Fate/chaos world   作:グレン×グレン

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つい我慢できなくてやっちゃったゼ☆




あくまで外伝ですので、本編ほど密度濃くできるかわからないのでご了承ください。


プロローグ  異世界では冬木と呼ばれる地で

 時々悲鳴が聞こえるなか、俺たちは奥へ奥へと移動していた。

 

 ここは禍の団の実験施設。あの連中、まさか日本にまでアジトを持っているとは思わなかった。

 

 とはいえ規模そのものは厳重な警備だが小規模ではあり、相応の精鋭を集めた部隊の前には早期に制圧され、今は潜んでいる連中をあぶりだすだけだ。

 

 そんななかを、俺はナツミと久遠を連れて進軍していた。

 

「・・・小雪がいうには、奥のほうによくわからない魔力反応があるらしいな」

 

「いや、俺様の世界は色々あるから、わからない魔法があっても馬鹿げた話じゃないんだが」

 

「でも毛色ぐらいはわかるだろうしねー。手間賃は出るみたいだし損はないよー」

 

 他にも転生者はいることはいるが、数は少ないし近くにはいないし身の安全が第一なのでおびえている奴もいるしでなかなか来ない。

 

 と、いうわけで俺にお鉢が回ってきたわけだ。

 

 で、近くにいたナツミと久遠にも要請が来て、ここに侵入するに至る。

 

 とはいえアザゼルの方針もあって、俺たちは別に戦闘するわけじゃない。あくまで調査をするだけだ。

 

 とはいえ念を入れる必要もあるわけで、それ相応の装備は必要。

 

 しかし空間転移を使用する俺の場合、敵要塞ともなればその手の対策をとっていたとしても全くおかしくない。もろに喰らえば当然邪魔をされるわけで―

 

「ついでに用意したマジックバイソンのテストも兼ねてきてみたが、コレなら必要なかったか?」

 

 後ろをついて歩いているのは、鋼の牛。

 

 戦闘用にロケット弾や光力を放つ機銃やら装備した、物資運搬機能付の陸戦兵器だ。

 

 さらに後ろには輸送用カーゴを装備し、その上でロボット技術を流用して生産性向上を図ったゴーレムも用意。

 

 加えて俺たちは偽聖剣が壊れたときの対策として用意していた高性能パワードスーツで武装するというまさにフル武装!!

 

 しかも背負った鞄には新型の魔術行使用礼装もフル装備!!

 

 魔術行使を行ってくれる礼装なだけではなく、悪魔の駒を流用した新システムも組み込んだ意欲作!! 魔術礼装・駒王衆(メディアズ・ピース・スペルブックス)

 

 全く使う機会がない! 無念!!

 

「時々兵夜くんっておかしくなるよねー」

 

「ああ、俺様もご主人はたまに馬鹿になると思うぜ」

 

 うるさいよ君ら!!

 

 とはいえ反応があった地点まで妨害ゼロで何とか到着。

 

 と、いうわけで調査を開始したいところだが・・・。

 

「調べるまでもなく魔術師(メイガス)の技術だ」

 

 様々な魔術にかかわりまくり、大体の感覚を把握している俺だからわかる。

 

 これは完全にこちら側。それも聖杯戦争関連だろう。

 

「・・・そういえば、位置としては俺らの世界の冬木に近かったな。・・・位相が近いことを利用して、聖杯戦争のデータ取りに使用していたのかもしれん」

 

 かなり離れた平行世界とはいえ、ある程度の共通点はあるのだ。

 

 冬木の地脈で作られた聖杯戦争の実験施設として冬木に近い場所の霊脈を使用するのは理に適っているだろう。

 

 だとすると相応の情報が残っているのかもしれない。自爆されたりしないように気を付けておけば、もしかすれば新たに英霊を召喚することも不可能ではないのかもしれない。

 

 と、後ろをふと振り返るとナツミと久遠が顔を赤くしていた。

 

「・・・どうした?」

 

「いや、ご主人がかっこいいなぁって」

 

「仕事ができる男ってモテるのは当然だよね~」

 

「・・・ありがとうございます」

 

 ・・・き、気を取り直そう!!

 

 おれの女2人が見てるんだ! ここはもっとしっかりやっていいところを見せるぐらいで行ったほうがいいな!!

 

 よし! マジックパイソンも部屋の中に入ったし、ここはもうちょっと真剣に調べて。

 

『おい宮白!! 聞こえてるか!?』

 

「ふがっ!?」

 

 耳元で大声が響いて、思わず奇声を上げてしまう。

 

「・・・これがなかったら最高なのにね」

 

「・・・たまに傷だね~」

 

 だからうるさいよ君ら!

 

「一体なんだアザゼル!! 今からカッコつけるって時に―」

 

『いいからそこから逃げろ!! 敵の連中が施設のシステムをかったぱしから暴走させて自爆させようと―』

 

 オイちょっと待て!?

 

 言われた時にはもう遅かった。

 

 部屋中に莫大な魔力が集まっていく。

 

「・・・偽聖剣!!」

 

 とっさに偽聖剣を呼び出し、祝福の力を最大出力で放出させる。

 

 加護を与える程度の能力しかないだろうが、しかしこれが呪詛なら迎撃には成功するはず!

 

「2人とも逃げ―」

 

 振り返れば、むしろ二人は全力でこっちに駈け出してきていた。

 

「兵夜!!」

 

「兵夜くんー!!」

 

 ・・・それが、俺が意識を失う前に見た最後の光景だった。

 




本編はホーリー編終了後の出来事として製作しております。

ゆえにヒロインとしては久遠とナツミをプッシュしているのでご了承ください。









まあ、これが完結したら小雪&ベルプッシュの外伝も作りたいけどね♪
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