魔法少女まどか☆マギカ ~The Rebellion~   作:フルーツジュース

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第5話

 

ー 放課後 ー

 

 

 

「ティロ・フィナーレ!」

 

 

先輩と魔女の戦いはすぐに終わった。

 

 

俺達はただただ驚くだけしか出来なかった。

 

 

これにて魔法少女体験コースの一日目は無事に終了…

 

 

するはずだった。

 

 

 

 

第5話  それがただ怖いんだ

 

ー 路地裏 ー

 

「ハァ…ハァ…暁美さん!ちょっと待って!」

 

 

あの後暁美さんが現れ、巴先輩と険悪なムードになった。

 

 

撃ち合いになることは無かったけど、何かが俺の心で引っかかっていた。

 

 

だから、俺は今暁美さんを追っている

 

 

「…しつこいわよ。貴方」

 

 

暁美さんは振り向き、冷たい口調で俺にそう言う。

 

 

「何故そこまで魔法少女に首を突っ込もうとするの?」

 

 

「じゃあこっちからも聞くよ。」

 

 

「何であそこまでキュウべぇを憎むの?」

 

 

『質問を質問で返すなあーっ!』

 

 

どっかの手首フェチの声がしたような気がしたが、気にしている場合じゃない。

 

 

「それは…」

 

 

「…とりあえず座ろっか。 女の子に立ち話させるのもアレだし」

 

 

俺達は適当な段差に腰掛ける。

 

 

最初に話し始めたのは俺だった。

 

 

「ちょっと昔話になるけど、いい?」

 

 

今から5年前。

 

俺がまだ小学4年生の時だった。

 

俺には一人、親友と呼べる奴がいた。

 

名前は黒田 裕也。

 

少し気が弱かったけど、優しい奴だった。

 

アイツもまた、両親を事故で亡くしていた。

 

アイツと俺は、いつも一緒だった。

 

けど、ある日事件が起きたんだ。

 

 

 

4年生になってすぐの頃、裕也は中学生の不良グループから目をつけられていた。

 

理由は…ただの腹いせだった。

 

最初は小さな嫌がらせ程度だった。

 

けどだんだんやることが過激になっていった。

 

最初は先生に相談していたが、見てみぬフリを決め込まれた。

 

だから…

 

「大丈夫か?」

 

俺はアイツを庇ったり、不良グループに立ち向かったりした。

 

当然適わなくて、ケガしまくった。

 

けど、俺は立ち向かい続けた。

 

思えばあの時、裕也の目は悲しげだった。

 

そして、『あの日』がやってきたんだ

 

 

 

その日は、雨だった。

 

ピリリリリ

 

「電話…裕也からか」

 

ピッ

 

「もしもし裕也? どうしたんだ?」

 

『裕樹…』

 

電話越しに聞こえる小さく、細々とした声。

 

「オイ、大丈夫か?」

 

『俺…』

 

「今どこにいるんだ!? 今すぐそっちに行くからちょっと待ってろ!」

 

『もういいよ…?』

 

「何言ってんだ! 俺達は…」

 

プチッ ツー‥ツー‥

 

そう言い掛けた瞬間、電話は切られた。

 

俺は傘も持たず走った。

 

アイツが行きそうな場所を、虱潰しに調べた。

 

 

ー 電話から3時間後 廃ビルの奥 ー

 

 

俺は一瞬言葉を失った。

 

廃ビルについた俺を出迎えたのは、力なく壁にもたれかかる裕也。

 

その下には血溜まりができていた。

 

「裕也! オイ裕也!」

 

すぐ近づき、体を揺すりながら声をかける。

 

その体は…冷たかった

 

 

その後、どうやって家に帰ったか覚えてない。

 

 

爺ちゃんに聞いた話だと、目は虚ろで、口も聞かなかったらしい

 

 

数日後、不良グループは捕まった。

 

 

けど、俺の中の後悔は収まらなかった

 

あの時すぐに見つけていれば

 

ちゃんと話をしていれば

 

俺がもっと強ければ

 

 

「俺は…ただ怖いんだ」

 

「何も出来なくて、誰かをまた失うのが!」

 

「だから、俺は首を突っ込むんだ」

 

 

「…じゃあ、何故私を追ってくるの?」

 

 

「巴マミや美樹さやかじゃなく、私を」

 

 

ほむらは質問する。

 

 

「暁美さん、あの時のアイツと同じ顔してるから」

 

 

「独りで何かを抱え込んで、苦しんでる目」

 

 

「だから、どうしても放っておけないんだ」

 

 

「今度は、そっちの話聞かせてくれる?」

 

 

「…ええ。 ただし、覚悟して」

 

 

…何故話す気になったか、私にもわからない

 

 

彼はまどかを守る上で、全く戦力にもならないのに…

 

 

ー 数分後 ー

 

 

「…そっか。 暁美さん、そんな苦労してたのか」

 

 

暁美さんが話してくれたのは、魔法少女の真実…そして、自分の願いだった。

 

 

「これを聞いても、まだ首を突っ込もうと思う?」

 

 

「ああ」

 

 

予想外の即答に、ほむらは驚いた。

 

 

「俺バカだから、あんま深くは考えられない。」

 

 

「けど、関わるのを止めるつもりもないし、逃げるつもりもない」

 

 

「一歩踏み出せなくて、また後悔したくないからな」

 

 

…真性のバカね。

 

けど…

 

 

「だから、俺にも協力させて。」

 

 

「誰も死なせないし、魔女にもさせない」

 

 

…私も、一歩踏み出す必要がある

 

 

「わかったわ。」

 

 

「じゃあ、よろしく!」

 

 

裕樹とほむらは握手を交わす。

 

 

今度こそ『私達で』まどかを守ってみせる

 

 

その思いを抱きながら。

 




ほむらとオリ主、やっと協力関係に。

ちょっとずつ話が進みます
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