インフィニット・ストラトス 黒い鳥降臨 作:禿げ眼鏡(三十路)
財団「死にゆく君達には関係無い。ここで死ね!」
ハインツ達の前に・・・N‐WGIX/vが立ち塞がる。ハインツ達の機体は4m未満に対し財団の機体は10m前後、機体の全高の差は圧倒的である。しかし・・・
ハインツ(奴の機体はデカイが・・・あの粒子の発生装置までは再現出来ていないって言ってたな・・・油断は出来んが・・・殺るか!)
ハインツ「悠翔、一夏!一気に畳み掛けるぞ、全機散開!」
悠翔&一夏「「了解!」」
財団「何をするか知らないけど、来るがいいさ・・・君達を僕が殺してあげよう。」
かくして、ハインツ達と財団の戦いの幕は切って落とされた。
管制室
マギー(始まったわね・・・最期を決める戦いが・・・)
管制室にいるマギー達はハインツ達にとって恐らく最後にして最大の戦いを見守っていた。
現時点で戦いの状況は学園側が有利になっていた。StElmo艦隊のヒュージミサイルが敵艦隊に大打撃を与え、すでに壊滅寸前。
また第2防衛ラインのLLLとギュンター達専用機持ち達の尽力によって敵部隊も残すところ後100を切っていた。
マギー(帰ってきてね、アナタ。)
一方、千冬達はというと・・・
千冬「もう終わりか?テロリスト共が聞いて呆れる・・・」
学園の防衛ラインをくぐり抜けた潜入部隊50人を僅か一人で撃滅していた。勿論殺してはいないが、一人で屈強な男達を半殺しにし、全員をナイロンバンドで拘束。
楯無とヤークトティーガー隊3機もすでにテロリスト達を拘束。学園内での戦闘はすでに終結していた。
千冬(さて、私も加勢すべきか?)
そう思案していた千冬。その時である。
束『ちーちゃん、終わった?』
束からの通信だ。
千冬「ああ、今終わらせた。」
束『なら管制室に来て。ちーちゃんに渡したい物があるから。』
千冬「渡したい物?」
束『来れば分かるよ。』
束からの通信が切れた。束が千冬に渡したい物とは・・・
一方ハインツ達は・・・
財団「ちぃ!しぶとい、さっさと墜ちろ!」
ハインツ達は財団の機体のライフル弾を回避しながら、N‐WGIX/vにミサイルとライフルの弾幕を浴びせていた。
N‐WGIX/vは確かに大きい。しかし只大きいだけである。粒子発生装置がない今、ハインツ達に勝機がある。
ハインツ「墜ちてたまるかよ!例の粒子使えないなんて、ショボくなったな財団!」
悠翔「図体ばかりデカイだけの阿呆が、劣化品しか作れないとはな!」
一夏「ハインツさん達の邪魔をするな、汚物!」
3人が財団に挑発する。
財団「目障りなんだよ、黒い鳥共ぉぉぉぉぉぉ!」
財団は3人の安い挑発に乗ってしまった。相手が小さい分、当てることが難しくなっていた。最早3人にとってN‐WGIX/vは只大きいだけの的に成り下がっていたのである。
財団(僕にはもう時間がない!なのに、なのになのになのになのになのになのになのに!なぜ奴等を殺せない!)
財団「がぁぁぁぁぁぁ!」
ドドドドドドドドド!
財団の叫びと共にミサイルの雨がハインツ達目掛けて降り注ぐ。
ハインツ「散れっ!」
ドカドカドカドカドカドカドカ!
ミサイルが周囲に着弾する。
ハインツ「てめぇら、爆風に注意しろ!」
散開しながら悠翔と一夏に注意を促す。
一夏「えぇい!」
爆風を避けながら一夏がN‐WGIX/vに接近、雪片と草薙剣で財団に止めを刺そうとしていた。
財団「ハハハッ!馬鹿め!」
しかしN‐WGIX/vが一夏の眼前にライフルを突き付けた。
一夏「しまっ・・・・!」
財団「死ね!」
その時だ!
??「レェェェェェェッツ!パアリィィィィィィィィィィィィ!」
ガァァン!
どこかの合衆国大統領みたいに叫びながら、黒色の機体が財団に蹴りを入れて参上した。
財団「な、なに!」
ズゥゥゥゥゥゥゥン!
蹴りの衝撃でN‐WGIX/vが転倒する。
ハインツ「なんだあの機体!」
悠翔「シュヴァルツェア・アードラー・・・いや違う!」
『システム、スキャンモード。』
黒鴉
AP 35328
KE 2811
CE 497
TE 694
悠翔「黒鴉・・・」
??「遅れて済まないな、3人共。」
ハインツ「その声、千冬さんか!」
一夏「千冬姉!」
パイルとムラクモを装備した千冬の機体・・・黒鴉が一夏達の前に現れたのだ!
