最強の流派を継ぎし青年   作:猫パン

6 / 13

ようやっと決闘まで行けたよ。はぁ疲れた。


もうね、原作を無視した設定を盛り込んでいく。

二次創作だもの。


四話 蒼雫 虚刀  決闘

 

 

 

 

 

 

あれからはや一週間。

 

遂に決闘(仮)当日となった。

 

セシリアと行った訓練については、ISの基本的な知識や最低限の移動方法、一年生が習う基礎や応用編のイグニッション・ブーストのコツなどである。

 

下手に実戦形式で訓練をすると、手の内がバレてしまいつまらなくなるからである。

 

そうしている間にも一夏がピットから飛び出て、

壮絶な戦いを繰り広げる。

 

レーザーが地を抉り、手刀が斬激を飛ばす。

鳴り止まぬ喧騒の中、両者は互角の戦いを繰り広げ、どちらが勝っても可笑しくない試合が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起きる事はなかった。

 

 

何故なら、機体が届いてないからである。

 

「来ないな、お前の機体。」

 

「あぁ。」

第三アリーナのピットに篠ノ之箒と織斑一夏、それと織斑千冬が居た。

千冬は腕を組み、仁王立ちし目を瞑っていた。

 

一夏は瞑想中。

 

箒はピット内を行ったり来たりしていた。

 

 

「お、織斑君!織斑先生! 二人にお客さんです!」

そこへ山田先生が大慌てで入ってきた。

 

「客?」

 

「山田先生、その客、とやらはどんな人だ?」

 

「はっはい、な、なんかウサ耳をーーーー」

っと言いかけたとき、何者かが叫びながらピットに入ってきた。

 

「ちーーーーちゃーーーん!!!いっくーーーーーん!!!」

世間を騒がせた大天災、篠ノ之束だ。

 

そんな束を見て千冬は出席簿を、一夏は手刀を構え同じタイミングでぶち当てた。

 

「グボァ!!!」

出席簿が頭に、手刀が腹にクリーンヒットした束は吹き飛び、壁に当たり止まった。

 

「酷いよちーちゃん!いっくん!

流石の束さんも死んじゃうよ!!」

 

「むしろ死んだ方が世間の為になると思うんだが?」

 

「酷い!?」

 

「それで?束。ふざけに来た訳ではあるまい。

さっさと用件を言え。」

 

「それは無いと思うんだぁ、あ!!ここはちーちゃんの愛と引き換えって、冗談だからその出席簿を下ろしてほしいなぁ。」

言われた千冬は渋々、と言った感じで出席簿を下ろした。

 

それを見た束は、待ってましたとばかりに話始めた。

 

「今日はいっくんの専用機を届けに来たの。

名前は『鑢』。

今は頑丈な装甲で包まれてて防御が高いけど、一次移項したら装甲をパージして現行全てのISに勝るスピードが出るけど、紙装甲だから被弾には気を付けてね?」

 

紹介が終わると同時にハッチが開き、

灰色のそれが姿を表した。

 

「織斑、すぐに装着しろ。時間がないから。フォーマットとフェッティングは実戦でやれ」

 

そんな姉の言葉を背に一夏は機体に乗り込む。

 

かしゅ っと言う音と共に装着が完了する。

 

すると一夏はおもむろに機体設定を弄くり出した。

 

ーーPIC マニュアルに設定。

 

シールドバリアの稼働率 70%。

 

スラスターを限界稼働。ーー

 

 

「準備はいいか?」

 

「ああ、何時でも行ける。」

 

「そうか。」

ホッとした声を出した千冬に笑みを浮かべ、

 

「行ってくる。」

 

「ああ、行ってこい。」

最小限の会話を交わしたところで箒から声が掛かる。

 

「一夏、その、 勝ってこい。」

 

「ああ。」

その言葉に肯定で答え、ゲートに進む。

ゲート解放まで32秒。

その間もフォーマットを続ける機体。

 

