それよりもフェアリータイプのポケモンを気にしろよ、と突っ込まれそうな作者です。
新作に次々と新情報が入ってきてwktkなんですが、最近はリアルがより忙しくなってきてゲームの時間も心配になってきています。
あぁ、一日が48時間なら……いや、そうなるとおそらく睡眠時間が12時間になってそうで意味がないな。などとアホなことばかり考えてないで有効な時間の使い方が一番理想なんですけどね。
さて本文に全く関係ないことばかり書いていましたね。
今回は前回の話より少し進めた感じですね。まぁ、次のジムまでの幕間といった感じです。
あと一話ぐらい幕間を書こうかなと思っていますが、予定は未定。
それでは暇つぶしにでもどうぞ。
『シゲルさんが……来る……来ない……来る……来、ない……?』
「…………エリカ」
『シゲルさんが……来る……来ない……来る……来、ない……!?』
「…………エリカ」
『シゲルさんが……』
「…………」
プチ、プチ、と押し花用の花弁を一枚ずつ毟っている状態が画面に映っている。何かに憑かれた様な虚ろな瞳をしながら花弁を毟る様はかなり恐い。………向こうから電話を掛けてきたのに。
『来る……来ない……来る……来、ない……!!?』
「………エリカ、4枚の花弁で『来る』から始めたら絶対に『来ない』になるわ」
『そう、ですか。では、今度こそ。………あら、もう花が』
既に全て毟りつくしたようだ。画面からは見えないだろうが、床には相当な花弁が落ちているだろう。花弁のみを毟った後の花の本数が数十本は見える。
『………ああ、良かった。ちょうど良い所に大きな花がありましたわ。これで、今度こそ』
『クサッ!? クサックサ~ッ!?』
『あらあら、どこへ行くのかしら? 大丈夫ですよ。きっと……多分……おそらく……もしかしなくても……痛くない、はずですから』
『クサッ!? クサッ!? ク………クぁwせdrftgyふじこlp~~~~!!??』
「…………」
………クサイハナの
◇◇◇
「………もういいかしら」
『………すいません、お見苦しい所をお見せしました』
「………」
今まで割と見てるから何をいまさら、と云った感じのナツメであった。
「………それで、今回はどうしたの?」
『はい、実はシゲルさんのことなのですが……』
「………それはわかってるわ」
なんせ画面に映った時からアレだったのだから。
『御存じだと思いますが、シゲルさんはクチバジムを攻略し、次のジムに向かわれているところでしょう』
「………そうでしょうね。私にもジム戦に勝利したと連絡してきたから。………なぜか顔を腫らしていたけど」
『私の所にも電話をもらいました。………けれど』
そういって、少し溜めを作る。いや、思案に耽っているようだ。
「………けれど?」
『……はい。けれど、シゲルさんは次にどちらのジムに向かうのか、と』
「………ようやく話がわかったわ」
つまり、あの呪いのような花占いは、次に自分のところに来るかどうかと云うことだったようだ。というのもクチバシティから次のジムに向かうルートは大まかに3つある。
一つはクチバシティからそのまま北に進み、私の居るヤマブキジムに進むルート。クチバシティから一番近いルートではあるが、クチバシティからヤマブキシティに行く道はあまりおススメは出来ない。なぜなら本来のジムバッジの獲得順が違うからだ。ジムバッジにはリーグが薦めた順番があり、バッジケースにその順番が形で示されている。基本的にバッジケースの順に進むのが効率良く集められる道筋である。とは言ってもあくまで『薦めた』順番であり、好きな順番でジムに挑戦しても構わないが。
二つ目はクチバシティから南。東に向かって迂回して進んで行き、セキチクジムに進むルート。こちらは徒歩でかなり距離がある上に、リーグが決めたバッジの順から考えてもおススメは出来ない。
三つ目はイワヤマトンネルを通じ、シオンタウンに出て、タマムシジムに進むルート。迂回して進むため、かなり距離もあるがバッジの順はこちらのルートが薦められている。
「………シゲルなら順当に進むタマムシジムに行くんじゃないかしら?………行動が玉に突飛だけれど、他のジムで博打を打つより、順当なルートで確実性を取ると思うわ」
『うう~、そうでしょうか……』
「………どのみち、私たちジムリーダーは挑戦者を『待つ』立場なんだからおとなしくしていなさい」
しょぼ~ん、と気落ちするエリカが画面に映っているが、こればかりはシゲルの行動次第なのでどうしようもない。………出来ることがあるとすれば床に転がっているクサイハナをどうにかするべきだと思う。
「………シゲルは今頃どうしてるかしら」
◇◇◇
「ニドリーナ、威嚇で良い。『どくばり』!」
