魔法少女まどか☆マギカ ~The Rebellion~ 作:フルーツジュース
ー 裕樹宅 ー
「…お邪魔します」
ほむらは、裕樹の家に招かれていた。
「いらっしゃい、今お茶出すからね」
祖父、信宏が出迎える。
裕樹の横を通り過ぎる際、「こーの色男め、なかなか隅に置けんなぁ?」とボソッと呟きながら。
「一応、巴先輩には連絡つけておいたから大丈夫。」
「ええ…」
「それじゃあお二方、ごゆるりと」
信宏はニヤニヤしながら部屋のドアを閉じる。
「それで…何故私を呼んだの?」
「これからのこと、詳しく聞いておきたくて」
ほむらは少し考えた後、こう告げる。
「…明日、上条恭介の入院している病院に魔女の結界が発生するわ」
「巴マミは…そこで死ぬ」
それを聞いて裕樹は驚く。
「私は今巴マミから信頼されていない…止めようとしても確実に捕縛される」
「それに…私に協力し始めた以上、貴方も疑われる」
「打つ手なし…か?」
どうすりゃいいんだ…
焦る裕樹、そしてほむら。
時間はただ過ぎて行く…
第6話 仲間だなんて勘弁です
ー 翌日 病院前 ー
孵化しかかったグリーフシードを発見したさやかとまどか。
さやかとキュウべぇはその場に残り、まどかはマミを呼びに走る。
そして数分後、魔女の結界が発生。
まどか、マミに続き、裕樹とほむらが駆けつける。
「矢本君…どうして」
戸惑った様子で裕樹に話しかけるマミ。
「先輩!待って下さい、コイツは…暁美さんは!」
叫ぶ裕樹。
「ごめんなさい、後で考えさせて…」
目を背けながら裕樹とほむらをリボンで縛り上げ、結界の奥へと進んでしまう。
「オイオイどうするよ!」
「コレばっかりは私にもどうしようもないわ…」
「でもこのままじゃ…」
ハッ、と裕樹が何かを思いつく。
『何かあれば、いつでも呼んでくれ』
『その時は、力になろう』
「『アイツ』を呼べば…!」
「…アイツって?」
「この前出会った…宇宙から来た友人だ!」
裕樹は、その名を叫ぶ。
「プロティオオオオオオオオン!」
直後、結界内に重い足音が響く。
向こうから巨大なロボットが走ってくる。
「呼んだか!」
それは足を止め、低く渋い声で二人に語りかける。
一体どういうことかしら、とほむらは裕樹に冷たい視線を投げかける。
「…その子は、『魔法少女』か」
「プロティオン…知ってたのか!?」
「今は話している時間は無いのだろう?」
「ああ、とりあえずこのリボン何とか出来ない?」
「焼き切る」
突然超ド級のイレギュラーが現れた上、このハイスピード問答だ。
ほむらは頭痛になりそうだった。
動くな、動いたら体が消し飛ぶぞ、と二人を脅しつつ、短く展開したレーザーソードでリボンを焼き切るプロティオン。
「サンキュー助かった。」
「早く行くわよ、ついて来て」
「二人とも、私の肩に乗れ。 そちらの方が早い」
「…そうさせてもらうわ」
この時間軸は…いろいろ可笑しいわね
そうほむらは心の中で呟いた。
ー 最深部 ー
『ティロ・フィナーレ』を叩き込み、魔女との戦いは終わったかに思えた…
だが、それは大きな間違いだった。
小さなぬいぐるみのような魔女の口から、長く、巨大な魔女が現れたのだ。
その口には鋭利で巨大な歯。
あまりに突然の事に、マミは反応出来なかった。
そして…
頭を噛み砕かれた…
ハズだった。
「先輩!大丈夫ですか!」
裕樹が横から飛び込み、マミを抱えて横に移動し、噛みつきを回避したのだ。
「プロティオン! 暁美さん!」
裕樹が叫ぶと、金属の拳が魔女を襲う。
さぁ、戦いだ!
「…何アレ」
隠れていたさやかはそう呟く。
「ぬぅん!」
殴り飛ばし、尻尾を掴んで地面に叩き付ける。
だが、叩き付けた瞬間に魔女の口から新たな魔女の体が現れる。
「グッ!」
体当たりで倒れ込むプロティオン。
「フン!」
だが、倒れた瞬間に蹴りを叩き込み、魔女を上空へ飛ばす。
「暁美さん、今だ!」
裕樹が叫ぶ。
「言われなくてもそうするわ」
魔女が飛ばされた方向には、柱に立つほむら。
しめた、とばかりに大口を開ける魔女。
だが、その口に入った物は彼女ではなかった。
「終わりよ」
ほむらはジャンプし、地面に着地する。
「吐き出すんじゃないぞ、しっかり飲み込め!」
プロティオンは立ち上がり、魔女の頭と下顎を抑え、口を閉じさせる。
次の瞬間、魔女は体内から爆発。
ほむらは爆弾を食わせていた。
魔女が倒された事で、結界は消滅を始める。
「私の姿が人に見られるとマズい。裕樹の家のガレージで落ち合おう」
そう言い残し、プロティオンは姿を消す。
魔女の結界は完全に消滅し、元の風景に戻る。
「私…」
呆然とするマミ。
「…危ない所でしたね」
「でも、もう大丈夫…ですよ?」
「俺も貴女も、美樹さんや鹿目さんも無事です」
「でも…私は貴方達を」
人差し指をピンと立て、笑顔でマミの顔の前に近づける。
「そんな事、先輩が気にすることじゃありませんよ」
「俺…いや、俺達は疑われても仕方なかったんですから…ねぇ?」
チラッ、とほむらの方を見て話す。
マミは話し出す。
「私は寂しかった。」
「だから、一緒に戦う仲間が欲しかった。」
「鹿目さんと美樹さんを誘ったのは…だからかもしれない」
そうか…この人も…独りで苦しんでたのか
「もう、独りじゃありません」
「これからは、俺達がいます」
「ちょっと待って、私は何も…」
ほむらが何か言おうとしたが、まあまあ、と押さえ込む。
「じゃあ、仲間になってくれるの?」
「一緒に…戦ってくれるの?」
「嫌です」
「…え?」
「仲間だなんて勘弁です。」
「でも…」
「『友達』としてなら、大歓迎ですよ」
「…!!」
その一言で、マミの目には涙が。
「私で…いいの?」
「私は…『先輩らしく』振る舞ってるだけ…そんなに強い人間じゃない」
震えた声でそう言う。
「もちろんですよ。」
平然と、そう笑顔で返す。
「ありがとう…」
「いえいえ。こっちだって何回も助けて貰ってるんです、それくらい大丈夫ですよ」
「とりあえず、俺の家行きましょう、いろいろ話さなきゃならないんで」
「鹿目さんと美樹さん、暁美さんもついて来て!」
そう言って歩き出す4人。
ほむらは少し後を歩きながら考えていた。
この時間軸なら…きっとまどかを救える
少なくとも今は…そう思える
ちょっと無理やりな展開ですが、一応大きなイベントは一つ乗り越えたかな?
次から話が大きくなってきます!