恋姫無双ー進むべき道ー   作:x麒麟x

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オリキャラの口調が難しい…!


4話

~西涼~

 

「やっと着いた…。少し寄り道しすぎたな…」

 

涼州を治めている馬騰が住む都、西涼までやって来た徹。

その表情は疲れが滲み出ている。

それもそのはず、西涼までやって来る間に盗賊に襲われた回数は十を越え、賞金首を狩ったのは最初のを合わせて五回。

結果、本来なら歩きで十日の道を倍以上の時間をかけて来たのだ。

まぁ、一人で歩いてたら、盗賊からしたら絶好の餌ですよね。そりゃ、襲われるわ。

 

「寝よう…。宿屋で寝よう…。飯食ってから寝よう…」

 

血走った目で呟きながら歩く徹。

その、あまりの雰囲気に通行人は徹を避けて歩く。

そして、宿屋に着き…

 

「あ、いらっしゃ…、ヒィ!」

「すいません…、一人部屋空いてますか…?」

「は、はいぃぃぃぃ…(ガクブル)」

「そうですか…、なら宿泊で…」

(えぇぇぇ!?嘘でしょ!?こんな怖い人が泊まるなんて!?)

「え、えぇと、ご飯はどうなされm」

「今すぐ食わしてください、お願いします、何でもしますから」

「は、はい!すぐにお持ちいたしますので、食堂でお待ちください!」

 

店員にビビられながらも、宿泊成功。

そして、腹が減った徹は、ご飯と聞き即反応。

一気に捲し立て、現代のネタまで持ち出した。追い詰められすぎである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…、ごちそうさまでした」

 

二刻後、宿屋の食堂でご飯を食べ、正常に戻った徹がいた。

 

「えっと、よく食べますね」

「ん?あぁ、さっきの子か。さっきはすまなかった。睡眠不足と食料不足で意識が朦朧としていてな。驚かせてしまった、すまない」

「あぁ、いえ(わぁ、すごく丁寧な人だ)、そういえば、この後はどうしますか。疲れているなら、お部屋で眠りますか?」

「あぁ、そうさせてもらう。部屋は?」

「二階の奥の部屋になります。あと、こちらが鍵です」

「ん、そうか。ありがとう」

 

宿屋の娘とそんな会話をして、宿屋の部屋に向かう。

そして、部屋に入り荷物を置くと寝台に転がり、寝た。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、起きた徹は宿屋の庭に出て、いつも腰に挿している剣で素振りをしていた。

その速度は遅く、一本一本集中して振っていた。

 

「999…、1000!、ふぅー…」

 

終わったのだろう、徹は一息つき、柔軟を始めた。

そして、宿屋に…

 

「さて、近くの川に走っていくか。汗も流したいし」

 

戻らなかった。

ねぇ?君、現代人だよね?普通は日本刀千回振って、すぐ走るとか無理だよね?

と言う、読者の声が私には聞こえる。

しかし、考えてほしい。二年もの間、朝は農作業をして、昼から山を全力で登り、基礎体力作りをしたり、組み手を休憩なしで暗くなるまでやったりしているのだ。

そりゃ、体力バカになりますわ。

 

「ピキッ!今なんか貶されたような…?」

 

待って、君に孫家の超人的な勘は無いよ?何で、地の文を察知してるの?怖いわぁ。

 

「…なんかムカつくがまぁ、いい。行こう」

 

そんな無駄なやり取りをしながら、川に走っていく。

 

 

男の入浴シーン?んなもん需要ないわ!

町に戻るまでカット!

 

 

 

 

「ふぅ、水は少し冷たかったが、気持ちよかったな」

 

汗を流してさっぱりしたのだろう。上機嫌な様子で宿屋に戻る。

 

「(ガチャ)すまない、今戻った。ご飯は食べられるか?」

「あっ、お帰りなさい。何処にいってたんですか?部屋の前から話しかけても、反応がなかったから心配しましたよ?」

「ん?あぁ、朝から鍛練をして、汗をかいたからな。川まで流しに行っていた」

「そうだったんですか、お疲れ様です。それと、ご飯ですね、大丈夫ですよ」

「そうか、ありがとう」

 

そんな会話を宿屋の娘と交わし、食堂にいく。

席は大半が埋まっており、厨房も忙しそうだ。

徹も炒飯とスープを注文して空いている席に座る。

少し待つと、炒飯とスープが席に置かれた。

炒飯とスープからは湯気がたち、美味しそうな香りが漂う。

 

