HIGH SCHOOL D×D ―――(再)――― 作:ダーク・シリウス
国立バーベナ駒王学園。人間、悪魔、天使、堕天使たちが通う学校。敷地は東京ドーム
十個分と広大さを誇る。様々な部活用の施設が学校内にあり小中高一貫のマンモス校。
世界が
他国から勧誘、あらゆる手段・方法で自国に属すことも珍しくは無い。
多ければ多いほど、他国にけん制及び圧力を掛けれる黙認の了承すらなっていて、
神を滅ぼすことが可能とされている
絶対的な権利が与えられVIP扱いされる。
―――そんな世界となり異種族同士が通い交流する唯一の学園に崩壊の危機が迫っていることを一誠たちは知らなかった。
「フハハハ、では始めようか。この場所で俺だけでも戦争を再び起こして始める最初の余興を!」
装飾が凝ったローブを羽織り、背中に漆黒の十枚の翼を生やす男が
聖なるオーラを放つ剣を持つ神父服を身に包む白髪の少年と初老の男性を付き従わせて
そう言い放った。学園のグラウンド中に魔方陣が浮かび上がっていて、
最悪な状況であると彷彿させる。その場に黒い戦闘服を身に包む五人の少女たちや
他にも大勢のヒトがいた。
「そうはさせない!ボクたちの聖剣を返してもらうよ!」
「ああ、お前に奪われた聖剣を奪還し神の名の下で断罪してくれる」
「フォーメンションは変わらず戦う。いいな」
「はい、問題ありません」
「あなたたちは私たちのサポートをお願いね?」
茶髪のツインテールの少女が背後にいる面々にそう言い、他の四人と地を蹴って敵に飛び掛かった。
「はぁ・・・・・どうしてこうなったのかしら」
「相手が相手だ。仕方がないだろう」
「サイラオーグ、あなたは堕天使の幹部相手に勝てるかしら?
この町を消滅させる術式が発動する時間前に」
黒髪で紫の瞳、ガタイのいい男に鮮やかな赤い髪を腰まで伸ばしているスタイル抜群の
女性が問うた。
サイラオーグと呼ばれた男は五人の女性と戦う堕天使が召喚した巨大な複数の
三つ首の獣と神父の白髪の少年と見ながら返事した。
「共に戦えばなんとかなるだろう。だが、教会側がそれを望んでいない。
外にソーナ・シトリー、シーグヴァイラ・アガレスとその眷属たちが結界を張って貰っている。
外に影響はよほどの限り起きないだろうが―――」
「今は彼女達の武運を祈るしかないってことなのね」
一匹の三つ首の獣がサイラオーグたちに向けて灼熱の炎を吐きだす。それを―――
「はぁっ!」
一人の金髪の美少女が剣で炎を凍らせた。
「―――イザイヤッ!」
「申し訳ございません部長。話は後で、今は目の前にある聖剣と僕にとって許し難い
元凶を倒すことに専念させてください」
真剣な面持ちと強い意志が宿って鋭くなっている目つきのイザイヤと呼ばれた少女が
獣の足を両断して獣の命を狩った後、聖なるオーラを放つ剣を持つ神父の少年に飛び掛かった。
「帰ってきましたわねリアス」
「・・・・・ええ、朱乃。今はそれだけが救いだわ。全てが終えたら色々と話しをしないとね」
「さて、俺も獣を沈黙させるか」
そう言ったサイラオーグの姿が消え、次に現れたのは三つ首の獣の背中を力強く打撃を
与えた時だった。
「流石は若手ナンバーワンの実力者ですわねリアス」
「ええ、そうね。とても頼れる従兄弟よ」
微笑むリアス。獣もしばらくして全て駆逐されたが、
「へいへいへい!クソビッチども、ボスに奪われてこの六つのエクスになった
カリバーちゃん相手になにができるってんですかねぇっ!今の俺さまは超ビックで
ハイテンションなんだからそんなただの剣で俺さまを倒せるわけがないっしょっ!」
五人の少女たちを苦戦に追い詰める神父の少年。素早い動きで翻弄し、
伸びる刀身で相手をけん制し、破壊力がある一撃で確実に倒そうとしてく。
「ふっ、お前がそこまで言うなら私も本当の武器で戦おうじゃないか」
青い髪に緑のメッシュが入った目つきが鋭い女性が横に腕を突き出した。
「ペトロ、バシレイオス、デュオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ」
