かなり早く話が出来ました。
そして、刃達の《焔牙》の正体が明かされます。
いかんせん会話が多いので読みづらかったらごめんなさい。
それでは、第5話をどうぞ↓
入学二日目の朝。刃は両腕に抱きついている二人を起こす。
「ほら、二人共朝だぞー起きろー…って言うか、起きてくれないと俺が動けないからな」
『…うぅん? ふぁぁ~…おはよう。刃』
口元に手を当てながら欠伸をするが、すぐに目を覚ますシャヴィはとても寝起きが良くすぐに普段通りになる。しかし奏は――
「……あと…ご…ふん……」すぅすぅ
なかなか起きない。そこで刃は、いつもの手段を使う。
「シャヴィ…やれ」
『わかったわ。それっ!』
奏に勢いよく抱きつく半ばボディープレスみたいに…
「へぶっ!!」
女の子らしからぬ声を上げて起きる奏。
「おはよう、奏…昨夜は良く眠れたかい?」
「うん。おはよう、お兄ちゃん。それと……いたいよ。シャヴィちゃん?」
『あら、それはすぐに起きない奏ちゃんが悪いのよ』
「うー…」
これが刃達三人の毎朝の習慣である。(ちなにみ、結李嘩と李々嘩はお互いが同時に目が覚めて起きる)それから、すぐに身だしなみを整え学食へ向かおうと部屋から出ると、結李嘩と李々嘩が部屋の前で待っていてくれた。そしてたわいもない話をしながら、学食へ着くと――
「予想通りの展開だわ…」
「ですね…」
「ねぇねぇ。かなっちー私達人気者だよ♪」
「そうだねー。李々嘩ちゃん♪」
当然、学食にいる生徒達からの視線が集まる。しかし、刃と結李嘩は予想通りの展開の為これ以上は気にしない事にし、奏と李々嘩に至ってはむしろ面白がっていた。そして四人ともビュッフェを選び、四人とも無茶苦茶バランスよく料理を皿に載せ終わり席を探していると――
「なぁ皆、あれって透流とユリエじゃないか?」
「ん? あっ! ほんとだー」
「向かいの席に、誰か座りましたね」
「あれー? たしかあの子…同じクラスの子だよね♪」
「とりあえず、行ってみようぜ」
刃の言葉に三人は頷くと透流達のいる席へと向かう。そして――
「おはよう。透流、ユリエ」
「ユリエちゃん。おはよう」
「おはようございます。透流君、ユリエちゃん」
「おっはー☆ とるっち、ユリっち」
四人は透流とユリエに声を掛けると。
「ん? ああ、おはよう刃。それから…奏、結李嘩、李々嘩も」
「ヤー。おはようございます。刃、奏、結李嘩、李々嘩」
ここで透流の向かい側に座っていた女子が、透流に声を掛ける。
「なぁ、九重にユリエ。キミ達はもう彼らと仲良くなったのかい?」
「ああ、昨日な。夕食から戻って来て寮の部屋に入ろうとしたら、声かけられてな。少し話したんだ」
「そうか……すまない、私は橘 巴。キミ達と――」
ここで刃が言う。
「あー…クラスメイトの顔は覚えてるから、大丈夫だよ」
そして、巴は――
「そ、そうか…それは助かる。なら私の事は、呼び捨てで構わない」
「おう。よろしく、巴」
「よろしくね。巴ちゃん」
「よろしくお願いしますね。巴ちゃん」
「よろしくねー♪ ともっち♪」
「と、ともっち?」
「ん? あだ名だよ♪」
「あ…ああ、なるほど。まぁ、好きに呼んでくれ。む……すまない、私のルームメイトをこちらに呼んでいいか?」
巴の言葉に、他の六人が頷いて返す。そして巴が声を掛けると、女の子がやってくる。
そして――
「彼女が私のルームメイトのみやびだ」
「? あっ!? お、おはよう、穂高みやびです……」
巴の目の前にいた六人に気づき慌てて頭を下げる穂高という女の子。この後は、六人がそれぞれ名のり返す。どうやらみやびは、女子校出身のため男が苦手のようだ。ちなみに座席の配置は左から奏・刃・透流・ユリエの向かい側の席に左から李々嘩・結李嘩・巴・みやびとなっている。まぁ、なんやかんやあり会話が進んでいくと、透流とユリエの同居生活の話になり(刃と奏は兄妹だから大丈夫という事で除外)少し話を進めていると――
