A-RISEの義弟と9人の女神   作:DRINK

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みなさんこんにちは!二回目の投稿となりました。


昨日、朝確認してみたら、なんとお気に入りが20を超えていて、思わず我が目を疑いました。そのうえ、感想が3つも!ありがとうございます!


今回は感想を書いてくれた方のご提案で、物語に入る前に主人公のプロフィールを書かせていただきます。とは言っても、まだ経験が乏しいもので何を書けばいいのやら…


取りあえず書いてみようと思いますが、「こんなのも教えて!」という方は感想のついでに書いていただければ幸いです。




プロフィール


名前:綺羅(立花) 隼人

星座:牡羊座

趣味:散歩(←渋い!)

好きなもの:ずんだもち(←これまた渋い!)アイドル

嫌いなもの:アルパカ 爬虫類全般

モットー:ばれなきゃ大丈夫









A-RISEのリーダー『綺羅ツバサ』

ミスを犯していたことなどつい知らず、隼人はとても機嫌よく帰っていた。いい歳した高校生が鼻歌交じりにスキップをしている姿を見れば一目瞭然である。UTX学院から徒歩20分程度にある自宅へ着き、綺羅と書かれた玄関の扉を開ける。すると隼人はある事に気付いた。

 

 

 

「(ん?靴がいつもより多いな…)」

 

 

 

玄関にある靴は俺のを抜いて全部で四足。父さんは仕事のためいないとして、母さんと姉ちゃん(ツバサのことを自宅ではそう呼んでいます。)ので二足。それでも、見たことのない靴が二足ある。お客さんだろうか?と疑問に思いながらも、自分の部屋に荷物を置きに行こうとする。そして、自分の部屋に入った。すると、突然部屋から声が聞こえた。

 

 

 

 

「あはは!それでね…あら、お帰り隼人。」

 

 

 

 

「久しぶり、隼人君!お邪魔してま~す。」

 

 

 

 

「お、いつもより早かったな。」

 

 

 

部屋には三人の少女が仲良くお菓子を食べながら、話をしていた。その姿を見て思わずほほを引きつらせた。みんなは気付いているだろうか?ここは俺の部屋であり、別に姉ちゃんと同じ部屋だったり、入る部屋を間違ったわけじゃない。なのにだ、何故『A-RISE』の三人が俺の部屋で勝手にくつろいでいるのだろう。

 

これはなんだ…サプライズなのか?こんなプレゼントなど、あのサンタクロースにも望まねーよ。

 

 

 

「あなた方、プライバシーの権利って知ってますか?これは人権侵害に当たるのでは……その前に不法侵入では!?」

 

 

 

「ほら、隼人も難いこと言わずにお菓子でも食べな!」

 

 

「それ、昨日俺が買った奴だけど!?」

 

 

 

相手が姉ちゃん単品や雅人なら容赦なく首根っこ掴まえて放り出していたが、相手は一応、事実上先輩であり、女性である。世の中の『レディーファースト』という古くからの伝統に従わなければならないのだ。そんなのがなければそれ相応の対応が出来たが…

俺はクッキーを一口かじりながら、自分の椅子に腰掛ける。

 

 

 

「ふふ…やっぱり君達は仲が良いな。」

 

 

 

「英玲奈さんにはそう見えますか…」

 

 

 

俺は思いっきり溜め息をつく。すると、姉ちゃんは何か疑問に思ったのか問いかけてくる。

 

 

 

「今日はやけに疲れているわね。何かあったの?」

 

 

 

「あぁ…何か最近『μ΄s』っていうスクールアイドルがしつこく勧誘してきててな。本当、迷惑この上ないよ…」

 

 

 

トホホ…と机にもたれかかりながら愚痴を言う。すると、あんじゅさんと英玲奈さんが面白そうに話す。

 

 

 

「隼人君は学院でも人気だね♪」

 

 

 

「羨ましい限りじゃないか。」

 

 

 

「本当に嫌なんですからね!他人事見たいに…まぁ、他人事ですけどね。

一応、今回は手を打っておいたけど…それで引き下がるかなぁ~。」

 

 

 

「ちなみにどんな手を打ったの?どうせ全うなやり方ではないだろうけど。」

 

 

 

「え?ま、まぁ色々……」

 

 

俺は慌てて、口を濁す。

言えない…A-RISEのプレミアムチケットを餌にしたなんて言えない。そもそも、俺が行ったのは賄賂であり、下手に公にすると警察沙汰になりそうだ。

 

と、とりあえず話題を変えよう……

 

 

 

「そ、それよりさ!何で英玲奈さんとあんじゅさんが家に来てるの?」

 

 

 

「あぁ、実はだな……」

 

 

 

「ダメよ、英玲奈!一応これはA-RISE内の話であって、いくら隼人でも教えられないわ。」

 

 

 

「……だそうだ。すまないね。」

 

 

 