何かの言霊を発し始めた。一部を除いて疑問を感じている面々の視界ではメッシュが
入った青髪の女性が突き出した手の先に空間が歪む。歪みの中心に女性が手を入れ
無造作に探り、何かを掴むと次元の狭間から一気に一本の聖なるオーラを放つ剣を
取り出した。刃が金で剣の腹は青い剣だった。
「この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する。―――デュランダル!」
―――――デュランダル。ストラーダ猊下が使っていたあの聖剣が少女の手に渡っていた。
その剣を金髪にアメジストの瞳を持つ少女が意味深に見詰めた。敵はその剣を見聞し
驚きの色を浮かべ隠せないでいた。
「・・・・・私も解放しましょう」
虚空から一つの旗が具現化してそれを手にした少女。
その旗には戦乙女がドラゴンの背に乗っている様子を刺繍されているものだった。
「
静かに発した少女を中心に火柱が発生した。黒い戦闘服が燃え尽き、
代わりに騎士甲冑を身に纏い手に燃える銀の剣を持つ。
「
左手に変わりのない旗と燃える銀の剣。火柱の中から姿を現した少女に堕天使は興味深そうに見やる。
「ほう、教会に
「誓ったんです。私はあの人の隣に立てるほど強くなると。
それが今の私の姿が具現化したものです」
「くくく、神に信仰を捧げる者が神と信仰より男を取るとはなんとも愉快な話だ。
なんなら俺と共に来るか?そうすればお前が欲しがっている男も何時か見つけられる
可能性があるぞ」
堕天使の誘惑に少女は一刀両断で断わった。文字通り燃える剣を堕天使に目掛けて炎を
極太の剣に具現化して振り下ろす意味で。堕天使は光の剣で受け止め口の端を吊り上げ
狂喜の笑みを浮かべた。
「面白い、これは酷く面白い!いまの攻撃速度と問答無用、
無慈悲な剣技はデュランダルの先代の使い手のようだ!」
「ええ、私はそのデュランダルの先代の使い手の弟子です。
ですので、ストラーダ猊下のようにはいかないかもしれませんが、
あなたに傷を負わすことぐらいなら可能でしょう!」
それを聞いて堕天使はますます笑みを深めた。しかし、どこか残念そうに息を漏らした。
「それだったらその娘の持つデュランダルを使えば俺を倒せるかもしれない確率があっただろうにな」
「デュランダルは私ではなく彼女を選んだ。ただそれだけのことです堕天使の幹部コカビエル」
「フン!ならば仕方あるまい。こい、あの男の弟子とやら。お前の強さを俺に示すがいい!
俺を倒さなければこの町は崩壊する!フリード、貴様はデュランダル使いの娘と相手してやれ」
「はいなボス!そんじゃ、はりきっちゃいましょうかねぇっ!」
戦いは本格化となり、この学園どころか町の崩壊が迫っている。リアスたちも堕天使
コカビエルを倒そうと臨戦態勢の構えを取った。―――その時だった。
この学園を覆う結界がガラス細工のように甲高い音と共に砕け散り巨大な影が戦場に
轟音と共に舞い降りた。誰もが巻き起こる煙から感じる禍々しいオーラと六つの赤い目に警戒した。
―――ギェエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
轟く咆哮。煙が吹き飛ばされ黒い身体に紫が発光し、四肢の身体、六枚の翼、三つ首、
三つの頭、六つの赤い目を持つドラゴンがグラウンドに降臨した。
「ドラゴンだと・・・・・・!」
「しかもこの感じ・・・・・まさか、邪龍!?」
「何故このタイミングで・・・・・っ!」
敵味方関係なく現れた禍々しいドラゴンに戦慄する。―――ただ一人を除いて。
「この戦場に漂う様々な力に引き寄せられたか。まるであの時の三つ巴戦争に現れた天龍のようだな!」
コカビエルは嬉々として三つ首龍に戦いを挑んだ。極太の光の槍を一瞬で作り投げ放った。
ドラゴンは三重の魔方陣を展開して光の槍を防ぎ周囲に数多の魔方陣を展開させて極太の魔力弾を放った。
ドオンッ!ドゴォンッ!ドガァンッ!
