恋姫無双ー進むべき道ー   作:x麒麟x

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ケータイ変えたらプロット消えて、考え直しました。


11話

徹たち四人は荊州に着き、村に向かって

 

 

 

 

 

 

 

 

迷っていた。

 

「…おい。森から出れなくなったんだが?」

「あ、あららぁん?おかしいわねぇ…?この前はこの森を通ったら、村に着いたんだけど…?」

「むぅ。帰り道もわからくなってしまった…。これはこのまま、野宿かもしれんのぉ…」

「卑弥呼の言う通り、野宿も覚悟するしかないな」

 

発端は貂蝉の一言だった。

 

『近道を知ってるわぁん!私に任せなさぁい!』

 

そしてそれを信じた結果、見事に迷った。

 

「とりあえず、今度から貂蝉のことは信じないようにしよう」

「そうじゃな(あぁ、そうだな)」

「ちょ!?ひどくなぁい!?」

「あ?なんか反論あんのか」(半ギレ

「あるわよぉん!私は親切に…!」

「親切に教えた結果、迷ったのぉ」

「…」(汗ダラダラ

 

そんな会話をしながら、歩く四人。

迷ったわりに、なぜか余裕そうだった。

 

ワァー!ガァン!コロ…!マ…ナ!

 

「「「…ん?(む?・あら?)」」」

「ん?どうしたんだ、三人とも?いきなり立ち止まって?」

「いや…聞こえたか?貂蝉、卑弥呼」

「うむ。戦っておるようじゃ」

「そうねぇん。聞こえたのは…あっちからかしらぁん?」

「なに!?なら、怪我をしている人がいるかもしれない!待ってろぉぉぉ!今いくぞぉ!」

「おい!?待て、華陀!」

「ダーリン、待つのじゃ!」

「追いかけるわよぉん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!数が多い!」

「水鏡先生!門に賊が…!」

「…っ!」

(どうしましょう…!門に張り付かれたら、打つ手がない!しかし、矢も残り少ないし…、このままでは…)

 

荊州の村、水鏡村は現在、盗賊に襲われていた。

いつもなら水鏡塾の塾長の水鏡の指揮のもと、撃退してきたが、今回の盗賊はいつもの盗賊より強く手こずっていた。

 

「お頭ぁ!あと、もう少しでたどり着きますぜ!」

「おうよ!あの門を破ったら飯も女も好き放題だ!気合い入れろ、てめぇら!」

「「「「「おぉぉぉぉ!!!!」」」」」

 

盗賊がもう少しで門に着く。

そんな時…

 

「お、お頭ぁ!やべえです!」

「あぁん!どうしたぁ!」

「う、後ろから黒い外套を着たやつと…!」

「あぁん?そんぐらい、お前らで片付けろ!そんぐらいも出来ねぇのか!」

「ち、ちが…!もっとやべえのがいるんです!」

「やべぇだと!どんなのだ!」

「は…!」

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「裸の筋肉もりもりの化け物です…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し遡る…

 

水鏡村近くの丘の上に四人の人影が立っていた。

 

「到着ぅ!怪我人は!怪我人はどこだぁ!」

「落ち着け!華陀!」ゴン!

「~~~っっ!?!」ゴロゴロ!

 

ようやく立ち止まった華陀に、徹は容赦なく拳骨をする。

そのあまりの痛みに華陀は地面を転がった。

 

「はぁ…。華陀のこの癖は厄介だな…」

「ぐわっはっは!だが、そこがダーリンのいいとこじゃよ!」

「あらぁん?あの村、襲われてなぁい?」

「…襲われてるな。上手いこと守っているが…数で押されてる…」

「ふーむ…。しかも門に近づかれとるわい。あのままでは門が破られるのも時間の問題じゃな」

「いてて…。な、なら助けなくては!」

「そうだな、華陀はここにいてくれ。卑弥呼は左、貂蝉は右、俺は真ん中から攻める。殲滅するぞ!」

「うむ!行くぞ貂蝉!漢女道亜細亜方面継承者の力を見せるときよぉ!」

「了解よぉん!」

 

そして、華陀を残して三人は盗賊の群れに向かって走っていった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盗賊団の中央付近

 

「疾っ!はぁ!」ザシュッ!スバッ!

