オリキャラ作らなきゃ(使命感
「ここが弓の名手、黄忠が治めている楽成城か…」
「あぁ。元はここの太守の妻だったが、太守が死んだあとを継いだらしい」
「子どもはいなかったのか?」
「確か…いるのはいるが、女の子だったはずだ」
「なるほど」
(そこも原作通りなら璃々のはずだな)
徹たちは、益州の黄忠が治める楽成城の城下町にいた。
「それじゃ、また別行動か?どうする華陀?」
「ん?あぁ、それでいいと思うぞ。既に、貂蝉と卑弥呼は別行動してるしな」
「そうか。なら俺は、賞金首どもを領主の…」
ガシィ!
「ん?どうした華陀?なぜ俺の肩を掴む?」
「今、どこへ行くと言った?」(威圧)
(なぜ威圧される!?)
「い、いやだから領主の所へ…」
「俺もいこう。いいな?」(威圧)
「え?いや、お前も別行動…」
「いいな?」(やはり威圧)
「いや、だから」
「い・い・な?」(圧倒的威圧)
「…ハイ」
楽成城の城門前
「人が多いな?」
「あぁ。それに兵士が慌ただしく動いている…?」
「次の者!」
「ん、呼ばれたぞ」
「あぁ」
「お前たち、何の用で入場を求める?」
「賞金首の賞金をもらいに来た」
「ふむ。そちらの赤い髪の者は?」
「俺は付き添いだ」
「?なぜ付き添いがいる?」
「あぁ。賞金首の数が多くてな。運ぶのを手伝ってもらってる」
「うむ、よかろう。おい、この者達を照合するところへ連れていってやれ」
「はっ!ではこちらへ」
「了解した」
「あぁ」
「そういえば、なぜこんなに慌ただしいんだ?賊でも来るのか?」
「あぁいえ、そういうことではないんですが…」
「歯切れが悪いな?どうしたんだ?」
「いえ、教えていいのか分からないので…」
「あぁ…。教えにくいことを聞いて、すまない」
「すいません。お気遣いありがとうございます。あっ、この部屋です。どうぞ」ガチャ
(教えにくいこと…。城下町の人は普通に暮らしていることから、戦うことではない。原作の黄忠なら城下町の人に伝えるだろうしな。なら一体…?)
「ん?どうした徹?入らないのか?」
「!あぁ、すまない。すぐ入る」
ガチャ
「失礼する」
部屋の中では、連れてきてくれた兵士が一人の文官と話していた。
「この方たちが賞金首を持ってきてくれた方だ」
「おぉ!そうですか。では、賞金首の方を…」
「あぁ。これに入ってる」ガタン!
徹はかなり大きめの袋を机の上に置いた。
「あの…?これに入ってるのですか?」
「?あぁ…そうだが…?」
「で、では失礼して…」
そういい、文官が袋を開けると…
「あああああ、あの!これ本当に全員賞金首何ですか!?」
「?そのはずだが…?そうだよな、華陀?」
「あぁ。間違いはないはずだ」
「お、おい。一体どうした?」
「こ、これを見てください!」
「ん?いや、ただ賞金首の首が入っているだけ…
なぁにこれぇ?」
(まさかの遊戯王ネタ!?)
「いや、多すぎだろ!?七、八人はあるぞ!?」
「あ、あの!これ本当にあなた方だけで!?」
「い、いや、仲間はまだいるが…」
「「あ、ですよねー」」(安堵
「二人ほど…」
「「二人ぃぃぃぃぃ!?!?」」(絶叫
「「耳が!耳がぁぁぁぁ!?」」
説命中…(話をしよう)
「ええっと、つまりたった四人でこれだけの賞金首達が属していた盗賊団を全滅させたと?」
「そういうことだ」
「……」(呆然
「なぁ、徹?」
「ん?」
「なぜ、この兵士たちはこんなに驚いているんだ?」
「簡単だ。戦いの基本は数が多い方が勝つ。これは戦いが大規模だろうが、小規模だろうが、当然のことだ。だがらたった四人で何十何百人もいる盗賊団をいくつも潰したことが信じられない。これでいいか?」
「おぉ!なるほど、分かりやすい!」
(こいつ、かなり前から貂蝉と卑弥呼の二人と旅してるからか、いろんな感覚麻痺してるからなぁ…)
納得した顔で頷いている華陀を複雑な顔で見つめる徹。
「はっ!ええっと、ではこれから照合を行います。しかし、申し訳ないですが…これだけの量です。少し時間をください。四刻(二時間)ほど懸かりますがよろしいですか?」
「あぁ、わかった。では、四刻ほど経ったあとに、ここへ来ればいいか?」
「ええ。それで構いません」
「そうか。では、よろしく頼む」
「では、城門までご案内します」
「にしても、まさかそんな凄腕とは…」
「まぁ、たった四人で旅をするんだ。普通の腕では生きていけないさ」
「はぁ…。本当に何者か気になりますね。どこかで武将でもしていたのですか?」
「いや、俺はただの旅人だ」
「俺はゴッドベイドーの医者だ」
「っ!?五斗米道の医者ですか!?」
(ん?なんだこの反応?)