「フハハハ!これだ、この感じこそ俺が求めていた戦争の雰囲気!」
紙一重で魔力弾を避け、受け流し、防いだりしてドラゴンの猛攻に心底楽しんでいたら。
横から風を切りながら鞭のように振るった尾に直撃してグラウンドに叩き付けられた。
そのコカビエルの真上に大きな魔方陣が出現し、重力を掛けた。
動きを封じたのだろう。ドラゴンはコカビエルから視線を逸らし鎌首を燃える銀の剣を
持つ少女に垂らして顔を近づけた。
「危ないっ!」
長い黒髪の少女がドラゴンに切りかかった。仲間を助けようとした行動だったのだが
それを助けられる側だったはずの少女が聖なる光の膜を展開してドラゴンを守った。
「ル、ルーラー!?」
「攻撃しないでください!このドラゴンは大丈夫です!」
「何か知っているのかい?」
ヴァイオリンを思わせる大きな盾を右腕に装着している銀髪の女性の問いに答えた。
「はい、このドラゴンは私の友達です。今はこの姿になっていますがって」
突然ドラゴンが少女の会話を遮る感じで頬に甘えるように鼻先をすり寄せた。
「も、もう、くすぐったいですよ!久し振りに会って嬉しいのは分かりますが
今はそれどころじゃありませんってば」
「「「「・・・・・」」」」」
開いた口が塞がらないでいる四人の少女たち。あまりにも異様な光景で少女に甘える
ドラゴンなど聞いたこともない。
「って、なに俺さまを置いてけぼりにしていやがるんですかねー!」
聖なるオーラを放つ剣をドラゴンに叩き付けたフリード。一つの頭を破壊力ある一撃で押し潰した。
邪魔されたことに怒りを覚えたようでギロリとフリードに睨み、魔方陣で吹っ飛ばしたドラゴン。
その直後、コカビエルを押し付けていた魔方陣が粉砕され解放されたコカビエルが宙に浮かんだ。
「やってくれたな。だが、いいぞ。こうではなくては面白くない」
『・・・・・』
ドラゴンに変化が訪れた。禍々しいオーラが包むように迸り、
姿が見えない状態でドラゴンの身体は小さくなりつつ人の形へとなっていく。
腰まで伸びた真紅の髪に瞳は金色の垂直のスリット状の少年に―――。
「―――――久し振りだなコカビエルさん」
「・・・・・お前は」
「覚えているかどうか分からないけど、取り敢えず質問だ。どうしてこんなことしている?」
目を細めコカビエルを睨む少年。質問をされたコカビエルが深い笑みを浮かべ出した。
「戦争だ!俺は戦争がしたくてしょうがないんだよ!あのアザゼルとシェムハザは
二度と戦争なんてしないなんてほざくからな!だから俺だけでもあの時の三つ巴、
いや三つ巴戦争に介入した人間共と戦争したあの戦いをもう一度起こす為に俺は
こんなことしているんだ!その手始めとしてこの町を崩壊させる!
なんたって三大勢力の種族と人間が交流する象徴だ。直ぐにでも戦争が起きるだろう!」
「・・・・・」
コカビエルの理由を聞き、深い溜息を吐いた。そしてグラウンドに浮かびあがる
魔方陣を一目で、片足を踏んだだけで学校や町を崩壊させる術式を打ち消したのだった。
「別にこんなことしなくても、父さんと戦って満足すればいいだけじゃないか。
こんなことしてアンタはただで済むはずがない。アザゼルのおじさんや他の仲間が悲しむぞ」
「あいつらのことなんてもはやどうでもいい。俺は今が暇で暇で仕方がないんだよ。
研究に没頭するあいつらに何の期待をしても無駄だろうからな」
「・・・・・そうか。だったらアンタを力尽くで止めるしかないんだな」
「そう言うことだ。町の崩壊を引き起こす術式が消されたようだがお前の出現でもっと
楽しめそうだ。あれから強くなったんだろうな?」
十枚の漆黒の翼を生やし、両手に光の剣を持って構えたコカビエルに対して少年は
デュランダルを持つ少女に目を向けた。
「デュランダル・・・・・丁度良いな。それ、借りるぞ」
「は?」
緑のメッシュが入った青髪の女性の手から何時の間にかデュランダルは無く、
真紅の髪の少年の手にデュランダルが収まっていた。
「―――ルーラー」
「はい」
「強くなったか?俺の隣に立てるぐらいの強さに」
ルーラーと呼ばれた少女は燃える銀の剣と旗を構えて少年の隣に堂々と並んだ。
