「おい!おめぇ聞いてんのか!?」
とある町の裏路地で青年が複数の男に囲まれていた。
「てめぇがぶつかって来たのに謝りもしねぇのか?ああぁ?」
先ほどからケンカ腰で言っている男は先頭に立ちながら言う。
「おめぇ、痛い目に遭わないと解らないらしいな」
そう言って男は腕をゴキゴキとならす。
「・・・くだらない」
青年はぼそりとつぶやく。その言葉に男はついに我慢できなくなったのか殴りかかる。
「死ねやぁぁぁぁぁぁ」
しかし男の拳は青年には当たらなかった。いきなり男が吹き飛んだのである。
「て、てめぇ何しやがった!」
他の男達が騒ぐも他の連中も吹き飛んでいく。
最終的に残ったのは地面に倒れている男達とそれを見下すような目で見ている青年だった。
「・・・やはりあの時潰しておくべきだったな」
青年は後悔する。あの時あいつに人間の事を任し、自分は深い眠りについた。しかし目が覚めてみるとどうだったか?
人間は我々だけではなく今では森を焼き、自分たちの居住スペースを広げ使えなくなったら捨てる。あの時よりもひどくなっているではないか。
あいつは約束を守ってくれなかったのか?そう思わずにはいられない。裏切られた。人間を信じた結果こうなった。
「このままではいけないな。早く仲間を探さないと」
そう言って青年はその場を後にした。
俺は奴らを許さない。
家族を、仲間を殺した奴らを。
殺す。殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺しつくしてやる。
奴らにも俺と同じ思いを。
家族を、仲間を殺される苦しみを。
奴らに。
奴ら、『ニンゲン』にも!
「・・・またか」
私室のベットでもぞもぞ動いてから彼はおきだす。
真っ黒い髪は闇のようにどこまでも黒い。整った顔立ちは優しそうなイメージを持つが彼の瞳はまるで死んでいるかのごとく黒い。
「あの夢はもう見たくないな」
この姿になり奴らと同じくなった彼は何度めともしれない夢のせいで目覚めが悪かった。
二度と繰り返したくないあの事を。人になり奴らのいいところに触れた事で少しづつだが許している彼が見るあの時の夢。
「・・・ああ、今日は試験日だったな」
そう言って彼はベットから起き上がり、支度を整えていく。窓から見える外はいつもと変わらない風景が広がっていた。
ISが浸透し、女尊男卑が広まった世界である二つの事が起きた。
一つは日本各地で起きている通称「辻斬り事件」。
夜や、ひと通りが少ない場所でいきなり襲われる事件が多発していた。しかも日本各地で、日に日に多発していったのだ。
被害者は皆そろって即死。なので目撃者はいない。目撃者=被害者なのだ。更に被害者は皆関連性がない事から無差別殺人として人々に知られて行った。
そしてもう一つがISの男性適合者の発見である。
そもそもISは女性にしか扱えないように作られている筈であった。そのせいもあり女尊男卑が急速に広まったのであるが。
そしてそのものは強制的にIS学園へと入学させられたのであった。
その者は二人いた。それぞれ名を織村一夏と火旗狂介という。
人間を許した破壊神と人間に裏切られたと言う絶望にかられた鬼が次元を超えて今交差する。
どうも鈴木颯手です。読んで頂きありがとうございます。これからも「ゴジラ×邪鬼×IS大戦記」をよろしくお願いします。それと「三好義継の野望」も連載中です。そちらもお願いします。