「――った私を優しく抱いてくれましたから」
ユリエが言葉という名の爆弾を投下する。
「「「ぶーっ!?」」」
味噌汁吹いたby透流&巴……みやびは牛乳吹いた。
刃達四人は全く動じず。(なぜなら学食までの移動中に、昨夜李々嘩が興味本位で透流達がどうしているか気になったらしく。結李嘩に頼んで、リアルタイムスペーススキャンで見ながら二人してお風呂に入っていたと言う事を聞いたからだ。リアルタイムスペーススキャンについてはキャラ紹介で。)
「こ、九重!! ななっ、なんということをしてい――」
透流が真実を伝えようとするが、聞く耳持たずで橘はガッツリ勘違いしているのを見た刃は、助け舟を出すことにした。
(奏、結李嘩、李々嘩には効果無いけど、それ以外の人間にはあまりキツイと死にかねないから……弱めにするとして、次は効果範囲をここに居る8人分なんだけど……怖がらせるといけないからユリエとみやびには当てないようにして…)
{一発かましたいと思いマース}
{あれ使うんだ。お兄ちゃん}
{久々ですね}
{でた! おりっちのハートキャッチ(笑)}
{ちゃんと、威力調整しなさいよ。刃}
ここまでの刃の思考と刃達の念話は数秒。そして――
「――っこれ以上同s「チョイ待―や、巴」」
刃が言葉を発した次の瞬間、この場にいた奏達三人とユリエ、みやびを除いて――
「「っ!!!!」」
巴・透流が、突然背後から心臓を直接鷲掴みされる様な殺気を一瞬だけ感じ体を強ばらせる。そして、驚愕の色に染まった顔をぎこちなくゆっくりと本能的に刃の方へと向けるが――
「とりあえず、落ち着いて透流の話を聴こうな巴?」
何事もないかのように刃が言うと、いつの間にか二人の体の強ばりが消えていた。ここまでのやり取りの間、ユリエとみやびはずっと頭の上に「?」を浮かべて不思議そうにしていた。そして、ユリエの発言の誤解を解くと。巴が恐る恐るさっきの刃の気配について聞いてきたので、軽く謝りつつ巴を止めるためにしょうがなくやった事や、ユリエとみやびには当てていない事、透流にも当てたのは二人の話に割って入ろうとしたためと説明し、気配については真実には触れずにそれとなく説明した。この後、トラが透流達の所に来たので軽くあいさつをした結果、李々嘩にトラっちとあだ名を付けられていた。
時は過ぎ、ハイテンションうさ先生による最初の授業も午前中の座学が終わり、学食で昼食をとり終えた一年生の生徒達は午後の授業のため体操服に着替え校門前に集合していた――
「さてさてーっ☆ 今日からはしばらく体力強化ってことでぇーマラソンだよ♪」
大半の生徒があからさまに嫌な顔をするが、そんな事お構いなしに更に言葉を続けるうさ先生は――
「ということでぇー♪ しばらくは軽めにいくという事でぇー学園の周りをじゅっしゅーう♪」
うさ先生の言葉に透流が反応する。
「十週…?」
「一周四キロコースだから、ほぼフルマラソンだな」
「うへぇ…」
刃の返答に透流がげんなりしていると。
「――ということで♪ お手本をみせるよー☆ でも見せるのはアタシじゃなくてぇ、刃君だよ☆」
突然指名される刃。そして、クラスメイトの視線も集まる中で刃は――
「やっぱり、俺?」
「当然♪」
俺じゃなきゃだめなの?的な視線でうさ先生に確認するが見事に返される。そんなやり取りをしていると巴が――
「先生。質問よろしいでしょうか?」
「はいどうぞー☆ 橘さん♪」
「先生、どうして《Ⅲ》の先生ではなくて《Ⅰ》の刃なのですか? これでは、午前中の授業で先生が仰っていた事と矛盾してしまいます」
巴の疑問はもっともだ、《位階》は一つ上がるごとに数倍の能力超化がされる為《Ⅲ》のうさ先生の方が《Ⅰ》の刃よりも身体能力が高いはずなのである。しかし――
