駄文ですが。
気に入らなかったので。
二時間目の授業は滞り無く終わった。
途中山田先生が、分からない事が無いか聞いていたが、誰も居なかった。
一夏が寝ていたり、一夏が教科書の内容を一字一句違わずに覚えたり、一夏が千冬と一悶着あったが。
内緒だ。
時は過ぎて二時間目が終わった休み時間。
教室はわいわいと賑やかな中一人だけ静かな男がいる。織斑一夏だ。
今回は珍しく寝ておらず、本を読んでいた。
因みにタイトルは
『初心者でもよく解る。楽しい外国語(ロシア)上級者向け』である。
初心者なのか上級者なのかどっちなのか分からない。
「……」
そこへ近付く人影。
金髪碧眼の如何にも御嬢様!ぽい人が近付いて口を開いた。
「少し、宜しいですか?」
一夏はそんな声がした方向に顔を向けた。
(一夏にとって)面倒臭そうな雰囲気を纏っていた。
どうやってもやり過ごす事が出来なさそうである
「えっと、確かイギリスの」
「ええ、イギリス代表候補生の
セシリア・オルコットですわ。以後お見知りおきを」
想像していたよりも態度が違い、目を見開いたが
一瞬で元に戻った。
「それで、何のようだ?自己紹介するために来たわけじゃないだろう?」
「フフ、ええ。一つ聞きたい事がありまして。」
回りには聞こえない、けれど一夏にははっきりと聞こえる声でセシリアは言った。
「貴方、人を殺した経験がおありで?」
戸惑い、一瞬返答が遅れた一夏だったが、直ぐ返答した。
「そう言うあんたはどうなんだ?」
「どうでしょう?ご想像にお任せしますわ」
「人に聞いておいて自分は答えないのか?」
「ええ。ですがいずれわかります。
それではごきげんよう」
明確な答えを言わずに去ったセシリアの背中を見ながらさっきの彼女の言ったことを考える。
彼女の目を見て確信に近づいた。
人を殺めた目
彼女は。
同類だと。
ーーーー△ーーーー
「それではこの時間では、実際に使用する装備の特性を説明する。」
一、二時間目とは違い、山田先生ではなく織斑先生が教壇に立っている。
山田先生がノートにメモをするほど大事なことらしい。
この時間も一夏は寝ていなかった。いや寝ることが出来ないと言った方がいいか。
寝ようとすれば『出席簿』が飛んでくるからだ。
「ああそうだ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないとな。」
ふと、思い出したかのように言ったが初日に決めるものだろうか?謎だ。
「クラス代表者とはそのままの意味だ。
対抗戦だけでなく、生徒会が行う会議や委員会への出席……まあ、クラス長の様なものだな。クラス対抗戦については入学時点での各クラスの実力測定、とでも思ってくれていい。まあ、今の時点では大差はないが、競争は対抗心を生む。
一度決まると一年間任せるのでな、変更は出来ないぞ。」
ざわざわと色めき立つ。
面倒事が嫌いな一夏は何も考えないようにしていた。
「はいっ!はいはーーい。織斑君を推薦します!!」
「私もそれがいいと思います!」
大抵。こうなることが多いのが面倒なのである。
「では候補者は織斑一夏……他にいないか?自薦他薦は問わないぞ」
こういう風にやりたくもないことに推薦されたりする。
「織斑センセー」
とてもとてもやる気のない声が響く。
「なんだ、織斑。」
「やる気がないし、面倒なので辞退していいですか?」
「駄目だ。それに私は自薦他薦は問わないと言った。推薦された者に拒否権は無い。
選ばれた以上覚悟を決めろ。」
「はぁ。面倒だ」
そんな感じで決まろうとしていたとき。
「その決定、少し待ってもらえませんか?」
先程のセシリアが口を挟んだ。
「何だ?オルコット。」
「失礼ながら私は自薦致します。
そして、我儘だと承知で彼と
代表の座を賭けて
戦わせてくれませんか?」
「何?」
珍しく千冬が驚き、他の生徒もざわつき出した。
だが彼女達を無視し、千冬へとセシリアは投げ掛ける。
「このまま彼が代表になるのは彼が自ら望んだ事では無いので不遇極まりないと思います。ですが私も代表に立候補したいのです。
ですので 、此処は。
代表の座を賭けて一戦交えるというのはどうですか?勝てば勝者に代表を、負ければ諦めると。
それに彼が勝てば実力も申し分ないでしょう?」
考えを察した一夏。
それはこうだ。
一つ 代表の座の確保。
二つ 実力を試すこと。
そして、彼女が勝てば必然的に一夏は彼女より弱いと知らしめることが出来る。
それにここまでお膳立てして乗らなければ臆病者のレッテルを貼られる。
つまり、逃げ道を全て塞いだわけだ。
「如何ですか?ミスター。」
「良いぜ、此処までお膳立てされちゃ引くわけにはいか無いしな、それに
他薦に拒否なしだ。望み道理
受けてたつ。」
彼女と向かい合いそう言い放つ。
姉であり、彼の性格を知る千冬は
やはりか、と。
幼馴染みであり、恋心を抱く青年に対し箒は
代表候補生相手に無謀だ、と。
「有り難う御座います。
では先生。」
「はぁ、勝手に決めてくれるな。
では、クラス代表の座を懸けた一戦を来週の月曜日に第三アリーナにて行う。両者、異論は無いな?」
