なんとかマサラ人   作:コックリ

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やばい、長文だ・・・。(作者の基準で)
本当はもう少し区切りながら出したかったけど、キリのいい所が分からずこんなことに・・・。
話を簡潔にまとめるのは難しいものですね。


主人公が選んだ初心者用のポケモン、活躍無し!
いや、出してはいるんですけど中々活躍のシーンを作るのって難しいものでして。
・・・しかも、活躍が出来るシーンの時には既に進化させてるレベルまで行ってそうで。
・・・どうしようかと悩んでる作者です。

追記
このssはタグに無いようにアンチ・ヘイトのつもりはありません。
あくまでシリアス・ほのぼのを1:9で進めてるつもりです。(もしくはギャグ)
書いてる意味がわからないと思いますが読んでるとわかります。
動物愛護団体に喧嘩を売るつもりはありません。
むしろ動物大好きです。
あしからずご了承ください。


ノーマルマサラ人 6話

「イーブイ!『たいあたり』!!」

「ブイ!(ヒュッ・・・ドゴッ!)『ピカッ!?』」

 

イーブイの『たいあたり』が決まり後ろへ吹き飛ぶピカチュウ。

これで三度目の攻撃。ピカチュウもかなり弱っている。

 

 

 

ここトキワの森であっさりと野生のピカチュウにエンカウントしたのは運がいい。

手持ちのポケモンのレベル上げに来ただけのつもりが思わぬ僥倖だ。

 

「ピカー!!」

「―ブイ!」

 

放たれる『でんきショック』を難なく避けるイーブイ。

『すなかけ』を一度も使ってないのにこれで二度目の回避だ。

命中率100の攻撃をかわしきっている。

指示も出してないのにすげぇ・・・。

 

 

状況は完全にこちらが有利。

イーブイはノーダメージであり、対するピカチュウは息が荒く倒れそうになってるがなんとかこらえている状態だ。

遭遇した時に図鑑で確認した通り『がんばりや』な性格のようだ。

 

「イーブイ、ピカチュウの動きを抑えるんだ!『すなかけ』!」

 

最近知ったことだが技には本来の効果以外にも副次効果があったりするようだ。

例えばこの『すなかけ』。本来の効果は相手の目を砂でつぶして命中率を下げる技だ。

しかし、実際目を砂でつぶされたらその場で目をこすったり(目をこするのは良くないけど)かぶった砂をはらうために頭を振ったりする。

要は多少なりとも相手の動きを抑えられるのだ。

 

イーブイの『すなかけ』をもろに食らい予定どおり目をこすりだすピカチュウ。

完全に動きが止まっている。今ならただの「まと」だ。

 

「イーブイ、ピカチュウをゲットするから攻撃するなよ」

 

俺の指示通り少し距離を取り待機するイーブイを確認し、腰のホルダーから空のモンスターボールを手に取る。

ボールのボタンを押し手のひらぐらいの大きさに変える。手に馴染んだ感覚だ。

2年前から始めていた2枚抜きビンゴゲームで使用していた球はモンスターボールと全く同じ大きさであった。

あの何度も心が挫けそうになった訓練も無駄ではなかった。

今ではカーブからフォークボール、チェンジアップすら投げることが出来る俺に目の前の「まと」を当てることなぞ造作もない。

・・・チェンジアップは無駄だったかも知れない。

 

 

狙いは胴体、ピカチュウの腹部。

両手で目をこすってるために完全に無防備。

球種は一番速度があるストレート。

右手にボールを構え、左足を上げ、腰を捻る。

狙いを再確認し、左足を着け、腰の捻りと同時にボールを、投げる!!

 

 

「――行け!モンスターボール!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ピッ・・・・・・・・・ゴフゥ!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・あれ?

 

 

 

 

 

 

 

「ピ・・・ピ・・・ゥゥ・・・オェ・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・状況を確認しよう。

 

狙いは胴体、ピカチュウの腹部。

両手で目をこすってるために完全に無防備。

球種は一番速度があるストレート。

 

そして俺の投げたストレートは狙い通りピカチュウの腹部に当たっ・・・めり込んだ。

モンスターボールは「ポケモンを入れる」という仕事をせずにピカチュウの腹部から転がり落ちなんの反応も起こさない。

そして両手で腹部を押さえ蹲りながら今にも『ヘドロばくだん』しそうなピカチュウ。

すでに口元から『いえき』が垂れている。

 

 

ようやく状況がわかり呆然とする俺。

風が吹き地面を転がり始めたモンスターボール。

今だ呻いているピカチュウ。

「勝った、勝った~」と言わんばかりに辺りを飛び跳ねるイーブイ。

 

