WarLines 日本皇国海軍士官奮闘録   作:佐藤五十六

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事件のあとで、世間は

とあるニュース番組

「東京事件の続報ですが、本日、日本皇国軍による環状7号線の封鎖が解かれました。

現場の倉橋さん、倉橋さん」

スタジオから画面は切り替わり、現場にいるリポーターが写る。

「はい、現場の倉橋です。 

私は今、封鎖線の外縁部、検問所の設置されていた場所に来ています。

今では、検問所の撤収作業が本格化しており、陸軍兵士の動きも慌ただしいものとなっています。

未だに装甲車の姿が町中に見られ、戦闘の傷跡が未だに深いと感じさせます。

平穏な日常とはほど遠いですが、これから事件の爪痕を乗り越え、復興へと進んでいくでしょう」

リポーターが、事前に用意していた原稿を読み上げる。

「日本皇国陸軍によると、工作員の残存勢力はほぼおらず、これよりの治安維持は警視庁により行われるとのことです。

戦後初めての治安出動でしたが、内閣危機管理監の安室さん、今回の戦闘はどうでしたか?」

「そうですね。

今回の戦闘では多くの戦死者が出て、全滅した部隊もあります。

そんな中でも、多くの陸軍部隊は奮戦しました。

そんな彼らに賞賛を与えたいと思います」

「弁護士の小林さんはどう思われますか?」

「今回の戦闘において、法律的な問題が多くありました。

例えば、戦闘ヘリコプターによる敵兵士への攻撃などはその最たる例でしょう。

日本皇国軍法に規定のある治安出動では、武器使用に関しては警察官職務執行法を準用することとなっており、警察官の武器の所持については、警察法第67条で、「警察官は、その職務の遂行のため小型武器を所持することができる」と定められている。また武器の使用については、警察官職務執行法第7条に規定されており、その内容は次のとおりであること。

警察官は、犯人の逮捕もしくは逃走の防止、自己もしくは他人に対する防護または公務執行に対する抵抗の抑止のため必要であると認める相当な理由のある場合においては、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度において、武器を使用することができる。

ただし、次の一つに該当する場合を除いては、人に危害を与えてはならない。

(1)刑法第36条(正当防衛)または同法第37条(緊急避難)に該当する場合。

(2)死刑または無期もしくは長期3年以上の懲役もしくは禁錮にあたる兇悪(きょうあく)な罪を現に犯し、もしくはすでに犯したと疑うに足りる十分な理由のある者がその者に対する警察官の職務の執行に対して抵抗し、もしくは逃亡しようとするとき、または第三者がその者を逃がそうとして警察官に抵抗するとき、これを防ぎ、または逮捕するために他に手段がないと警察官において信ずるに足りる相当な理由のある場合。

(3)逮捕状により逮捕する際または勾引(こういん)状もしくは勾留状を執行する際その本人がその者に対する警察官の職務の執行に対して抵抗し、もしくは逃亡しようとするとき、または第三者がその者を逃がそうとして警察官に抵抗するとき、これを防ぎ、または逮捕するために他に手段がないと警察官において信ずるに足りる相当な理由のある場合とされています」