「おぉ、旨そうだ。それでは、いただきます」

 

鍛練で疲れていたのか、かなりの早さで食べる。

そして、半刻も経たぬうちに

 

「ふぅ、ごちそうさまでした」

 

完食。

席を離れ、部屋まで荷物を取りに行く。

荷物を持つと、一回まで降り

 

「それじゃ、娘さん。俺はこれで」

「はい!ご利用ありがとうございました!」

 

そんな声を聞きながら宿屋を出る。

 

(さて、それじゃ本題といこう。馬岱を確認したいが、どうするか?城に潜入するか?ダメだな、バレた時の逃げ道がない。町を出てきたところを狙う?確実性が低いな。…手詰まりか)

 

馬岱の確認方法を模索するが、有効な手段が見つからない。

 

(さて、どうするか…?あっ、賞金首の賞金を忘れてた。仕方ない、賞金をもらってからからまた考えよう)

 

道中、狩った賞金首を忘れていた徹。

課金をするため、城に向かう。

少し歩くと城の門が見え、門の前には門番がいる。

 

「すまない、少しいいか?」

「ん?どうした?」

「賞金首の賞金を貰いたいのだが、入ってもいいか?」

「何?すまない、少し確認させてくれ」

「あぁ、わかった。この袋に入ってる。五人分あるから、重いので気を付けてくれ」

「はっ?五人?そんな馬鹿な…」

 

半信半疑で袋を受けとる門番。

持った途端に、

 

「うぉっ!?重たっ!?」

「だから重たいと言ったぞ?」

「いや、冗談だと思ったんだが…、(ガサガサッ)…確かに五人分あるな。少し待ってくれ、担当の奴に確認してもらう」

「その間、ここで待てばいいのか?」

「いや、確認には一刻ほど欲しい。暇なら城の中でも見るか?」

「いいのか?」

「あぁ、流石にその剣は預からせてもらうし、身体検査もするがな」

「わかった。なら、城に入らせてもらう。一刻後にここに戻ればいいのか?」

「あぁ。それじゃ、こっちに来てくれ。案内する」

 

そうして、実にあっさりと入城。

部屋に案内され、そこで身体検査を問題なく合格し、剣を預ける。

 

(入れたのはいいが、ここから馬岱を探すのは厳しいな…。武将なら鍛練をしている可能性が高い。鍛練場と庭を探すか)

 

そうして、歩いていく徹。

侍女や文官に道を聞きながら、鍛練場に到着。

そこには、あの特徴的な茶髪とポニーテールは無かった。

 

(外れか。なら、庭に行くか)

 

鍛練場を離れ、庭を目指す。

少し歩くと、金属音が聞こえる。

 

ガキィン!ガキィン!キャー!?

 

(むっ?これは当たりか?)

 

物影から庭を盗み見ると、そこには茶髪のポニーテールが三人居た。

 

(三人!?十字槍を持っているのは馬超で、その前に居る一番幼いのが馬岱だな。なら、あの東屋に座っているのは馬騰か?)

 

模擬戦をしていたのだろう。馬超がお尻を着いている馬岱に槍を向けている。

 

「へっへーん!今回も私の勝ちだな!」

「むー!蒲公英は、お姉様みたいに脳筋じゃないのにー!」

「待て、蒲公英!それじゃ、私が武術しか取り柄がないみたいじゃないか!?」

「合ってるでしょー!書簡を見ると、目を回す癖にー!」

「何を~!?」

 

模擬戦が終わって、そんな口喧嘩をする二人。

そこに馬騰が口を出す。

 

「はぁ~、止めろ二人とも。」

「母様!だって蒲公英が!」

「私のせいにしないでよ!悪いのはお姉様だよ!ねぇ、叔母様!」

「(ピキッ!)蒲公英、叔母様は止めろと言ったはずだが?」

「(ビクッ)は、はい!すいませんでしたー!!」

「へへん!怒られてやんの!」

「翠も止めろと言ったはずだ」

「うっ…!ご、ごめんなさい…」

「それでいい。それに、蒲公英。お前も武将になるなら、武術は必要だろうが?言い訳をするな。翠も勝ったのは良いが、槍の振りがブレてる。下半身を鍛えろ。」

「「はい…(はーい…)」」

「それと、そこの物影に隠れている奴。出てこい」

 

馬騰は、徹が潜んでいる方を見ながら言った。

 

(バレている!?気配は抑えていたはずなのに…!」

 

バレているなら、隠れている意味はなく、素直に物影から出る。

 

(っ!?こいつ、何て眼をしている…!?)