 

 

・・・・・・・・なんでやねん。

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「お待ちどうさま。お預かりしたポケモンはみんな元気に・・・なったはずなんだけど、なぜかこのピカチュウだけすごく震えてるの」

「そ、そうですか・・・」

 

現在ニビシティポケモンセンター。

あの後明らかにオーバーキルしてしまったピカチュウをポケモンセンターに運びジョーイさんに預けた。

流石にあのまま放置するのは良心がブロークンしそうであった。

 

手持ちのポケモンと一緒預け、治療から返ってきたピカチュウであったが・・・

 

「・・・ピ・・・ピ・・・ピカ・・・」

 

・・・めっちゃ震えてる。

明らかに怯えている。ピカチュウからすれば自分をオーバーキルしていた奴と再びエンカウントしてしまったのだから当然と言えば当然だろうが。

 

「えっと、大丈夫か。ピカチュ「ピガーーーーーーーーーーーー!!!」うおっ!?」

 

語りかけようと近づくと悲鳴をあげて逃走するピカチュウ。

ちょうどポケモンセンターにだれか入ってきて自動ドアが空いた瞬間、全力疾走で野生に帰っていった。

あのピカチュウ・・・絶対トレーナー恐怖症になっちまったな。

意図せず強烈なトラウマを植え付けてしまったピカチュウに心から謝罪。

・・・次あったら土下座でもしよう。即座に逃げそうだけど。

 

「君!あのピカチュウ逃げちゃったわよ!?」

「あ、大丈夫です。あのピカチュウ、俺の手持ちじゃないんですよ」

「あら、そうなの。じゃあ君はけがをしたピカチュウをわざわざ連れてきてくれたのね」

「・・・え、ええ。・・・まぁ」

「ふふ、やさしいのね」

「ハ・・・ハハ・・・ハハハ」

 

言えなかった・・・。「モンスターボールを叩き込んだ」なんて俺には言えなかった・・・。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

しかしまいったな。モンスターボールでひんしなんて洒落にならんぞ。

ポケモンをゲットする道具がポケモンを倒す道具とか。

思えば腹部とかもろ急所じゃないか。オーバーキルにもほどがある。

 

 

その後手持ちポケモンを受け取りポケモンセンターにて早めのランチタイム。

ここポケモンセンターではポケモンの回復だけでなく、トレーナーなら誰しも食事や宿泊がタダで使用可能である。

まさに至れり尽くせり。・・・というかどうやって利益がとれるんだろうか。

手持ちのポケモンに無料のポケモンフードを渡し、ふと思い出す。

 

「今思えば、お前をゲットした時はヒゲに当たってたな」

「ニド?」

 

「呼んだ?」といった感じでポケモンフードを一心に頬張っていたニドラン♀がこちらを向く。

 

「いや。もしあの時、お前が動かなかったらツノを根元からへし折ってたかもって話」

「ニド!?」

 

あの日マサラタウンから旅立った俺はまっすぐにトキワシティ・・・の西のほうにある22番道路へ直行した。

目的はこのニドランをゲットするためだ。

途中出てきた野生のコラッタやポッポなどは経験値としておいしく頂いた。

 

正直♂でも♀でもどっちでもよかったが、たまたまエンカウントしたこのニドラン♀、性格が『しんちょう』だった。

「とくこう」が上がりにくく、「とくぼう」が上がりやすい性格だ。

防御寄りの種族値をしているニドクインには悪くない性格だったのでゲットしようとした。

 

ピカチュウ同様『すなかけ』を使用し、相手の動きを抑えてからモンスターボールを投げたのだが、こいつはピカチュウと違い完全に四足歩行のポケモンだ。

つまり目をこする事も出来ないため頭をめちゃくちゃに振り回して砂をはらっていた。

狙った通りならモンスターボールは額の近く、ツノらへんに直撃するはずだった。

しかし当たる直前にちょうど顔を側面に向けボールはヒゲに当たった。

ヒゲだろうとポケモンに当たったことには違いないのかモンスターボールが反応。

そのままゲットした。

 

「よかったなニドラン。最悪の場合、毒技が出せない毒タイプのポケモンになってたぞ」

「・・・ニド」

 

 

「ニドラン」・・・ちいさくてもどくばりのいりょくはきょうれつでちゅういがひつよう。メスのほうがつのがちいさい。

『しんちょう』な性格  特性-どくのとげ

わざ『ひっかく』『なきごえ』『しっぽをふる』

 