「あぁ、そうだが…?」
「…お願いします!診てほしい人がいるんです!」
「…璃々」
楽成城のある一室で、明るい紫の髪をした妙齢の美人・黄忠が、寝台で寝ている子供・璃々の手を握り、深刻な表情をしていた。
「いったい何で、こんなことに…」
事の始まりは、三日前の朝だった。
朝、いつもどおりに起き、娘を起こそうとした。
そこで目にしたのは顔を真っ赤にして、苦しそうな娘だった。
すぐに医者を呼び、診てもらったが、出た結果は、何かの毒に侵されているという結果だった。
毒とは分かったが、何の毒なのか全くわからず、手の施しようが無く、ずるずると三日経ってしまった。
その三日で娘の体力は削られ、死んでしまう危険性も出てきた。
親である黄忠は何もできない自分に無力さを感じ、絶望していた。
「また…置いていかれる…?あの人だけではなく、璃々にまで先立たれてしまったら…」
「この馬鹿者ぉぉぉ!!!!」
「っ!?桔梗!?」
「紫苑、何を諦めておる!しっかりせんか!」
自分に渇を入れたのは、銀色の髪をしたこれまた妙齢の美人の長い間親友である厳顔だった。
厳顔は頭の簪を鳴らしながら、黄忠に近づく。
「紫苑よ!璃々はまだ生きておる!なのに、ここで諦めるのか!そんな弱い女か!」
「っ!?諦めたくないわよ!愛しい娘よ!?けど、貴女だって分かるでしょう!?このままじゃ…!」
部屋で厳しい顔をして、言い争う黄忠と厳顔。
そこへ…
「黄忠様!失礼します!」
一人の兵士の声が響く。
「っ!?な、何かしら?何の用?」
「はっ!璃々様をお助けできるかもしれない人物を連れて参りました!」
「「!?!?」」
「そ、それは本当!?」
「えぇ!お連れしても?」
「え、えぇ!お願い!」
「はっ!」
急いで部屋を出た兵士を見送り、黄忠と厳顔は顔を見合わせた。
その顔は、先程までしていた厳しい顔ではなく、笑顔が浮かんだ顔だった。
「き、桔梗!」
「はっはっは!ほれ見ろ!これが諦めなかった結果よ!」
徹と華陀は兵士に連れられ、とある部屋の前にいた。
(ここが黄忠の私室か)
(この中に患者が…!)
「お連れしました!」
「えぇ!入ってちょうだい!」
許可が出たので、二人は部屋に入る。
「「失礼します」」
部屋に入るとそこには机があり、椅子に座っている二人の女性、そして奥の寝台に寝ている子供がいた
「突然ごめんなさいね?椅子に座って楽にしてください」
「「お気遣いありがとうございます」」
「さて、それじゃあ自己紹介しましょう。私はここ、楽成城の太守をしております、黄忠と申します。それでこちらが…」
「巴郡の城主、厳顔という」
「自分は旅人の進道と言います」
「俺はゴッドベイドー!の華陀だ。それで、患者はそこの子供だな!早速、治療に入りたいのだが!」
「え?えぇ…」
「熱いのぉ、こやつ…」
「すいません。こいつは患者を助けることが使命と思っていて、患者を見つけると熱くなるんです」
華陀は奥の寝台に近づき、璃々の様子を観察する。
「ふむ…。これはある蛇の毒だな」
「蛇…ですか?ですが、璃々が寝たきりになったのは三日前です。その時に、蛇に噛まれた記憶はありませんが…?」
「いや、この蛇の毒は噛まれた時には何もないんだが、一ヶ月ほど経つと、急に毒の効果が出るんだ」
「…あっ!?確かにそのくらい前に蛇に噛まれた記憶が!」
「これが厄介なのが症状が出るまでの時間だ。誰も一ヶ月前に噛まれた蛇のせいとは思わないし、そのため特効薬もない。だから、ゴッドベイドーの者以外では治せないんだ」
(なるほどな。ゴッドベイドーの医者以外は薬草を煎じたものを飲ませることが主流だ。だが、ゴッドベイドーの医者は病魔を見つけ、針で滅する。特効薬も必要ない。こう考えたら、ゴッドベイドーの異常さが際立つな。現代にいたら、内科とか仕事無くなるんじゃないのか…?)
