最強の流派を継ぎし青年   作:猫パン

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ノリノリで書いてたら楽しくなってしまった。


七話  クラス対抗戦

 

 

 

時は流れクラス対抗戦当日。

 

対戦カードは一夏対鈴、第二アリーナにて一試合目に行われる。

 

噂の新入生の戦いとあってアリーナ全席は満席、それでもなお入ろうとして入れなかった生徒が通路を埋めていた。

 

 

現在、アリーナには二機のISが試合開始の合図を待っている。

 

一機はご存じ織斑一夏とそのIS『(やすり)

 

一機は転校生凰鈴音とそのIS『甲龍(シェンロン)

 

 

待機中の二人からオープンチャンネルで会話が始まった。

 

 

「ねえ、今謝れば賭けは無しにしてあげてもいいわよ?」

 

「はっ!ほざけ。そっちこそ、覚悟は良いんだろうな!」

 

ギャラリーが会話を聞き、興味津々の様子で聞き始める。

緊迫した雰囲気が流れ、誰かの息を飲む音が聞こえ……

 

 

 

 

 

 

「お前に(あんたに)奢らせるのは、この俺だ!(私よ!)」

 

ガクッと回りがずっこけた。

 

 

 

「私が勝ったら、食堂で一番高いデザートを奢って貰うわ。」

 

「俺が勝ったら、デザート全品+一番高い定食な。」

 

「ちょ、一寸!? 増えてるじゃない!!」

 

「はっ! お前が勝てば済む話だろ?」

 

「ぐぬぬ……」

 

微妙な雰囲気の中アナウンスが鳴る。

 

 

『それでは両者、戦闘行動を開始してください。

 

幸運を祈ります。』

 

ビーっと鳴り響くブザー。

鳴り止む前に二人は動いた。

 

鈴が展開した青竜刀と一夏の手刀が火花を散らし、鍔迫りの状態となる。

 

 

「ふぅん……やるじゃない一夏。

初撃を防ぐなんて。」

力の拮抗……否。

やや一夏が押し気味で迫り合う。

 

すると、鈴の肩アーマーが開き、中央部分が光る。

 

「でも……これはどうかしら!!」

ドンっと迫る衝撃を一夏は避ける。

 

少し掠りながらも避けたがSEを200程減らした。

 

 

「あちゃー、惜しかったわ。

でも、結構活路が見えてきたわよ。」

 

「そりゃあ良かったな。」

 

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

 

「なんだあれは……」

ピットからLIVEモニターを見ていた箒が呟く。

 

それに答えたのは、同じモニターを見ていたセシリアだった。

 

「『衝撃砲』ですわ。私と同じ第三世代兵器で、空間に圧力をかけ砲身を生成し、余剰分を砲弾として発射するものです。

 

あぁそうでした。第三世代兵器と言うのはですね、操縦者の……」

 

「ああ、分かった。同時にセシリアが私をどんな目で見ているかも分かった。」

 

「あらそうですか?てっきり知らないものかと……」

 

「そ、それくらいは知っている!」

 

「あら?私に勉強を教えてくれと泣き付いてきたのは何処の誰でしたっけ?」

 

「うぐっ……」

 

今日も二人は平常運転であった(白目)

 

 

 

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

 

「初撃の一発のみ掠り。残りは被弾なしかぁ、

これなら使わない方が手かな……」

行った通り一夏は、初撃掠っただけだが避け、それ以外は一発も当たっていない。

 

紙一重で避けるか切るかしている。

 

鈴が青竜刀を握り直し口を開く。

 

「それにしても、あんたどういう反射神経してるわけ? 砲弾を、しかも見えないものを切るって……」

 

その問いに関して一夏は……

 

「タイミングが分かれば、簡単だぞ。

それに、誰にでも出来る事だろ」

 

さも当然の事のように言った。

デジャブである。

 

「出来るわけ無いじゃない!人間離れにも程があるわよ!」

 

「そうか?セシリアもやっていたが……」

 

「あれ?私が可笑しいの!?」

ヒステリックに騒ぐ鈴。

ピットにて箒が同士だ、と言う場面をセシリアは冷やかな目で見つめていた。

 

「さて、鈴。仕切り直しだ!」

 

「ええ、今度は接近戦よ。今度こそ……」

 

ズドォォォン!!!

 

突如として衝撃がアリーナ全体に走った。

 

ステージ中央に広がる土煙のなかに人影が居た。

 

一夏のIS『鑢』から警告と情報が送られてくる。

 

(正体不明機確認。生体反応不明。ロックされています。)

 

 

「鈴、試合は中止だ!