現在のニドランのステータス。

なぜ最優先でニドランをゲットしたかというとニビジム攻略のためだ。

2日前からここニビシティに滞在しているが今だニビジムの門を叩いていない。

というのも今の手持ちのポケモンでは勝ちが見込めないからだ。

 

「カゲ?」

「いや、なんでもないよ」

 

そう、俺は初心者用のポケモンの中からヒトカゲを選んだのだ。

これにはイーブイの夢特性が関係していた。

 

「・・・ブイ」

「ん?もういらないのかイーブイ。お前はこいつらと違って食べる量が少ない気が、・・・・・・・『ひかえめ』な性格ってそういう意味じゃないよな」

 

夢特性のイーブイ。

夢特性のポケモンは通常の個体とは違う特性である。

同時に進化形の特性も変わってくる。

 

通常のイーブイ進化形の特性は、

 

「ブースター」特性-もらいび・・・受けた炎技を無効にし、自身の炎技の威力が1.5倍になる

 

「サンダース」特性-ちくでん・・・受けた電気タイプの技を無効化し、最大HPの25%を回復する

 

「シャワーズ」特性-ちょすい・・・受けた水タイプの技を無効化し最大HPの1/4を回復する

 

と、それぞれ自身と同じタイプの技を無効化する特性だ。

ゼニガメかヒトカゲを決める時、イーブイの性格を見てサンダースが適していると思ったが、夢特性ならば事情が変わる。

 

夢特性のイーブイが進化した場合、

 

「ブースター」特性-こんじょう・・・状態異常のときに攻撃が1.5倍になる

 

「サンダース」特性-はやあし・・・状態異常のとき素早さが1.5倍になる

 

「シャワーズ」特性-うるおいボディ・・・雨のときに状態異常が治る

 

このように特性が大きく変わる。

そしてこの中で特性とタイプが一番マッチしてるのがシャワーズだったりする。

シャワーズはイーブイの進化形の中で一番体力(HP)が多い。

またサンダースと同じ「とくこう」の数値を持っていたり、「ぼうぎょ」の数値は低いが「とくぼう」の数値は平均以上を持っている。

つまりサンダースのような速攻アタッカーとは違い、居座って安定した戦いが出来るのだ。

 

そしてこのうるおいボディとは非常に相性が良い。

大まかな流れとしては、

 

「あまごい」→「ねむる」→「うるおいボディが発動」→「起床」

 

といった長々と居座ることが出来るようになる。

また雨の状態では水タイプの威力が1.5倍になる。

 

こういったことからこのイーブイ、シャワーズに進化させようと判断。

水タイプの枠が埋まったから炎タイプのヒトカゲを選んだ。

 

 

しかしそうなるとノーマルタイプのイーブイ・炎タイプのヒトカゲではニビジムの岩タイプのポケモンに有効打がないことになる。

そこでこのニドランである。

 

ニドランは序盤手に入るポケモンの中で格闘タイプの「にどげり」を覚えることが出来る。

相手は岩・地面タイプを持っているが地面タイプの技を覚えていないので毒タイプでもさほど問題ない。

つまり、このニドランがニビジム攻略のカギになってくれるだろう。

 

 

「さて、飯も食ったしそろそろ行くか」

 

といってもまだニドランが「にどげり」を覚えていないため現在トキワの森でレベル上げの最中だ。

ゲームと違ってレベルを数値として見れないためどれくらいレベルが上がったかわからない。

ひたすら野生のポケモンを相手にして図鑑で確認する。

今日中には覚えてほしいところだ。

 

 

(・・・おい、聞いたか。あの話)

(ああ、聞いたとも。どうやらまじらしい)

 

・・・うん?

 

(3番道路の方から来たらしい)

(ああ、自転車で来たみたいだぜ)

 

飯を食ってた反対側の席。窓際の席の二人がなにやら小声で会話をしている。

・・・余計怪しいだろうに。

 

(まじか、自転車で来てたのか。あの「へそ出しルック」の子)

(今はトキワの森に行ったらしいぞ。その「へそ出しルック」の子)

 

 

 

 

・・・へそ出しルック?

 

 




さあてそろそろ本気で「ストーリー改変」のタグを入れるかな!っと心の中で決めてる作者です。

ということでポケモンはヒトカゲになりました!・・・アニメではゼニガメでしたけどね。
感想の方にも書かれていましたが炎ポケモンでニビジム・ハナダジムは正直活躍の場がないような。
というかイーブイすらあまり活躍出来ないような・・・。

とりあえず予告として次の話は「へそだしルック」の子を出します。

更新速度のほうはあまり期待せず、ごゆるりとお待ちください。
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