インフィニット・ストラトス 黒い鳥降臨 作:禿げ眼鏡(三十路)
最近気が付いたんですが、評価が上がってた事に驚きを隠せない今日このごろ。
夏休み明けから一週間後の夜9時
そのメールはハインツのノートパソコンに届いた。
『やぁ久しぶりだね、生きていたのなら嬉しいよ。早速だけど、君たちに宣戦布告をする。君たちの居場所を奪わせてもらうよ。学園も仲間達も・・・皆全部さ!僕は君が憎いよ、ハインツ・ガーランド。
だから死んでくれ。』
彼に届いたメール・・・・それは財団からの宣戦布告であった。しかも明らかに学園にいる人間に対する挑戦状を叩きつけてきた。
ハインツは直ちに理事長の轡木に報告、学園に第一級厳戒体制を発令。学園にいる非戦闘員(一般生徒、一部教員)を学園最下層の地下シェルターに退避、全防衛部隊に戦闘態勢を取らせた。
自衛隊に協力の要請も考えていたが、侵入した亡国の工作員の破壊工作によって全て基地に火災が発生。消火とテロ対策の為に出撃はおろか人員すら割けない状況に陥っていた。
それは日本だけの状況ではなかった。世界各国どころかテロ組織ですら巻き添えを喰っていた。テロ組織の場合はトップも末端部隊も全て壊滅していた。
そして・・・午前5時30分
夜明けと同時に敵無人IS、いやACの形をした敵性IS部隊が
海原から現れた。
管制室
キャロル「敵部隊各方面から接近、敵総数およそ500から600。」
真耶「さらに後方12000に所属不明の艦隊、数は44!」
マギー「空母4、巡洋艦、駆逐艦各20・・・かなりの数よ!」
遂に戦いの幕は上げられた。
千冬「やはり動き出したか・・・防衛システムを展開、黒鷲隊と専用機持ち全員は直ちに出撃せよ!」
千冬は専用機持ち達に出撃命令を下す。
ハインツ『了解した。全機出撃、目標敵IS部隊だ!艦隊はStElmoに任せる。俺たちは撃ち漏らした敵の掃討だ!やるぞ!』
メインシステム、戦闘モードを起動します。
海上
StElmo級1番艦セントエルモ艦内
『総員第一級戦闘配備、繰り返す総員第一級戦闘配備!』
艦内があわただしくなる。敵が近づきつつあるからだ。
艦長「全艦隊戦闘用意!敵IS部隊及び敵艦隊の接近を許すな!」
彼等は学園に雇用された元海軍の兵士達である。女尊男卑の風潮で解雇され職にあぶれた者達がハインツや束の手によって学園の防衛の為に雇われたのだ。
副長「艦長、一度警告を出しましょうか?」
艦長「出せ。」
戦闘とはいえ大義名分は必要である。相手がテロリストであろうとも。
副長「了解、正面の艦隊に告げる。停船せよ、然らずんば攻撃する!停船せよ!」
警告は出したが停船する様子はない。
副長「艦長、返答ありません。」
艦長「よし全艦に通達、全艦戦闘用意!」
副長「了解、全艦戦闘用意!」
オペレーター「敵艦隊、距離4500!さらに空母からISが発進!こちらの防衛圏内に入りました!」
艦長「来たな、攻撃開始だ!撃ち方始めぇぇ!」
ドガガガガガガガガガ!
StElmoから降り注がれるミサイル群が敵部隊に直撃するがそれでもなお直進する。
午前5時36分、遂に戦端は開かれた。
その頃、学園では
さかのぼること五時間前
ポール「スナイパーキャノンの弾の予備をありったけ用意しておけ!予備のバレルもすぐにだ!」
ポールの怒号がピットに鳴り響く。
ギュンター「ようポールの大将。」
そこへギュンターがやってくる。
ポール「どうした?ギュンターよ。」
ギュンター「いやなに、陣中見舞いついでにマギーちゃんからコレを渡されてな。」
そう言って渡されたのは
ポール「御守りか?」
ギュンター「前線に出る奴等全員にな。因みに提案は束さんだ。」
ポール「・・・なにか入れられているような気がするが気のせいか?」
ギュンター「いやまさかな・・・」
束「へっくち!」
千冬「どうした?」
束「いやなんか私の噂されてる気がするぅ。」
そして作戦開始5分前
ポール「・・・御守り・・・か」
ポールは感慨深げに御守りを見つめていた。彼はかつて代表の為に戦い、企業に取って代わられ主任に裏切られる形で戦死した。
だが今、主任達と和解(殴り合い)しハインツと共にこの学園にいる。新たな専用機と共に。
ポール(無頼の輩であるにも関わらず、私達を受け入れてくれた教員達や生徒達の為に、かつての私の決別の為に・・・私は戦おう。)
ポールの決意は新たな専用機・・・ソロモン72柱の1柱である悪魔界きっての狩人とも呼ばれる魔神の名を持つ機体と共に誓う。
ポール(往くか、バルバトスよ。)
メインシステム、戦闘モードを起動します。
現在
艦長「敵艦隊の動きは?」
オペレーター「いまだに前進中。距離3000!」
オペレーターが現在の状況を伝える。敵の艦隊は総数は44。だがこの数はあくまで総数である。四方向から艦隊を展開したため、一方向につき11隻。それに対し学園を防衛するStElmo級は総数16隻、一方向につきわずか4隻。数は圧倒的にこちらが不利である。
艦長(数はこちらが不利・・・だが数の上ではな。)
副長「艦長、ヒュージミサイル発射準備整いました。いつでも撃てます。」
艦長「そうか・・・全艦、ヒュージミサイル発射用意!目標、前方敵艦隊!」
オペレーター「発射カウントダウン10秒前・・・5秒前、4、3、2、1。」
艦長「発射ァァ!」
ドオォォォォォォォォ!
轟音と共に4隻のStElmoの船体中央から大型垂直ミサイル、ヒュージミサイルが放たれた。
そして
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォン!
全てのミサイルが敵艦隊に直撃した。直撃を免れた艦もあったが爆風で大破。攻撃すらできず沈没していった。
オペレーター「敵艦隊に直撃。反応なし!」
艦長「そうか・・・終わったか」
艦内に安堵の空気に包まれた・・・しかし!
オペレーター「前方より未確認機接近!数1!」
艦長「なにぃ!」
オペレーター「速度1000!こちらに突っ込んで来ます!」
艦長「来るぞ!」
ギュォォォォォォォォォォン!
「「「「うぁぁぁぁぁ!」」」」
未確認機が高度200で海上を通過した瞬間、ソニックブームが艦隊を襲う。
艦隊自体にたいした被害はなかったが衝撃波で船体が大きく揺れた。
艦長「ぐっ!副長、被害報告!」
副長「艦内に異常なし!味方艦隊の被害は二番艦のセントヘレナが中破!残りの2隻の損害は軽微!」
艦長「直ちにセントヘレナの乗員を救助!急げ!」
副長「はっ!」
幸い転覆はしなかったが味方の艦が中破、戦闘不能になった。
艦長(一体何が・・・何が起きている!)
艦長の思考とは裏腹に、事態は急展開を迎えつつあった。