<<Chrono Drive Online>>(仮)   作:Wisadm

9 / 22
6.自己紹介は自分でするから自己紹介

 

今俺達は世界樹の前に座り込み自己紹介を始める所である。

 

「じゃあ、俺からでいいか?」

 

「「「異議なーし」」」

 

取り敢えず、プレイヤーネームと職業、レベル、得手不得手くらいでいいかな。

 

「プレイヤーネーム<<リュート>>、職業はエンチャンターで、レベルはさっき3になった。主な役割は味方の補助や支援、あと、防御面は紙装甲なんで前衛頼んだ」

 

俺は言いつつ安達の方を向く。安達は爽やかなイケメンスマイルを浮かべている。

 

「次は、ボクかな?ボクは<<風理>>、職業はアサシンだよ。レベルはまだ2だけど腕の方はさっき見たよね」

 

さっきと言うと、アレか、俺を後ろから殺った時だよな。

確かに気付かれずに俺の後ろに回りこんで一撃で仕留めてたな…

 

「Str.とAge.にステータス振り分けているから、遊撃に向いているはずだよ。同じく装甲は紙だから前衛よろしくね」

 

愛理(今は風理か)、もそう言って満面の笑みで安達の方を向いた。安達は笑顔を引きつらせている。

 

「じゃ、じゃあ、つぎはおr「はいはい!次は私がやるです」………ぇ」

 

最悪の想像をした安達は、次に自己紹介をして少しでも状況を良くしようとした様だが、その希望は悪気の無い一言に踏み潰されたようだ。

 

「<<シラナギ>>と言うです。職業はサモナーで、しかも種族がエルフなので私自体はとても弱いんですよ。前衛の人よろしくですっ!あと、レベルは2です」

 

シラナギの自己紹介が終わる。安達の方を見ると、少し涙目になっているのが窺える。

 

「じゃあ満を持して、安達の自己紹k「うわぁぁあぁぁぁあぁぁ…!!」………なん、だと」

 

今聞こえた悲鳴で、わかる人にはわかるかもしれないが、結論から言おう。

 

「アイツ、耐え切れずに逃げ出しやがった」

 

パーティを組むのに前衛がいないとか致命的である。

なお、パーティに前衛が一人しかいない場合、その人物にかなりの無理を掛けることになる。

しかも、このゲームはVRゲームだから、能力的にはどうにかできる人は多いのだが、精神的にはそれはそれは辛いと言う。

さらに、パーティ全員からのそれを期待する期待の眼差し…

やりすぎたかな…

 

「大丈夫だよ。今おどs…メール送ったから、すぐ戻ってくるとも」

 

そう言って笑う風理は心底嬉しそうだ…ってか脅したんですか、風理さん。

 

「ついでに、安達君の自己紹介は僕がやってしまうよ。帰ってきたときに後悔…じゃなくて、すぐに出陣できるようにしとかないとね。うふふ」

 

「なるほど!時間は有限ですしいい考えですね。」

 

イヤ、安達の自己紹介を風理がしたら、もはや自己紹介じゃないよね?ってかそれよりシラナギよ、オマエはそれでいいのか?

 

「まず、プレイヤーネームは<<ユースケ>>で、職業はウォーリアーらしいよ。レベルは1、そして、パーティ唯一の前衛なのさ。」

 

「ほぅ、これは期待大ですね!」

 

逃げたユースケが悪いのだとしても、さすがに哀れとしか言いようがない。

彼はこれから前衛として生きていくのだろう、強く成長(主に心が)してくれることを祈りつつ黙祷…

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。