シンヤ「忠清が見えてきたぞ。」
それは山を下っていた時のことであった。
スミス「登りより下りの方がきついな。」
大尉「気を付けろ、いつ攻撃されてもおかしくないからな。」
シンヤ「スミス、おかしくないか?」
スミス「敵が全力で本土を死守しないことがか?」
シンヤ「ああ、銃声ひとつ聞こえないんだぞ?」
スミス「俺たちの軍だって10年前山口や石川をあっさり取られただろ。戦略的撤退みたいなことを国が言ってさ。」
シンヤ「だがもう朝鮮の四分の一を占領しようとしているんだぞ。」
その時地震が起きた。
スミス「こんな所に火山とかプレートの境目あったか?」
シンヤ「さあな。直下型じゃないのか?日本がかつて島だった時にも地震は頻繁にあったらしいぞ。」
大尉「地割れだ!!!全員逃げろ!!!」
山の斜面がひび割れ、日本兵を数十名飲み込んだ。
そしてまた地面のひび割れは治った。
すると敵の対地ミサイルがスミスとシンヤたちの小隊を襲う。
大尉「敵襲だ!!全員撤退!!」スミスとシンヤは1km後退した。
スミス「下りからの全力での登山はきついぜ!」
シンヤ「能力兵の可能性が高いか、新型兵器ですね。大尉?」
大尉「20人しかいないのか・・・」
釜山占領からともに戦った兵士たちは半分に減っていた。
大尉「他の小隊と合流するか?どう思うシンヤ?」
シンヤ「通信兵がさっきやれた今また我々だけで戦うしかないですね。まあ撤退もいいと思いますが。」
その時日章旗の旗を掲げた部隊が後ろから来た。
中隊長「どこの小隊の生き残りだ?」
大尉「ああ!中隊長、敵の奇襲に遭いました。我が第72歩兵小隊は二十名生存であります。」
中隊長「そうか、敵の上級戦術能力兵が我が軍の侵攻を遊撃しているようだ。他の小隊も君たちみたいに地震を起こされた後重火器や砲撃の攻撃にさらされ各小隊10~20名が生き残って撤退してきた。そして日本陸軍は部隊編成を変え、小隊の生き残りを集め中隊を組織している。今は150名の中隊で組織している。君たちも我が中隊に合流するか?」
大尉「はい、おそらく小隊では突破するのは不可能でしょう。」
中隊長「とりあえず、ここでキャンプを作って作戦を立て明日攻撃しよう。」
スミスやシンヤそれに大尉数名に能力兵数名の中隊長指揮による戦略会議が始まった。
能力兵「敵はおそらく能力で地震を起こして対地攻撃する遊撃作戦と思われます。索敵と偵察で分かったことは敵部隊約50名の小隊編成で索敵能力兵と地震を起こせる能力兵がいるということです。」
中隊長「敵の索敵兵には気づかれなかったのか?」
能力兵「おそらくですが、大丈夫であります。」
大尉「空軍に航空支援してもらうしかないのではないか?」
シンヤ「いや、航空支援は辞めた方がいい。きっと対空攻撃兵器か対空能力者がいるはずだ。」
中隊長「つまり敵は少数精鋭部隊ということか。ようやく本気を出してきたようだな。」
シンヤ「いや、最初から忠清で迎え撃つ作戦だったんでしょう。現にこうして日本陸軍は苦戦している。」
中隊長「なんか作戦があるのか?シンヤくん。」
シンヤ「ええ、能力兵だけで編成した部隊で奇襲します。」
中隊長「なら、君に任せよう。山口で戦果をあげている君ならやってくれるだろう。」
大尉「中隊長!いいんですか。二つ返事で返答して?」
中隊長は何も言わず出て行き、その後シンヤのキャンプに能力兵の召集がかかった。
スミスがシンヤのキャンプに行ったとき、スミスとシンヤ合わせて五名の能力兵がいた。
シンヤ「タカト!」タカト「はい、指揮官!」
シンヤ「君はさっき報告してた索敵兵だね。そして偵察兵も兼任している。合ってるか?」
タカト「はい、十人まで気配を消せる補助能力もあります。しかし他の能力者が攻撃能力を使えば敵の索敵能力兵や索敵レーダーに見つかります。」
シンヤ「カール!」カール「はい。ボス。」
