それでもいいよ!っていう方はどうぞ!
『君は将来何になりたいの?』
『俺は…』
遠い日の記憶が甦る。玄関扉から差し込む朝日を頼りにシューズの紐を結ぶ。
「俺は…一体何になりたいんだろうな」
そして紐を結び終えると遠い日の記憶を振りほどくように勢いよく家から飛び出した。
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たった5分走っただけで着いてしまったこの学校は音ノ木坂という高等学校で去年まで女子高だったらしい。だが生徒数減少に伴い廃校の危機に面してしまったので、やむ無く共学生になったと聞いている。
「だって、可能性感じたんだ♪そうだ、ススメー♪」
どこからか聞こえてきた歌に耳を澄ましてみる
「後悔したくない目の前に、僕らの道があるー♪」
そして歌の発生元の女子生徒を見つけた。その瞬間、思わず見とれてしまった。胸のリボンの色から察するに2年生だ。瞳は透き通るような青色で、髪型は正面から向き合うと左手側に可愛いリボンで括ったサイドテールを垂らしている。
一言でいえば«一目惚れ»してしまったのだ。
そうこう考えているうちにその女子生徒は目の前まで迫っていた。
「さっきからずっと穂乃果のこと見てるけど、顔に何かついてる?」
「えっ、いや、気のせいじゃないですか?ボーッとしてただけですよ。」
自分でも解る。目がおもいっきり泳いでいる。ただ心の中で、嘘だと気づかないでくれと叫ぶことしかできなかった。
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あのあとしばらく詮索されていたがやっと解放された。なので呼ばれていた理事長室に向かうことにした。
「穂乃果…さんか。でももう関わることは無いんだろうな」
少し残念に思う気持ちもあったが、まずは目の前のことから1つずつ片付けていかねば。そう考えて歩き出したものの、そう簡単には払拭されないのか自然と歩みが早くなってしまった。
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思ったより早く、理事長室の前に着いた。心の準備は出来た。制服も乱れていない。袖のボタンもついている。ネクタイも完璧。
「よし…!」
自分を鼓舞するかのように一言発し、重そうな扉をノックした。
「…はい」
「失礼します。今回入学させていただいた中村 恭介です。」
「知ってるわよ。唯一の男子生徒でしかも首席ですもの」
やはり男子生徒は俺だけか…そう考えて少し落胆していまいそうになったが、顔には出さず話を続ける
「今いった通り、男子生徒は貴方だけです。そこでお願いがあります」
面倒事を押し付けられそうだったが、構わず聞いてみる。
「はぁ、何でしょう」
「1つは貴方に生徒会に入って頂きたいのです」
生徒会か、案外普通だったなと思いながら答える。
「それぐらいなら構いませんよ」
「ありがとう。それともう1つ、毎日日記を書いて欲しいの」
これだ、多分これが本命だったのであろう。
「日記、ですか」
「内容は問わないわ。好きなことを書いてちょうだい。」
ここで誰もが抱く疑問をぶつけてみる。
「でもまたなぜ日記なのですか?」
「それはあとになってのお楽しみよ♪」
すごい楽しそうだ。嫌な予感しかしないが、まぁ学校の役に立つことなんだろうと勝手に解釈し、理事長室を後にした。
恋愛要素入れるつもりなかったのに、指が勝手にー。
そしてギャグがない!?(驚愕)
日記どうしよ…悩む…