華陀が、黄忠と厳顔に説明している間に思考を巡らせる徹。
「そ、それじゃ!璃々は助かるんですか!」
「あぁ。任してくれ!ゴッドベイドーに治せないのは、恋の病以外はないからな!」
「あぁ…!!あぁ…!!よかった…!」
「…よかったの、紫苑」
黄忠は感動のあまり、膝を折り、涙を流しながら喜び、厳顔はそんな親友に言葉をかけながらも、顔を緩ませた。
徹はそんな二人の側を通り、華陀に近づく。
「…華陀」(ボソッ
「ん?どうした、徹」
「少し、用ができた。ここは任せる」
「あぁ、別にいいが…?」
「すぐに戻る」
「あ!ちょっと待て徹!」
「ん?どうした?」
「お前、この子を見てみろ。病魔がどこにいるか分かるか?」
「…微弱だが、全身に感じる。おそらく、血流に毒が混じってるな。心臓に針を刺して、治すのがいいと思うが?」
「あぁ!その通りだ!よし、いいぞ。行ってこい」
「あぁ、行ってくる」
徹は部屋を出る。
「あの華陀さん。進道さんはどこへ…?」
「ん?あぁ、あいつなら気にしないでくれ。何の用か分からないが、すぐ戻ると言ったんだ。戻ってくるさ」
「随分、信頼しておるのぉ…?」
「もちろんだ!あいつは
俺の親友だからな!」
楽成城より少し離れた場所
「…来たか」
徹は部屋を出たあと、楽成城、城下町と抜け、少し離れた平原でいつもの黒い外套を着て、座っていた。
その目には、砂煙を上げながらこちらへ向かう集団が。
そして、徹の少し前で集団は止まり、一人の人物が出てくる。
「おい!そこのお前!邪魔だ、退け!殺すぞ!」
「ふむ…退けてもいいが…。この先には楽成城があるが、貴様ら何が目的だ?」
「あぁん?略奪に決まってんだろ!聞けば、太守の黄忠は娘が病気でろくに寝てないらしいじゃねぇか!それなら、俺たちにも落とせる!しかも、とんでもねぇ美人!俺たちの女にしてやるよ!」
そう、この集団は盗賊団。
黄忠の不調を聞き、楽成城を落とせると思ったのか略奪をしに来たのだ。
(こいつら馬鹿か?野戦ならまだしも、黄忠たちは楽成城に籠るだろう。城を落とすには相手の三倍の兵力が必要とされる。ぱっと見て、千人程度しかおらず、しかも城門を壊すための破城槌も見当たらない。これじゃ、近づく間に弓で打たれて数を減らされ、士気が下がったところで城から打って出られておしまいだな。しかも、あの場には厳顔がいる。通ったとしても、落とせはしないだろうが…)
徹の頭に浮かぶのは、娘が助かると知り涙を流す母親の姿。
「…邪魔されるのは…むかつくな」
「あぁん?なんつったてめぇ」
「その煩い口を閉じろって言ったんだよ、屑」
「…あ?」
「聞こえなかったか?その煩くて、臭くて、歯が黄ばんでる口を閉じろっつたんだよ。それとも、理解できなかったか?あぁ、奪うことと女を犯すことしか考えない頭の持ち主に言っても無駄か?つか、その二つしか考えられないなら人間じゃないな。お前ら猿だ、猿。猿に人間の言葉を使っても理解できるわけないかwww。俺は優しいからな?猿の言葉使ってやるよww。ウキ?ウキキ、ウキー!ww」
「「「「「「「「「「…ぶち殺せーーーーーーーーー!!!!!!!!!」」」」」」」」」」
相手を煽る発言した徹に、盗賊団は激怒した。
「はっ!かかってこいよ、三流にもなれない雑魚が」
盗賊団は徹を囲み、四方から攻めるが…
「死ねや、ごらぁ!」
「…」スッ…
「がっ!」
一人の盗賊が斬りかかってきたが、太刀筋を全く無視した、ただ振るうだけの斬撃。
受けるまでもないと判断し、避けた徹。
そのまま、斬撃は反対側にいた盗賊を斬った。
「ちょこまかと動くんじゃねぇ!」
「そう言われて、動かなくなる相手がいるのか?」
徹は四方からやってくる、剣や斧による斬撃、槍による突きを避け続けた。
その結果…
「三百も殺られただと…!?」
「いや、殺ったというより、ただの自滅なんだが…」
「ちくしょう!野郎共!どんどん行け!」
(対抗策も考えずに続けるのかよ…!)
