なんとかマサラ人   作:コックリ

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相も変わらずゆっくりとしたペースで話を進めております。
まぁ、ショートカットしすぎると話分からなくなりそうなんでもう少しこのまま・・・。

今回もほのぼのとしたお話。
バトル描写より書きやすいと思ってしまうのは作者の実力不足なんだろうなぁ。
とりあえず頑張って執筆します。

では暇つぶしにでもどうぞ。


ノーマルマサラ人 13話

 所々に明かりが点いてあった『オツキミ山』を半日掛けて抜ける。

暗がりに目が慣れていたため日差しを受けた目が少し痛む。

目を慣らすために両目を軽く揉んで瞬きを繰り返す。

そうすると視界に広がったのは日に当たりいい具合に茂っている草木。

そして遠くに目を向けると小さく見える町々。

 

 

「あそこがハナダシティか・・・」

 

 この「4番道路」をまっすぐ行くと着くだろう。

らしくもなく逸る気持ちをそのまま行動に移す。

ここまで付いて来ている旅の同行者、カスミのスピードに合わせて走り出す。

 

 

(ハナダシティまでもうすぐだ!!)

 

 

 

「・・・ねぇ、さっきアンタがゲットした『イシツブテ』なんだけど・・・」

「ほらカスミ、急ぐぞ! ハナダシティまでもうすぐなんだからさ!」

 

「・・・アンタの投げたモンスターボールで両腕がもげた気がするんだけど・・・」

「HAHAHA そんなわけないじゃないか! 

きっと相当弱ってて、たまたまタイミングがジャストミートしただけだって!」

 

「・・・アンタの全力で振りかぶったボールで片腕がもげたわよね・・・」

「HAHAHA そんなわけないじゃないか! 

モンスターボールでポケモンにダメージが与えられるわけじゃあるまいし!」

 

「・・・ゲットに失敗したからってもう一回投げて、残った片腕もいだわよね」

「HAHAHA そんなわけないじゃないか!

顔面に当たると痛そうと思って投げたら腕がもげたなんて思いもしなかったさ!」

 

「・・・アンタ、今認めたわよね・・・」

「HAHAHAHAHA」

 

 

 

(ハナダシティのポケモンセンターまでもうすぐだ!!)

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 『4番道路』を駆け抜け、途中挑んできたトレーナーはガン無視。

ハナダシティに着くとすぐさまポケモンセンターへ駆けこみ、外に出すのが怖い

『ばくだんいわ』・・・もとい『イシツブテ』と手持ちのポケモンを預けた。

 

・・・戻ってきたときには腕があるといいな。

 

 

「・・・とりあえず町を見て回るか」

「・・・そうね」

 

 ツッコミを入れるのも無駄と悟ったのか、疲れた表情をしている。

指摘するとさっきの話題が蒸し返されそうなので気付かぬふり。

 

「カスミはこの町詳しいんだろう。良かったら案内してくれない?」

「・・・別に良いけど・・・。正直、案内出来る所って少ないわよ」

「良いよ、それで。とりあえずジムの場所から案内してくれる?」

「アンタってホントにジム戦のことしか頭に無いのね」

「別にいいだろう。元々ポケモンリーグに出るつもりで旅をしてるんだからさ」

 

 本当はポケモンリーグに出場するために旅に出たわけじゃないけど、

けれどもポケモントレーナーとして旅に出たからには目指してみたい。

 

 ゲームではそれほど難なくチャンピオンになれた。

けれどもこの世界で生きて、二次元ではなく三次元の世界でもなれる

可能性があるならば挑んでみたい。ポケモンリーグに。

 

 それに約束もある。

この世界での俺の友人兼ライバルのアイツと、お互い本気でバトルするのだと。

別にポケモンリーグでバトルすることにこだわってるわけじゃないけれど・・・。

どうせならお互いが盛り上がれる場所でバトルしてみたいのだ。

そのために今はバッジを優先して旅をしている。

 

(・・・バッジといえば、エリカに連絡してなかったな)

急いで連絡する必要もないだろうけど・・・。

ハナダシティを見て回ったら電話しとこう。

 

「ちょっと、なにボーっとしてるのよ。 着いたわよ」

「へ? ・・・・・ココ?」

「そうよ、そこにジムの看板があるでしょ」

 

 カスミが指差した先を見るとジムの表記がされた看板が立っている。

確かに『ハナダジム』と書かれているのだが、

 

「なんで『のぼり』とか『ポスター』とか『バルーン』があちこちにあるんだ?」

 

 ポケモンバトルを行うジムにしては明らかに装飾過美の外観。

これじゃジムというよりどこぞのステージ会場だ。

ニビジムはもっと簡素な外観をしていたはずだけど。

 

 

「そういえば、アンタ知らなかったわね。ハナダジムってこういったショーをするのよ」

ほら、と再びカスミが指差したポスターに目を向けると、

 

 

 

『ハナダジム 美人三姉妹・水中ショー 本日開幕!(ポロリはないよ♡)』

 

 

 

・・・無いのかよ。

いや、つっこむ所が違うけれどもさ。

 

「ハナダジムはこういったショーを定期的にやってるのよ」

「・・・この前カスミが言ってた、男に人気があるって意味がわかったよ」

 

 貼ってあるポスターには『大人のお姉さん』的な3人が水着姿で写っている。

顔も均整が取れていて、体のプロポーションを惜しげもなく晒している。

ポスターとはいえ、素人目で見てもえらく気合いが入った出来だ。

確かにここまで大々的に宣伝してあったら男は食いついてくるだろう。

 

