魔法少女まどか☆マギカ ~The Rebellion~ 作:フルーツジュース
ー 放課後 ー
(何だったのかしら…『彼』は)
ほむらは、今朝の事を思い返していた。
今まで、あそこまで私に関わってくる男はいなかった。
(…考えても無駄ね)
(今は奴とまどかの接触を防ぐのが先決。 あまり余計な事は考えていられない)
第2話 厄日
ー CDショップ ー
(助けて…)
「…え?」
友人である美樹さやかとCDショップに訪れていたまどかは、何者かの『声』を聞く。
(助けて…まどか…)
まどかは声に導かれて、改装中のフロアに走り出す。
「ん…あれって鹿目さん…だよな」
目当てのCDが入荷しているかを聞きに来ていた裕樹も、気になって後を追う。
ー 改装中のフロア ー
ろくに電気のついていない薄暗い通路。
まどかは心細くなりながらも、声の主を探す。
「鹿目さん!」
「ひゃあああっ!?」
後ろから聞こえてきた男の声に大声を張り上げてしまう。
「そんなに驚かなくても…ヘコむなぁ」
「や…矢本君」
クラスメートの顔を見て、まどかは少し安心する。
「鹿目さんが走っていくの見えたから、追っかけて来たんだけど…なんだってこんな所に?」
「助けて…って声が聞こえてきて…」
「声? 気のせいじゃないの?」
「かもしれないけど…」
そう言いながら二人は通路を歩く。
すると、まどかが突然裕樹を引き止める。
「待って矢本君!」
「どうしたの?何か見つけた?」
そこ、とまどかは地面に倒れている白い生物を指差す。
だが、矢本の目には何も写っていない。
「そこに何かあるの?」
「白い…猫みたいなのが」
猫…? どこにいるんだ?
こんな所に猫なんているのか?
そう思った次の瞬間、聞いたことのある声が聞こえてくる。
「そいつから離れて!」
「ほむらちゃん…!?」
今朝の転校生、暁美ほむらだった。
妙な服装をしているが、明らかにヤバい雰囲気だ。
「オイオイオイオイ何のつもりだよ!全くもって分けわかんねぇ!」
まどかを庇う形でほむらの前に立つ裕樹。
だが、ほむらの気迫に圧倒され、少しずつ顔が引きつっていく。
(ヤベェ…どーすっかなー)
プシュウウウウウウウ!
突然、消火器の煙が噴射される。
「まどか! 裕樹! こっち!」
美樹さんの声だ! 助かった!
ナイスナイス!
美樹さんに連れられ、俺と鹿目さんは逃げ出す。
通路を少し走り、周囲を確認して三人は立ち止まる。
「なんなんだよアイツ!」
「俺にもわかんねぇよ!」
コスプレ通り魔やら、サイコパスやら、ギャーギャーと騒ぎ立てる裕樹とさやか。
「…あれ?」
何かを抱えたような格好の鹿目さんが周りを見渡しながら呟く。
「そういや、どこだここ」
来た道を戻った筈だったが、いつの間にか迷路のような場所にたどり着いている。
「もしかして迷っちまったか…?」
グニャアッ
「!?」
突然、周囲の空間が歪む。
薄暗いフロアの壁は気味の悪い空間に変わり、白い毛玉に髭を付けたような生物まで現れる。
「なんて厄日だよ…」
首を突っ込んだのは自分とは言え、泣きたくなってくる。
だが泣いちゃいられない
男として…この二人だけでも守らなくちゃいけないしな…!
ジリジリ、ジリジリと三人に迫る謎の生物。
(どうする…?武器なんて持ってねぇし…)
とりあえず…コイツらの注意を2人から背けないと…
そう考えた瞬間、体が勝手に動いていた。
「ヘイヘイヘイヘイ化け物どもッ!こっちだこっち!こっちに来やがれーーッ!」
「矢本君ッ!?」
2人から離れ、大声を上げて化け物を挑発しながら走り出す裕樹。
挑発に乗った化け物達は、裕樹の方向を向き、追いかけ始める。
(よし…!)
だが、そううまくはいかなかった。
裕樹の挑発に乗らなかった化け物が、まどかとさやかを襲おうとしていたのだ。
(ヤバいッ…このままじゃ!)
だが、次の瞬間
バシィッ!
突然現れた黄色いリボンが、化け物を捕まえたのだ。
「危ない所だったわね」
声がする方向を見ると、ドリルのような巻き髪をした女性がいた。
さっきの暁美さんと同じような、妙な格好だ。
「でも、もう大丈夫!」
マミさん登場で引きです。
『もう一人の主人公』はもうしばらくお待ちください…