東方戻界録 〜Return of progeny〜   作:四ツ兵衛

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どうも!男女識別カメラに性別を間違えられた四ツ葉 黒亮です。(泣)
今回は範人の彼女になるキャラが登場します。
では、本編をどうぞ。


第十三話 紫の友達

俺と姉さんは寺子屋を後にして、食べ歩きをしていた。鰻の屋台の前を通り過ぎようとすると、屋台から桃色の髪の女性が姉さんに声をかけてきた。

 

「あら〜、紫じゃない。こんなところでどうしたの?」

「食べ歩きの最中よ。貴方は相変わらずね。」

「姉さん、この人は?」

「冥界の主、西行寺 幽々子よ。」

 

え!冥界の主?ハデス?やばい、下手な話し方すれば殺される。

 

「西行寺 幽々子よ〜。貴方は紫の弟さん?」

「初めてまして、旅行 範人です。姉さんと呼んではいても実の弟ではありません。よろしくお願いします。」

「別に敬語じゃなくてもいいわよ。」

 

良かった。かなり緩い人だった。やばい人ではなさそうだ。

 

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ。」

「ふふ、素直ね。妖夢も挨拶しなさい。」

「魂魄 妖夢と申します。よろしくお願いします。」

(やばい、かわいい。)

 

妖夢と呼ばれた少女は頬を赤らめながら礼儀正しく自己紹介をした。俺は自分の心臓の脈が速くなるのがわかった。

 

「旅行 範人だ。よろしくな、妖夢。」

「よろしくお願いします、範人さん。」

 

 

 

 

 

私が幽々子様と屋台で昼食を食べていると紫様と誰かがやってきた。幽々子様は少年の声との話を終え、私に言う。

 

「妖夢も挨拶しなさい。」

 

幽々子様に言われたため、紫様たちの方を向く。

 

(かっこいい。)

 

紫様の隣に立っていたのは、金髪の少年だった。私は自分の顔が熱くなるのを感じた。

 

「魂魄 妖夢と申します。よろしくお願いします。」

 

少し落ち着かなかったが自己紹介ができた。

 

「よろしくな、妖夢。」

「よろしくお願いします、範人さん。」

 

 

 

 

 

範人と妖夢が自己紹介を終えた。二人とも少し落ち着いていなかったような気がする。

 

(これはもしかしたら……。)

 

私は嬉しかった。人をあまり寄せ付けなかった範人が人を好きになったのだから。

 

(少し何かしてみましょう。)

「範人、幽々子と少し買い物してくるから妖夢といっしょに少し何かしててね。」

「えっ、姉さん⁉︎」

 

幽々子を買い物に誘う。幽々子も二人のことに気づいたのか、買い物の誘いを受ける。

 

「妖夢、そういうわけだから範人といっしょにいてね。」

「幽々子様⁉︎」

 

幽々子が代金を支払い、私たちは商店街に向かうフリをしてスキマに入った。

 

 

 

 

 

(どうしよう。)

 

二人きりである。しかも妖夢といっしょ。話しかけたいが、恥ずかしくて上手く話しかけれない。

 

「妖夢、どこか行きたいところあるか?」

「みょん⁉︎」

 

驚いた妖夢は奇妙な声を出す。少ししてから妖夢が言う。

 

「お昼を食べたので食後にお団子が食べたくなりました。」

「なら、行こうか。」

 

俺は妖夢といっしょに団子屋へ行くことにした。

 

〜少年、少女移動中〜

 

団子屋に着き、俺と妖夢は椅子に座った。俺も妖夢も三色団子を頼む。

 

「範人さん。」

 

団子が運ばれてきたとき、妖夢が話しかけてきた。

 

「なんだ?」

「範人さんも半人半霊なんですか?」

「なんだそれ?」

 

半人半霊なんて聞いたことがない。妖夢が説明をする。

 

「半人半霊はその言葉の通り、半分人間で半分霊体の人のことです。私はその半人半霊なんです。」

「そういうことか。俺は違うぞ。」

(まあ、俺も同じようなもんだがな。)