「ん?見ない顔だな?貴様、誰だ?」

「旅の者です。ここには、賞金首の賞金を貰いに来ました」

「そうか」

「おい、お前!何で隠れてたんだ!もしかして五湖の…!」

 

そう言い放ち、徹に十字槍を向ける馬超。

 

「やめろ」(ゴツッ!)

「いたっっっ!!!!」

((うわ、痛そ…))

 

そんな馬超を止めるために、頭を殴る馬騰。

そして、それを見てシンクロする徹と馬岱。

 

「すまんな、うちの馬鹿娘が」

「あぁ、いえ。気にしてませんから、大丈夫です」

「っっっっっ!?!?馬鹿って言うなぁ!」

「だってお姉様、馬鹿じゃん」

「っ!?蒲公英ぉぉぉ!!!」

「きゃぁぁぁ♪お姉様が怒ったー♪」

「待てぇぇぇぇぇ!!!」

 

追いかけっこを始める二人。

 

「元気なお子さんで」

「一人は娘ではないがな」

「そうなんですが?」

「あぁ」

 

そして、それを見る大人組。

 

「そういえば、お前は賞金を貰いに来たんだよな?。時間は大丈夫なのか?」

「ん?あぁ、そうですね。あと半刻は有りますので大丈夫かと」

「そうか、それなら少し頼みを聞いてくれないか?」

「?」クビカシゲ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてこうなった」

 

そう呟きながら、日本刀を持ち庭にいる徹。

その前には…

 

「では、よろしく頼む」

 

馬超の持つ十字槍より、大きい十字槍を構える馬騰が。

馬騰の頼みとは、自分との模擬戦だった。

最初は断ろうとしたが、そこは年期の差か、言いくるめられた。

武器がないと断ろうとしたが、部下に取ってこさせるし、時間がというと、ここに持ってくるよう伝達しておけと部下に言う。

職権乱用である。

 

「いや、勝負にならないだろ…」

「そうなの、お姉様?」

「そりゃ、そうだろ。考えてみろ蒲公英。あいつは剣で、母様は槍。この時点で攻撃の射程距離が広い母様が有利だ。しかも、あいつの剣、めっちゃ細いぜ?母様の一撃で折れるよ。それに、あいつからは強いって感じが全然しないし、男だぜ?。勝負になんないよ」

「それもそっかぁ」

 

そんな二人を見て、結果を予想する馬超と馬岱。

それを聞いた馬騰は…

 

(本当にそうかな。確かにあの剣は細い。けど、俺の勘が訴える。(警戒しろ)と…。それに…こいつがこんな眼をしている理由を聞かなくてはな…。あんな年の子がしてはいけないあの眼をしている理由を…)

「細い剣だな?実践に耐えれるのか?」

「これですか?まぁ、そう思いますよね。けど、大丈夫ですよ…。この剣は」

 

スラァ…

 

「俺の相棒ですから」

「「「綺麗…」」」

 

そう言うと同時に、日本刀をを抜く。

その刀身を見た、三人は思わず感嘆の言葉を漏らす。

刀身は白く、汚れもない。柄は白を基調として、所々に赤い部分がある。

 

「ずいぶん綺麗だな。その剣の名前は何て言うんだ?」

「天照といいます」

「そうか、良い名前だ」

 

そして天照を鞘に収める。

 

「ん?抜かないのか?」

「ええ。」

「そう、それじゃ…始めるぞ」ブワッ!

 

そう言うと同時に、馬騰から殺気が放たれる。

 

(っ…!?これが涼州の英雄、馬騰の殺気!全身が槍で突き刺されている感じだ…!」

 

殺気を受け、体が強ばる。

しかし、負けじと徹も殺気を放つ。

 

(良い殺気…。けど、まだまだ青いな…)

 

それを受け、余裕な表情の馬騰。

 

そして…

 

「西涼の太守、馬騰と愛槍、烈閃!参る!」

「徹と愛刀、天照!いざ、尋常に勝負!」

 

その言葉と共に、駆け出す馬騰。

いや、駆け出そうとして足を前に踏み込んだ…

 

「「「なっ!?」」」

 

瞬間には、懐に徹がいた。

それを見て、驚く三人。

 

(いや、だが剣は収めたまま!充分に間に合う!)