悠翔「織斑先生、その機体・・・」
千冬「束に託されたのでな・・・・私も手伝わせて貰おう。」
財団「ハハハッ!たかが一人増えた位で・・・いい気になるな!」
千冬を嘲る財団。しかし・・・
ギュンター「とでも思っていたか?」
ハインツ「ギュンター、来たのか!」
セシリア「私たち全員もいましてよ?」
ヘルムート『遅れて申し訳ありません、マスター。』
ギュンターを始めとした専用機持ち達が全員集合したのだ。
彼等は敵IS部隊を完全に撃破し、ハインツ達の救援に来たのだ。
財団「・・・・羽虫共が・・・・調子に・・・乗るっ!」
財団がハインツ達にライフルを向けるがしかし。
ドドドォォォォォン!
ドドドドドォォォォォン!
スナイパーキャノンの咆哮と共に放たれた徹甲弾がN‐WGIX/vのライフルを破壊した。
財団「なに!」
ハインツ達のいる場所からかなり離れた建物の屋上に
ポール「なかなかの腕前だな、ウルリッヒ・ミュラー」
ウルリッヒ「・・・そちらこそ。」
ポール・オブライエンとウルリッヒ・ミュラーの二人がいた。
ポール「次は左足を貰う!」
ウルリッヒ「・・右腕いただく!」
ポール達はスナイパーキャノンを構え直し、N‐WGIX/vを狙う。
ドドドドドォォォォン!
ドドドォォォォン!
三点バーストと五点バーストのスナイパーキャノンで左足と右腕の関節を撃ち抜く。
財団「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
ズゥゥゥゥゥゥン!
バランスが崩れ、後ろに倒れたN‐WGIX/v。
ハインツ「もう終わりだ、財団。大人しく投降するか、さもなくば死か。」
ハインツは財団に投降か死かを選ばせる。だが・・・
財団「ハハハッ!ハハハハハハッ!馬鹿だろ!投降も死も!どっちも選ぶ訳無いだろ!本当に馬鹿じゃないか!」
ハインツの勧告を無視し、嘲る財団。しかしそれは間違っていた。
ハインツ「・・・そうかい。」
そう言ってハインツはN‐WGIX/vに近づいて、コクピットがあると思われる胸部の装甲を
バキバキバキバキバキバキ!
無理矢理剥ぎ取った。
そしてハインツが見たものとは・・・
ハインツ「・・・・それが今のお前か。」
四肢がなく、代わりに細いケーブルの束に繋がれた金髪の男がいた。
財団「そうだよ、これが今の私さ。」
自虐しながら自身の今の姿を晒す財団。
ハインツ「何故そんな姿になった?」
ハインツは財団に尋ねる。
財団「決まっているだろ、君を殺す為だよ。わざわざこの姿になったんだ・・・だからどうしたと云うのかね。」
ハインツ「いやなに・・・痛感は遮断されているかなって思ってな・・・」
財団「!」
財団はハインツの考えていることを一瞬で理解した。自分を生き地獄に合わせる気だと・・・
ハインツ「つー訳で・・・ヘルムート!」
ヘルムート『なんでしょうか、マスター。』
ハインツ「これのプログラムのハッキングを頼む。自爆なんてされたらたまったモンじゃない。」
ヘルムート『了解しました。』。
ハインツ「ギュンターと悠翔以外の黒鷲隊メンバーと専用機持ちは学園周辺の哨戒に向かえ。増援が来たら戻って学園の防衛に回れ。」
『了解しました。』
ハインツ「一夏、箒嬢ちゃん、千冬さんはこれの腕と脚を切断しろ。完全に無力化するんだ。」
『はい。』
ハインツ「主任聞こえる?」
主任「はいはーい、どったのハインツ君?」
ハインツ「ハングドマン持って来て、大至急!」
主任『あいあいキャプテーン!』
ハインツは全員に指示を出す。
ハインツ「束さん?聞こえるか?」
束『ほいほい~。ほいほいチャーハン。』
ハインツ「束さん、こいつのデータの吸出し頼む!」
束『あいあ~い。』
束にデータ情報の吸出しを指示する。
そして主任が到着する。
主任『ほいほい来たよ~。』
フルフェイスマスク越しでハインツは
凄く悪い笑みを浮かべながら財団に言った。
ハインツ「さぁ財団、泣きながら命乞いする準備は良いか?痛みで気絶する準備は出来てるか?アホ面晒して泣きながら失禁する用意はOk?」
財団「ハ、ハハハハ・・・冗談じゃ・・・・」
そして絶望と地獄の時間が始まる。
ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!
財団の叫びと共に。