「論より証拠、見てください」
「ああ、そうする。そして俺も・・・・・」
柄を力強く握った時、デュランダルの刀身に聖なるオーラが濃密な聖なるオーラが
滲みだしてきた。それは止まることなく、どんどん高まっていく。
純粋で、濃厚で、コカビエルが身震いするほどの聖なる力が生み出されていた。
「・・・・・あの時できなかったことを、いま果たせるっ」
―――背中に六対十二枚の金色の翼、頭上に金色の輪っか、
金色の長髪、碧と蒼のオッドアイの姿となった少年が力強く漏らした。
「ふふふ・・・・・・ふふふふふっ・・・・・・・」
コカビエルが笑みを零し、次第にそれは高らかに哄笑となった。
「クハハハハハッ!俺はこの時を待っていた!―――グレートレッドとオーフィスの力を
有するドラゴン、兵藤一誠、お前との戦いをなぁっ!」
「いくぞ、コカビエルさん!俺の今の力、その身の全てで味わえ!」
「いいぞ、受け入れてやる!世界中で修行してきた今のお前の強さを俺が見定めてやる!」
濃厚なオーラを迸るコカビエルが兵藤一誠の懐に飛び込む勢いで迫った。
それをさせまいとデュランダルを横に薙ぎ払った。上に飛んでかわされたが
デュランダルの攻撃の余波はまだ終わっていなかった。―――空間ごと学校という建物に
横一文字の痕跡を残しただけで建物は一切崩れようともしなかった。
余波で窓ガラスすら割れていないほどに。
「嘘・・・・・」
「なんだ、アレがデュランダルの本当の力だというのか・・・・・!?」
三人の戦いは激しくなっていく。十枚の漆黒の翼を硬質化にし刃状とすればソレらを
一誠とルーラーに振るった。それを予期していたように一誠も十二枚の翼を刃状にして
コカビエルの翼を受け止め、残りの二枚の翼をコカビエルに突き伸ばしたものの
光の剣で受け止められる。だが、ルーラーの燃える剣が残っていた。それには魔方陣で
受け止めたコカビエルは笑みを絶やさない。
「いいぞ、俺を楽しませるだけ強くなったことは確かだな。だが、まだまだ俺はこんなもんではない!」
魔方陣で波動を放ち、一誠とルーラーを浮かせるとそれぞれ二人の腹部に蹴りを入れた
―――と思ったが歪んだ空間から伸びる鎖に足が縛られていた。
「ちっ!」
頭上に魔方陣を展開して光の槍を放ち、足に絡みついていた鎖を貫いて二人から距離を置いた。
「―――そんなことすると思っていたよ」
「っ!?」
直ぐ後ろから一誠の声が聞こえた。振り返るよりも腰を落として上体を低くしたところで
デュランダルが振られた。さらにその体勢になったコカビエルに炎の剣が振り下ろされる。
黒い翼で受け止められたが、デュランダルがコカビエルを襲う。
「ちょっとぉっ!俺さまを忘れられちゃ困るってもんでしょうが!」
復活したフリード。剣でデュランダルを受け止め鍔迫り合いをした。
「お前、邪魔だわ」
一誠が漏らすと歪んだ空間から数多の鎖が飛び出してフリードの身体に絡みつき拘束した。
「んなんじゃこりゃっ!?くそ、動けねぇッす!」
「それとこれ貰うな」
「あっ、(ゲシッ!)どろぼー!」
蹴られ、吹っ飛ばされながら剣を奪った一誠に文句を言ったフリードは退場という光景に
ルーラーが一言漏らした。
「・・・・・物凄く扱いが酷かったような」
「気にするな(ポイッ)」
「聖剣の扱い方も酷いですね!?」
放り投げた剣を見てルーラーがツッコンだ。真上から降ってくる光の槍からルーラーを抱えて避ける。
「え、今の聖剣なの?」
「六つ全ての聖剣を一つにした聖剣だったのですが・・・・・」
「ま、いいや。いまはデュランダルがあるし」
デュランダルを幾度も振るい、斬撃を放った。デュランダルの切れ味を知っているのか、
防ごうとはせず避け続けるコカビエルは魔方陣を展開し、マシンガンのように光の槍を
放ち続けた。それらを一誠とルーラーは避けたり、受け流したり、防いだりとして再び
コカビエルへ接近し斬り合った。
「おおおおおおっ!」
「はぁああああっ!」
「ぬぉああああっ!」
一誠はルーラーをフォローしつつ三人が斬り合っている時間は、濃密に圧縮された攻防線と思えるほど、我流、型が飛び交い、ぶつかり合うものだった。上段から斬りおろし、
