東方戻界録 〜Return of progeny〜   作:四ツ兵衛

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どうも!四ツ葉 黒亮です。今日もまた、2回目の投稿です。(実は、第六話が既にできている。)まあ、文字数が多くないから当たり前なんですがね。今回はいつも以上に会話がメインです。では、本編をどうぞ。


第五話 博麗神社での昼食

 霊夢がみんなの分の昼食を作ってくれたため、今はみんなで昼食をとっている。これがなかなか美味い。母国アメリカのファストフードに比べたら雲泥の差で美味い。

 日本ってスゲー!

 

「範人、おまえ強いな」

「そうか? ありがとな。魔理沙の弾幕もなかなか良かったぞ」

「そんなこと言っても、範人はすべての弾幕を余裕でかわしてたじゃない」

 

 優が驚いた表情をする。

 魔理沙に勝つなんてそんなにすごいことなのだろうか? 戦場で銃弾の相手をしてきた俺からすれば、あのくらい普通だ。まぁ、確かに魔理沙の弾幕はなかなか良いものだったが……。

 

「魔理沙の弾幕を余裕でかわすって、すごいなおまえ」

「しかも、手加減してたわね」

「あ、ばれた?」

「明らかに余裕の表情だったじゃない」

 

 ばれないように自然な動きで避けるようにしていたのだが、その自然さが逆に不自然だったのだろう。まぁ、自然な動きは個人個人の特徴が出るのだから、ばれても仕方がない。

 魔理沙がこちらをじっと見つめていたため、怒っているのかと思い謝る。

 

「ごめんな、魔理沙。気絶させちまって。あと、手加減も」

「ああ、それは別にもういいのぜ。(優にお姫様抱っこして貰えたしな)実はちょっと気になることがあってな」

 

「何だ?」

 

「おまえ、サラシ巻いてるよな。霊夢の真似か?」

 

 全員の視線がこちらを向けられる。霊夢に至っては、めっちゃ嫌そうな視線を送ってくる。

 キャラが被ったのか? ……いや、俺におっぱいはないけどな。

 似ている者との関わりは意気投合するか、対立するかの二通りなのだが、反応からして霊夢は間違いなく後者なのだろう。

 

「これは包帯だ。三歳の頃に大怪我をして、ひどい傷痕が残っててな。見た人が気持ち悪がるから、見えないように巻いているんだ」

 

 霊夢の視線が少しやさしくなる。

 別に俺自身、霊夢に合わせたわけではないし、巫女などのコスプレの趣味もない。女装なんてなおさらだ。この白衣は仕事着に近い。

 

「ちょっと見せてみろよ」

「嫌だよ。恥ずかしい」

「何だよ、裸を見せるのが恥ずかしいって、おまえ男だろ。もしかして、おまえ女か?」

 

 霊夢の視線がまた厳しくなる。今度は女ということに反応したらしい。

 なんなのだろう? この巫女はサラシを巻いている全国の女性を敵に回すつもりなのだろうか?

 

「俺は男だ。男にだって恥ずかしがるやつはいる」

「そうなのか。まあ、私は大して恥ずかしくないけどな。実際、優といっしょに風呂入ったし」

 

 何やってんだよ、こいつら……。このリア充め……。

 呆れた表情になる俺の隣で、霊夢も同じような顔になっていた。思ったことは同じというわけだろう。

 

「魔ぁ理ぃ沙ぁ……!」

 

 優が顔を赤くする。

 「好きって言うことやお姫様抱っこは恥ずかしいのに、裸は恥ずかしくないってどんな思考回路してんのよ」とでも言いたそうな顔の霊夢。

 対して俺は、優の思考回路が魔理沙の思考回路に比べ、まともであることにホッとしていた。

 

「あの時めっちゃ恥ずかしかったんだからな!」

 

 優が怒っている。好きな相手でも、いっしょに風呂に入るのはやっぱり恥ずかしいらしい。

 俺自身そんなことがあれば、恥ずかしいに決まっている。まぁ、俺なんて初恋もまだだし……まだ、だよな? うん、きっとまだだ。

 

「悪かったな、優。さて、範人見せて貰おうか」

「嫌だ」

 

 そんなの即お断りだよ!

 

「なら、方法を変える。優、範人を押さえてくれ」

「分かった」

 

 優に押さえつけられた。

 おまえは何で協力してんだ⁉︎

 

「ごめん範人。」

 

 優が小さな声で謝ってくれた。優のことは許してやろう。ただし、魔理沙、てめーは許さん。

 

「さて、どうなってんのかな〜」

 

 魔理沙に白衣を脱がされ、包帯を取られた。乱暴に取られたため、一瞬きつく締まった胸が痛い。

 

「うわっ!」

「「!!」」

 

 みんな驚いた表情をしている。当たり前だ。俺の背中の右半分の一部は、皮膚や筋肉が半透明で体の内部が透けているのだから。実際に鏡で見たときはグロいの一言に尽きた。

 

「……悪かったな、範人」

 

 魔理沙は、白衣で俺の背中を隠しながら謝ってきた。謝るくらいなら、やらなければよかったのに……。まぁ、未来なんてわかるはずもないのだから仕方ない。余計なことまで調べて、知りたくなかったことを知って後悔するなんてこと、研究者や捜査官にはよくあることだ。

 俺は包帯を巻き直しながら言う。

 

「別にいい。もう見られちまったし」

 

 そう答えるが、許しはしない。次の弾幕勝負で泣かせちゃる。

 

「ねえ、範人。私も気になっていたことがあるんだけど」

「なんだ霊夢?」

「範人って、完全に人間?」

「「⁉︎」」

 

 全員の視線が俺に集まり、包帯を巻く俺の手が止まった。




 範人は裸を見られることが恥ずかしいらしいですね。まあ、作者自身も範人と同じで恥ずかしいのですが……。
 いやぁ、魔理沙がとんでもないことを言いましたね。本当にどんな思考回路しているのか、少し気になってしまいます。
 さて、最後に霊夢が重要なことを範人に訊きました。読者の方々は分かりきっていると思います。ではまた、次回お会いしましょう。
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