東方戻界録 〜Return of progeny〜   作:四ツ兵衛

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栗里「ウェーイ!栗里です。」

矢骨「なんだその挨拶は?矢骨です。」

存山「皆さん、ハロー!存山です。」

蜘蛛島「細川はどうなった?蜘蛛島です。」

どうも!四ツ葉 黒亮です。あいつは花火になりました。

蜘蛛島「そうか。まあ、どうでもいいや。」

栗里「そうだね。それよりも社会科見学じゃ、あーりませんか!」

存山「小さい子がいっぱい。……グヘヘ。」

矢骨「やめろ!危ないやつにしか見えない。」

蜘蛛島「いつも通りのテンションだな。」

あの危ない人は無視してさっさと本編に入りましょう。

栗里「そうだね〜。」

『では、本編をどうぞ。』


第三十三話 社会科見学

暑い。とにかく暑い。気温は三十二度。九時の時点でこんなに暑いのだから午後はもっとやばいだろう。今日は社会科見学で寺子屋の生徒たちが研究所に来る。冷房をかけなければ絶対に誰かが熱中症で倒れる。リビングと研究所の冷房のスイッチを入れる。

 

「お兄様ー、暑いー。」

 

「すぐ涼しくなるからもう少し我慢しろ。」

 

俺とフランはリビングで倒れている。今、上半身には包帯以外何も身に着けていない。ジーンズはしっかり履いている。十時になれば、子供たちが来るのだから早く準備をしなければならない。

 

「ああ〜、涼しい〜。」

 

「さて、着替えないと。」

 

俺は白衣を着る。暑すぎて、もうシャツなんて着れない。白衣の前をはだけているため、胸元の包帯が見える。俺が美女だったら、世の男たちは歓喜するだろう。

 

「お兄様ー、フランにも白衣ちょーだい。」

 

「はいよー。」

 

クローゼットの中に子供のころに着ていた白衣があった。それをフランに渡す。それを着たフランの姿は……うん、超可愛いかった。なんて言えばいいのかな?守りたくなるっていう感じだった。もちろん俺はロリコンではないし、一番は妖夢だ。

 

「似合うかな?」

 

「似合っていると思う。」

 

これでひとまず準備はできた。そろそろ研究所の中も涼しくなっているはずだ。

 

コンコンッ

 

「おーい、来たぞー。」

 

どうやら慧音と子供たちが来たらしい。俺とフランはドアを開け、庭に出た。子供たちのほとんどが暑さでぐったりしている。これはマズイ。チルノにいたっては解け始めている。

 

「早く研究所の中に入れ。熱中症になる。」

 

「まずは話を」

 

「話は中でする。倒れられたら大変だ。」

 

「わかった。研究所の中に入れ。」

 

子供たちは研究所の中にかけていく。俺も急いで研究所に入った。自分の炎は平気でも自然の熱には耐えられない。

 

 

 

チルノの身体が元に戻っていく。他の子供たちも気持ち良さそうにしている。

 

「じゃあ、説明をする。この研究所は元は生物研究所だ。今の設備を観ることは別に自由にしていい。ただし、危険だから機材には触るなよ。あと、かつての資料を読みたい場合は俺に言ってくれ。気持ち悪いことは覚悟の上でな。」

 

『はーい。』

 

「じゃあ、後は自由だ。慧音の指示に従ってくれ。」

 

「よーし、じゃあ、後は各自で自由に見学してくれ。」

 

子供たちは行動を開始した。俺も所内を散策しようと思ったがチルノたちに捕まった。驚くことに頼んできたのは大妖精だった。

 

「範人さん、案内をしてもらえないでしょうか?」

 

「構わないぞ。どこを見学したい?」

 

「じゃあ、アタイからだね。魚を見たい。」

 

「了解だ。地下三階の養殖場に行こうか。」

 

俺たちは研究所地下三階、養殖フロアに向かった。

 

 

 

養殖フロアではたくさんの種類の魚介類が養殖されている。ここでは水槽を横から見ることもできる。チルノたちは泳ぐ魚をいつもとは違う角度から見ることができてはしゃいでいる。

 

「わー、あれはなんて魚なのだー?」

 

「あれは鯖だね。海に生息する魚で焼き魚にしても煮物にしても美味しい魚だよ。」

 

「そーなのかー。初めて見る魚だったのだー。」

 

「幻想郷には海がないですからね。」

 

「ほう、そうだったのか。なるほど、人里の店で海水魚が売られていないわけだ。」

 

人里で売られていたのは鯉や鮎などの淡水魚ばかりだった。でも、まさか海がないという考えはなかった。

 

「うおー、そこのでかいやつ、アタイと勝負しろー!」

 

チルノは鮫に喧嘩を売っている。鮫が喧嘩を買うはずがないだろうに……。あいつはバカだ。それに勝てることくらいわかりきっているはずだ。

 

「はっはっはー。さてはアタイが強いってことに気づいて怖気づいたな。アタイったらサイキョーね。」

 

しかも、何か勝手に勝ったことにしている。まあ、いいんだけど。

 

「範人、かつての資料を見せてくれないかな?」

 

そう言ってきたのはリグルだった。よくショタに間違えられるがリグルはれっきとした女の子だ。なんで資料を見たくなったのだろうか、不思議だ。

 

