最強の流派を継ぎし青年   作:猫パン

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機体設定を書いておきます。

一夏の機体『鑢』は一次移行すると紙装甲になりセシリアが放つレーザー2、3発で沈みます。
その分速度は学園内トップを誇ります。

次はセシリアの機体『ブルーティアーズ』
原作との変更点はBITが射撃型六機 弾道型二機。
それとインターセプターの変わりのオリジナル装備『両刀・蒼』を積んでます。

日本語なのは御愛敬。


五話  クラス代表

「良くやったな、織斑。代表候補生に初戦で勝利したこと、喜んでいいぞ。

 

それと教員としての意見と個人的な意見があるがどちらを先に聞きたいか選ぶ権利をやろう。」

ピットに戻った一夏を待っていたのはそんな激励だった。

 

「じゃあ、教員の方で。」

 

「良くやった、このまま精進すれば確実に一年生の上位に食い込めるだろう。」

 

「個人的な方は?」

 

「何だあの技の使い方は?

奥義の大判振舞いか?

それに何故初戦に切り札を切った。

等色々言いたいことはあるが切りがないからこれで終わりだ。」

 

「これはまた、手厳しいこった」

 

「えっと、ISは今待機状態になっていますけど、織斑君が呼び出せば直ぐに展開できます。ただし、学園内では規則がありますのでちゃんと読んでおいてくださいね?はい、これ。」

ドサッ。

 

かなりの音を響かせて置かれたそれは、IS起動におけるルールブック(初心者向け講座)とあった

 

厚さが10センチぐらいありそうな本だ。

 

「何にしてもこれで終わりだ、帰って休むーーーー前に保健室に寄っていけ。」

特に怪我もしていない一夏を保健室にーー

 

「ああ、勘違いしてそうだから言うが、オルコットの所へ行けという意味だ。誰かさんのせいで打撲傷が酷かったのでな」

ーーっていう訳ではなかった。

 

「そう言うことなら早速行ってくるわ」

 

「ああ、さっさと行け。」

会話の後はそそくさと立ち去る一夏。

 

「一夏!」

不意に箒が呼び止めた。

 

「何だ」

 

「そ、その。良く勝った。そ、それだけだ。」

そう言って去っていった。

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

 

 

 

「……んっ。 ここは……」

保険室のベッドでセシリアは目を覚ました。

自分がどういう経緯で此処に居るのかを思いだし、起き上がろうとしたところで体に痛みが走る

 

「痛っ!」

痛みを無視し、無理矢理起き上がろうとして、突然声がかかる。

 

「まだ起きない方がいい、全身打撲、左腕の脱臼、脳震盪等、まだ安静にしていた方がいいな」

声をかけたのは、ベッド脇の椅子に座っていた 一夏。

 

「私は負けたのですね。」

 

「ああ、あんたが負けて俺が勝った。」

 

「それで?笑いに来たのですか?」

 

「いや、俺のせいとは言え怪我人を見舞うのに理由なんか要らないだろ。」

 

「それもそうですわね、それでは私は休ませて頂きます。 誰かさんのせいで体が思うように動きませんので。」

セシリアは皮肉を込め、ジト目で言ったが一夏は何処吹く風。

 

「とんでもない奴が居るんだな。」

 

「はぁ、まあいいですわ。」

呆れるような溜め息を付き、セシリアは横になった。

 

「じゃあな、ゆっくり休めよ?」

 

そう言って席を立った一夏は、保険室を後にした

 

 

 

 

 

「ふふ、案外優しい所も有るんですね。

織斑一夏さん。」

 

ベッドにはほんのり顔を紅くしたセシリアだけが残っていた。

 

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

 

「では、一年一組代表は織斑一夏君で決定です。あ、一繋がりで良いですね!」

SHR、開口一番目がそれだった。

山田先生は嬉々として喋り、クラスの女子も大いに盛り上がっている中、一人憂鬱そうな雰囲気を纏っている者が居た。

 

織斑一夏だ。

元々やる気が無かった一夏だったが、口車に乗せられ代表となった。

 

勝ったのに何故代表になるか、と言えば勝った方が代表を務めるというルールだったから。

 

「何時までボーッとしている織斑、さっさと代表就任の挨拶をしろ」

その一言で現実逃避を止めた一夏は助け船を求めて視線をセシリアへと向ける。

 

だが、返ってきたのは頷きのみ。

仕方なく教壇へと立った。

 

「クラス代表になった織斑一夏だ。生憎とこう言う事には馴れてないので迷惑をかけると思うが宜しく頼む。」

 

「よろしくねー」

 

「頑張ってね!デザート無料券の為に!」

等々、早速人気者に近しい存在となったようだ。

 

「では、クラス代表は織斑一夏。異論はないな?」

 

はーいっとクラス全員の声が重なった。

 

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット。試しに飛んで見せろ。」

決闘騒ぎから数日、現在は織斑先生による授業が行われている。

 

「速く展開しろ。授業時間も限られているんだ。時間が惜しい。」

急かされて一夏とセシリアは機体を展開する、誤差は0,2秒。

 

「よし飛べ(・・)

そう言われた二人の行動は速かった。だが、決定的な違いがあった。

 

セシリアは浮いた状態から急加速したのに対し、一夏は持てる力を全てつぎ込んだ脚力により地を蹴り跳んだ。

 

先に飛び立ったセシリアを追い越し定位置で止まる、そしてその十秒程後に追い付いてきたセシリアも静止した。

 

『織斑……私は飛べと言った筈だが?』

オープンチャンネルで指令通り飛ばなかった事への苛立ちを含んだ通信が織斑先生から飛んできた

 