 

馬騰は一瞬焦ったが、徹が剣を抜いていないのを見て、落ち着く。

距離を取るために前蹴りをしようと…

 

ゾクッ!

(っ!?)

 

しようとした瞬間に悪寒が走る。

それは戦場を駆け抜けて、培ってきた勘。

それに従い、馬騰は槍の穂先を上に向け、防御の構えになる。

 

ガギィィィィィィン!!!!

 

庭に響く甲高い金属音。

それの発生源は、徹の天照と馬騰の烈閃からだった。

 

「まさか今のを防がれるとは…!流石は馬騰殿…!」

「いや、かなり危なかった…!まさか、抜剣で攻撃してくるとはな…!」

 

そう、馬騰が言うように徹がしたのは、日本で言う居合い。

この時代、抜剣で攻撃すると言う考えはない。

そのため、徹の居合いはこの時代の武将には、かなり有効なのだが…

 

「けど、それをするにはもう一度剣を収めないといけないし、今度は効かない」

 

馬騰が言うように、居合いは弱点が多い。

一度防がれてしまえば、戦闘中に刀を収めなくてはならない。しかも刀を収めた以上、次の攻撃は居合いでいくと宣言しているようなもの。

一度限りの技なのである。

 

「それじゃ、今度は私の番だ!」

「グッ!」

 

蹴りで距離を取り、それを受ける徹。

そして、馬騰は槍で突いてくる。

 

「せいっ!せいっ!」

(ちっ!やりにくい!)

 

趙雲の時とは違い、ただ突くだけではなく、フェイントも混ぜてくる。

突いてくると思えば、引っ込めて距離を詰めて蹴ってくる。

隙が出来たと思えば、それは罠という風に趙雲とはまさに、技量が違う。

 

「ほらほら!防戦一方だぞ!」

「そうは…っ!言われても…ちっ!」

 

槍を刀で逸らしたり、体捌きでなんとか避けてはいるが、かなりギリギリな徹。

そんな光景を見て…

 

「最初のは驚いたけど、やっぱりこうなるか。男の方が負けるのも時間の問題だな」

「けど、あの男の人すごいよ?叔母様かなり本気出してるのに、なんとか防ぎきってるよ?お姉様ならとっくの前に沈んでるよぉ」

「ぐっ…!」

 

痛いところをつかれ、唸ってしまう馬超。

一方、徹は…

 

(このままじゃ押し切られる!距離をとれ!)

 

天照で槍を上に弾き、縮地で後ろに下がる。

 

「おっと?にしても、その剣凄いな。衝撃は流しているとしても、壊れる様子がない。何で出来てるんだ?」

「それは秘密で。それと、次で最後にしましょう」

「ん?何故だ?私は久々に対等の勝負、しかも男が相手でまだまだ続けたいのだが?」

「これ以上続けても、先程のやり取りが続いて負けるからですよ。それなら、この一撃にかけた方が良いかと」

「ほぅ、状況判断も中々。あぁ、いいぞ。次で最後にしよう」

 

その言葉を最後に、二人は構える。

徹は足を前後に開き、天照を上に。

馬騰も足を前後に開き、こちらは槍の穂先を徹に向けて。

 

「「…ゴクッ」」

 

 

観客の二人は、その張りつめた雰囲気に思わず唾を飲み込む。

構え合う二人の間に、庭の木から落ちた一枚の葉っぱが入る。

その葉っぱが地面に落ちた瞬間…

 

「「…!」」

 

同時に動く。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

馬騰は徹に向けて渾身の突きを放つ。

 

(読み通り!)

「はっ!」

 

徹は馬騰の攻撃を前に跳躍して避ける。

そして、勢いのまま…

 

「もらったぁぁぁ!!」

 

天照を降り下ろす。

馬騰は槍を突きだしているので、前のめり。

これは避けれないと誰もが思った…

 

「っ!おぉぉぉぉぉぉ!!!!」パッ!

 

瞬間、馬騰は槍を離す。

そして、更に前に一歩踏み込み…

 

「せいやぁぁぁぁ!!!!」

 

徹の腹に拳をシュート!チョウエキサイティン!

