問題児たちと紫の隠者が異世界からくるそうですよ   作:rem-san

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いやぁ~、でましたねキャラソン。
満足です。


異世界入門

 三人が少女で遊んでいる中、俺は自然と戯れていた。

若干根暗な気がするがそうじゃない。ちょっとした実験だ。

なんせここは異世界、地平線が地平線でなかったように、何が起こるかわからない。常識にとらわれているようじゃあ楽しめない。だから、いろいろ実験してみた。

まぁ、結論からいうとほぼほぼ普通だった。砂は砂だったし水も水だった。前の世界との違いといったら植物ぐらいなもんだ。前のものより明らかに強い。

前の世界のものは少ない波紋で成長したが、強い波紋を流した場合、劇的な成長を遂げるような事はなかった。逆に、強すぎる力はその身を滅ぼした。

しかし、この世界の植物は、それを受け入れることができるようで、それこそ限界など無いかのように成長し続けた。成長というよりかは改造だろうか。

前の世界では、木を成長させたところ、葉が茂ったり、花が咲いたりして終わるが、

この世界では木そのものが大きくなるのだ。

なぜこうなっているのかは分からんが面白い。野菜とかでも試してみたいな。

よし、次は魚でも探すかと思った矢先に大きな声。

声の主は少女。どうやら場がやっと落ち着いたようだ。

 

「ありえない、ありえないのですよ。まさか話を聞いてもらうまでにこれほど時間がかかるとは、きっと学級崩壊とはこのことです」

 

学級崩壊の原因がなに言ってやがる。

 

「それに何で止めてくれないんですか!」

 

俺を見て言う少女。解せぬ。

だがしかし、ここでは何も言ってはいけない。

火に油を注いではいけない。

 

「か弱いウサギがイジメられていたら助けますよね? 普通」

 

……か弱いウサギ?どこにいるんだそんなもの。俺に見えるのは変態ウサ耳少女だけだ。

無言を貫く俺に何か悟ったのであろう、一つわざとらしい咳払いをして少女は告げる。

 

「それではいいですか、皆様。定例文で言いますよ? 言いますよ? さあ、言います!

ようこそ、〝箱庭の世界" へ! 我々は皆様にギフトを与えられた者のみが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召喚いたしました!」

 

少女の説明が始まった。

 

 

『この箱庭の世界ではどこかのコミュニティに属さなければならない』

 

これは絶対だそうだ。俺達は少女のコミュニティに入れてもらえるらしい。召喚した責任があるとか何だとか。

嫌々そうな態度だったが十六夜が断った時には慌ててた。責任ってのは辛いね。嫌になっちゃうよ。

 

『ギフトゲームに勝てば主催者が提示した賞品をゲットできる。ギフトゲームに参加するにはチップが必要で負けた場合、そのチップは主催者のものとなる』

 

ギフトゲームの種類は様々で、互いの命をかけた真剣勝負から、それこそ商店街の福引きのようなものまであるらしい。

弱肉強食といったところか。

 

『殺人や強盗はダメ、絶対』

 

箱庭の世界は力を試すためにあると言っても暴力はいけないらしい。力試しはギフトゲームの中で、だそうだ。

 

 

「さて、皆様。箱庭の世界の基本はいま説明した通りです。詳しいところにつきましてはコミュニティの本拠地で説明しますので黒ウサギの後について来て下さ「ちょっと待て」……はい?」

 

少女のセリフを遮ったのは十六夜。

 

「最後に一つ、質問に答えてくれ」

 

そう言うと、彼は少女から目を外し、この世界を見渡し一言、

 

「この世界は………面白いか?」

 

すべてを見下すような視線で問いかける彼。

 

「―――YES。ギフトゲームは人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証します♪」

 

自信の塊のようなこの男に対して自称か弱いウサギがこの発言。それほどにまで、この世界は面白いのだろうか。

 

何にせよ、前より楽しそうなことに変わりはない。

この少女……黒ウサギには感謝しなきゃいけねぇな。

 

「なぁ、あんた黒ウサギでいいのか?」

 

「あっ、そうです、そうです。自己紹介がまだでしたね。黒ウサギを呼ぶ時は黒ウサギで結構ですよ」

 

「分かった。俺は一条朝日、よろしくな」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

それと神様。あんたのおかげで楽しく過ごせそうだ。

ありがとう、それしか言う言葉が見つからないよ。

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