フェッティングまであと29分9秒。

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

 

「あら、随分と遅かったですわね。」

二十分程度、アリーナで待機していたセシリア。

だが、態度は不機嫌、ではなかった。

 

「ああ、コイツが今届いてな。受け取りに時間を掛けた。」

そう、答えると一夏のハイパーセンサーに機体情報が表示される。

 

ーー戦闘待機中のISを感知。

機体名『ブルー・ティアーズ』ーー

 

「そうですか、でしたら。」

銃口をこちらに向けたセシリア。

 

「一次移項もしていないその機体で戦うのです、ハンデを差し上げますわ。」

指差し変わりの銃口を下ろし、こう述べた。

 

対する一夏は、

 

「残念だがその申し出は承けかねる。それに、あんたとは本気で戦いたいしな。

 

イギリス王室直轄、ゴミ処理係ヘルハウンド隊元隊長殿?」

セシリアのこめかみがピクッと動いたのを一夏は見逃さなかった。

 

「……私があの隊に居たのはたったの二年ほど。

それにその情報は秘匿されている筈ですのに、よく分かりましたわね。」

 

「知り合いに機械に詳しい()さんが居てな、簡単に分かったさ。」

 

「そうですか、なら他言無用でお願いしますね。」

 

「ああ、さて。」

一夏は構えを解き両腕を広げる。

 

対するセシリアは手を前に付き出す。

 

「さあ!!私達(俺達)の戦争(デート)を始めましょう!!(始めよう!!)」

 

今、開幕。

 

 

 

と同時に先行したのはセシリアだった。

その場から動かず自慢の切り札を早速切った。

 

「さあ、お行きなさい『ブルー・ティアーズ』!!」

ブルー・ティアーズに搭載されたブルー・ティアーズ(以下BT)が本体のフィンから切り離され出てくる。

レーザーが雨の如く降り注ぐ。

 

「さあ、踊りなさい。私が奏でる永遠なる鎮魂歌(レクイエム)で!!」

 

射撃が降り注ぎ鈍足な一夏の機体を掠り、シールドエネルギーを減らしていく。

 

「ッチ!!!」

思うように機体が着いてこず、苛立ちを隠せずにいる一夏。

 

「訓練の成果はどうしましたか?」

挑発的な笑みを浮かべるセシリア。

 

「いいさ、やってやる!」

絶望的な状況を打開するための引くに引けなくなった戦いが始まる。

 

 

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

 

 

「ーー二十七分、その機体でよく持ちましたわね。

鈍足ゆえ多少なりともダメージを受けた一夏の機体だが致命的なダメージは無し。

 

「このブルー・ティアーズを前に、初見で此処まで耐えたのは貴方が初めてですわ。」

 

「そうかよ。」

 

「ええ、ですから。」

そう言った途端、BTの全砲門が一夏をロックした。

 

「この当たりで閉幕(フィナーレ)と行きましょう!!」

セシリアが右腕を翳すと、ファンネルの如きBTが先端を発光させレーザーを無数に放ってくる。

 

直撃コースのレーザーが正面から迫ってくる。

逆に言えば正面からしか来ない。

(なら、試してみるか。)

ここで一夏が始めて構えた。

それは虚刀流の七の構え『杜若』

 

「虚刀流奥義!『落下狼藉』!!」

レーザーを目の前にして突如消え失せ、BTの目の前に現れた一夏はBTに向け踵落としをする。

 

ガキンッ!!と砲門が潰れ、今まさに撃とうとしていたBTは潰れた砲門で暴発を起こし爆散した。

 

「なっ!?今のは……いえ、ですが!!!」

再度手を翳し周囲の空間のBTを呼び、一夏の方へ向かわせた。

今度は横からだ。

だが、これも一夏の構えにより。無駄となる

 

虚刀流六の構え『鬼灯』

 

 

「虚刀流奥義!『綿上添花』!!」

 