事前に用意されていたフリップを見せながら、弁護士の小林は言う。

「先ほど挙げた戦闘ヘリコプターの例で言えば、彼らの行った戦闘行為は過剰防衛ととられかねません。

つまりは、今回の出動にあっては適正な武器使用であったと、断言できるだけの根拠がないのです。

そこをついて、自称、人権派弁護士が、殺人罪での告訴の検討をしているようです」

「それは大変な事態ですね」

「ですので、これからの武器使用には躊躇いがでないように、適正な法的根拠が必要です」

「やはり、そうですか?」

弁護士の言葉に対して、キャスターは頷く。

「東京事件の報道のなかで、初めていいニュースが、入ってきました。

明治大学病院に検査入院していた陛下ですが、すべての検査を終え、退院されました。

結果に問題はなく、今日中にも赤坂御用地内の仮設御殿に移られる予定です。

入院していた明治大学病院にいる島野さん、お願いします」

「明治大学病院に入院していた陛下は、先ほど

宮内庁の車両で病院を出られました。

車両に乗り込まれる前に、陛下のお言葉を発表されました。

読み上げます。

『天皇家、皇室の創設以来、2700年が過ぎた。

天皇家のなかでも、多くの血が流れてきた歴史がある。

しかしながらも、それは兄弟間の争いであったり、内部の争いであった。

今回初めて、我が国の者ではない者に襲われた。

そんな未曾有な事態にあっても、日本皇国軍は日常業務を継続し続け、皇国の首都、我が皇室のお膝元である東京から敵兵を排除した。

彼らは高潔で、高い士気、高い技術を以て、国防の任についている。

彼らこそ、今の日本に必要であると思います。

彼らがいたからこそ、今ここに私は五体満足で立てているのだから』

侍従長を通じて、マスコミに配布されたこのお言葉は、すでに日本皇国軍部隊に通達されているとのことです。

明治大学病院前からは以上です」

画面はスタジオに切り替わる。

戦後以来、敵の攻撃を受けたことのなかった東京が攻撃を受けたことは、国民に大きな衝撃を与えた。

放送局の報道は、この事件に対する物が多くなりつつある状況であった。

「明治大学病院前の倉橋さん、ありがとうございました。

さて、今回の事件に関しての戦闘状況の概略が、国防省及び統合参謀本部から発表されました。

ここの発表にもある通り、事件発生が午前9時とあります。

しかし、戦闘に巻き込まれた民間人はほとんどいませんでした。

そこにはなにか理由があるのですか?」

「事前に東京近辺で、皇室関連の騒乱事件発生の可能性があることを、日本皇国軍情報部隊は把握しており、非常時避難計画の試験的運用の名目で、企業や官公庁は休業しておりました。

また、民間人のほとんどは避難指示を受けて、域外へと退避していました。

陛下は自らの意思で、皇居に残られました」

「えっ、それで護衛は大丈夫だったんですか?」

「精鋭の近衛連隊が2個、また近隣の歩兵連隊が待機していました。

それに英雄もその場にいましたから」

「英雄とは…………」

キャスターの言葉に、解説の安室が頷きながら言葉を続ける。

「はい、英雄です。

日本皇国海軍所属の軍人で、先の竹島沖海戦で単艦で敵艦隊を撃滅した人物です。

戦闘状況の概略にもある通り、事件の序盤、通報を受けてから、陸軍部隊が駆けつけるまでの間、陛下を守りきった人物です。

その映像がこちらです。

身元の判明を避けるため、モザイクがかけられていることは、ご了承ください」

VTRが始まると、キャスターも食い入るように見つめる。

中身は襲撃犯を、1人の男が撃滅していくものだ。

流されていた映像が終わると、キャスターは口を開いた。

「失礼ですが、人ですか?」

「ええ、人です」

映像の衝撃に、キャスターは放心していた。

解説の安室が、声をかけてキャスターは復活する。

「失礼しました。

続いてのニュースは……………」

 

世界最凶の日本皇国海軍について語るスレPart54

1:ミリタリーな 名無しさん

このスレは、数々の武勇伝を打ち立てた日本皇国海軍について語るスレです。

特にルールはありませんが、荒らしは厳禁。

次スレについては、>>950が宣言してたてること。

 

2:ミリタリーな 名無しさん

グダグダ続いて、54か。

思い返せば、長かったな

 

3: ミリタリーな名無しさん

>>2

ですね。

 

 

4: ミリタリーな名無しさん

>>2>>3

テンプレだな。

もっと捻りを利かせろ。

日本皇国海軍士官は、ウィットなジョークが言えてナンボだぞ。

 

 

5: ミリタリーな名無しさん

>>2>>4

ここまでがテンプレ。

毎回同じじゃねーか、コノヤロー。

 

6: ミリタリーな名無しさん

>>5

テメーもだよ、コノヤロー。

 

7: ミリタリーな名無しさん

>>2>>6

てめえらは、硫黄島送りだよ。

 

 

8: ミリタリーな名無しさん

>>2>>7

お土産は島唐辛子ですね。

分かります。

 

 

9: ミリタリーな名無しさん

6だけど、俺も入ってんのか。

 

 

10: ミリタリーな名無しさん

いつか、この件だけで、スレが消費されてしまうのだろうか。

いやないとも言い切れない。

 

11: ミリタリーな名無しさん

とりあえず流れを無視して投稿。

おまいら、今日のニュース見たか?

 

 

 

12: ミリタリーな名無しさん

見た見た。

あれだろ、あれあれ。

あれって、何だったっけ?(目そらし)

 

 

13: ミリタリーな名無しさん

あれは夢だったのだ。

 

 

14: ミリタリーな名無しさん

確かに、そうに違いない。

 

 

15: ミリタリーな名無しさん

少なくとも、あれは人ではない。

国のために戦った日本の軍人に対して失礼だが、同じ日本人と認めたくない。

 

 

16: ミリタリーな名無しさん

>>15

日本には舩坂弘という前例があってだね。

かのアンガウル島の戦いでは、米軍にやたらめったら撃たれても、けろっとしていて、捕虜収容所から脱走。

米軍の弾薬庫を破壊した御仁だ。

それに比べたら、あれくらい…………

 

 

17: ミリタリーな名無しさん

映像見て、草原生やしたの俺だけ?