「ぎゃっ!?」

「ぐはっ!」

「く、くそ!強いぞ、こいつ!」

「囲め!囲め!」

 

徹は盗賊に囲まれないよう、速さを武器に戦っていた。

できるだけ、一撃で敵を仕留め、一ヵ所に留まらないように動く。

 

中央から左では

 

「ぐわっはっは!弱い、弱いぞぉ!だから貴様らはアホなのだぁ!」

「ぎいやぁぁぁぁ!?!?」

「あべしっ!?」

「お、おい!あの化け物を止めろ!」

「い、いやだ!あんな変態を相手にしたくない!ニゲルンダヨォ!」

 

卑弥呼は己の肉体で相手を蹂躙していた。

剣で斬りかかっても斬れず、槍でついても刺さらない。

さらには、視覚効果による精神攻撃。

これはひどい。(他人事)

 

そして反対側の左では…

 

「うっふぅぅぅん!」

「オロオロオロ…」

「もうだめだぁ…。おしまいだぁ…」

 

貂蝉がウィンクするたびに、盗賊たちは倒れていく。

嘔吐するものや、あまりのおぞましさから絶望するものまでいる。

そして、一番ひどいのが

 

「あらぁん?貴方、かっこいいわねぇん…。好・き・な・タ・イ・プ」

「ひぃっ!?た、たすけ…!」

「大丈夫。優しくしてあげるから…」

 

そして、貂蝉と盗賊の顔が近づき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~現在、(皆様の精神を守るため)電波が乱れております。ご了承ください~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ。いい気分だわぁ」

「……」ビクン、ビクン

 

頬を赤くした貂蝉の隣には、倒れた盗賊が。

時折、ヤバイ感じで痙攣している。

 

 

 

 

 

 

それを見ていた水鏡は

 

(今が好機ね…!)

「皆さん、打って出ます!門を開けてください!」

「す、水鏡様!?」

「敵が混乱している今しかありません!中央に向かって突撃します!」

「あ、あの…左右は…?」

「…だ、大丈夫そうですし、援軍は要らないでしょう…」(目逸らし)

 

流石の水鏡もあれは目に入れたくないようだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「突撃してください!」

「「「「「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」

「ほぅ…。敵が混乱している時に、歩兵の蜂矢の陣での突撃…。頭のいいやつがいるな」

 

門から出てくる歩兵を見て、徹は村に軍師がいると察した。

盗賊からしたら、優位な状態から突然横槍を入れられ、さらに村から出てくる歩兵の軍勢。

これらが短期間に発生したのだ。

急激な変化は思考に混乱を起こしやすい。

したがって、盗賊たちは

 

「お、おい!村から歩兵が!」

「けど、こいつらを殺さねぇと村の奴等と戦っている間、好き勝手されるぞ!?」

「だれか指示をくれぇ!」

 

思考が乱れ、次にとるべき行動がとれない。

正規の軍ならこういうときに指揮官が纏めるのだが、その指揮官である盗賊の頭は…

 

「ふ、ふざけんな!?俺は逃げるぞ!てめえら、足止めしやがれ!」

「頭!?そんな俺たちも助け…!」

「てめえら、今まで誰のお陰で生きれたと思ってる!?俺がいたからだ!だったら、盾ぐらいにはなりやがれ!」

 

所詮、寄せ集めの盗賊。

そこには信頼関係などなかった。

普通ならば指揮官が纏めるところを、この頭は自分の保身に走り、仲間を罵倒した。

そんなやつに命を懸けるだろうか…?