指示を聞き距離の離れた相手に向けて『どくばり』を放つニドリーナ。幾つもの『どくばり』が相手の近くに命中し、注意をこちらに向ける。相手に当てるつもりはないのだ。今回の目的は相手をゲットすることなのだから。
「キッ!? キッ!!」
急な攻撃で怒り狂っているのだろう。独特の高い鳴き声でこちらに戦闘の構えをとるマンキ―。脳内のアドレナリンに従うように一気にニドリーナに飛びかかり、
飛びかかった急襲を喰らうニドリーナ、とはいえかくとうタイプの攻撃。どくタイプには『こうかはいまひとつ』である。なにより単純に元々の体力やレベル差でニドリーナが野生のマンキ―に押し負けることはないだろう。すぐさま後ろに飛び去り、間合いを測るニドリーナに大きなダメージは感じない。
一方マンキ―の方は攻撃を当てたことに気を良くしたのか、続けざまに攻撃を行うように再び飛びかかる。
「ニドリーナ、『にどげり』で迎え撃て!」
相手の攻撃を何度も受ける訳にはいかない。ニドリーナが受けるダメージではなく、ニドリーナの特性が『どくのトゲ』だからだ。何度も物理攻撃を受けると逆にマンキ―が『どく』状態になりジリ貧になるのだ。ゲットをするのに『どく』で倒れてしまっては意味が無い。
空中に飛んだことで避けることも出来ず、踏ん張ることも出来ず、無防備になったマンキ―に『にどげり』が決まる。
元々『ぼうぎょ』の種族値が低いマンキ―。大きく吹き飛ばされ、受け身も取れず地面に蹴り落とされる。立ち上がったときは荒い息を吐いていた。
「ニドリーナ、『たいあたり』!」
ゲットするにはまだ相手の体力を削る必要があるだろう。威力の低い攻撃で相手の体力を調整する。生かさず、殺さず。
『たいあたり』が当たり更に体力が削られたマンキ―。先ほどよりも息が荒くなり、受けたダメージの大きさが表れる。これぐらいのダメージを与えれば十分だろう、空のモンスターボールを取り出し、ボタンを押して手の平におさまるサイズにする。
すぐには投げない。―――否、投げるつもりはない。とても残念な結果なることはわかりきっているのだから。
◇◇◇
『えっ? ポケモンを上手くゲット出来ない? モンスターボールの投げ方は練習したでしょ』
「いや、モンスターボールは今のところ百発百中なんだけど……。 問題は威力、というか球速にあってさ…」
『なるほど、話は分かったわ。 ポケモンがひんしになっちゃうのね』
数日前、久々に電話で姉と画面越しで対面し、その時に今までの旅の道中で起こしてしまった悲劇について相談した。こちらの悩みを聞き、すぐさま言わんとしていることを理解してくれる姉が頼もしい。
最も「話しが早くて助かる」と思うよりも、「察し良すぎじゃね?」とも思ったが。……どうやら姉もヤッていたらしい。
『大丈夫よ、シゲル。 私も旅に出たばかりの頃はそれで悩んだこともあったわ。生まれて初めてピカチュウと相対したときなんて、嬉しくて思わず
―――聞くんじゃなかった、と今までの人生でこれほど思ったことはない。そしてピカチュウの結末が気になる。イヤ、詳しく聞きたくないけど、気になってしょうがない。………少なくてもミンチになった、なんてスプラッタな結末以外で。
『シゲル、思い出しなさい。 今までの訓練で私はボールの投げ方以外にも色々と教えたハズよ』
「色々教えてもらったね……。 うん、色々と……教えて、もらった…ね」
―――思い出そうとしたら記憶が拒否った。
『そう、色々教えたわ。中でも最初に重点を置いて鍛えたのは走り込みだったわよね』
―――うん、何度も倒れたから覚えてるよ。……忘れられないとも言うけど。
『走り込みはポケモンゲットのために必要な特訓なのよ。中でも短距離走は絶対ね』
「なんでゲットに短距離走……。 逃げたポケモンを追うため?」
―――走り込みは体力づくりのためだけだと思っていたけど。
『ポケモンをモンスターボールに入れる条件はただ一つ。モンスターボールがポケモンに接触することよ。……ひんしさせずに』
◇◇◇
モンスターボールをしっかりと握り締め、困憊しているマンキ―との距離を測る。
戦闘体勢を解いていないマンキ―に向かい合うのはニドリーナではなく、オレだ。
「…………フゥ」
軽く深呼吸して、鼓動が早くなっている心臓を落ち着かせる。そして姉から言われたアドバイス通りに、マンキ―の行動を観察する。
「―――ニドリーナ! 『なきごえ』っ!!」
ニドリーナが指示を聞き、辺りに『なきごえ』が響く。必然的に意識をニドリーナに向けるマンキ―。オレへの視線を外す―――コレを狙ったのだ。
視線を外し、ニドリーナしか目に入っていないマンキ―に向かって一気に駆け出す。上体を前のめりにし、意識的に足を強く細かく地を蹴り、最短距離で相手に近づく。
こちらの接近に気付き、再び臨戦態勢をオレに向ける―――が、オレの方が速いっ!
