Fate/chaos world   作:グレン×グレン

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こちらも更新します。

一言感想大募集! 特にツッコミどころだらけなのでぜひツッコミを入れてください!!


キャスター×科学=混乱大発生

 

「全く。どうせ偽装するならセイバーのマスターを見習ったほうがいいだろうに」

 

 俺は割と本気でそう思う。

 

 まあこれも少し考えればわかりそうな内容だが、それでもアインツベルンの凝り固まった思想を考えればまあマシなほうだ。

 

「・・・待て、どういう意味だキャスター?」

 

 そっちこそ待て。なんで意外そうな顔をしている?

 

「いや、だってそちらの彼女・・・ねえ?」

 

「確かに美人なマスターだよな。アインツベルンはホムンクルスが専門らしいけど、やっぱりその人もそうなのか?」

 

 まだ騙されてるっぽいウェイバーがそんなことを漏らすが、それを見てキョトンとした顔をセイバーは浮かべた。

 

「いや、アイリスフィールは騎士として守ることを誓っただけでマスターではないぞ?」

 

 ・・・空気が凍った。

 

「あの、ミスアインツベルン? もしかして、セイバー知らされてない?」

 

「・・・切嗣は、英雄という概念が大嫌いなの」

 

 まあ事前情報で想定していたが、まさかディスコミュニケーションだとは思わなかった。

 

「待てセイバー。騎士王ともあろうものがそのようなことでいいのか!?」

 

「ランサー? 待て、私はなぜ貴公が憤っているのかがわからないのだが?」

 

 どうやら本当に何も知らされてないらしい。

 

 なんていうか、これ以外とイージーモードな気がしてきたぞ?

 

「あのな、セイバー。普通はサーヴァントがつかず離れず行動している姿を見れば、その相手がマスターだと思うのが普通だと思うもんだ」

 

 馬鹿だろ魔術師殺し。こういうことは相互の情報共有が必要だろうに。

 

「つまりそこのミスアイリスフィールはマスターと誤認させるためのおとりで、その隙に暗殺者としての本領を発揮してマスターを片付けるとかいうのが目的ではないだろうか? っていうか俺はてっきりそうだとばかり思ってたんだが」

 

 ちなみにアイリスフィールとかいうのは視線を思いっきりそらしているので間違いなくそうだろう。

 

 俺に言われてセイバーは少しの間黙っていた。

 

 と、いうかこれはひどい。

 

 なんというか、セイバーをかわいそうな子を見るような視線で見ているものだらけだ。ランサーはなんというか憤慨しているが。

 

「・・・切嗣め。その程度、言われれば承諾したぞ私は」

 

 溜息と同時に思いっきり肩を落としたよ。

 

「ま、待てセイバー。貴公ほどの騎士がそんなことでいいのか!? 騎士道にあるまじき行いではないか?」

 

 なんていうか期待を裏切られた表情のランサーだったが、セイバーは静かに首を振る。

 

「ランサー。確かに私は騎士だ。ゆえに騎士道を守ることを望んではいる。・・・だが、我が祖国ブリテンは、騎士道で守り切るには貧窮しすぎているのだ」

 

 確かにその通りだ。

 

 誰がどう考えてもオワコン状態のブリテンに、突如として現れた救国の英雄アーサー王。

 

 最終的に滅びたとはいえ、かなり持ち直すことに成功し、挙句の果てにいつか復活するとまで言われているのは恐ろしいことだろう。

 

「必要であるのなら、村ひとつを干上がらせて物資を調達する必要もあった。ゆえに騎士に去られたこともあるし、人の心がわからないとまで言われたこともある。・・・だが、そうしなければどうしようもなかったのだ」

 

「それについてはその騎士が悪い。人の心がわかるからって切らねばならないところはあるし、そもそもそいつが王の心をわかってないのだから完璧にブーメランだ」

 

 大変だ。マジ大変だ。

 

 プライドを守るのは大事だが、現実問題それができない状況下でのこだわりは身を亡ぼす。

 

 それで自分がくたばる分には問題ないだろうが、国の命運がかかっているときにそれはないだろう。

 

 少なくとも、俺はイッセーのためならば敵の靴舐めることすら場合によっては至らない。そういう覚悟を持つことが、本当のプライドってもんじゃないだろうか?