「じゃあ、左肩の上に浮いているものは何ですか?」

 

妖夢はタングステンの粒を指差しながら訊いてきた。

 

「これはタングステンていう金属の粒でね、俺の能力で浮かばせているんだよ。俺の能力は『粒子を操る程度の能力』だからね。粒を浮かばせたり、粒子に分解したりできるんだよ。」

「そうなんですか。」

 

妖夢が悲しそうな顔をする。

 

「どうしたんだ?」

「自分と同じ種族の人がいたと思ったんです。私は自分の種族のせいで気味悪がられていましたから……。」

 

妖夢は自分の半霊を指差しながら言う。

 

「そうか?俺は別に平気だぞ。」

「えっ、本当ですか?」

「ああ。それに俺も半人みたいなもんだからさ。」

「そうなんですか!種族名は?」

「生物兵器だ。」

「生物兵器って何ですか?」

「生物兵器ってのは、生物を改造して作り出した兵器のことだ。俺はもともと人間だったが大怪我をしてな。それを治療するために父さんが改造を施したんだ。そのせいで俺も気味悪がられていたんだ。」

「そうだったんですか。私も別に平気ですよ。」

「ありがとうな。それより早く食べようか。」

「そうしましょう。」

 

気づけば、俺と妖夢と自然と打ち解けて普通に会話をしていた。きっと過去が似ていたからだろう。

 

 

 

 

 

範人と妖夢が会話をしているのを私たちはスキマから見ていた。

 

「二人ともいい感じじゃない。」

「そうね。」

「そうだわ!今日の夕食うちで食べない?妖夢の料理美味しいわよ。」

「それなら範人も料理上手いわよ。」

「それは気になるわね。」

「なら、二人に作ってもらいましょう。」

 

今日の夕食は白玉楼で食べることに決定だ。あ、デューも忘れてはいけない。

 

「幽々子。私と範人ともう一人来るけどいいかしら?」

「別に構わないわよ。こっちももう一人いるし。」

「そう。あ、二人が動いたから私たちも戻りましょう。」

 

範人と妖夢は代金を支払い、店から出るところだった。

 

 

 

 

 

俺たちがもとの場所に戻るともう既に姉さんたちがいた。

 

「ごめん、待たせた?」

「私たちも今戻ったところよ。」

「なら良かった。」

「今日の夕食は白玉楼で食べるわよ。範人も来なさい。」

「⁉︎」

 

妖夢が驚いた顔をしたが何故かわからなかった。気にせずにこたえる。

 

「わかった。でも、場所知らないよ。」

「私が連れて行くから安心して。」

「じゃあね、紫。待ってるわよ。」

「また後でね。」

「妖夢、帰るわよ。」

「はい、幽々子様。」

 

その時、俺は理解した。白玉楼は幽々子の家であり、そこで妖夢も暮らしているのである。つまり、白玉楼に行くということは妖夢の家に行くことと同じなのだ。

 

「さあ、帰るわよ。」

「ああ。」

 

俺と姉さんは家に向かった。

 

〜少年、少女移動中〜

 

家に着くと既にデューたちが帰っていた。

 

「ただいま。」

「お邪魔するわね。」

「おかえり。」

「「お邪魔しています。」」

「藍、橙。貴方たちは帰りなさい。夕食は食べて帰るからいらないわよ。デュー、白玉楼に行くからスキマに入りなさい。」

「わかりました。」

「だそうだ。藍、橙。またな。」

「範人様、デューレス様。さようなら。」

「範人しゃま、お兄ちゃん。また明日。」

「また遊ぼうか。」

 

藍と橙はスキマに帰っていった。俺とデューは紫のいるスキマに入っていく。

 

 

 

スキマから出るとそこは白玉楼の目の前だった。白玉楼には幽々子と妖夢、そしてもう一人懐かしい人物がいた。

 




はい、妖夢が範人の彼女になります。妖夢を選んだ理由は作者の一番好きなキャラだからです。
え?作者に恋愛経験はないのか、って?
ありません。(泣)
だから、展開とか絶対に早いです。
ではまた、次回お会いしましょう。
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