なんとかマサラ人   作:コックリ

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ニビジム後編ってとこですかね。シリアスはやはり難しい。

シリアスだけでは物足りないと思い登場人物紹介も入れました。
ここでほのぼの分を補強しましたぜ。


では暇つぶしにでもどうぞ。


ノーマルマサラ人 11話 + 登場人物紹介

 

 ポケモンにも色々と個体差がある。色違いが最たる例だ。

ポケモン図鑑で表示されるのは、そのポケモンの平均の値だ。

 

 

ニドラン♀―――たかさ(全長)0.4m(40cm)

 

イワーク ―――たかさ(全長)8.8m(880cm)

 

 

 

ニドラン♀の足の長さ(爪含む)をおよそ15cmと推定。

 

イワークの尻尾の長さ(全長の半分)をおよそ4.4mと推定。

 

 

ニドランの『にどげり』を当てるには最低でも約15cm接近しなければならない。

こちらから接近するにはイワークの約4.4mの尻尾をかわさなければならない。

 

 

 

・・・・・・無理だ。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 気付いたのはニドランが『にどげり』を覚えた日。

覚えたての技を見たくて野生のポッポを相手に『にどげり』を試した。

 

 

 指示に従いポッポに向かって駆け出すニドラン。

危険を察知したのか羽ばたかせ飛び上がるポッポ。

飛び上がったポッポを追うように跳躍するニドラン。

そして体を反転させ両足を曲げ相手に、ビシィッ! っと足を15cmほど伸ばした。

 

 

 

 

ビシィッ!・・・・・スカァッッッ!!

 

届くわけなかった。

 

 

 

 

 飛翔しているポッポに跳躍したとはいえ15cm以上接近出来た訳ではない。

むしろ飛んでる相手に跳んで届くことなどまず無理だろう。

一部のジャンプ力があるポケモンは例外だろうが四足歩行で主に陸上を走り回る生活を

しているニドラン♀にそんなことは期待出来ない。

 

 

 思い返せば「なにを当たり前のことを」と愚痴りたくなる。

常識的に考えればあれだけ距離があって、ニドランの体長や足の長さなどを見れば、

届かないのは一目瞭然だった。

 

 

 そしてポッポの『かぜおこし』で吹き飛ばされながらもなんとか俺の指示を果たそうと、

「届け、届け!」と必死の顔でつま先を伸ばし続けるニドランを見て罪悪感で一杯になった。

 

・・・あとちょっと癒された。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

「っ・・・イワーク! 『しめつける』攻撃!」

 

来たっ! っと内心で歓喜した。これを待っていた。

 

 

 3度目の『なきごえ』をもらったイワークの「こうげき」は元のステータスの5分の2にまで落ちている。

その「こうげき」の数値ではタイプ一致の『いわおとし』ですら大したダメージは与えられないだろう。

そしてニドランを倒しても俺にはまだ一体のポケモンが残っている。

相手からしてはこれ以上『なきごえ』をもらえば次のポケモンに勝てないと危惧するだろう。

たとえイワークにとって有利な相性でもこれ以上「こうげき」を落とされれば・・・と。

 

 ならば相手の取る最良の手はこちらの動き、「なきごえ」使わせずに倒すこと。

イワークの『しめつける』で相手の行動を完全に封じることが最良だと考えるだろう。

既にニドランにも十分ダメージが入っている、倒すの容易いはず。

 

 

 イワークの尻尾がニドランに巻きつき拘束を掛ける。

俺の位置からでは既にニドランが見えなくなり、イワークがさらに圧力を掛け出す。

後はニドランが戦闘不能になるまでこの拘束を続ければいいだろう。

体格や体長から見てもニドランにイワークの拘束を解くほどの筋力はない。

 

 

(・・・・・・・っ)

 

 

 イワークの『しめつける』が決まりニドランが拘束されてから

何秒経ったかわからないが、やけに時間が長く感じる。内心焦っている。

それはジムリーダーも同じなのか、緊迫した沈黙がフィールドに。

 

 

 ふと、観客席に座っているカスミに目がいった。

叫ぶと色々迷惑を掛けることを理解してか口を開けようとはしてないが、

ニドランの行方が気になっているのか真剣な目でこちらを様子を見ている。

 