 

 なんていうかブリテンって、駄目な奴が多かったんじゃないだろうか? ぱっとみカッコいいけど実は残念な奴が多いのかもしれない。

 

「だからこそ、本当にそれが必要だというのならば私はそれを呑む。ちゃんとそれに理があると理解できるのであれば、私は非道を許す。その罪を背負ってでもなさねばならぬことがあるのだから」

 

 なんていうか、そのあり方はとても美しく、そして苦しいものだろう。

 

 ・・・ある意味で、サーゼクスさまもそれに近いかもしれない。

 

 あの人魔王として悪魔のためにならない奴を追放したこともあったが、それを今でも悔やんでいるらしいからな。

 

 こいつも内面で泣いて平静を装うタイプなのだろう。

 

 それを支えるべき騎士がそのざまでは非常に大変だっただろう。サーゼクスさまの眷属悪魔はサーゼクスさまに忠誠誓って独立する気もないみたいだし正反対だ。正直同情する。

 

 ・・・とはいえ魔術師殺しはさすがにアレなんだよなぁ。

 

 と、思ったとき、倉庫街に声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」

 

 絶叫とともに、それは現れた。

 

 その外見はなんというかイソギンチャク。全身が青くグロテスクな姿をしているが、一番近いものを考えればそれになるだろう。

 

 ただし、そのサイズは尋常ではないが。

 

 大の大人に匹敵するサイズのその化け物が、あたり一面に姿を現していた。

 

「な、なんなんだよこれぇ!?」

 

 ウェイバー・ベルベットが悲鳴をあげ、アイリスフィール・フォン・アインツベルンは絶句する。

 

 そんな化け物どもの中、それはいた。

 

 ボロボロのローブをまとい、グレイブを片手に持ったギョロ目の男。

 

 明らかに正気が見えないその姿は、明らかに一つのサーヴァントを思わせた。

 

「・・・バーサーカーか」

 

 キャスターはそうつぶやくと、背負っていた荷物の布を解く。

 

 そこから現れたものを見て、ウェイバーは目を見張った。

 

 それは、この大量の敵を相手にするにあたってある意味で有効な武装の一つ。

 

 だが、それは明らかに魔術師の英霊が持っているようなものではなかった。

 

「・・・グレネードランチャー!?」

 

「おお! まさか聖杯戦争中にこの目で見るとは思わなかったぞ!!」

 

 現代の兵器に興味を向けていたライダーが好奇心を全開にする中、キャスターは躊躇することなくそれをぶっ放した。

 

 発射された弾丸が放物線を描き、化け物の群れの中へと落ち、そして大爆発を起こした。

 

 一気に吹き飛ぶ化け物の群れ。だが、バーサーカーの足元から化け物がさらにあらわれたかと思うと、あっという間に数を埋め尽くす。

 

「・・・海魔召喚の能力が宝具か? そういった書物をたまたま持っていただけのバーサーカーだとすると、真名の補足は困難だな」

 

 冷静にそうつぶやくと、グレネードランチャーを連射してとにかく数を減らそうとする。

 

 放たれた弾丸はナパームだったらしく、あたり一面を火の海にして長い間怪物を焼き尽くす炎の障壁と化す。

 

 同時に右腕から光が漏れ出たかと思うと、光の槍を形成してバーサーカーへと投擲した。

 

 バーサーカーはそれを振るって防ぐが、しかし化け物の召喚速度は目に見えて落ちる。

 

「オイ何やっている!! 接近してくる奴はそっちで何とかしろ!!」

 

 まさか化学兵器で大暴れするとは思わず面喰っていたサーヴァントたちが、キャスターの怒声に我に返る。

 

