インフィニット・ストラトス 黒い鳥降臨 作:禿げ眼鏡(三十路)
ハインツ達が海のレジャーと旅館の食事を堪能した日の夜。ハインツは専用機持ち全員を呼び出した。
ある重大な秘密を・・・・一部の人間にしか教えていない彼等の過去を話すのだ。
ハインツside
セシリア「セシリアです。専用機持ち全員揃いました。」
ハインツ「入れ。」
セシリア「失礼します。」
ゾロゾロ
入って来たのは一夏、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、クロエ、簪の九人。
彼女達はハインツの招集に応じて参上した。
ちなみにハインツ達の部屋の面子は
マギー、ギュンター、悠翔、千冬の5人。
セシリア「なんでしょうか、ガーランド先生の仰る重大な話とは?」
ギュンター「まぁそう固くなるな、ほら好きなジュースを飲め。」
ギュンターが出したのはコーヒー牛乳×2コーラ×2、紅茶×2、緑茶一つである。
「「「「「「「「「・・・・いただきます。」」」」」」」」」ゴクゴク
ハインツ「よしお前ら、全員飲んだな?」ニィィ
簪「ちょ、まさか・・・・」
ハインツ「・・・・今から言うことはな、俺達の過去にまつわる話だ。そのジュースは一種の口止め料みたいなもんさ。」
一夏「まさか・・・・」
悠翔「そうだ一夏。いずれ話さなければならない事なんだ。その時が来たんだ・・・・」
マギー「この事は他の生徒には内緒にしてね?余計な混乱は招きたくないの・・・・」
ハインツ達にとってこの案件は余りに重大かつ面倒なものである。だからこそ信頼出来る専用機持ちにこの話をするのだ。
ハインツ「・・・・まず、一つ目の話だ。クラス代表戦やタッグトーナメントがあったのは覚えているよな?」
鈴「あの変なISみたいな連中が介入した案件?未だに覚えているわ・・・・」
箒「ラウラを取り込んだあの一件ですね・・・・」
ハインツ「実はな・・・・犯人が分かったんだよ。」
「「「「「「「「!」」」」」」」」
悠翔「それは俺の過去・・・・いや、かつていた世界の人間である俺達に関係する最大の敵。」
簪「悠翔君やガーランド先生達に関係する敵?」
鈴「というより、かつていた世界ってどういうこと!」
ハインツ「・・・・それが二つ目の話だ。一つ目の話の根幹であり、俺やマギー、悠翔、・・・・そしてヘルムート
とファットマンの四人と一体の共通の敵にして元凶。」
ギュンター「そしてハインツ達がいた世界より一世紀も前の世界にいた俺の敵の勧誘に負けた哀れな男のことだ。」
「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」
ハインツ「今こそすべてを話そう・・・・一つの物語を・・・・」
ハインツ「昔話をしよう。世界が破滅に向かっていた頃の話だ。
神は世界と人間を救いたいと思っていた。
だから、人間に手を差しのべた。しかしその度に人間の中から邪魔者が現れた。
神は困惑した。神が作り上げた秩序を壊してしまう者。
人間は救われるのを望んでいないのかって。だから先に邪魔者を排除して世界を救おうとした。
マギーの何代も前のばあさんが最初の黒い鳥が産声をあげる瞬間を見たんだ。
なにもかもを焼き尽くす死を告げる鳥・・・・」
俺達は闘い続けた。全ての敵を倒して
かつて共に闘った戦友だろうと、それは関係なく全てを焼き尽くしてきた。
例え俺の魂が破滅に向かおうとも。
来る日も来る日も俺達の闘いは止められない。停滞は許されず、常に闘いの炎は消えなかった。
毎日を繰り返す度に俺の魂が濁り、闘いの中にしか身を置けなくなっていた。
唯の傭兵として生きられず、例外なく眼前の敵達を排除し続けた。
泣くことも出来ずただひとり孤立無援の中、命懸けの日々を送り続け大事な人を無くした。
ハインツ「・・・・マギーは俺と闘い、死んだ。俺も最後の闘いに臨み、最後の敵を倒したが俺も後を追ったんだ。情けない話だがな・・・・」
「「「「「「「「「・・・・」」」」」」」」」
ハインツ「俺達の機体はな・・・・実はISじゃないんだよ。」
鈴「はぁ?」
マギー「正確にいえば私達がいた世界の機体はアーマード・コア。略称はAC・・・・スポーツで使うISとは違いACは純然たる兵器。」
ハインツ「そしてヘルムートも然り。あいつは無人AC
通称UNACっていうんだ。」
セシリア「!!」
マギー「そのプログラム・・・・フォーミュラ・ブレインを作り上げた男・・・・」
ハインツ「そいつは財団・・・・奴がこの世界にいる理由はわからんが・・・・この世界に混乱と破壊をもたらすだろうな。」
その後、ハインツはギュンターと悠翔の過去を話した。ギュンターがハインツ達より過去の人間であり、悠翔はハインツ達がいたまた別の世界の人間であることを・・・・
「「「「「「「「「・・・・」」」」」」」」」
千冬「すまんなお前達、本来なら私達がなるべく早い内に話すべきだったのだがな。」
鈴「千冬さん・・・・私達は平気ですよ?」
セシリア「ガーランド先生達が何者だろうと、関係ありませんわ。」
シャルロット「ガーランドさんが闘い続けたのも生きる為なんですよね。」
ラウラ「母上やクラスの人間が私達を受け入れたのはガーランド先生・・・・あなたのお蔭なんですよ。」
クロエ「ママ達がいなかったら私は今頃どうなっていたのか・・・・」
箒「ハインツさんがいなかったら私と姉さんの関係は今でも険悪なままでした。だからこそ私達はあなた達の過去を受け入れることができるんです。」
一夏「俺達は見たいんですよ。ハインツさん達が平和の中で生きる姿を。だから・・・・共に戦いましょう、楯無さんや俺達が卒業しても。」
ハインツ「・・・・」ポタッポタッ
マギー「ハインツ・・・・あなた・・・・」
ハインツ「すまん・・・・迷惑をかける・・・・」
ハインツは哭いていた。彼等を死なせるかもしれない・・・・それでも彼等は受け入れた。
悲しみではなく、共に生きる喜びを共感できる仲間達がいることを知った彼の優しい心の喜びの涙であった。
続く
なかなか上手く書けない・・・・