 俺のジム戦なのに自分の事のように心配をしてるみたいだ。

案外、感情移入しやすいというか、情に厚い子なのかもしれない。

 

 

 そんなことを思いながら気分を落ち着けているとイワークに変化が起こった。

 

徐々にだが拘束を緩め始めている。

 

 

ニドランが戦闘不能になったのか。

審判がジャッジを下そうと目を細め、状況を把握しようとしている。

少しずつ拘束が緩んでいく、途中に、

 

 

イワークが苦悶の表情を浮かべていた。

 

 

「刺さった・・・!!」

そう確信出来た。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

「ニドラン! 『にどげり』!!」

 

「っ!?」

 

 

 ここでニドランが戦闘不能になっていると思ったのだろう。

相手のジムリーダーは聞こえてきた俺の指示に驚いている。

 

 

 俺の指示が聞こえ、緩んでいた拘束からじたばたと体を動かしイワークから抜け出す。

そして眼前にはイワークの体。自身の足の長さなど関係ない距離。

 

 

「ニド!!」

 

 

すかさず『にどげり』を決めた。

 

 

 

「どうしたイワーク!?」

 

 

 効果がバツグンのダメージを受け後退したイワークに問いかけている。

そして、なぜ拘束を緩めたのか、と疑問を投げる前にイワークの様子気付く。

 

 

「・・・「どく」を受けたのか!?」

 

「よくやった! 戻れ、ニドラン!」

 

 

 特性「どくのトゲ」は体に接触すると確率で発動する、それがゲームの設定だ。

だが、この現実においてそれは確率によって発動するのではなく、接触する「場所」による。

ニドランの体のどこかにある「どくのトゲ」の場所に相手が刺さると発動するのだ。

ならばニドランの全身を覆った『しめつける』ならば確実に刺さる。

『なきごえ』を使い続ければ、「こうげき」が下がるのを嫌い『しめつける』を使うと踏んだのだ。

 

 

 相手の戸惑いに答える必要はない。

かなりのダメージを受けているニドランをすかさずボールに戻す。

ここまで頑張ってくれたのだ、「ひんし」になるまで無理をさせることはない。

あとは他の奴にまかせれば大丈夫だ。

 

 

「イーブイ! 後はまかせた!!」

 

 

 二番手に出すのはイーブイ。

『なきごえ』を受け続けたイワークとはいえ、急所にもらえば「ヒトカゲ」では落ちてしまう。

ノーマルタイプのイーブイならば耐えてくれるだろう。加えて・・・、

 

 

「試合始め!!」

 

 

「イワーク! 『しめつける』攻撃!!」

 

「『すなかけ』だ!!」

 

「っ!?」

 

 

 ある程度距離があっても当てることが出来る『すなかけ』を持っている。

『しめつける』の攻撃は命中率85と低くはないが高くもない数値だ。

しかしピカチュウの『でんきショック』すらも自身の判断でかわすこいつならば命中率85は大した数値ではない。

そして『すなかけ』でさらに命中率を落とせば『しめつける』は脅威ではない。

 

 

「イーブイ! 『すなかけ』を続けろ!」

 

「イワーク! 『いわおとし』!」

 

 

 命中率の高い『いわおとし』を選択し、イワークが攻撃してくる。

『すなかけ』を行った直後だったイーブイに当たる。

・・・が、すぐに立て直して距離を取り待機する。俺の指示を待つ態勢だ。

もはや通常の攻撃では大したダメージを与えられないほど「こうげき」は落ちている。

 

そしてニドランから受けた「どく」がイワークを確実に追いつめる。

 

 

その後もイーブイの『すなかけ』とイワークの攻撃をかわすやりとりを繰り返し、やがて、

 

 

「イワーク、戦闘不能! イーブイの勝ち!