 すでに化け物は何体か炎を潜り抜け、こちらに迫っていた。

 

 その図体からは予想で気にない俊敏な動きで化け物はとびかかり―

 

「すこし思うところはあるが、決着をつけるまでは死ぬなよ、セイバー」

 

「案ずるなランサー。この程度でマスターや自身に危害を加えられるほど、騎士王の名は安くはない」

 

 二つの槍と一つの剣が、一瞬でそれを細切れにする。

 

 とはいえ怪物の増殖はまだとどまらない。このままだと一気に数が増えていくだろう。

 

 それを理解したのか、キャスターはため息をつくと大声を上げた。

 

 どうもライダーとアーチャーはもう少し様子を見たいようだ。・・・挑発してもいいが、それならこちらも考えがある。

 

「おいマスター! 仕方ないからちょっと暴れてくれ!! お前の武装が一番効率いい!!」

 

 その言葉に、二度目の衝撃を全員が襲う。

 

 寄りにもよってマスターのほうが戦闘で有効? 

 

 何の冗談だと思った一同は、さらに三度目の衝撃を受ける。

 

 キャスターの言葉に答えたかのように、倉庫街の片隅から何かが飛び上がったかと思うと、キャスターの前に着地したのだ。

 

「・・・ようやく出番か!!」

 

 それは、蒼かった。

 

 それは、なんというか鎧みたいだった。

 

 それはなんというカメラがあった。

 

 それは、なんというかロボットぽかった。

 

 それは・・・。

 

「おお! これはアニメでみたパワードスーツとかいうのか!! 現実であるとは思わなかったぞ!!」

 

 はしゃいでいるライダーの言葉がすべてを物語っていた。

 

 それは、明らかにSFで出てきそうなサイバーな兵器だった。

 

「・・・じゃ、背中の重機関銃でちょっと薙ぎ払ってくれ。俺はその間にバーサーカーを片付ける」

 

「任せろ!! 俺の武装はマスター最強なんだ!! なんてったってキャスターの武装だからな!!」

 

 魔術師の英霊がパワードスーツを所有している。

 

 なんというか悪夢のような光景を魔術師に見せながら、間桐雁夜は背中に接続された重機関銃で化け物どもをミンチへと変えていく。

 

 そして、キャスターが動いた。

 

 鎧の一部がまるで水あめのように伸びたかと思うと、コンテナの一部に突き刺さり、そしてそのまま縮んでキャスターを移動させる。

 

 そのまま壁に足をくっつけたかと思うと、足から延びた鎧がブレードとなり、そのまま壁を走ってバーサーカーへと迫った。

 

「■■■■■■■■■!!」

 

 バーサーカーが吠えてグレイヴを振るう。

 

 それに対し、キャスターは地面に着地したかと思うとそのまま前転。その勢いのままかかとをグレイヴにたたきつける。

 

 轟音とともに、グレイヴがはじかれた。

 

 その衝撃とともに体制が崩れるバーサーカーに、キャスターが迫る。

 

 その両腕からはブレードが伸び、さらに両手には光の剣が形成される。

 

 四本の刃が振るわれ、グレイヴを持っていた腕を細切れにした。

 

「動きは荒い。だが、キャスターとは思えぬ動きだ」

 

「サーヴァントとしては失格だが、ただの戦士とするならばかなりできる部類だな」

 

「さすがは俺の正体を見抜く傑物。なかなか多芸ですね」

 

「弁が立つだけでなく武勇もそこそこ。キャスターとは思えぬ多芸だの」

 

 英雄たちからの賞賛とともに、キャスターはとどめの一撃を放った。

 




出したいのだが出しにくい作品。パワードスーツ。

ぶっちゃけ兵夜の発想とアーチャーの魔術とアザゼルの技術があればこれぐらいは作れるのだが、作っても性能がそこそこしかできそうにないので本編では出せなかった。・・・どいつもこいつもハイスペックだから必要ないんだもん。
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