 

 

18: ミリタリーな名無しさん

>>17

いつの間に俺は書き込んだのだろう。

 

 

19: ミリタリーな名無しさん

あれで海軍軍人って、信じられるか?

 

 

20: ミリタリーな名無しさん

俺には無理だ。

 

 

21: ミリタリーな名無しさん

俺にも無理だ。

 

 

22: ミリタリーな名無しさん

同志スターリン、やつがいる限り、北海道占領は不可能です。

 

 

 

23: ミリタリーな名無しさん

共産厨は、国に帰れ。

 

 

24: ミリタリーな名無しさん

でだ。

映像に出てた奴の防大の同期が、俺の高校時代の

同級生だったんだけど、そいつの話によると問題の人物Xは3年のときに、台湾に留学してたらしい。

そのときに伝説を残したんだとよ。

 

 

25: ミリタリーな名無しさん

>>24

kwsk

 

 

26: ミリタリーな名無しさん

>>24

全裸待機

 

 

27: ミリタリーな名無しさん

そのときは、ちょうど台湾の国家主席が行方不明になった時だったらしい。

急に防大からいなくなったんだが、その時は誰も気にもしてなかった。

4ヶ月ほど姿が見えなくて、帰ってきた時に台湾に行ってたって聞いた。

 

 

28: ミリタリーな名無しさん

問題の人物Xとか言うな。

仮にも英雄だろうが。

草原を生やしちまうだろうが。

 

 

29: ミリタリーな名無しさん

>>28

どう言えと?

海軍の田中さんとでも呼べばいいのか?

 

 

30: ミリタリーな名無しさん

逆ギレすんなし。

うん、海軍の田中さんでいいよ。

 

 

31: ミリタリーな名無しさん

続きだぞ。

その海軍の田中さんは、台湾空軍のF-16戦闘機で、中共空軍のSu-27とドッグファイトしてたらしい。

性能差からか、味方機が苦戦する中、敵機を5機単独撃墜、4機を共同撃墜、7機を撃破したらしい。

 

 

32: ミリタリーな名無しさん

>>31

嘘だろ?

陛下を守った英雄は、日本の誇るエースパイロット様かよ。

 

 

33: ミリタリーな名無しさん

米軍「うちにも星井」

 

 

34: ミリタリーな名無しさん

間違えた。

正しくは「欲しい」な。

脳内変換よろしく。

 

 

35: ミリタリーな名無しさん

中国軍「やべー、勝てねー」

 

 

36: ミリタリーな名無しさん

韓国軍A 「どうにかして奴を殺すニダ」

韓国軍B「無理ニダ」

 同 A「諦めるな、諦めたら試合終了ニダ」

 同 B「みんな死んじまったニダ、これ以上は無理ニダ」

 同 A「やべー勝てねー」

 

までは見えた。

 

 

37: ミリタリーな名無しさん

>>31

海軍の田中さんでいいのか?

 

 

38: ミリタリーな名無しさん

>>37

そこは気にするところじゃない。

分かったね。

 

 

39: ミリタリーな名無しさん

うん、一家に1台、田中さん。

要らないなあ。

 

 

40: ミリタリーな名無しさん

知り合いの特殊部隊の人が言ってたんだが、国防大学校の学生に助けられたことがあるらしい。

丁度、台湾の国家主席が行方不明になった時くらいに。

そいつの素性は知らんらしいが。

 

 

41: ミリタリーな名無しさん

は?

何で、知ってんの?

 

 

 

42: ミリタリーな名無しさん

>>41

そいつを、酔わせて聞いた。

 

 

43: ミリタリーな名無しさん

最強の特殊部隊の弱点が、酒とはな。

 

 

44: ミリタリーな名無しさん

同感やわ

 

 

45: ミリタリーな名無しさん

にしても、強すぎじゃね。

海軍の田中さん。

 

 

46: ミリタリーな名無しさん

>>45

何をわかりきったことを。

 

 

47: ミリタリーな名無しさん

あれは国の宝だ。

あれさえあれば、中国にもアメリカにも負けん。

 

 

48: ミリタリーな名無しさん

この国に生まれてよかった。

 

 

49: ミリタリーな名無しさん

陛下が襲われたのは、誠に遺憾ではあるが。

この国の軍隊の強さを再確認できたな。

 

 

…………以後もスレは続く………………

 

 




2ちゃんねるとかのスレのまとめは見るけど、システムはよく分からない。
でも掲示板ネタはやってみたかった佐藤です。
反省はしてます。

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