アブソリュート・デュオ~万物の意思~   作:Y・MOOT

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お待たせしました。皆さん、ついにやっとオリジナル《焔牙》についてふれますよ!!

今回は、書いていたら7000字を超えたので長いかなと思ったので前・後編に分かれています。

刃達の容姿も今回で判明します。(人間の姿のシャヴィは除く)

それでは、第3話をどうぞ↓


第3話・前~「全学年で唯一女子と同居。というわけではないけどねー♪」~

 うさ先生が理事長室を出た頃、一年生の教室内では透流と銀色の少女の何とも言えないやり取りが発生していた――

 

 じ――――――――――――っ。

 

(なんで、この子はさっきから俺のことを見ているんだ…?)

 

 一体何故なのか考えてもわからない透流は、試しに銀色の少女の方へ振り向いてみる事にする。すると――

 

 「っ!!」シュバッ――

 

 一瞬驚いた顔をした途端、物凄い速さでそっぽを向かれる透流。そして黒板の方へ向き直ると――

 

 じ――――――――――――――――――――――――――――――――――――っ。

 

(もうこれ…隠す気無しで俺のこと見てるよな……)

 

「……。なぁ、知り合いなのか?」

 

 透流は斜め右前に座るトラにたずねる。

 

「それは僕のセリフだっ!!」

 

 そりゃそうだろ(悪い、ちょっと混乱しててな…)わからんでもないが……

 

 とそのようなやり取りをしていると、教室の窓が開いた。そう、窓が――そして

 

「ハロハロー♪ あーんど試験お疲れさまー☆ あーんど入学おっめでとー!」

 

 しんと室内が静まりかえる中、窓から入ってきた女の子がそんな事を言う――

 

 少し時間は遡り、うさ先生が理事長室を出て間もなく三國を連れた朔夜が理事長室に戻ってきた。

 

「おつ」

 

「朔夜ちゃんおつかれー」

 

「ご苦労様です」

 

「おつかれー、さくっち」

 

『ご苦労様。朔夜』

 

「お気遣いどうもですわ」

 

 五人が声をかけると、朔夜はそう返しながら自分の椅子へ座る。

 

「ところでさー、さくっちはその喋り方疲れないの?」

 

 李々嘩がふいにそんな事をきく。 

 

「……どう言う事ですの?」

 

「えーだって、無理して喋ってるように聞こえるよそれ」

 

「そ…そそ、そんな事ありませんですわ」

 

 焦る朔夜、そこへ李々嘩が追い打ちをかける。

 

「ホントかなー。さくっちって見た目子供だから、中身も子供なんじゃないのかなーって思ったから。だから、さくっちは無理して大人っぽく見せようとしてるのかなーって」

 

 結構さらっと言うな、李々嘩…(えー、別にいいじゃん)いや、だって朔夜の奴顔赤くしながらプルプルしてるぞ…(あっ…ホントだ)

 

「……こ、子供じゃないもん!! うー……」

 

 そう言いながら頬を膨らませて拗ねる朔夜。

 

「こりゃ暫くあのままだなー。まぁ放置という事で、そろそろ行きますか…なぁ、三國先生」

 

 刃がそう言って扉の横に居た三國へと声をかけると――

 

「えぇ、私もあの御方あの様な姿を初めて見る事が出来て満足しましたので」

 

 そう言いながら扉を開ける三國。

 

「じゃー、行きますか。皆」

 

「シャヴィちゃんは、マグネットになっててね。」

 

『わかったわ』

 

「お姉ちゃん行こっ!」

 

「えぇ、行きましょうか」

 

 そう言って理事長室を出て行く五人――

 

 そして現在、廊下の教室側に刃達は並んで中に呼ばれるのを待っていた――

 

 教室の中からうさ先生と三國のやり取りが聞こえる。

 

「よくあんなハイテンション保つな。うーちゃん恐るべしだな」

 

「か、奏だってやれば出来るよ。お兄ちゃんっ!」

 

「奏ちゃんは張り合わなくていいのよ?」

 

「てかさー。うーちゃん、くにっちのツッコミスルーしまくってるよー」

 

『三國も大変でしょうねきっと』

 

 五人が平凡な会話をしていると――

 

「イエスッ♪キミの同居人はー銀髪美少女のユリエちゃんでーす☆男子三十人、女子二十三人の新入生どころか全学年で唯一女子と同居。というわけではないけどねー♪でもでもー、もう一組は兄妹だからね☆しかもこのクラスのコね♪だからー実際カウントとしてはキミだけ見知らぬ少女と同居だよ。……あ、そうそう。不純異性交遊は勿論退学になっちゃうから気をつけるよーに。わかりやすく言えば、三人目の同居人がデキ――」

 

「するかぁああああああああああああああああああっっっっ!!!」

 

 教室の中からうさ先生の爆弾発言とそれにツッコム声が聞こえてきた。

 

「うーちゃんのもうひと組って、俺と奏の事だろうなー」

 

「そうだよ。お兄ちゃん、奏達の事だよ」

 

「全学年で二組しかいないんですね」

 

「まぁー、確かに赤の他人同士の男女で同居はやだよねー。私もお姉ちゃんとじゃないとやだもん」

 

『確かに、赤の他人同士の男女で同居は色々な意味で辛いわね』

 

 各々がそんな事を言っていると教室内では――

 

「先生。また質問よろしいでしょうか?」

 

「はいはーい☆どうぞー。橘さん♪」

 

「先生が、先程仰っていたもう一組というの――」

 

「おー、橘さんもナイス質問だよ☆」

 

(確かにそうだ……俺とユリエ以外に、この教室にもう一組の男女ペアなんて居ないはず。だとしたらあの言い方は不自然…いや、待て。そう言えばこの教室で不自然な所といえば――)

 

「みんなも気付いてると思うけどー?この教室の窓側の席ね☆前から二列分予約席って張り紙してるでしょ♪実はーこのクラスにー…推薦入学者が来ます!!みんなー拍手だよーパチパチパチー」

 

 うさ先生がそう言うと本日何度目かの驚きの声が教室内でおこる。一方教室の外では――

 

「あー…やっと俺らの出番かぁー。ただ待ってんのも暇だったから、ナイスタイミングかなー」

 

「奏…少し眠かったけど我慢できた」

 

「奏ちゃんよく我慢しました。偉いですよ」

 

『奏。少しくらい緊張感を持ちなさいよ』

 

「シャヴィちゃん。ごめんね」

 

『わかればいいわよ』

 

「でもー、かなっちの気持ちもわかるよー。暇してると眠くなっちゃうもん」

 

 五人がそんな事を言っていると教室の中から――

 

「それではー入ってきてもらいましょー☆カモーン♪」

 

 うさ先生が呼んだ。

 




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