魔法少女まどか☆マギカ ~The Rebellion~ 作:フルーツジュース
ー「もう大丈夫」ー
そう告げた女性は、どこからともなくマスケット銃を取り出し、化け物を蹴散らしていく。
あっという間に化け物はいなくなり、
不気味な空間は元の薄暗い通路に戻る。
『巴マミ』…そう名乗る女性は、どうやら見滝原の生徒のようだ。
俺達三人はその後、促されるまま、彼女の家へと招かれた。
ー マミの家 ー
俺達は、さっきの化け物が『魔女』という存在であること…
そしてそれを狩り、人を守るのが『魔法少女』と言うことを教えられた。
正直、脳の理解が追いつかない。
「それで…さっきから何回も話に出てる、『キュウべぇ』って、一体どこにいるんですか?」
「あ、そういえば…見えていないのよね…」
(マミ、そこは僕が調整するよ)
次の瞬間、俺の目の前に白い…耳からなんか生えてる猫みたいな生物が現れる。
「これが…」
何とも言えない…
可愛い、と言えば可愛いけども…
裕樹はジッとキュウべぇの目を見つめる。
この見開いた目が、何だかなぁ。
そうこうしている内に時間は過ぎ、
明日の放課後、巴先輩の魔女退治に付き合うことになった。
最初はキュウべぇが見えていた美樹さんと鹿目さんだけが行く予定だったのだが、俺が自分から頼み込み、ついて行く事になった。
(また何か失うのだけは…ゴメンだしな)
第3話
見滝原中学から歩いて30分程の所に、俺の家がある。
元々工場だった土地を買い取り、そこに家を建てて暮らしている。
「じいちゃーん、ただいまー」
「おお、お帰り裕樹。」
俺の両親は、10年前に行方不明になった。
俺を保育園に預けて仕事に行ったきり、二人とも帰ってこなかった。
その時に俺を引き取ってくれたのが、
父さんの父親の矢本信宏。
つまり俺のおじいちゃんだ。
もう65にもなるのに、好奇心の塊で、俺より子供のような人だ。
「さっきからニヤニヤして、どうしたんだよ」
「いやぁ…フフフ」
爺ちゃんはしょっちゅう不法投棄されたスクラップや変な機械を拾ってきてはいじくり回している。
今日も何かを拾ってきたのは顔を見れば明らかだった。
「教えてやろう、ガレージに来てみなさい」
クイクイッ、と手招きする爺ちゃん。
だが、今日は何を拾ってきていても驚かない自信があった。
なぜなら、それ以上の体験をしてしまったからだ。
しかし、その自信は一瞬で打ち砕かれた。
「どうだ、凄いだろ!」
爺ちゃんがバッ、とぼろ布をどけると、そこには4~5mもあろうかという
人型の『何か』があったのだ。
「今日、廃ビルで拾ってきたんだ」
どうやって、というツッコミをする前に、俺の意識は遠のき、倒れ込んでしまった。
脳のキャパが限界になったのだ。
「あ!おーい!裕樹! 裕樹!」
朦朧としていく意識の中、爺ちゃんの声だけが頭の中で響いていた…
(爺ちゃん…好奇心旺盛にも程があるよ…)
ー 数時間後 ー
「今何時だっ!?」
目が覚めた俺は、窓の外を見た。
日が沈み、既に外は暗くなっていた。
「おお、起きたか」
爺ちゃんが部屋に入ってくる。
頭にゴーグルを付け、作業着を着ていた。
「またいじくり回してたの?」
「いや、どっちか言うと修理してた」
「修理? 普段だったらすぐ
「そうしようと思ったんじゃが、どうもつい最近まで動いていた形跡があってのぅ」
ん?
「つい最近まで動いていた…って?」
若干じゃがまだ熱を帯びてた、と話す爺ちゃん。
それを聞いて、もう一度ガレージに行ってそれを見てみる事にした。
ー ガレージ ー
トレーラーの荷台に横たわる、金属の塊。
俺はつい、それの顔らしき部分に触ってしまった。
すると…
カシャン! ウィィィィッ! プシューッ…
突然、その金属の塊から蒸気が噴出し、俺はその勢いで目を瞑る。
「何なんだ…?」
ゆっくりと目を開ける。
すると、ソイツはトレーラーに括り付けておく為の紐を引きちぎり、立ち上がったのだ。
「な、何じゃこりゃあ!」
俺の後から来た爺ちゃんも、拾ってきた本人の癖に驚いていた。
ソイツは立ったまま暫く動きを止めたかと思えば、突然俺達を見て、膝をついて目線を合わせて来た。
「すまない…驚かせてしまったな。」
驚くことに、ソイツは渋い低音ボイスで言葉を話した。
それも日本語を。
「こ…言葉が通じるのか!?」
爺ちゃんがどもりながら問いかける。
「ああ…今さっきこの
まるでどっかの超ロボット生命体だな…
そんなツッコミはさておき、俺はソイツに質問した。
「あんた…名前は?」
「名前…か?」
「名前が無いと、なんて呼んだらいいか分かんないし…」
「
「プロティオン…?」
「この
「そして、
ついに登場、もう一人の主人公!
今回と次回はその説明回ですので、ちょっと退屈かもしれません…