「・・・この水中ショーをやってる間ってジム戦出来たりする?」

「出来ないわよ。ジムリーダーが水中ショーに出演してるんだから」

「・・・だよな。終わるまでこの町に強制滞在か・・・」

 

 ポスターに右端に記してあった開催期間を見ると明後日の午前までやってるようだ。

午前と午後に1回ずつ行ってるようで明後日の午後からジム戦の受付が可能らしい。

 

「まぁ、俺の方も手持ちのポケモンのレベルを上げたいから急ぐ必要はないだけどさ。

けど実際問題、ジムでこんなことして良いのか?」

「・・・ポケモン監察官はなにも言ってこないみたいだから黙認してるんじゃない。

ほかのジムも勝手にいろいろなアトラクションとか付けてるみたいだし・・・」

 

 

(ニビジムのあれもジムリーダーの趣味だったのだろうか・・・)

 

 

「・・・とりあえず、場所はわかったから他の所案内してくれる?」

「そうね。アタシもあんまりここに長居したくないし。それじゃ次は・・・・・ゲッ!?」

 

 年頃の女の子が出すような声じゃない声を出して硬直。

虫ポケモンでも出たのかとカスミの視線を追ってみれば・・・、

 

 

「あら、カスミじゃない。もう帰ってきたの?」

 

 

ポスターに載ってた顔と同じピンク色の髪をした『大人のおねえさん』がいた。

 

 

「どうしたの? 『水ポケモンマスターになる!』って言って家を飛び出したのに

もう帰ってくるなんて。もしかして、寂しくなって帰ってきたとか?」

「別にそんなんじゃないわよ!! アタシは・・・え~と、コイツに頼まれたからよ!!」

「え!? 俺!?」

 

 唐突な会話についていけず困惑する俺を余所に二人の会話はヒートアップしている。

 

「そんなこと言って、本当は寂しくなったんでしょ。素直に言えばいいのに」

「違うわよ!誰が寂しがるもんですか! アタシはコイツに頼まれただけよ!」

「嘘ばっかり。アンタ友達居いないじゃない」

「いるわよ! アタシは水ポケモンと友達なんだから! ・・・ギャラドスは苦手だけど」

 

・・・人間はいないのかよ。

 

 

「とにかく! アタシは今コイツと旅をしてて、ここまで連れてきただけなんだから!」

 

・・・俺の記憶ではニビシティからここまで勝手についてきたのは君のほうなんだけど。

・・・いや、確かにこの町でハナダジムの案内は頼んだけどさ。

 

 

「・・・一緒に・・・旅?」

「そうよ!」

「・・・その・・・男の子・・・と?」

「そうよ!!」

 

 

 先ほどまでヒートアップしていた会話が急に冷めていく。

見れば『大人のおねえさん』が目を見開いて『信じられない』といった顔をしている。

『驚愕』といった言葉がふさわしい表情だ。

 

「そんな・・・嘘・・・」

「嘘じゃないわよ! アタシはここまでコイツと一緒に来たんだから!」

 

 そんな様子に気づかず1人ヒートアップしているカスミ。

対する相手はさっきまでの勢いが無くカスミと俺を交互に顔を向けて確認しているようだ。

 

 

「そんな・・・カスミに・・・」

「?・・・姉さん、どうしたのよ?」

 

・・・姉さん?

 

 

 

 

 

「カスミに・・・・・・・・男が出来てるなんて!?」

 

「なっ!? 違うわよ!! コイツとアタシは別にそんなんじゃないわよ!!」

 

「もしかして、あの人カスミの姉なの?」

「なんでアンタはリアクション薄いのよ!!!」

「理不尽!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆登場人物紹介&用語説明◆◆◆

 

 

 

 

 

◆イシツブテ

 

 

シゲルがオツキミ山でゲットしたポケモン。

「いじっぱり」な性格。モンスターボール射殺事件二匹目の被害者。

前回の失敗を活かしてノーダメージの状態でモンスターボールを投げた。

結果、ダメージを与えて部位破壊に成功! ・・・・・そういうゲームじゃない。

なんとかひん死寸前でゲット。最後は丸くなってしまったイシツブテを取り押さえて

上からボールをフリーフォールさせた。・・・傍から見ればヤバい人。

 

腕は戻る予定。

 

 

 

 

◆ポケモン監察官

 

 

アニメ特別編ニビジム・ハナダジムにて登場した人物。

主に印象に残っている外見はサングラスを着用し、コートを羽織ったジョーイさん。

ジムに置いてなんらかの不備があった場合ジムリーダーの資質を確かめるため

ジムに赴きポケモンバトルを行ったり、監察官の名を出さずジムリーダー候補を見て

ふさわしいかどうか判断する様子。

ジョーイさんと言えばおっとりしたイメージだがこの監察官はれいせいな性格っぽい。

ニビジムに於いてのポケモンバトルではラティアスを使う鬼畜っぷり。

どう見ても殺る気マンマンである。

 

 

 

 

 

 




とりあえずこんな感じで新しい登場人物やら用語を少しずつ書いていくつもりです。

ポケモン監察官ってアニメ見てない人はわからないだろうなぁ、と思いましたので入れました。
しかしラティアスか・・・。ゲームではチャンピオンですら使わんのに・・・。
まぁ、ダークライとかフリーザーと友達な登場人物が居るぐらいですし。
これもアニメならではってやつですかね。


それでは次回も更新速度は期待出来ませんがよろしくお願いします。ノシ
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