……裏設定というか、舞台設定的なものは物語中に出してく予定ですが、無理そうなら別で投稿します。
「カァ〜ズマくん♪ 仕事持って来たぞ!」
そう言いいながら痩身の茶色の髪をオールバック気味に逆立てた男が、
鼻歌混じりに窓から入ってくる。
「何度も言ってるがな、君島。人ん家に窓から入ってくるんじゃねぇ!」
カズマがクタクタのベッドに寝転がりながら
窓から入ってくる男、君島邦彦を睨みつける。
「お〜恐い恐い。 そんな顔すんなって!
次からは気をつけるからよ」
大した反省した風でもなく、ヘラヘラしながらベッドに腰掛ける。
それに合わせて、カズマも起き上がりベッドに座る。
「…まぁ良いけどよ。 それより次はどんな仕事だ?
前みたいに子供の面倒なんてのは御免だぜ?」
「その割には楽しそうだったろ? かなみちゃんだっけか?
カズくんなんて言われちゃ……」
瞬間、鈍器で殴ったかの様な鈍い音。
最後まで言い終わる前にカズマが君島の頭を殴りつけ
「それ以上言ったら殴るぞ!」
「殴ってから言うなよ!」
若干涙目になりながら「…ねぇ、これタンコブ出来てんじゃないか?」などと言ってカズマに頭を見せる。 そして更に一発。
「近いっての! 殴るぞ!!」
「だから殴ってから言うなよ!!!」
その後、殴った殴らないのやり取りを交わし、揉み合う事10分程が経過した頃。
「「……仕事の話をしようぜ……」」
2人は息を切らせながら言うのであった。
「世界最強って誰だか知ってるか?」
君島が唐突に聞いたこの質問にカズマの目の色が変わる。
「……劉鳳か? あの野郎はいけ好かねぇが確かに強ぇ。
けどな、オレもやられっぱなしは性に合わねぇ。 この掴んだ力で…」
「いや、そいつじゃない」
「あぁ? じゃあ、兄…ストレイト・クーガーかよ?」
「アルター使いじゃない一般人。
……しかも情報によると女らしい」
「はぁ?! 女だぁ? チャラけた事言って騙そうとしてんのか?!」
今にも胸倉に掴み掛かりそうなカズマを
どうどうと宥めながら君島が口を開く。
「どうやら
化け物染みた強さで、未だに負けた事が無いらしい。」
「今回はそいつと喧嘩か? 喧嘩だな? 何時だ?! 何処だ?!」
「まぁ、落ち着けってカズマ」
ベッドから飛び上がり早速出ようとするカズマを追いかけ押し留める。
隠そうともしない苛立ちと共に舌打ちを鳴らし
渋々ベッドに戻り腰掛ける
「んだよ? 勿体ぶってちゃ日が暮れるぜ?」
「今日じゃないっての! 最後まで話を聞いてくれ。
……その世界最強とやらを負かしたい奴からの仕事って訳だ。
感謝してくれよ? こりゃカズマ好みだと思って結構無理言ったんだぜ?」
「サンキュー!君島。 ……で? 何時だよ?」
感謝の言葉もそっちのけで、未だ見ぬ強敵を思い心が昂ぶるカズマに、
「まぁ、良いけどね」と嘆息しつつ君島は立ち上がり窓に向う。
「明後日に迎えに来るから準備……って言っても何もねぇか。
とにかく明後日だ。 じゃぁ、そういう事でヨロシク♪」
窓から身軽に出て行き、背中越しに手を振り愛車に向う君島を見送りながら、カズマは久々の喧嘩に今から闘志を燃やしていた。
……そして。 君島が愛車に乗って去った数分後に、
カズマは1つの大事な事に遅ればせながら気付くのであった。
「窓を玄関代わりにするんじゃねぇ、君島ぁ!!!!」
咆哮は虚しく部屋の中に響くのであった。
君島が難しくて、結構書き直したんですが……うん。ね?w
川神大戦まではもうちょっと掛かります。
次回は君島とカズマのドライブと川神市入り辺りまで書く予定です。