一夏の水平手刀により真っ二つとなり、蒼いスパークを走らせ爆散する。

 

「くっ!」

二機同時にBTを落とされ、後方へ下がるセシリア

 

「この兵器はお前が命令を送らないと動かない、それに命令しているときに動いていない事を察するにBT制御中は自らは動けない。そうだろう?」

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

「はぁぁ、凄いですね、織斑君」

ピットでリアルタイムモニターを見ていた山田先生が溜め息混じりに呟く。

殆どの攻撃を掠っただけとは言えあまり喰らっていないのだ。

 

「当たり前だろう、これでも私の弟だからな。」

胸を張って言う千冬。

すると、ここには居てはいけない筈の第三者の声が響いた。

 

「あはは。見栄張ってるちーちゃんも可愛いー……ってちょっと待って!!そ、その手をどうするのってヒギャァァ!!!!」

 

そんな雰囲気のなか一人祈るような気持ちでモニターを見る箒だった。

 

 

         ーーーー△ーーーー

 

 

「確かに私はBTを動かすのに集中して動いていません。ですが1つ訂正があります。」

 

ヴンッとセシリアの腰の当たりにあるアーマーが開き、それと同時に全BTとセシリアの持つスナイパーライフル『スターライトMARKⅡ』がこちらをロックした。

 

「私は一言も、BT操作中に動けない、等とは言ってませんわ。」

腰部からミサイルが、左右からレーザーが、

そしてセシリアの手元からもレーザー。

 

 

ドカァァンッ!

 

一夏は爆音と共に光に包まれた。

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

「一夏!!」

思わず声をあげる箒。

千冬も真剣な面持ちで画面をみる。

 

「肝心な所で油断したか、機体に救われたな。」

 

微かに残っていた煙が弾けるように吹き飛ばされ、それはそこに鎮座していた。

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

パシュゥゥゥ

 

謎の廃熱音が響き渡り、煙を吹き飛ばす。

セシリアも何の廃熱か疑問に思わずには要られなかったが、すぐに理解した。

 

『フォーマット、フェッティング。共に完了。

 

装甲パージ』

 

 

着脱型使い捨て装甲(アウトプットアーマー)!まさかそんなものを搭載していたなんて」

 

『システムオールグリーン。飛行スラスター解放。

 

一次移項完了。』

 

 

「油断していた。

今までのお前の映像で弱点を突いたと思っていた。」

 

「これで、全力で相手ができる!!」

そう言って一夏は加速しセシリアの虚を突いた。

 

「速い!!ですが!!」

セシリアの命を受けBTが飛んでくるが、一夏はそれを手刀で両断する。

 

爆発する寸前に再度加速しセシリアへと衝突する

 

「これで締めだ!!

七花八裂!!!」

 

虚刀流四の構え『朝顔』を構えた一夏は、強烈な一撃を叩き込む。

 

「改!!!」

セシリアに『柳緑花紅』が叩き込まれ、衝撃が外に逃げずそのまま爆発する。

続けて『鏡花水月』『飛花落葉』『落花狼藉』『百花繚乱』 『錦上添花』『花鳥風月』

という順に炸裂する。

 

 

全ての攻撃が当りセシリアのシールドエネルギーはゼロになり、ブザーが鳴り響いた。

 

『試合終了。勝者ーー織斑一夏』

 

代表候補生(セシリア)男性操縦者(一夏)の戦いは、誰もが予想しなかった男性操縦者(一夏)の勝利で終わった。

 

 

 

 

 

                   終話

 




セシリアの所属していた部隊、ヘルハウンドについて。

イギリス王室直轄の暗殺等の汚れ仕事を請け負うゴミ処理部隊。

ヘルハウンドを仕切っていた人間が男というだけで女性権利団体に弾圧され解散となった。


そのせいか、セシリアは女尊男卑という思考に嫌悪感を抱いている。

あと、たったの二年で隊長になれたのは、メンバーも少ないし、なにより実力が高かった為
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。