「橘さんの言う通りだけどー☆ そこは、見てからのお楽しみだよー♪ じゃあ刃君は、スタート位置についてねーっ♪」
それだけ言うと、刃をスタート位置に立たせる。そして、刃はある事を聞く――
「うーちゃん。タイムは?」
そう、何故か先にタイムについて聞いたのだ。するとうさ先生は――
「60秒♪」
……「「「「―――っ!!!!????」」」」……
その言葉に刃達四人を除いた、クラスメイト全員が驚きの表情になるが刃は気にすることもなく――
「わかった」
と一言だけ言うとスタート位置についてクラウチングスタートの格好をすると。
「うーちゃん、スタートの合図よろしく」
「おっけー☆ じゃあ、いくよー♪ よーい…スタート☆」
スタートの合図とともにその場から消えたように見えた――
60秒後――
「はい♪ ジャスト60秒だよ。流石だね☆」
満足そうに笑顔でそう言ううさ先生。一方クラスメイト達は驚きを隠せないでいた、それもそうだろうまさか本当に60秒で走って戻って来るとは思ってもいなかったのだから。そしてその驚きの表情を隠せないまま、巴が恐る恐る刃にたずねる。
「キ…キミは、本当に…《Ⅰ》…なのか?」
「巴、そんなに怖がられると少し傷つくんだけど…」
「す、すまん。つい、驚きを隠せなくてな」
「大丈夫、気にしないから」
「それは、助かる」
「ところで、俺が本当に《Ⅰ》かだっけ? まぁ、正直に言うと《Ⅰ》ではないな」
「やはりそうか。つまり、キミは先生と同じ《Ⅲ》ということだな」
その巴の言葉に周りに居たクラスメイト達も、なるほどという表情をするが――
「あー…やっぱそういう解釈しますか…」
巴の言葉に苦笑いしながら返す刃。その様子に巴は聞き返す。
「な、なら一体なんだというのだ。キミは?」
そして刃はとある事実を口にする。
「それはな…巴。俺の…いや、俺達の《位階》は正確には《無限位階[インフィニティー・レベル]》と言われているものなんだ」
またしてもクラスメイト全員が驚く。ふと、透流がとある事を刃に聞く。
「なぁ、刃。お前さっき…俺達の…って言ったか?」
そう確かに刃はさっき言ったのだ、「俺達の」と。そして刃は――
「ああ。言ったな、こう言えばわかるか? 推薦入学者全員」
「なっ…!!」
その事実に、本日何度目かの驚きをする透流やクラスメイト達を見つつ刃は更に衝撃の事実を口にする。
「そして俺達は、君達と同じ《超えし者》ではないんだ。元々《ルキフル》を使ってはいないからな」
「じゃ……じゃあ、織神くん達は…い、一体…?」
刃の言葉に恐る恐るみやびが、クラスメイト全員が思ったであろう事を聞く。
「俺達の本当の呼ばれ方は《超越の創造者[イクシエイト・クリエーター]》 そして、自己紹介の時に見せた《焔牙》は具現化の仕方をコピーした全くの別物で、本当は《解放武装[リベレーション・アームズ]》って言うものなんだ」
クラスメイト達はもうただただ驚くことしか出来ないでいた。しかし、そんなクラスメイト達をうさ先生が現実に戻す。
「でわでわー☆ 刃君達の事もわかったとこでぇー♪ 刃君達のようにとは言わないけどー。皆もじゅっしゅうガンバ♪ それじゃあ…スタートだよ♪」
そう言われて皆慌ててマラソンを開始するのであった。当然だが一位は、刃達四人である。
午後の授業も終わりその日の夜、透流はゴールと同時に疲労で倒れたみやびのことを心配しながら夕食を食べていると後から来たトラから、退学届を出そうとした二人のクラスメイトを奏が泣きじゃくりながら抱きついて止めていたと聞いたのであった――
いかがでしたか。
やっと原作一巻の半分まで話が進みました。
まだまだ刃達の能力は出てきますのでお楽しみに。
キャラ紹介はもう少し話が進んでから書きたいと思います。
それではまた次回お会いしましょう。