…
季節は流れ桜が咲いた。青年は制服のネクタイを緩め学校を目指す。
「おはよー」
風紀委員の文(ふみ)が青年の背中を軽く叩く。
「んだよ、朝からテンション高いなぁ。」
「ヒロはもっとシャキッとしないと‼︎あ、寝癖ついてるよ。」
そう言って文はクスクス笑った。
「うるせ。」
そうこぼすヒロのことは構わずペラペラ喋り出す。
「ねぇねぇ、今日転校生来るんだってよ!知ってた?」
「へー、そーなんだ。」
「男の子なんだって!しかも、、、帰国子女‼︎」
「へー、」
文はヒロをじーっと睨む。
「なに?」
「なんで、ヒロはいつもそんなテンションなのかなぁ〜あんた、テンション上がることあるの?」
「逆になんでお前はいつもテンション高いのかな。朝からだるい。」
「むかつく〜」
文はヒロの前に立ちふさがり指を指す。
「もうすぐ学校つくから言うけど、左耳のピアス‼︎ネクタイ‼︎シャツだし‼︎腰パン‼︎全部直しなさい‼︎」
「はいはい、そーゆーお前もそのスカートの長さ規定違反だろ。」
「うっ、、これはその、、」
ヒロは歩き出す。
「あと、お前カバンにスカートひかかってて横からパンツ見えてるよ。」
「なっ⁉︎」
文はスカートを元に戻す。
「い、いつから?」
「会った時から。」
「も、、もっと早く言えーーー‼︎」
そんな感じで二年目の学校生活が始まった。転入生はかなりのイケメンで教室に入るなりざわめいた。そんな時ヒロは教室にいなかった。
「文ちゃん、ヒロ君は?」
一時間目の授業が終わり文の親友の杏(あんず)が話しかける。
「あんちゃ〜ん。」
文はぐて〜っとする。
「知らないよあんなやつ〜」
「け、ケンカでもしたの?」
「してないけど、、」
「けど?」
「ぱ、、パンツ見られた。」
「そ、そっかぁ、、で、、でも、私も駅前で風でスカートブワァーってなったことあるから、」
「あんちゃん、そうじゃなくて、」
文は立ち上がる。
「あいつね、私のパンツ見といてなに一つとして表情を変えないのよ!」
「お、落ち着いて、みんな見てるから。」
あたふたする杏をよそに再び座り、大きなため息を吐く。
「私って女としての魅力ないのかなぁ。」
「そんなことないよ、、、あ、文ちゃん、次移動だよ急ご?」
「そーだね。あ、あの転校生教室わかんないよね。」
2人は転入生の席を見る。一人で教科書を用意していた。
「あんなにイケメンなのに誰も絡まないんだね。」
文はそうこぼした。
「高嶺の花みたいで話しかけづらいかもね。男子も女子も。」
「しょうがないなぁ〜うちの男子はチキン多いからなぁ。」
文は転入生の元に行く。
「次移動だから教室教えてあげる。」
転入生は文をチラッと見て立ち上がる。
「知ってる。」
そう言うと教室を出て行った。
「な、、、、なんなよ!あいつ‼︎」
「ふ、文ちゃん落ち着いて、」
「もーー!朝からイラつくーーー‼︎」
文の声が教室に響いた。