『まあいい。織斑、オルコット。 次は急降下と完全停止をやってみせろ。目標は地表から十センチだ。』

 

「了解です。 

では、一夏さん、お先に失礼しますわ。」

そう言ってセシリアは地上へと向かった。

少しして止まった所を見れば完全停止が成功したことは分かるだろう。

 

「さて、俺も行くか……」

次は一夏の番。

だが、此処で一夏が余計なことをする。

PICを切り自由落下を始めた。

 

 

 

地面に背中を向けて。

 

 

背中を向け落下する一夏を見て不安の声が上がるクラスの面々。

山田先生もあたふたしていた。

 

地面が間近に迫ったところで一夏はPICを起動、体を捻り大量の砂煙をあげて止まった。

その位置、十センチから誤差二.九ミリ。

 

「馬鹿者。あんな降り方をせず普通に降りてこい。」

 

「いや、インパクトがでかい方が迫力もでかいだろ?」

 

「インパクトがどうこうと言う問題ではない。これは実習授業だ、こんなことを見せられて実習も何もあったもんじゃない。」

正論を突き付けられ押し黙る一夏、今回ばかりは姉が勝ったようだ。

 

「はぁ。 諸君、見習うならオルコットのやった方だ。織斑のは危険すぎるからな。

 

よし、次だ。オルコット、武装の展開をしろ。」

 

「はい」

そして左手を肩の高さまで上げ、一瞬光りその手にスターライトmkⅢが握られていた。

マガジンが接続され、セーフティーが外れた状態で呼び出す、これを一秒と経たずに展開されていた。

 

「流石だな、代表候補生。次は接近用装備だ」

 

「はい」

スターライトを手放し収納、途端にその場を回転

元の位置に戻る頃には手に小太刀程の長さの両刃剣が握られていた。

 

「展開速度については申し分ない、だがそのポーズはなんだ?」

 

「こうした方がインパクトがあると思いまして」

この発言に、織斑先生は唖然である。

 

「お前もか……次からは普通にしてくれ。

……時間だな、今日の授業は此処までだ。」

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

「と言うわけでっ! 織斑くんクラス代表決定おめでとう!」

 

「おめでとー」

ぱんぱん、とクラッカーが乱射される音が食堂に響く。

現在は夕食後の自由時間、一組のメンバー勢揃いである。

壁には『織斑一夏クラス代表就任パーティー』と書かれた紙が貼ってあった。

 

「いやぁー、これでクラス対抗戦も盛り上がるねぇ」

 

「ほんとほんと」

 

「ラッキーだったねぇー同じクラスで。」

 

「ほんとほんと」

若干数名別のクラスの面子がチラホラいる。

 

「はいはーい。失礼しまーす新聞部でーす。話題の新入生、織斑一夏君に特別インタビューをしに来ましたー」

新聞部の乱入に盛り上がる一同。

 

「あ、私は二年の黛薫子(まゆずみかおるこ)

よろしくね、新聞部副部長やってまーす。はいこれ、名刺」

差し出された名刺に書かれる画数の多さに驚く一夏。

 

「では、ズバリ織斑君!クラス代表になった感想をどうぞ!」

ボイスレコーダーを突き付けられる一夏。

 

「就任した以上全力で取り組みます。

対抗戦も期待して貰って良いですよ。」

 

「おー期待の星って感じがするねぇー。

質問いい?」

 

「どうぞ」

 

「セシリアちゃんと戦ってた時に使ってた技、あれってなーに?私見たこと無いんだけど。」

この質問が出た瞬間、一夏のコメカミがピクッと動いた。

 

「残念ですが、それは秘密です。」

 

「えー……ま、いいやそれはさておき写真撮るから並んで貰えない?出来れば専用機持ちで」

 

「えっ私もですか!」

専用機持ちで写真を撮ると聞いた途端にセシリアは食い付いた。

 

「うん、注目の専用機持ちだからねー。ツーショット貰うよ。」

チラチラと気付かれないよう一夏に視線を送るセシリア。

 

「それじゃあ撮るよー。 ドイツの科学力は?」

 

「「「世界一!!!」」」

パシャ。

某スタンド使いが蔓延る世界の言葉みたいな掛け声が響き渡る。

 

「な、何で全員入っていますの!?」

セシリアが……

 

「まーまーいいじゃん」

 

「抜け駆けはずるいよー」

 

「クラスの思い出になって良いでしょ?」

 

「せしりんだけずるいのだー」

 

「う……ぐっ」

……丸め込まれた。

 

パーティーはかなり遅くまで騒いでいた。

 

 

 

 

 

                    終話

 

 

 

 

 

 

 

 

次のニュースです、キサラギ重工で開発が進められている疑似生態兵器『AMIDA』が逃げ出した件についてです。

 

キサラギ重工は

 

「ミラージュが盗んだんだ!そうに違いない」

と言っており、今後の調査が期待されます。

 

何を言っているんでしょうね。

 

以上ニュースでした。

 

 

 

 

 

 




キサラギ重工やミラージュについて。

どちらも大手で箸や包丁、服やバックからIS用装備まで
幅広い企業である。

万人受けするような装備を嫌う傾向があり、この二つの会社が作るものは一部のコアなファンに人気で業績も良い。


変態企業である。




あ、因みにセシリアのインターセプターはどれだけ探しても画像が無かったので、もうオリジナルにしました。

それと一夏は一応武器を使えます、見稽古で。
ですが試合中、実戦。どんなところであろうと武器を使えば負けます。どんなに有利だとしてもです。
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