「いいけど。なんでだ?」

 

「ここには虫がいないけど、資料になら虫のことが書いてあるんじゃないかなって。」

 

「ああ、なるほどな。わかった。みんなもついてこい。資料室に案内する。」

 

俺は移動しながら所内にアナウンスを流す。

 

『これから俺は資料室に移動する。過去の資料を見たい人たちは資料室に来てくれ。』

 

 

 

資料室には元いた世界のほとんどの生物の資料がある。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類、植物、菌類など様々な生物の資料がある。

 

「虫の資料はどれ?」

 

「ここからここまでだな。自由に見てくれ。」

 

「ありがとう。」

 

資料を読み始めるとチルノたちのテンションが上がり、俺もいっしょに資料を閲覧する。ここの資料は本当に優秀だ。

 

 

 

しばらくすると全員が集まった。そろそろ生物兵器について教えてもいいだろう。

 

「全員集まったから、この際に生物兵器について教えようと思う。

みんなが知っている通り俺は生物兵器だ。俺のいた世界で生物兵器は『B.O.W』、『バイオ・オーガニック・ウェポン』と呼ばれていた。一般的に生物兵器ってのは戦いの道具にするために改造された生物のことを示すんだ。それ以外にも元々戦いに使用できる生物のこととかもだ。

俺はとあるウィルスといっしょに多くの種類の生物の遺伝子を身体に打ち込まれた。そのせいで炎を出したり、身体の見た目が変化したりする。

さっき、戦いのための改造と言ったけど、俺の場合は怪我の治療としての改造だ。だから、俺の身体能力は戦いに向いていても俺自身が人を攻撃することはほとんどない。凶暴性が増す改造なんて施されていないから安心してくれ。」

 

俺は自分のことについて話し終えた。子供たちが興味深々といった様子でまじめに聴いてくれて良かった。昨日、洞窟に捕まっていた男の子が質問してくる。

 

「僕が昨日捕まったときにいたやつもその生物兵器なのか?」

 

「その通り。あれはテイロスという名前の付いた生物兵器だ。人間を基にしてウィルスで強化した生物兵器だ。」

 

何故テイロスが幻想郷にいたのかわからない。そもそも、テイロスはまだ量産されていないはずだ。誰かがこちらに持ち込んだのだろうか?

 

「生物兵器の資料見せてよ。」

 

チルノからの要求。生物兵器の資料には読んでいて吐き気をもよおすような内容が含まれているため気をつけてもらおう。

 

「わかった。これが生物兵器の資料だ。読みたいやつはここに残ってくれ。血が苦手なやつは自由にしてくれ。」

 

残ったのはチルノ、リグル、ミスティア、ルーミア、昨日の男の子だけだ。俺は資料を開く。

 

「まず、これが君をさらったやつだ。」

 

「うん。こんなやつだった。」

 

「うわっ、何これ⁉︎」

 

「すごい見た目だね。」

 

「こんなやつアタイにかかれば楽勝だよ。」

 

「こんなやつがいるのかー。食べても美味しくなさそうなのだー。」

 

みんなの反応はだいたいが驚きだった。二名ほどおかしいのがいる。チルノは何を考えたのか知らないが絶対に勝てないと思う。ルーミアにいたっては美味い不味いという考えになっている。

 

「まあ、後は自由に読んでくれ。」

 

部屋を出た後にチルノたちの声が完全に聞こえなくなったけど、気にしないようにした。

 

 

 

社会科見学も終わり子供たちが集まった。チルノたちの顔には表情がなかった。きっと、かなりショックの強いやつの資料を見たのだろう。キメラとかリサ・トレヴァーあたりかな?

 

「今日はありがとな。みんなも範人にお礼をしなさい。」

 

『ありがとう。』

 

「また資料が見たくなったらいつでも来な。」

 

寺子屋の生徒たちは俺にお礼を言って帰っていった。これで社会科見学は幕を閉じた。




矢骨「相変わらずの文章力で。」

そんなことは私にもわかっています。でも、今の力はこれだけなのです。今回の話は自分の中でも絶望的にダメダメだったと思います。

存山「大妖精ちゃん、グヘヘ。」

もうやめてください。

存山「いいんじゃないかな。」

矢骨「蜂の巣になりたいのか?」

存山「ご、ごめんなさい。」

栗里「細川がいなくて良かったよ。」

蜘蛛島「子供たちを誘拐する男、スレ○ダーマッ!」

はあ、貴方たちを見ているとまだ続けられそうだと思います。(前書き、後書きがくだらない茶番に……。)
次回とその次は範人から少し離れます。

栗里「おっ、他のキャラか。」

はい、その通りです。というわけで次回とその次はデューレス・タイラントさんの出番です。と言ってもメインになるのは先だけかもしれませんが……。

蜘蛛島「優の出番が来ないな。」

心配しないでください。この章で後々に活躍してもらいます。

蜘蛛島「ほう、この場で話していただけるかな?」

さすがにネタバレは困ります。そこでヒントを出しましょう。ヒント「ヒーローは遅れてやって来る。」です。

蜘蛛島「……なるほどね〜。そろそろ切ろうぜ。」

わかりました。皆さん、ここで切りますよ。あ、そういえば、次回までまた間が開きそうです。すみません。許してください。

『ではまた、次回お会いしましょう。』
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