インフィニット・ストラトス 黒い鳥降臨 作:禿げ眼鏡(三十路)
※加筆しました。
2月が過ぎ、3月を迎えた。三年生も無事に卒業し一夏達一年生も二年生になる準備をしていた。
そんな中、イギリスの代表候補生セシリア・オルコットとハインツ・ガーランドは管制室以外だれもいない第一アリーナにいた。
かつてアリーナで相対した教官、ハインツとの再戦をするために・・・
セシリア「ガーランド先生、いえハインツさん・・・再戦の申し出、受けてくれてありがとうございます。」
ハインツ「気にするな。俺もいつかの約束果たさなきゃなと思ってな。」
ハインツの現在の装備はガトリングガン、AM/GGA-206を両腕に二挺、バトルライフルARAGANEmdl.2をハンガーに二挺、ショルダーユニット内に高機動ミサイルSL/KMB-118Hを装備していた。
機体ステータスは
KE1820
CE1761
TE3123
である。コアは相変わらずと盾コアであるが、頭部は突撃型の旧ライコ、腕部はAr-M-W48と旧バーグジンといった持久戦に優れたアセンブリになっていた。
ハインツはセシリアの闘いと正々堂々ぶりに、セシリアはハインツの男らしさと1人のIS乗りとして敬意を表していた。
セシリア「ただのIS乗りとして・・・1人の戦士として・・・」
だからこそ譲れない。
ハインツ「これ以上・・・言葉はいらん。」
1年近く前の雪辱を晴らすために・・・
1人の少女ではなく、1人のIS乗りの成長をその眼で見届ける為に・・・
『試合、始め!』
ビィィィィィィィ!
セシリア「参ります!」
ハインツ「往くぜ!」
試合はついに始まった。
ドゥドゥドゥドゥ!
ブルーティアーズの専用レーザーライフル、スターライトMk.Ⅲがフレースヴェルクに襲いかかるが、フレースヴェルクは連続ハイブーストで回避する。
ハインツ(成長したな・・・セシリア嬢ちゃん。だが、俺も簡単に負ける訳にはいかんでな!)
これに負けじとハインツはガトリングとミサイルの一斉砲火で応戦する。
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!
セシリア「ぐっ・・・(相変わらず容赦有りませんわねっ!ですが!)」
セシリア「お行きなさい!」
セシリアはBT兵器、機体と同じ名を持つブルー・ティアーズを展開。BT兵器と並行してスターライトMk.Ⅲでハインツに反撃する。
しかもセシリアは前以上に進化していた。
直線しか撃てないはずのレーザーライフルの射線が
曲がっていたのである。
ハインツ(偏向射撃・・・セシリア嬢ちゃん、やるな!だがこれではジリ貧だな。)
すでにフレースヴェルクのAPは30000をきっていた。セシリアの攻撃はある程度は弾けるが、何せ全方位からの攻撃だ。防ぐことは出来る・・・しかし完全に遮断する訳ではない。ハインツの機体は勿論だが、フレースヴェルクを始めとしたシュヴァルツェアシリーズは装甲での防御を前提条件としている為、シールドエネルギーは事実上無いのである。その上、絶対防御も存在しない。つまり撃墜=死という図式が出来上がるのだ。
そしてその時だ。
ハインツ(何ぃ!)
レーザーライフルの光がハインツの右腕のガトリングを直撃。
ハインツ(ちぃぃ!)
直撃したガトリングガンを捨てた瞬間に爆散。すかさずハインツはハンガーのバトルライフルに切り替える。
ドゥ!ドゥ!
ハインツ(やはり動きは速い!なら・・・)
ハインツはブースターの出力を上げ、グライドブーストで接近、距離を詰めてブーストチャージで一気に仕留める算段であった。
だが・・・
セシリア「甘いですわ!」
シュバシュバ!
ミサイル搭載型のブルー・ティアーズが、フレースヴェルクに襲いかかる。
ハインツ「と、思っていたな。」
ダダダダダダダダ!
ドカドカドカドカドカァァァァン!
セシリア「ま、まさか・・・CIWS!」
ハインツ「忘れたか?こいつの能力・・・・・アセンブルフリーを!」
セシリア「くっ!この私が・・・迂闊でしたわ!」
すべてのミサイルがCIWS(近接防御火器システム)によって阻まれた。実はすでにフレースヴェルクのワンオフ・アビリティー「アセンブルフリー」によってミサイルからCIWSに入れ替わっていたのだ。
ハインツ(仕掛けるぞ、フレースヴェルク!)
J(了解した、マイマスター)
ゴォォォォォォォゥ!
セシリア「ちぃっ!」
すかさずセシリアは近接ブレード、インターセプターを展開する。だが・・・
ハインツ「ちょっと遅かったなぁぁぁぁ!」
ガァァン!
セシリア「がぁっ!」
ハインツのブーストチャージがブルー・ティアーズを直撃。セシリアのシールドエネルギーもゼロになった。
『試合終了!勝者、ハインツ・ガーランド!』
ハインツは着地し、セシリアの下に駆け寄る。
ハインツ「オルコット・・・大丈夫かい?」
セシリア「えぇ、何とか・・・・」
ハインツ「また再戦するか?」
セシリア「勿論ですわ。負けっぱなしでは代表候補生の名折れですもの。」
ハインツ「いい返事だ。」
二人は熱い握手を交わした。
再戦はハインツが制した。だが、ハインツもセシリアもこの勝負で慢心する訳がない。
セシリアは新たにハインツを倒す決意を、ハインツも若い戦士達に危機感を持ち、改めて初心に戻った。
ハインツ(・・・うかうかしてられんな、セシリア嬢ちゃんはもとより、一夏達専用機持ちも確実に追い抜く気でいやがる。)
J(我らも油断出来ぬな、相棒。)
ハインツ(いずれ追い抜かれても・・・まだ早くは抜かせる気はないがな。)
闘いは終わった。だがハインツの役目は終わらない、簡単には終わらせない。そう心に刻んだ。
久し振りの2000字www