答えは言わなくてもわかる。

 

「誰がてめぇの盾なんかになるか!」

「頭なら俺らの前に立って戦え!」

「おい!こいつを捕まえろ!」

「なっ!馬鹿かてめえら!?今そんなことをしてる場合じゃ…!?」

「逃げようとしたてめぇが何言ってやがる!」

 

盗賊の頭は、手下に囲まれ身動きが取れなくなった。

そこに、徹たちがたどり着いた。

 

「…あれはどうなってるんだ?」

「多分、指揮官が逃げようとしたんじゃないかしらぁん?」

「それに怒った奴等が取り囲んで、今の状況ということじゃな」

「…アホすぎてなにも言えん。さっさと終わらせる」

 

その言葉を皮切りに、徹たちは盗賊の頭の集団に突っ込んだ。

 

「…おい!?てめぇら、後ろを見ろ!?」

「あぁ!?誰がそんな手に…!」ザンッ!

 

盗賊の言葉は最後まで続かなかった。

 

「はぁ…。ここまで接近されて気付かんとは…」

「貴方たち、馬鹿ねぇ?」

「今は戦闘中じゃぞ?にも関わらず、目の前の敵から目を離すとはたるんどる!」

「ひぃ…!?」

「あと残ってるのはこの頭らしきやつだけか」

「徹ちゃん?こいつはどうするのぉん?」

「あの村に引き渡す。俺たちは部外者だからな。こいつの処遇は村の方に一任するさ」

「では、こいつを縛るとするかのぉ」

「ひっ!い、嫌だ!頼む、見逃してくれ…!俺はまだ…!」

「あぁ、死にたくないとか言うなよ?お前だって人を殺したんだろう?なら、お前だって殺されたって文句は言えんぞ」

「し、仕方なかったんだ!徴税のせいで、生活が苦しくて…!」

「知るか。お前らは人間から盗賊へ堕ちたんだよ。なら、殺される覚悟を持て。そして、命乞いをするなら俺ではなく…」

「私たちにしろ、ということです」

 

徹たちの後ろに、村の歩兵の集団が到着し、その中から水色の長い髪を腰の後ろで一括りに縛った女性が歩み出る。

 

「初めまして、私はす…」

「あぁ、自己紹介は後にしてくれないか?。今はこの盗賊をどうするか考えてほしい」

「え、えぇわかりました。それでは村の方へ…」

「すまないが、仲間があっちの丘で待っている。そいつを迎えに行ってから、村の方へお邪魔したい」

「そうですか、わかりました」

「あぁ、それと頼みたいことがあるのだが…」

「…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴォォォォォッドォォベイドォォォォォォ!!!」

「ま、まさか、お仲間の方が五斗米道の人とは…」

「ちがぁぁぁぁう!!ゴッドベイドーだ!」

「は、はぁ…。えっとご、ごっど…?」

「あぁ、華陀の言うことは気にしないでくれ。五斗米道でも十分に通じる」

「おい、徹!それは聞き捨てならんぞ!」

「あのな華陀。お前の求める発音は難しいと言ってるだろ」

「ぐ、ぐぬぬ…」

 

徹は華陀を迎えに行き、その後は村の方へ合流。

現在、華陀はさっきの戦いで負傷した村人を治療していた。

 

「それにしても、負傷した人を広場に集めてほしいという頼みはこういう意味だったのですね」

「あぁ。一ヶ所に集まってもらえると治療しやすいのでね」

「助かります。さきほどの戦いは激しく、負傷した人も多かったので…」

「そうか、では俺も治療にするので失礼」

「え?あなたも五斗米道を扱えるのですか!?」

「いや、俺はまだ未熟でな。あそこの華陀ほど使いこなせておらず、軽傷の者しか癒せない」

「とはいうが、まだ修行を始めて一年も経っていないのを考えると、異常な早さで上達しているがな!自慢の弟子だ!」

 

そう言いながら広場に向かう二人。

その後ろ姿を見ながら水境は安堵していた。

 

(これなら村の人たちのほとんどが無傷に近くなるわね…。あの人達が来てくれて本当に助かった。それにしても、最近は盗賊が多い…、漢王朝の終わりの時も近いわね…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「村人の治療、本当にありがとうございました。なんと言えばいいやら…」