下段から斬り上げ、時折突きも混ぜて、あるいはそれを払い、大振りに放ち、
小振りにも打つ―――。一誠とコカビエルが翼も駆使してルーラーが炎の斬撃を放ち、
二人と一人は相手をこの場で倒さんという意欲と雰囲気が遠くで見ている
リアスたちにも伝わっている。
「これならどうだ!」
四方八方真上からも一誠とルーラーを囲む形で魔方陣が出現した。
それらから光の槍が二人の身体を串刺しせんとばかり飛来してくる。
「防ぎます!」
旗を振るった瞬間に光の膜が二人を包み、光の槍を防ぎ続けた。
「これがルーラーの力か。防御系統の
「はい、今は
「へぇ、そうなんだ」
それを聞き、凄いじゃないかと言いつつルーラーの頭を撫でた。
「い、一誠くん・・・・・?」
「数年振りの再会だから綺麗になったな。それに元気そうで何よりだ」
デュランダルに聖なるオーラを集束させる一誠の言葉を聞き、ルーラーは照れたのか
顔に朱を散らばせ視線を下に向けた。
「そ、それは私も同じことですよ。一誠くん、あの時は可愛かったのに今は格好良くて
元気そうで安心しました」
「んじゃ、さっさとこの戦いを終わらせてのんびりと話しでもしようか。
丁度この学校に皆がいるんだ。アルトルージュたちもな」
「そうなんですか?」
「ああ、遠くから見ているよ。だからルーラー。一緒に攻撃をしようか」
既に光の剣と化と成っているデュランダルを真上に掲げた。
その言動をする一誠に呼応して剣に大質量の炎を纏わせ真上に掲げた。
「いくぞ」
「はい!」
―――一閃!
全ての光の槍を斬り捨て、聖なる光の斬撃波に纏う炎がコカビエルに迫った。
「おおおおおおおおおおおおおおっっっっっ!」
一誠とルーラーの攻撃を受け止めようとするコカビエル。愚直なまでの戦闘凶で
戦いでしか快楽を得られない一人の堕天使は傷付くことで高揚感を高め、
相手を倒した喜びが心を震わす。何十ものの魔方陣に全ての魔力を注ぎ込んで受け止める姿勢な
コカビエル。次々と防御魔方陣が斬られ、砕かれ確実にコカビエルの身体に迫っていた。
そして―――。
バキンッ!
最後の防御壁の魔方陣が破壊されコカビエルを飲みこんだ。
「フハハハッ!フハハハハハ!アーハッハッハッハッ!」
笑いながら聖なる炎の斬撃を受け、炎は天高く柱のように昇った。程なくして柱は消え去り、
学校のグラウンドに静寂が訪れた。服がボロボロで満身創痍のコカビエルが意識を
失って倒れていた。それを確認した一誠とルーラーは。
「よし、倒したぁっ!」
「やりましたっ!」
歓喜して拳を夜空に向かって突き合いだした。その直後、拍手の音がどこからか聞こえてくる。
「おー、凄いな一誠。コンビとはいえコカビエルを倒すなんて成長したな」
「お疲れ様、一誠」
ぞろぞろと一誠に声を掛けながら誠と一香、他の面々が闇から姿を現した。そこへ戦いを
見守っていたリアスたちが近づいてきた。
「あなたたちは一体・・・・・」
「ん?ああ、俺は兵藤誠、兵藤一誠の父親だ。リアスちゃんとは何度か会っていた
はずだが忘れているのかな?」
「ひょ、兵藤!?一誠のお父さま!?―――って、朱乃!?」
「一誠、久しぶりですわぁっ!」
朱乃が瞳を潤わせて一誠に抱き付いた。それが呼び水となったのか、他にも―――。
「お兄さま、お久しぶりです!」
「にゃー、久し振りにご主人さまと会えたにゃー!」
「一誠くん!あの時叩いてごめんなさい!そしてお久しぶり!」
一誠を知る面々が一誠に抱き付いた。
「えっと・・・・・なにがどうなっているんだろうね」
「コカビエルが倒れ、エクスカリバーは奪還できた」
「事件は解決されたと言うべきではないか?あの少年のおかげでな」
リアスも出遅れながら一誠に抱き付き、ルーラーが嫉妬して一誠を光の膜で包み抱きつかせなくした。
「一誠くんの隣は私だけです!」
『なんですって!上等よ!』
そして、遥か上空では龍を模した白い全身鎧を装着していた一人の存在が。
「・・・・・降りるタイミングが無くした」
と、寂しげに漏らすものの何かを目指して学校へ急降下したのだった。