何も考えず、また四方から攻めさせる盗賊団の首領。
確かに、囲んでからの攻撃は有効だ。
だが、囲んでいるということは相手の先には味方がいる。
それを考えずに攻撃すると
「ぐわっ!」
「ぐぎゃぁぁぁ!」
「いてぇ!いてぇよ!」
「お!おれの腕がぁぁぁぁ!」
同士討ちが始まる。
攻撃を避けられると、攻撃はもちろん味方にいく。
普通ならそのようにならないために連携をするのだが、所詮盗賊。
こいつらが組んでいる理由は甘い汁が吸えるからであり、自分が良ければいいという自己中心的な人物しかいない。
そのため、連携などという言葉は最初から無かった。
「…」(敵が勝手に減っていく件について)
「ち、ちくしょう!何で、当たらねぇんだ!おい、弓を持っているやつは撃て!」
(はっ?ちょっと待て!そんなことしたら…!)
その言葉と共に、弓を持っている盗賊は弓を構え、射ってきた。
「ぎゃぁぁぁ!!」
「お、おい!やめろ!俺たちもいるんだぞ!?」
「くそがっ!?俺達を捨てやがった!」
徹と、徹と戦っていた盗賊たちは、矢の雨に晒された。
矢の雨が降り終わった頃には、立っている者は居なかった…。
「くっ、くっはっはっは!何が猿だ!その猿に殺されたお前はなんなんだよ!ごみが!俺たちに逆らうからそうなるんだ!おい、あの生意気なやつの死体を探すぞ!バラバラにしないと気がすまねぇ…!」
そういって、首領は死体の山に近づき、探そうとした。
ズブリ…
「はっ…?…がっ、ぐはぁ!」
首領は何が起きたか分からなかった。
何故、自分の胸元に剣が刺さっているのか。
何故、自分が血を吐いてるのか。
何故?何故?何故?何故?何故何故何故何故何故何故…。
そして
目の前が
真っ暗になった。
「ふぅ…。重い…」
首領を刺したのは、死体の山から這い出てきた徹だった。
では、どうやっあの矢の雨を防いだのか。
簡単だ、相手の体を盾にしたのだ。
徹は相手が矢を射ってくるとわかるや否や、目の前の敵の心臓を刺す。
そのまま刺した相手の懐に潜り込み、矢に当たらないよう、上手く敵の体を使って防いだのだ。
あとは矢の雨が降り終わる少し前に、盾に使った体ごと倒れ、死体に潜り込んだのだ。
「さてと、残ってるのはお前らだけだな」
「「「「「ビクッ!」」」」」
そう言い、盗賊団の方を見ると数は半分に減り、さらには首領が死んで統率がとれなくなっていた。
「今まで、好き勝手やってきたんだ?死ぬ覚悟はあるな…?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!俺たちはただ、頭の言われた通りに…!」
「だからなんだ?知るかそんなこと。お前らは、好きなように暴れて、奪って、犯して、殺してきたんだ。黙って…死ね」
「「「「「う、うわぁぁぁぁぁぁ!?!?」」」」」
盗賊たちは武器を捨て、逃げ出した。
しかし、そんな彼らを見逃す気は徹には…
「なんだ?鬼ごっこか?よし、いいだろう。さっきもいったが、俺は優しいからな。お前らに付き合ってやろう。追い付かれないように頑張れよ?もし追い付かれたら…
シヌゾ?」
無かった…。
「ん?おーい、華陀?終わったのか?」
「おっ!やっと来たか、徹!どこへいってたんだ?」
「ん?ちょっと…な。で、助けれたのか?」
「あぁ!あれなら、数日休めば問題なく動けるだろう。それと謝礼としてお金を貰った。これで当分は困らないな!」
「そうか…。それじゃ、貂蝉と卑弥呼を探すか。あいつらの外見は印象的だから、すぐわかるだろう」
「そうだな、行くか」
「次はどこへ行くんだ?」
「次はな
荊州だ!」