「あぁ、気にしないでください。自分達にできることをやっただけですので」

 

村人の治療が終わり、村の一軒家に集まった徹達。

そこで水鏡と話し合っていた。

 

「しかしなぜこんな村へ?ここは街道から離れており、普通なら立ち寄らないはずなんですが…?」

「あぁ、実は…道に迷ってしまって」

「道に?ですが、街道に沿えば迷うはすが…」

「そこのハゲのせいです」

「だ~れがハゲて筋肉もりもりの化け物ですってぇ~!!」

「そこまでは言ってない!」

 

自分への罵倒を聞き、憤る貂蝉。

それに突っ込む徹。

いつもの流れである。

 

「そ、それではこの後はどちらへ…?」

「あ、あぁすいません。この後は…江東の虎、孫堅のいる建業を目指そうかと」

「あら?あの江東の虎を見に行くのかしら?」

「えぇ、まぁそんなところです。それと今晩、泊めていただけないでしょうか?」

「えぇ、大丈夫ですよ。ゆっくり休んでください」

「よし、そういうことだ、貂蝉。華陀と卑弥呼に伝えてきてくれ」

「えぇ、わかったわぁん。徹ちゃん、例の件は…?」

「今から話す。華陀を近づけないでくれ」

「了解よぉん」

 

貂蝉が出ていき、その場に徹と水鏡の二人しかいない状況になった。

 

「それでお話とは…?」

「その前に少しお聞きしたいのですが、貴女の弟子に徐庶という軍師はいますか?」

「あら?雫のお知り合いですか?」

「いえいえ、風の噂で聞いたのですよ。水鏡の元に臥龍、鳳雛、幼虎が眠っているとね…」

「…あらあら、不思議ね?その噂では三匹の獣の名は出ておりませんよ?なのに、なぜ貴方は幼虎の名を知っているのかしら?」

「それは徐庶を呼んでからお話しましょう」

「…わかりました、すぐに呼びましょう。少し待っていてください」

 

水鏡は家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません。待たせてしまいましたね」

「失礼します」

 

水鏡は茶髪を肩にまで長くした女性を伴って家に入ってきた。

 

「こちらから話を持ちかけたのですから、いくらでも待ちますよ。それでそちらの方が?」

「えぇ、徐庶です」

「初めまして、徐元直です」

 

(諸葛亮や龐統と同じ幼女かと思ったら、見た感じ日本の高校生ぐらいか?以外と大人びてるな)

 

「こちらこそ初めまして。進道徹といいます。では、話をしましょうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ということですよ。ご協力いただけますか?」

「…そんなことが…可能なの?」

「貴女たちが不利になることはないですよ?その時になれば協力すればいいし、もし途中で計画が破綻してしまったら知らないことにすればいい」

「…貴方の計画が成功する確信はあるんですか?軍師見習いとはいえ、ここまで荒唐無稽の話をいきなり信じるのは…」

「確信はない、だが成功させる。意地でもね…」

「…わかりました。協力しましょう」

「水鏡先生!?」

「雫、覚えておきなさい。世の中に絶対はない。成功するかしないかわからないものよ。軍師の策とて同じ事。必ず成功する策などありはしない。私たちにできるのは信じることよ。私は徹さんを信じる」

「…ですが」

「…徐庶、この計画に参加するかは時間をかけて考えればいい。俺の行動を見て成功しそうだったら参加すればいいし、失敗すると感じたら抜ければいい」

「…いえ、私も覚悟はできました。貴方の計画に参加します」

「…そうか、感謝する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌日ー

 

「もう出るのですか?」

「あぁ!ゆっくり休めたからな!次の患者が俺を待ってる!」

「そうですか…ご武運を」

 

(それで例の件はどうなったのぉん?)

(あぁ、いい返事をもらえた。これで計画は一歩進んだ…)

 

 

徹たちは水鏡村を出た。

次の目的は江東の虎、孫堅…

 

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