大阪喰種   作:しょぼさん

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第2話

…。

見たところ、最近の死体みたいだ。

女のヒトの…。

まさか、こんな者につられるなんて…。

「ははっ…」

なぜか、笑えてきた。

「ははっ…あはっ、あははっあはハハ」

――――っ!!

「うあぁあぁあ゛あ゛あ゛っっ」

笑いと涙が止まらない。私は本当に喰種になってしまったのか。 じゃぁ、もう。大好きだったお母さんの手作りハンバーグも、摩耶とよく行ったファーストフードの食べ物も。

一緒にタベられないんだ…。

空腹と絶望でどうにかなりそうだ。どうしたら…。どうしたらっっ!!

―――――――――――――

食べて仕舞おう…。こうなってしまった以上、そうでなければ生きていけないんだろうし。まだ分からないじゃないか。喰種ではないという可能性が1%くらいは残ってるはずさ…。

それに、この死体…。最近のもので腐食はしてないし、私が殺したんじゃないんだ…。

こんなにも美味しそ…っ

自分の口に手を当ててみる。

ネチャッ

ッ!!。よだれ…。食べたい。タベたい。たべたい。オナカスイタ。

ダメなのに。あぁ。…いただきます。

――――――――

初めてのヒトの肉はとても美味しかった…。

自分の涙とまざって少ししょっぱく感じた。

私は残り1%の希望も自ら捨てたのだ…。

「はぁー…。あぁーあ。これからどないしよ。」

とにかく、もうきっと私は喰種なのだろう…。

憧れていたものに私はなれたのに、どうしてこんなにも辛いんだろう…。

「ここにいても、仕方ないか…。かえるか…。」

――――――――次の日

お腹が減った。おかしい。テレビでは月に一回とか言ってたよな…。今まで抜いてたからか…?

ぐうぅうぅぅ…

お腹の音が止まない。昨日食べたばっかなのにな。どうしよう。昨日の樹海へ行けばまた見つかるかな…。ダメだ。ヒトを喰らって生きていかないとならないからって。こんなにも順応が早くていいのか…?ヒトとしてどうなんだ?…ヒト?そもそも私はヒトなのか…?

「さあぁー、やあぁー!とおぉ!」

「ひゃっあぁ!!」

全身の力が抜けた。おっはよー。と摩耶が私のわき腹をこしょこしょしながら言う。

「や、やめ!そ、しょこはだ、だめ!」

にひひぃっと笑う摩耶を見ると私のお腹の音はさらに大きくなる。

美味しそう…。

だめだ。だめだ。いくらなんでも親友だし。我慢が、まん…。

「…沙耶?どしたの?大丈夫?さ…」

ガブッッッ

―あぁ、私は最低だ。でも…美味しい…。

―――――――――――――――

思い出した。なんで私が喰種に憧れたか。

好きな人を、人間を、食べて見たかったんだ…。好きだからこそ、自分の中へ、取り組みたかったんだ…。食べたかったんだっけ…。

そう、好きだからこそ…。

――いや。

好きじゃなくても、人間を、ふくよかな人間を見ると食べたい衝動に駆られていた。生き血をすすって肉を食べて、骨を舐めたかった。

だから私は喰種に憧れていただっけ…。

なんだ、単純な事だその願いを神様は叶えてくれたんだ。なのになんで私怖がってんの…。

怖がる必要なんて。なかったんじゃん…。

――――――――――――

気がつくと私は血塗れで。周りにはたくさんの肉片が散らばっていた。そして、摩耶の身につけていた服とアクセサリーと…。

「私って最低やな…。でもしゃーないよね。それに…、摩耶は私の中できっと永遠に生き続けるんやし…。ずっと一緒やん。ふふふ…」

――――――――――――次の日。

《昨日、大阪で喰種による補食事件が起きました。被害にあったのは、市内の中学校に通う女子中学生で…》

 

「摩耶ちゃん…。沙耶…。」

母が私の方へ振り向く。

「…摩耶……。」

私は必死に嘘なきをして誤魔化した。

『仕方ない。』で、すましてしまった。言う言葉なんて出てくる訳ない。

あぁ。私は本当に嫌な人間…。喰種…?

分からないけど。

嫌なヤツになってくんだな。

親友を裏切れる程に。




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