インフィニット・ストラトス 黒い鳥降臨   作:禿げ眼鏡(三十路)

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落涙と鳳凰2

一夏「推して参る!」

 

ヒィィィィン!

 

セシリア「お行きなさい、ティターニア!」

 

ガコン!ヒュンヒュンヒュンヒュン!

 

二人は試合が始まったと同時に一夏は雪片と草薙剣を展開し直ぐ様強襲、セシリアは大型BT兵器ティターニアを出撃させた。それと同時にティターニアから小型BT兵器フェアリー全機を展開。一夏を仕留めるべく、序盤から全力で攻勢を仕掛けてきた。

 

セシリア「さぁ白き鳳凰よ、私の奏でる葬送曲で終わらせて差し上げますわ。」

 

一夏「おあいにく様、俺はクラシックじゃなくてサブちゃんが好きなんだよ!」

 

セシリア「いい趣味してらっしゃいますが・・・・無駄口は終わりでしてよ!」

 

ヒュンヒュンヒュンヒュン!

 

セシリア「全機追撃!一斉射!」

 

ドゥ!ドゥ!ドゥ!ドゥ!

 

一夏「ちぃ!前よりもレーザーの数が多い!」

 

ティターニアとフェアリーの攻撃が一夏を確実に追い詰めていく。しかし攻撃はこれだけではなかった。

 

セシリア「ブルーブラッド最大出力!」

 

セシリアの専用レーザーライフル、ブルーブラッドの出力を最大に上げた。

 

セシリア「攻撃開始、フォーメーション!ブラッディ・レイン!」

 

ズドーン!ズドーン!ズドーン!ズドーン!ズドーン!

 

一夏「くっそぉ、上空から仕掛けてきやがった!」

 

そう、セシリアはティターニアとフェアリーで全方位の攻撃と同時にブルーブラッドの最大出力で上空からの攻勢で一気に追い詰めにかかった。

 

セシリアのレーザーライフルは本来、精密射撃向けであるが敢えて出力を上げ、逃げ場を奪っていく戦術をとったのだ。

 

一夏「ちぃぃっ!」

 

だが一夏もただ回避している訳ではなかった。雪片と草薙剣でビームを打ち払いつつ、ティターニアとフェアリーの動きを探っていた。

 

一夏(全方位と上空からの攻撃、こちらの死角を攻めてくる。しかもこちらから仕掛けようにも間合いを詰める

こと自体難しい・・・・やってくれる!)

 

一夏「ええぃ!鬱陶しいぃ!はぁぁっ!」

 

ザン!ザン!ザン!ザン!ザン!ザン!

 

ドカァァァァン!

 

一夏はレーザーの包囲網をくぐり抜け、フェアリーを6機も撃破した。

 

一夏「子機6機撃破!」

 

ヒュィィィィィン・・・

 

ヒィィィィン!

 

一夏(一か八か・・・やるか!)

 

一夏「このまま押し通る!」

 

瞬時加速で間合いを詰める。だがそれはセシリアの想定の範囲内であった。

 

セシリア「こちらの想定通りの動きですわね・・・では、私も白兵戦で・・・

 

 

 

行きますわよ!」

 

セシリアもブルーブラッドを格納、マンハンターを展開し白兵戦に持ち込んだ。

 

セシリア「喰らいなさい!」

 

ドシュン!

 

マンハンターの刃が一夏目掛けて放たれた。しかし・・・

 

 

 

シュン!

 

目の前にいたはずの一夏が視界から消えた。しかもマンハンターの刃が当たる直前、ただそのほんの僅かの間にだ。

 

セシリア「なっ!」

 

セシリアは驚愕した。何せ、僅かの間に視界から消えてしまったからだ。

 

そしてその僅かの間、セシリアの真正面に

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏がいた。

 

一夏「でぇりゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

ザン!

 

セシリア「きゃあああああああ!」

 

一夏の一撃で、セシリアのSEが半分を切った。たった一撃でSEの残量が500になったのだ。その一撃の際にセシリアのティアードロップは態勢が崩れ、墜落する。

 

一夏「止めだぁぁぁ!」

 

セシリア目掛けて急降下で止めをさしに掛かる一夏、だが・・・・

 

 

 

セシリア「と、思ってらしたのですか?」

 

セシリアの口元が歪む。

 

一夏「何!」

 

ドゥ!ドゥ!ドゥ!ドゥ!

 

直掩のティターニア4機が一夏に向けて、レーザーで攻撃。4機のレーザーが一夏の左足と右肩のアーマーを狙い撃つ。この攻撃で白式のSEが1/3まで減らされた。

 

一夏「ぬぉぉぉぉぉ!」

 

レーザーの直撃で一夏は態勢を崩し、墜ちた。しかし直ぐ様地表ギリギリの5mの高さで態勢を立て直し、着陸した。

 

セシリアは地表から20mで態勢を立て直す。その間にフェアリーの残機全てをティターニアに格納、そして着陸。

 

一夏「はぁ・・・はぁ・・・」

 

セシリア「・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

互いに息は切れ、機体のSEも大分消耗しつつある。おそらく此処からが正念場だ。

 

セシリア(なんでしょう・・・この感じは・・・)

 

セシリア(織斑さんから感じるこの感覚は・・・)

 

セシリアは一夏の持つ尋常ではないナニカを感じ取った。まるで・・・

 

一夏「まだだ・・・俺は・・・

 

 

まだ戦える・・・」

 

まるで黒い鳥の成り損ない、あるいは神に挑戦するイレギュラー

 

一夏「此処が、この戦場こそが・・・」

 

白式は右肩のアーマーと左足を破損しながらも、立ち上がり草薙剣を構え直した。

 

セシリア(織斑さん、あなたはその領域までたどり着いてしまったのですね・・・)

 

その瞳はまるで死人・・・死地に立つ武人の様相であった。

 

一夏「俺の・・・魂の場所だ!」

 

セシリア「最早語る必要はありません・・・受けて立ちます。」

 

セシリアも、マンハンターを構え直した。

 

戦いはいよいよ終盤、決着の時。

 

 

数十秒程の静寂、そして・・・

 

 

 

 

一夏「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

セシリア「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

時は動き出す。

 

 

キィィィィィン!

 

 

 

ザスッ!

 

 

 

 

 

一夏「・・・・俺の負けだ。」

 

セシリア「いい勝負でしたわ。」

 

勝負は

 

 

『試合終了!勝者、セシリア・オルコット!』

 

セシリアが勝利を納めた。

 

『ウォォォォォォォ!』

 

白熱した試合に観客達は大歓声で彼らを讃えた。

 

一夏「あ~負けた~。」

 

セシリア(さっきのアレは何だったんでしょうか?いずれにしても危うい戦い方ですわね・・・

 

ガーランド先生も見てらっしゃるようですし、インターバルの時に伝えますか。)

 

セシリアは一夏の一連の戦闘に危機感を抱いていた。このままでは恐らく

 

 

 

死神になるかもしれないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、一夏はへルマンさん達にしこたまどやされたそうだが割愛する。

 

 




暑いです。皆さん、熱中症にご注意を。
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