マサキは目を覚ました。薄いタオルケットが自分にかぶせてあってそれを不思議に思いながら携帯画面を見る。
「0:12」
小さくこぼした後に親友のことを思い出す。携帯のカメラ機能でライトであたりを照らす。しかし、どこを探しても親友の姿はなかった。
…
翌日マサキはとある女の所へ向かう。親友の携帯へ何度か電話をするが繋がることはなかった。チャイムを鳴らす。出てきた女は、頭はボサボサで赤縁メガネスエット姿。女子力は低いと見えるだろう。
「なに?」
半ギレの女を押し部屋へあがる。
「悪りぃな。話は中で。」
部屋は服が散乱し床が見えない。低いテーブルの上は化粧品や食べかけのお菓子でパンパンだ。マサキはベッドに腰掛ける。女はその隣に座る。
「で、なに?私眠いの。」
「まあまあ、話ってのはこの女について調べて欲しい。」
マサキはヒカリの履歴書のコピーを渡す。
「へ〜綺麗な女じゃん。」
「かずきがその女に殺されたんだ。」
「は?」
「本当なんだ。」
「いつ?なんで?」
「殺されたのは昨日。理由は俺を守るためらしい。」
女は立ち上がり大声を散らす。
「はあ?意味わかんない!なんでかずきが、、ちゃんと説明してよ!」
「落ち着け。」
「あんたを守るため?意味わかんない!」
「聖奈(みな)‼︎」
マサキの大きな声に聖奈はビクッとする。
「俺だってわかんないんだ。」
聖奈は下を向き小さくごめんっと謝った。
「この手袋が関係あるらしいんだ。」
「それは、あんたが去年会ったっていう女の。」
マサキは聖奈に手袋の事をすべて話す。マサキは手袋をつけて目を閉じ、手のひらを上に向け氷の玉を作り出す。
「す、すごい。」
「何も考えてはいけない。無意識の状態で一瞬だけ氷のイメージをすると作り出せる。」
その氷を台所のシンクに置く。
「その女は危険だ。電流を操る。くれぐれも気をつけて欲しい。」
聖奈は履歴書を見ながら頷く。
「あんたはどうするの?」
「俺は警察行って捜索願を出して。あの女を監視する。まあ、もう職場に来ないかもだけどな。」
このマサキの予想は外れるのであった。
…
翌日出勤するとヒカリはいつも通り仕事をしていた。マサキは怒りを押さえ込み笑顔で挨拶する。
「おはよう。」
「おはようございま〜す♪」
ヒカリに近づき小さく聞く。
「かずきはお前が連れ去ったのか?」
「??なんの話でしょう?」
「ふざけるなよ。警察に捜索願を出した。お前はもう、、」
「だから?」
ヒカリはマサキの言葉を遮り続ける。
「貴方はなにか勘違いしてる。」
「だったら、わかるように説明してくれ!」
つい大きな声が出る。周りのおばちゃんたちがマサキを見る。ヒカリはニッコリし答える。
「も〜そんなに大きな声出さなくても聞こえてますよ〜犯人が奥さんを殺したのは、実は奥さんが不倫しててその奥さんに殺されかけたからなの。つまり、正当防衛で捕まらなかったの。」
マサキはキョトンとする。
「あ、、なるほど!そういうことだったのか!あのドラマスゲェ好きだからつい熱くなっちまった。あはは」
「仲良いのねー」
1人のおばちゃんにからかわれる。
「たまたま、見てるドラマが一緒だっただけですよ〜さあさ、仕事しましょう!」
ヒカリはクスクス笑っていた。