「ええ、勿論。」
「ああ、勿論だ。」
「宜しい。では来週の月曜日、第三アリーナにて試合を行う。オルコット、織斑、両名は準備をしておけ。以上だ。」
債は投げられた
人殺し同士
一勝で決まる戦いが始まる。
ーーーー△ーーーー
時刻は放課後。
一夏は彼女の言葉の意味を考えていた。
いずれわかる、そう言った。
だが、目が語っていた。
それなのにーーーー
「ああ、織斑くん!よかったぁ。まだ教室に居てくれたんですね。」
声のした場所に顔を向けると、山田先生が書類片手に立っていた。
「俺に、何か用でも?」
「はい、えっとですね。寮の部屋が決まりました。」
部屋番号の書かれた紙と鍵を渡してきた。
全寮制のこの学園、生徒を保護するためだとか。
一夏の場合は監視も含まれそうだ。
「聞いた話だと、空き部屋が無くて一週間自宅通学をしてくれと……」
「はい、そうなんですが。事情が事情なので部屋割りを無理矢理変更したみたいです。」
無理矢理。つまり女子と相部屋である。
「そう言う訳で、政府特命もあり、暫くは相部屋になりますが、我慢してください。」
「そう言うことか、なら荷物を取りに帰らないと……」
「あ、荷物なら、その……」
「私が手配してやった。どうだ?嬉しいだろ。」
「生活必需品、着替えや充電器程度しか入ってないんだろ」
「何故解った」
「いや、わかるだろ。家事無能者」
「う、煩い!お前が出鱈目なだけだ!」
「出鱈目なもんか。これが標準だ。」
「ぐぬぬ……」
突如勃発した姉弟喧嘩。
現在姉が不利。
「お、お二人とも!姉弟喧嘩は止めてください!」
それを止めたのが山田先生。
我等が山田先生。
「おっと、そうだった。織斑、夕食は6時から7時だ。風呂については各部屋にあるシャワーを使え。……あと大浴場は使えんからな。」
「極めて了解。」
注意事項などを言い終えた千冬は扉へと向かった。
「えっと、私達は会議があるのでこれで。織斑くん、ちゃんと寮に帰るんですよ?」
と言い残し山田先生も扉へと向かった。
転けたが。
一夏は廊下へと出た。
先程の思考を片隅に置いて。
ーーーー△ーーーー
「1256室。……ここか。」
一夏はそのままドアを開ける……事はせずノックをした。
「同室になった織斑一夏だ。」
一言。たった一言だけ告げて返答を待った。
だが何者の声も帰ってこなかった。
「誰も居ないのか? 入るぞ」
ガチャ
ドアを開けるとそこには
「お帰りなさい。
御飯にする?
お風呂にする?
そ・れ・と・も。
わ・t 「バタン」
急いでドアを閉めた。
(変だな、ドアの向こうに痴女が、疲れてるのか?)
ガチャ
もう一度ドアを開けると……
「もう、何で閉めるのよ。お姉さん怒っちゃうわよ? プンプン」
さっきと変わらず玄関に立つ裸エプロンというメニアックな姿の痴女が居た。
一夏は流れるような動作で携帯を取りだし電話を掛けた。
「もしもし姉さん?「わぁー待って待って!?織斑先生にだけは!?」 部屋に痴女が居るんだけど」
電話を止めようと突撃してくる痴女を片手で止める。
『そいつの特徴は何だ?』
「青髪に赤目。裸にエプロン。」
『分かった、すぐに向かう』
電話を切り、痴女に向かい合うと、
意気消沈していた。内容が聞こえたようだ。
「で?あんた誰だよ、露出狂かなんか?」
「違うわよ!?私はーー」
「あー皆まで言うな。分かってるから。」
「絶対誤解してるでしょ!?いい?私はねーー」
貴方の同居人、という言葉は出なかった。
何故なら。
「私は何だ?
「おっ織斑先生……って、私は痴女じゃありません!?」
「その格好で言われても説得力が無いぞ。」
「うぐっ」
「まあいい、その格好については今からじっくり話を聞いてやる。」
「いやぁー!?助けて一夏君!?」
「はぁ、今日も疲れたなぁ(棒)」
「まさかの無視!?誰かー!?」
ーーーー△ーーーー
一時間後、戻ってきた痴女と向かい合っていた。
「改めて自己紹介をしましょう。
私は更識楯無。
気軽にお姉さんとお呼びなさい。」
「
「うんうん……って違うわよ!?
さっきの事は忘れなさい!?」
「そんなことはどうでもいい。
重要じゃない。」
「重要じゃないって何よ!?私にとって死活問題なのよ!?」
「何で此処に居た?」
「んんっ それは、私が君の同居人だからよ。」
痴女……更識楯無は胸を張って言い放つ。
「同居人?二年のあんたが一年の部屋で?」
「ええ、そうよ。
私は生徒会長だから、これぐらいはーー」
「職権乱用乙。」
「さっき織斑先生にも言われたから言わないで!?」
「そんなに声をあげて疲れないのか?」
「疲れるわよ」
「大変だな、頑張れよ。」
「誰のせいよ!?」
「俺だな。」
「ぐぬぬ」
「じゃあ俺は寝るぜ。お休み。」
「えっ。こんな美少女を前にしてもっと話すことないの?」
「zzz 美少女(笑)zzz」
「うがぁーー、絶対後悔させてやるんだから!」
終話
箒だと思った?
残念、楯無さんでした。
もう、最後はノリで書いた。
追記
評価が遂に色が着きました。
本当に有り難う御座います。