シンヤ「君は物を破壊するン能力があるのか?」
カール「はい、飛んでる航空機を撃墜したり船も沈める能力があります。」
シンヤ「ドーソン!」ドーソン「はい上官!」
シンヤ「君は予知能力者か?」ドーソン「はい、だから今まで生き延びれました。」
シンヤ「スミス!」スミス「俺はただの近接戦術能力者だ。みんなよろしく。」
この自己紹介の後、明日の奇襲作戦について五人で話し合った。そしてスミスが自分のキャンプに戻る時、一人の非能力兵に話しかけられた。
兵士「スミス少尉。」兵士はひそひそ声でスミスに話しかけてきた。
スミス「どうした?なんか用か。」
兵士「ちょっと来てもらえますか。」スミスは兵士に連れられ山深くに入った。
スミス「本当になんなんだ?」兵士「私は隠していましたが、能力兵です。」
スミス「なんで下っ端の能力兵の俺に打ち明けるんだ?」
兵士「私は他人の能力を引き出す能力を持ってます。しかし引き出せるのは自分の能力を鍛え上げた能力者と屈強な心を持った人でないとあげれません。」
スミス「つまり、俺の能力を開花させてくれるのか?」
兵士は能力を使った、するとスミスの右手が光った。
スミス「おい!!なにしたんだ?」
兵士「使ってみてください。」スミスは右手を剣にした。すると赤く右手剣が光った。
スミスは試しにそこらへんの木を刻んでみると木が燃え始めた。
スミス「お前!!!チーター製造能力を持ってるのか!!!」
兵士「はい、しかし私の場合は地獄のような戦場を生き抜いた人しか能力は上げれません。いざというとき使ってください。そして私の能力は他の人には黙っていてください。」
スミス「ありがとう、能力を上げてもらった以上黙っておくよ。しかし、なぜ兵士育成所でなく最前線で戦っているんだ?」
兵士「私の能力は国際条約で禁止ですから、戦争が終わればまた裏社会で使うつもりですけどね。」
スミス「そうか・・・まあ沈黙の約束は守るよ。将来敵として戦う時が来てもな。」
次の日タカトの気配能力で五人で忠清に向かい下山していた。敵の遊撃拠点の近くまで来た。
シンヤ「対地兵器は見つかったな。後は地震能力者を見つけるだけだな。」
カール「あのハングルの小屋怪しくないか?誰か分かるか?」
ドーソン「忠清駐屯地と書いてある。」
スミス「ドーソン、ハングル分かるのか?」
ドーソン「はい、暗号解読してた時がありました。その時覚えました。」
シンヤ「ドーソン、この後どうすればいい?」
ドーソン「一時間後に交代の部隊が来ます。その時を狙いましょう。」
スミス「なんで今襲撃しない?」
カール「敵の気が緩むところに奇襲するんだろ。」
スミス「なるほど、タカト、能力持ちそうか?」
タカト「ぎりぎり持ちます。集中したいから話しかけないでください。」
敵兵「敵偵察兵が西近くにいるぞ!!!」
シンヤ「やばい!!!ばれたぞ。作戦開始だ。」
カールは真っ先に対地攻撃兵器を能力で破壊し、その後すぐ小屋を破壊した。
スミスとタカトはアサルトライフルで応戦した。そしてシンヤは遠隔で岩を自分たちを隠す様に動かしてきた。
スミス「おい!タカト見つかったぞ?」
タカト「あんたが話しかけるからだよ。」
ドーソン「もうすぐ手榴弾が飛んでくる!散開しましょう。」
シンヤ「よし!全員西に逃げろ。」
すると逃げようとした瞬間に西の林が地面に飲み込まれた。
カール「やばい、四面楚歌だ。」シンヤ「全員集まって応戦に変更だ!!」
五人は銃弾の中を散ったり集まったりした。
スミス「地面の能力者か?」
ドーソン「地震能力者をなんとかしないと全員やられます!」
するとシンヤとスミスの前の地面が割けて三人が落ちた。
シンヤ「タカト・カール・ドーソン!!!」
スミス「ダメだ、逃げよう。」
スミスは悲しんでるシンヤを引きずりながら逃げた。
二人は生き残り、忠清の南の山に逃れた。