逃げる準備はしておけよ!」

 

「ちょ、何が起きてるの!?」

敵はアリーナの遮断シールドを破って入ってきた。それはつまり……

 

 

「正体不明機の攻撃はISの絶対防御すら、貫通する威力を持っていると言うことだ!」

 

(情報更新。 生体反応無し。)

 

新たな情報を見ると一夏は、即座に通信を繋いだ。

 

「セシリア、頼んで良いか?」

 

『えぇ、丁度掛けようとしたところです。』

 

「なら話が早い。『あれ』を使ってくれ。」

 

『良いのですか、あれの威力は貴方も知っている筈ですが……』

 

「問題ない。不明機に人は乗ってない。」

 

『……分かりましたわ、お任せください。』

 

「ああ。 鈴!」

 

「何よ!今こいつの攻撃を防ぐのに忙しい……」

 

肩から頭にかけ、装甲が一体化しているISが繰り出す攻撃は一撃一撃が鈴の耐えられるぎりぎりの強さだった。

 

「そいつは無人機だ、手加減の必要はないが……ちっとばかし時間を稼ぐぞ。」

 

「おっけぇー、なに考えてるか知んないけど。

やってやろうじゃないの。」

 

突然プライベートチャンネルに通信が来た。

 

『織斑くん!凰さん!今すぐアリーナから脱出してください!直ぐに先生たちが制圧に行きますから!』

 

割り込んできたのは何時もより慌てた山田先生だった。

 

「だそうだが?どうする」

 

「はっ!決まってるわよそんなこと。」

 

二人は通信を無視し飛び出した。 

 

 

 

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

 

「もしもし!?  織斑くん聞こえてます!?凰さんも!」

 

ISのプライベートチャンネルは声に出す必要がない。だが、そんなことを忘れるくらい山田先生は焦っていた。

 

「少し落ち着いたらどうだ?山田先生。」

 

「お、織斑先生!何を呑気な……」

 

「少し位落ち着かないと回りが見えてこないぞっと」

織斑先生は的確にツボを刺激し、山田先生は冷静さを取り戻していく。

 

 

「さて、オルコット、篠ノ之。何をしている。」

振り向いた先に居たのはセシリアと箒。

 

セシリアはギターケースから取り出したパーツを手際よく組み立てていく。箒はパーツを手ににらめっこし、セシリアに急かされあたふたしている。

 

「何って、これが組み立て終わり次第、援護に行きますわ。」

 

「私としては、何故お前が冷静なのか知りたいところなのだがな。まあ、私が止めても無駄なのだろう?」

 

「えぇ、一夏さんに任されましたから。」

 

「そうか、なら 弟を頼む。」

 

「任されました。 では、行きますわよ篠ノ之さん。」

 

「あ、ああ。待ってくれ。重くてバランスが……」

 

ギターケースと金属音がする箱を持ち、フラフラ歩く箒の先には、完成した『あれ』を持ち先導するセシリアが居た。

 

 

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

 

「くっ!  一夏!  まだなの!?」

 

「ああ! もう少し耐えてくれ!」

あれから数十分。

二人のSEはぎりぎりだった。

特に一夏に関しては防御が薄すぎる為次一撃を貰えば確実に沈む程だった。

 

「ああもうっ! めんどくさいわねコイツ!!」

鈴が焦がれたように衝撃砲を乱射するが、腕部で叩き落とされる。

これで既に七度目であった。

近付けば回転し、離れてもレーザーで追撃。

 

迂闊に距離を取れない状況だ。

 

 

そのときアリーナに館内放送が響き、と同時に炸裂音が轟いた。

 

『お待たせしました、一夏さん。

少々手間取りましたが、後はお任せを。』

 

炸裂音を聞いて、少し気を緩めたのか鈴がその場にへたりこむ。

 

「鈴、もう大丈夫だ。」

 

「えぇ、そのようね。」

 

連続する炸裂音と共に射出された弾頭が的確に頭部、配線が集中する首部、コアが存在する胸部を撃ち抜いていく。

 

『なんにしても、これで終わりですわね。』

 

そう言いながら、最後の一発を同じくコアに撃ち込み、無人機は機能を停止した。

 

 

 

  

 

 

        ーーーー△ーーーー

 

 

時間軸は戻り、館内放送前。

 

 

 

「あら、ここは丁度いいですね。ここにしましょう。 篠ノ之さんここに置いて貰えます?」

 

「あぁ、分かった。それにしてもそれはなんだ?銃だとは分かるのだが……」

 

「ああ、これですか。

これは、 Barrett XM109 と言う、対装甲車用の対物(アンチマテリアル)ライフルですわ。」

 

「そ、そんなものを使うのか!?」

 

「篠ノ之さん煩いですわ。

 

それでは始めましょう。」

 

 

『お待たせしました、一夏さん。』

 

 

 

 

 

 




セシリアが使ったライフルについて。(実銃です)

■Barrett XM109 25mm Payload Rifle(USA)


口径: 25×59Bmm NATO
全長:1168.4mm
銃身長:558mm
バレル長:447mm
重量:15.10Kg
初速:853m/s(2600ft)
有効射程:2000m 最大射程2400m


装弾数:×5発(インナーボックス・マガジン)
ライフリング:1条右回り
作動機構:セミ・オートマティック



使用弾頭はオリジナルの対IS(アンチインフィニットストラトス)用特殊弾頭の中の25mm炸裂弾。


因みに以上全て、セシリアの私物です。

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