『ほとんどの人はボールの大きさ……手の平におさまるサイズから、ボールを投げてポケモンに当ててゲットしようとするわ』
―――右手のモンスターボールを握り締めて、
『けれども、絶対に投げなければいけない……なんてことは無いのよ。用はボールをポケモンに当てさえすれば良いのだから』
―――相手の一挙手一投足を見逃さずに、
『そう、ポケモンをボールに触れさせなさい。そのためにあんなに走らせたんだから。 良い? まずは相手に近づいて―――』
―――こちらの間合いに入ったら、左足を強く踏み込み、
『距離を縮めたら、ボールを持った手で、一気に……っ!』
―――腰を捻り、右手で一気に……っ!
『ダイレクトアタックよっ!』(訳:直接殴れ)
「喰らえっ! モンスターボールッ!!」
「ッ!? プギッッ!?」
突き出した右手のモンスターボールで相手の顔面(胴体?)に肩まで入れた右ストレートをかます。右腕が伸びきった所で当てているため、そこまでダメージは無いはずだ。……めり込んでいるけど。
ボールがポケモンを感知し、赤い光を出して、手に収まる。カタカタと手の中で抵抗をするのが感じられたから、出てくるなと握力を強くして抑える。やがて、振動が止まり、ボールの点滅も消える。
「………よしっ! マンキ―をゲットしたぞ、ニドリーナッ!」
「ニドッ♪」
初めてのかくとうタイプのポケモンであり、今まで手持ちに居なかった速攻アタッカーのポケモン。これでバトルに幅が広がるだろう。加えて最近新しいポケモンをゲットしていなかったから一層喜びが増す。
駆け寄ってきたニドリーナの頭を撫でて労う。新しく出来た仲間にうれしいのだろう。短い尻尾を左右に揺らしている。そして、こちらの様子を静かに見守っていたカスミが歩いて来て、
「………なにやってんの……アンタ」
「………実はオレも思っていた………なにやってんだろ、オレ」
冷めた目と冷静なツッコミが心に刺さって痛い…。姉さん……オレ、もうちょっと普通にゲットしたいです。遠い目で空を見上げれば、晴天の彼方にサムズアップしている姉の姿が映る。
『ナイスフィニッシュブロー☆』
◆◆◆登場ポケモン説明◆◆◆
『マンキ―』
シゲルの5体目のかくとうタイプのポケモン。シゲルのマッハパンチ(もしくは『ふいうち』)によりゲットされ、かくとうタイプのプライドが粉々になっているが、同時に師匠認定。指示はちゃんと聞く。
ナナミ(シゲル姉)に合わせると教え技で『ばくれつパンチ』を覚えそうなのがシゲルの不安要素。合わせるな危険。性格は『むじゃき』、特性は『やるき』(ねむり状態にならない)。
私は動物大好きです。大好きなんです。
大事なことなので二回言いました。
というわけで新しくシゲルの手持ちポケモンが増えました。今回はそんなに酷い描写はなかったと思います。 話的に非道い結果になっていますが。(SAN値減少)
細かい設定(言い訳)を説明しますと、このマンキーはサトシ君のゲットしたマンキーとは別の個体という設定にしています。エンカウントした場所も違いますからね。
ゲーム設定ではイワヤマトンネル内でしか出現しないのですが、アニメでは普通に外で出現していましたから問題無いですね(言い訳)。
続いてジムバッジの設定は完全脳内設定です。というのもアニメのサトシ君のルートはゲームではイベント的に無理なんです。加えて言えば、レベル的にも無理です。ゲームではクチバジムの次はタマムシジム-ヤマブキジムなのですが、アニメでは逆になっています。
そこのところどうしようかと悩んだ結果、今回のバッジの設定を付けました。
これでサトシ君とは差別化出来るし、今後の展開が作りやすいと思いますし。
それでは、相変わらず更新速度は期待できませんが次回もよろしくお願いします。ノシ