問題児たちと紫の隠者が異世界からくるそうですよ 作:rem-san
この俺、一条朝日は転生者である。ほら、あれだ、神の手違いでなんちゃらみたいなやつだ。
ちなみに、例のごとく特典があった。選べる特典はいろいろあった、というか自由に三つ選んで良いというテンプレだった。
選んだ三つはスタンド(ハーミットパープル)、波紋の技術、楽しい人生だったんだがここ最近楽しい人生というものがものたりなくなってきているんだ。
転生してすぐは楽しかった。そりゃ当然だ、自分が考えていた妄想が現実に変わったんだから。とにかく能力をつかう練習をしたし、中二チックに夜の街をかけまわったりした(屋根の上)。しかし、それにもあきてきてしまったんだ。
変化、変化がほしい。人生を楽しくする変化が。
……まぁ、じっとしていても何も変わらないか。
「ふぅ」
ちょっと探索してくるか。適当に小銭をポケットに入れ外に出る、雨が降っているが問題はない波紋ではじける。
そうして歩くこと早一時間、ちょっとつかれてきたな。あそこで雨宿りでもするか。
そう思い立ち寄ったのは本屋。歩くといっても途中波紋で跳んだりしてるからけっこう遠くまできている、しかも何も考えずに。それでも家に帰ったり本屋を見つけたりできるハーミットパープルはすごいと思う。パワーは全くないスタンドだが能力の汎用性が高い。ハーミットパープルに波紋が流せるからパワーがなくてもそこそこ戦える。いや、そこそこどころじゃなく強い。作中では波紋が弱すぎるせいであれだったけど逆にそうしないと強すぎるんだよ。大概の敵はまず勝てないね。
なんてことを考えながら今週のジャン○を立ち読み。しかし漫画を見てて思うんだよ、心の底から楽しそうだなって。こいつらは楽しそうだなって、俺もまざりたいってそう思うんだよ。楽しい人生ってなんなんだろうなって。
なぁ、神様。楽しい人生って誰にとっての人生なんだ?俺にとってだとしたらさ、あんたちょっと意地悪だよ。
……違うな、俺がわがままなのか。まぁ普通じゃないもの二つも持ってんだそれなりに楽しく過ごせ‥‥ん?なんだこれ。手紙?なんで手紙がジ○ンプの間にはさまってん!?俺宛だと。いや、なんで俺宛の手紙がこんなとこにあるんだよ。
その手紙の後ろにははっきり『一条朝日様へ』と書かれていた。念のため他の冊子を開いてみるもそんなものはない。……もしかしたら神からの手紙かもしれねぇな。おもしれぇ。封筒を開き手紙に目を通す。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能を試すことを望むならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの箱庭に来られたし』
この手紙の意味を考えるよりも先に俺は異世界へ、異世界の空中へと移動していた。
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