インフィニット・ストラトス 黒い鳥降臨 作:禿げ眼鏡(三十路)
千冬「概要を説明する。」
旅館のハインツ達の待機室に集められた専用機持ちと一年生の教師陣、ハインツ達シュヴァルツェア・アードラー隊全員が作戦の概要を聞いていた。
千冬「2時間前、アメリカ空軍所属のヒッカム基地から試験稼働にあったアメリカ・イスラエル共同開発の第三世代型軍用無人IS銀の福音
シルバリオ・ゴスペル
が制御下を離れて暴走。監視空域から離脱したとの連絡があった。」
全員の顔つきが厳しいものになっていた。
千冬「衛星の追跡の結果、ここから2㎞先を通過することがわかった。時間にしてわずか50分後。学園上層部からの通達により、我々がこの事態を対処することになった。」
淡々と説明する千冬。そして千冬の次の言葉は専用機持ち全員は大方予想していたものだった。
千冬「教員は学園の訓練機を使って空域及び海域の封鎖を行う。よって本作戦の要は専用機持ちが担当する。」
簡単な話、軍用ISの暴走を専用機持ちで対処しろ。それだけだ。
千冬「前線の指揮はガーランド先生が行う。代表候補生はガーランド先生の指示に従え。」
「「「「「了解。」」」」」
フリッツ「総員、注目。」
フリッツの号令とともに全員がハインツに向き直る。
ハインツ「作戦を説明する。まず、ヘルムートが高高度からVOBで福音に先制攻撃をする。二次攻撃は我々専用機持ちが福音に一斉攻撃。そして最後に一夏・・・・お前の零落白夜で福音に止めを差せ。」
一夏「お、俺ですか?」
ハインツ「一夏の機体なら最大速度で目標に接近でき、かつ零落白夜の一撃で奴を落とせる。だが、万が一のこともある。失敗する可能性も考慮して悠翔とギュンターの両名、そして俺の機体にオーバードウェポンを装備する。」
ギュンター「あれを使うのか。」
ハインツ「そうだ。俺の機体にグラインドブレード、ギュンターはマスブレード、悠翔はヒュージブレードを使い、福音の撃破に向かう。作戦の概要は以上だが、何か意見はあるか?あるのであれば挙手をしろ。」
セシリア「はい。」
手を挙げたのはセシリアだ。
セシリア「目標ISの詳細なスペックデータの開示を要求します。」
千冬「わかった。ただしこれは二か国間の最重要国家機密だ。誰一人決して口外するな。情報の漏洩が発覚した場合、諸君らには査問委員会の裁判と最低でも二年の監視がつけられる。」
ハインツ「教員とて例外ではない!誰一人情報を漏らすな。」
「「「了解。」」」
教員と専用機持ち全員が開示されたデータを元に相談を始める。
セシリア「広域殲滅を目的とした特殊射撃型・・・・私のブルーティアーズと同じ全方位攻撃が出来る機体ですわね。」
鈴「しかも見て、攻撃と機動性能の両方に特化した機体よ。スペック上の性能はあたしの甲龍
シェンロン
はおろか他の専用機より上回っているから、数は多くてもあたし達にはかなり不利ね。」
フリッツ「凰の言う通りだ。数だけ揃えたところでそれを上回る火力があちらにあるんだ。こちらは切り札があるとはいえ、一撃が確実に当たるかどうかだ。」
そうこうしている間に時間は刻一刻と過ぎていく。その時である。
マギー「ハインツ、束をみなかった?」
ハインツ「見ていないな。どうした?」
マギー「さっきからいないの。束のことだからここに来そうだと思ってたけど・・・・」
一方、束はというと
ザザーン
???「・・・・もうすぐだ。もうすぐあの男は死を迎える。そうすれば、僕の野望は第一段階を終え、第二段階が始める。そうすれば・・・・」
束「そうすれば・・・・何が始まるのかな?」
???「篠ノ之束・・・・ISの生みの親が何しに来たのかな?」
束「え~?束さんにそんな事聞くのかな~?ま~決まってるじゃん。
お前を潰しに来たんだよ、ど阿呆。」
束さんお怒りです。