学期の始めまでは、その能天気さに苛立ちしか覚えていなかった。普通に当てはまらない逸般人も、それを当たり前に思っている連中も、自分にとっては総じて敵でしかなかったのだが、気が付けばそれを許容している私がいた。魔法という存在を確信した麻帆良祭や、始まりから波乱万丈だった魔法世界旅行で図らずとも体験してしまった戦いのせいなのだろう。前者は流されるまま、後者は割と命懸けで自分に出来ることを精一杯していただけに、異常に対する耐性がついただけなのかもしれない。それでも良いかと思う程度には、あいつらと過ごす時間が気に入っていた。

 どれだけ口が悪くとも、どれだけ毒を吐こうとも、あいつらは嫌な顔ひとつせずに全てを許容してくれる。どうしようもない捻くれ者の私の手を引っ張って、輪の中に連れていこうとする。

 それは確かに救いだった。麻帆良という異常の塊を拒絶することでしか自分を守れなかった『異常』な私にとって、拒絶することも懲りることもなく手を伸ばしてくれるあいつらは、孤独のあまり頑なになった心を溶かしてくれた日の光そのものだった。

 だから私は、あいつらに感謝していた。

 

(っても、ぜってーあいつらには言わねーけど)

 

 調子に乗るから。調子に乗って騒ぎ立てておちょくって、こちらをとことん疲れさせるのだ。

 お蔭で、外に出て赤の他人と会しつつ仕事をするなんて普通のことをする気力が持てない。

 

(あーしんど。シャワー浴びる気力もねー。何だってあいつらはあそこまで元気なんだよ次の日も仕事の癖に酒飲んで騒ぎまくりやがって)

 

 二十歳も過ぎてるんだから少しは自重しやがれアホどもが、と毒づきながら、ソファーに着の身のまま寝転んでいた私は、そのまま瞼を落とす。割と気に入っているラフなお洒落着がシワになるとも思っていたが、そういった諸々は全て明日に回そうと考えて。

 当たり前に、そう思って。

 

 

 

 だけど、その明日は来なかった。

 

 

 

「…………は?」

 

 遠退いていた意識が戻った時、私は思わず声を漏らした。

 目線の先にいるのは妖怪と思えてしまう程の奇っ怪な後頭部を持つ学園長。そのじーさんが壇上に上り、祝いの挨拶を行っていた。とてつもなく嫌な予感がして、少しでも情報を集めるべく視線を動かす。次々と入手していく情報が信じられなくて思わず太股をつねるが、現実的な痛みが返ってくるだけだった。

 頭の中でしこたま鳴る警鐘も、壇上で話している学園長の話も完全に無視して、私は思わず呟く。

 

「ウソだろ、おい……」

 

 

 

 学園長の上にあるパネルにでかでかと書かれてある『麻帆良小学校入学式』の文字が、とても憎たらしかった。




●長谷川千雨
 原作最終話直後に何故か逆行してしまった人。逆行当初は頭を抱えるものの、色々諦めて開き直って受け入れた。原作体験の結果麻帆良に対する嫌悪感は鳴りを潜め、麻帆良に順応する。
 中等部時代の同級生(A組)に甘くなっているため、彼女達が落ち込んでいる姿を見たらつい手を差し伸べてしまう程度にはお人好しになっている。手を差し伸べるとはいえ特別なことは何もしないし言わないが、告げた言葉のタイミングがドンピシャすぎたためにえらい懐かれることになる。
 魔法世界での体験のせいで異常現象や荒事には慣れきっており、どんな事態が目の前で起きようとも動じない。その動じなさとスルー力に反して身体能力はただの一般人を超えないため、(千雨に懐いている)裏の子達は若干過保護化している。
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