 

「えっ!?ちょ!?ぐへぇぇぇぇぇ!!??」

「「えええええぇぇぇぇぇ!?!?」」

 

その行動も、誰もが予想外だった。

馬超や馬岱、殴られた徹本人も驚きの声を上げ…

 

「ぐっ!?はっ!?ぶへぇぇぇ!?!?」

 

地面を水切りのように飛んでいく。

そして、やっと止まったかと思うと…

 

「っ…、まさかあの姿勢から殴ってくるとは思いませんでした。俺の完敗です」

 

腹を触りながら立ち上がり、そう宣言した。

 

「いいや、お前はよくやった。俺相手にここまで善戦できる奴は中々いない。誇れ」

「涼州の英雄にそこまで言われると嬉しいですね」

 

そんな会話をする二人に馬超と馬岱が近寄り

 

「おい、母様!殴るなんて卑怯だぞ!」

「何を言ってる、翠。これは模擬戦、つまり実戦を模したものだ?お前は戦場で殴ってきた相手にそんなことを言うつもりか?」

「うっ…」

「そうですね。いつつっ…、戦場では卑怯だの反則だの言ってられません。馬超様、戦場は皆生きることに必死です。だから、どんな汚い手も使ってきます。覚えておいてください」

「うぅ~、でも私は正々堂々戦いたい…」

「はぁ、全くこの馬鹿娘は…」

 

馬超は殴ったのが反則だと思ったのか、そう言ってきたが、母親どころか殴られた本人にさえ説き伏せられ、意気消沈。

さらに、馬岱は…

 

「ねぇねぇ、お兄さん?なら、罠を使っても良いの?」

「ん?当然です。軍師だって策のために罠を使います。なら、使っても良いでしょう」

「へぇー、そうなんだぁ」ニンマリ

 

などと、将来どうなるかが決まった瞬間であった。

魏延、合掌。チーン。

 

 

~成都~

 

その頃、成都では

 

ピキーン「はっ!?今なにか私にとって良くないことが決まったような…!」

「ん?どうしたんじゃ、焔耶?」

「あっ、いえ!何でもないです、桔梗様!」

 

といった会話がされていた。

 

 

 

~西涼~

 

「さて、娘たちへの良い刺激にもなっただろうし、俺も楽しめた。確か名前は…なんだったっけ?」

「徹と言います」

「ん?それは真名じゃないのか?」

「いいえ、私は捨て子なので姓はないんです(嘘だけど)」

「そうか?それなら徹、少し話をしないか?」

「はっ?話…ですか?」

「そう、二人で話をしたい」

 

馬騰は立ち上がった徹に誘いをかけた。

それを見た馬超は

 

「ちょっ!待てよ、母様!こんな正体がわからない奴と二人っきりで話すなんて、私は反対だぞ!?」

「えぇ?そう?蒲公英はいいと思うんだけどな~?」

「蒲公英!?」

 

それに反対する馬超。

今日会ったばかりの人物と母親を二人にするのが不安なのだろう、当然の反応だ。

 

「はぁ、うるさいぞ、馬鹿娘。お前もさっきの戦いを見ただろう。あんな真っ直ぐな太刀筋の奴が暗殺などするか。それに、俺が殺されるとでも?」

「ぐ、ぐぬぬぬぬ…」

 

自分の武に自信があるのか、そんなことをいう馬騰。

それを聞いても安心できないのか、馬超は唸ってしまう。

 

「はぁ、もうめんどくさい。お前らは乗馬の練習でもしとけ。後で見に行った時に、無様な姿見せたらしごくからな」

「「えええええぇぇぇぇぇ!?!?理不尽だぁぁぁ!?」」

「黙れ。さっさと納得しなかったのが悪い。ほら、逝け」

「ちょ!なんか文字違う気が!?」

「ちょっと待って!?蒲公英反対してないよぉ!?」

「うるさい、逝け」

「ちくしょぉぉぉぉぉ!?」

「お姉様のばかぁぁぁ!?」

 

そう叫びながら、走り出す二人。

目尻に涙が見えたのは言わない方がいいだろう…

そんな二人を見送った馬騰は城に向けて歩き出す。

 

「とっ、馬騰様。どこに行くんですか?」

「ん?あぁ、私の私室だ。話をするなら、そこがいい」

 

と言って、また歩き出す。

それを見た徹は慌てて付いていく。

 

 

 




設定の徹の使用武器を天照にしました。
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