よって、勝者! チャレンジャー・シゲル!!」

 

 

 

俺の初めてのジム戦が終わった。

 

 

 

 

◆◆◆登場人物紹介(ニビジム攻略後)◆◆◆

 

 

 

 

◆シゲル「主人公(笑)」

 

本ssの主人公。

姉による訓練というなの肉体改造によりネタになるくらいの身体能力を得た。

同時に数々のトラウマと欲しくもない身体能力(モンスターボール射殺事件)も得た。

実はイワークの事を考えた時は時速80キロを思い出し胃が痛くなったとか。

 

いまさらだがゲーム知識豊富・アニメ知識無し。

なぜカスミがハナダジムにいないのか疑問に思っている。

 

またゲーム知識は豊富だが二次元と三次元の差にまだ慣れていない。

ポケモンバトルが特に顕著のため、ゲーム知識を生かしながら作戦を立てて挑んでいる。

 

(余談)

原作アニメでは「サ~トシ君」で有名な彼だがこのssではそんなことは言わない。

また最近じいちゃんがハマってる俳句にもあんまり興味がない。

 

 

◆イーブイ

 

シゲルの最初のポケモンであり、何気に夢特性の個体。

「ひかえめ」な性格だがあんまり「ひかえて」ない。

食べる量が「ひかえめ」らしい。・・・どうでもいいわ。

 

無邪気に黒い所があり、今後もネタに出す予定。

 

(余談)

最近テレビで見た『はかいこうせん』にロマンを感じたらしい。

 

 

◆ヒトカゲ

 

シゲルが3体の内から選んだポケモン。

「おくびょう」な性格でその性格どおりの行動をとったりしている。

シゲルにも最初は微妙な関係だったが、何度かの爪の手入れなど結果「なつき度」が

上がりシゲルの指示に忠実。

 

(余談)

ジム戦では活躍の機会が無かったが実はトキワの森でのトレーナー戦では一番よく

使用していた。『ひのこ』でみんな燃やした。

 

 

◆ニドラン♀

 

シゲルが初めてゲットしたポケモン。

「しんちょう」な性格。ヒトカゲ同様何度も手入れしているため「なつき度」は高い。

毒タイプだが今のところ格闘タイプの『にどげり』がメインウェポン。

ジム戦での一番の功労者。

 

(余談)

よく見ると片方のヒゲが少し短くなってる。

 

 

◆カスミ

 

ハナダジムの4姉妹の末っ子。

トキワの森の一件からシゲルと出会い、行動を共に。

実はその一件から1人で旅をするのが不安になっている。

そのため出会ったシゲルに強引に付いていこうとしている。

 

今のところシゲルに対して恋愛感情はないが助けてくれたこともあり、気にはなっている。

同年代ということもあり遠慮はいらず、接しやすいらしい。

 

(余談)

「おてんば人魚」なのにこの前溺死しかけたとか言っちゃいけない。

 

 

◆エリカ

 

タマムシジムのジムリーダー。

シゲルが幼少の頃からの友人(シゲル視点)。

本人はその頃から恋愛感情を持っているとか。

シゲルと行動を共にしている女の子を非常に気にしている。

 

普段はおとなしい大和撫子的な感じだがパニックになるとかなりアクティブティ。

 

(余談)

店で働いている店員たちから色々な知識を学んでいる。(かなり歪んだ知識)

 

 

◆ナツメ

 

ヤマブキジムのジムリーダー。

シゲルとエリカとは良き友人の関係。

シゲルとは卵の発表の際にタマムシシティに赴く家族に同行し出会った。

その頃から超能力に没頭し引きこもりがちだったが家族に無理矢理同行されたとか。

シゲルと出会い色々考えを改めたらしい。シゲルの紹介でエリカと友人に。

 

現在の手持ちの「ユンゲラー」はその時シゲルからもらった「ケーシィ」。

 

(余談)

元引きこもりで親の脛をかじりまくってたこともあり、

現在は「働かないと負けかな」と思っているとか。

 




戦闘視点は正直悩みます。
これでいいのかとかわかりづらくないかと四苦八苦しました。


登場人物全員というわけではないですがとりあえず主要人物というかそれなりに出番があった
キャラクターの紹介をしました。

やっぱりこういったほのぼのやギャグを書くのは楽しいですねw
今後は登場した人物の説明を定期的に書いた方がいいかなと思ったり。
原作アニメを知らない人から見れば「こんな奴いたっけ?」とか思われそうですし。
なんにしろ思案中。


では次回も更新速度は期待できませんが気長にお待ちください。ノシ
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