魔法少女まどか☆マギカ ~The Rebellion~   作:フルーツジュース

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第9話

 

 

ー 翌日 ー

 

 

「あー…疲れた」

 

 

授業のレベルもあるが、最近いろいろありすぎる…頭がパンクしそうだ

 

 

そう思いつつ、屋上のベンチ(?)でゴロンと寝転ぶ裕樹。

 

コツン

 

「おわあっ!?」

 

 

目を瞑った瞬間、額に冷たい物があたる。

 

 

「驚かせてしまったかしら」

 

 

目を開けると、缶ジュースを持った暁美さんがいた。

 

 

「驚いたよまったく…」

 

 

そう、と返事しつつ缶ジュースを俺に放り投げる暁美さん。

 

 

「え、何? くれんの?」

 

 

「ええ。 一応、協力してくれてるから」

 

 

命懸けの報酬が缶ジュース一本か…と思ったが、元々見返りなんか求めちゃいない。

 

贅沢は言うもんじゃないな。

 

 

「ありがとさん」

 

 

「それはそうとして、もうすぐ巴マミが来るわ」

 

そういや、俺は呼ばれてたんだっけか

 

知ってるよ、と言うと、暁美さんはこう呟いた。

 

 

「私はあまり彼女に信頼されていない…」

  

 

続きを言いかけた瞬間、俺はこう言った。

 

「もしかして気まずいの?」

 

 

「ぐっ…」

 

 

そういうの気にするタイプだったのか…

 

 

「そうよ…」

 

 

「そんなの前の事なんだし、気にしなけりゃいいじゃん」

 

 

「…」

 

 

無言で踵を返し、逃げようとする暁美さん。

 

「逃がさん!」

 

俺は追いかける。

 

 

そこに、先輩と美樹さん、鹿目さんもやってくる。

 

 

見事に挟み撃ちの形だ。

 

 

流石に観念したのか、暁美さんは大人しくなる。

 

 

一瞬、こっちを睨んでた気がしたけども

 

 

 

第9話  真実(まほうしょうじょ)

 

 

「…」

 

なんだこの空気…放課後の学校に女子4人ってこんな重たい空気だったか?

 

もっとこう、明るいよな普通

 

思っていたより気まずい…

 

さっきはああ言ったが、一度ならず二度も険悪なムードになった相手だ。

 

誰か、誰か話を切り出してくれー!

 

 

「あの~…」

 

 

恐る恐る、先輩に話しかけようとした。

 

 

その時だった。

 

 

「ごめんなさい…」

 

 

突然、先輩が口を開いた。

 

 

「え、ちょっとマミさん?」

 

 

美樹さんが困惑した様子で話す。

 

 

「私は…一緒にいてくれる人が欲しかったの」

 

先輩が話を続ける。

 

「『あの子』とコンビを解消してから、ずっと」

 

「だから、鹿目さんと美樹さんが魔法少女の素質があるって知ったとき、嬉しかった」

 

「仲間ができるんだって」

 

「もう、独りぼっちじゃないんだって」

 

「だから、それを止めようとする暁美さんに反発したの」

 

「けど今は違う」

 

俺達を見て、そう言う。

 

「魔法少女にならなくても、一緒に戦ってくれるって言ってくれた矢本君がいる」

 

「だから、もう鹿目さんと美樹さんに魔法少女になって欲しいとも思ってない」

 

「…そうですか」

 

だってさ、と俺は隣にいる暁美さんの顔を見る。

 

 

すると、暁美さんも口を開く。

 

 

「今から話す事は…全て真実よ」

 

 

「聞いてくれる?」

 

 

暁美さんは、以前俺に言った事と同じ事を皆に話した。

 

 

一番驚愕の顔を見せていたのは、先輩だった。

 

 

「そんな…私はそんな事に二人を…?」

 

先輩の体がガタガタと震え出す。

 

「先輩…」

 

 

「ごめんなさい…けれど、巴さんは自分の全てを話してくれた。」

 

 

「私も…真実を話さないといけない、そう考えたの」

 

 

「そんなの…信じられるわけないじゃない!」

 

 

美樹さんが怒鳴る。

 

 

「いいや、本当さ」

 

 

どこからかひょつこりと出てきた白いヤツ…

 

キュウべぇ…いや、インキュベーターはそう言った。

 

 

「僕達の目的は、宇宙の寿命を延ばす事。」

 

 

「そのためのエントロピーを得る為に、魔法少女…そして魔女になってもらうのさ」

 

 

声のトーンも、表情も変えずに平然とそう言う。

 

 

「アナタに…今までどれだけの子が騙されてきたの!!」

 

 

先輩がキュウべぇに詰め寄る。

 

 

「騙してなんかいないよ。 ただ聞かれなかった、それだけのことさ」

 

 

先輩が涙目で歯を食いしばる。

 

 

「まったく、君達の『感情』というものは理解出来ないよ」

 

 

「君達人類が、家畜を育てて摂取する。 それと同じことじゃないか」

 

「そして、まどかは素晴らしい素質がある。」   

 

「今まで見たこともない魔法少女…そして魔女になる素質がね」

 

 

「…」

 

 

言葉に出来ない怒りが、俺の中で混み上がる。

 

 

こんな奴のために…先輩は…暁美さんは…

 

「けど、僕にも無理強いは出来ない。」

 

「魔法少女になってくれないのなら、僕は他の子を捜すしかないからね」

 

 

「じゃあ、さっさとどっかに行け…お前の顔はもう見たくない」

 

 

「わかったよ」

 

 

そう言うと、インキュベーターはどこかに消えてしまう。

 

 

膝をつき、涙を零す先輩。

 

 

俯き、拳を握り締める暁美さん。

 

 

俺は許せなかった。

 

 

平然とこんな事をするアイツが。

 

 

けど、同時に俺は、どうすることも出来ない自分も許せなかった。

 

 

たまらなく、悔しかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 裕樹の家 ガレージ内 ー

 

 

「インキュベーター…この 惑星(ほし)でもそうしているのか」

 

 

ガレージ内には、プロティオン。

 

そして、キュウべぇがいた。

 

 

「君はいったい何なんだい?」

 

 

「魔法少女に感知されない程度だけど、魔女と同質の魔力を放出している」

 

 

「それに惑星メタロニアは、700万年前に既に滅びたはずだよ」

 

 

「君こそ、何故この 惑星(ほし)にいるんだい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは私が…貴様の『 失敗(つみ) 』そのものだからだ」

 




魔法少女の真実、割と早く発覚しました。


ただの一般人の裕樹はどうするのか!?


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