A-RISEのリーダー“綺羅 ツバサ”として姉ちゃんが英玲奈の言葉を遮った。その言葉はあの小さな身長からは考えられない程の気迫に満ちている。姉ちゃんは何時も、馬鹿みたいにはしゃいだり、ふざけたりしている普通の女の子だ。しかし、アイドルの事になるとスイッチが入り、別人の様になる。

結構気まずくなったなぁ…

 

 

 

「しょうがないですよ。んじゃあ、俺はお花を摘みに行きますか。」

 

 

 

「そこは普通にお手洗いでいいんじゃないかな?」

 

 

 

俺はあんじゅさんのツッコミに苦笑いしながら部屋をでた。

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆

隼人が部屋を出ると、英玲奈が不思議そうにツバサへ問い掛けた。

 

 

「隼人君に話さなくていいのか?ツバサ。」

 

 

 

「ええ、まだ完全に決まった訳じゃないし、どうせその内分かるわ。」

 

 

 

「まぁ、“あっち”は応じるんじゃないかしら?ふふ、楽しみね♪」

 

 

 

三人はお互いの顔を見合わせ、会心の笑みを浮かべる。隼人の知らぬ間に一大プロジェクトが動き出そうとしていた。

 

 

 

☆★☆★☆★☆

俺は昨日重大な失敗をしてしまった。完璧だと思われていたあの作戦。実は大きな穴があった。それは花陽にチケットを渡したとき、俺は「今回はこれで手を打たないか」と言った。問題なのは最初の“今回は”と言うところ。ということは、「次回また来てくださいね♪」と自分から言っているものである。朝、登校するとその事を真姫に告げられ、開いた口が塞がらなかった。

 

 

……日本語って難しいね!

そんなわけで、昨日と全く同じ光景が1学年教室で見られた。

 

 

 

「ねぇ!さっさとアイドル研究部に入りなさいよ!!」

 

 

 

しかし、今回はいつもと違う。今度は二年生より厄介な三年生が来たか…そして俺の席の目の前で叫んでいるのがアイドル研究部の部長『矢澤 にこ』だ。はっきり言って三年生の中で一番扱い易い。何てったって誰もが一目見て思うことがあるわけで……

 

 

 

「うっせチビ。」

 

 

 

「何ですって~~~!!」

 

 

 

「まあまあ、にこっち落ち着いて……綺羅君も悪気があった訳じゃないやん?ね?」

 

 

 

「GO・ME・NN・NE☆YA・ZA・WA先輩♪」

 

 

 

「あれのどこがよ!?悪気しか感じないわよ!!」

 

 

 

俺はペコちゃんマークの様に舌を出し、目にピースをさせる。スピリチュアルな先輩『東條 希』が激怒したにこ先輩を止めにかかっている。すると、一番面倒臭いラスボス、言い換えるなら“アタックカンタを持っているはぐれメタル”とも言える生徒会長『絢瀬 絵里』がこちらへ来た。お馬鹿なYA・ZA・WA先輩♪と違って、理屈と根拠のある説得が得意なので手を打ちづらいのだ。

 

 

 

「あんた絶対失礼なこと考えてたでしょ!!」

 

 

 

「綺羅君、ちょっと良いかしら?」

 

 

 

「はい、何でしょう?絵里先輩。」

 

 

 

「私達と勝負しないかしら?」

 

 

 

「………………………はい?」

 

 

 

にこ先輩の言葉を無視して聞いていたが、俺は絵里先輩の発言で目が点になる。それを気にせず、絵里先輩は更に説明を付け加える。

 

 

 

「三回戦の勝負をして、二回、私達が勝ったら貴方はアイドル研究部に入る。貴方が勝ったら私達はもう貴方は勧誘をしないわ。」

 

 

 

成る程…そして、自分達の得意なもので挑むと。絵里先輩考えたな…これに勝てばもう来ることはない。お互いに利点がある。受けるしかないって事か…

 

 

 

「良いですよ。しかし、三回戦の内のひとつは俺が決めてもよろしいですか?代わりと言っちゃなんですけど……」

 

 

 

俺は頬をつり上げるように笑って言った。

 

 

 

「…一回でも勝てば俺はアイドル研究部に入りますよ。」

 

 

 

「ずいぶん自信があるようね。分かったわ。今日の放課後アイドル研究部の部室に来て頂戴。待ってるわ。」

 

 

 

「綺羅君、またな~」

 

 

 

「覚えてなさいよ!!」

 

 

 

「希先輩、絵里先輩と…………さようなら!」

 

 

 

にこ先輩が何か言っていたが、聞かなかった事にして先輩方に手を振った。さて、放課後が楽しみだ。

 

 

 

☆★☆★☆★☆

 

放課後になるのは案外早いもので、六法全書を読み終わる頃にSHRの終わりを知らせるチャイムが鳴った。

 

 

そして、決戦の火蓋は切って落とされた……

 

 

 

「え~それでは、これより隼人のアイドル研究部の入部を賭けた三番勝負を行いたいと思います!!実況はわたくし、隼人の唯一無二の大親友『山下 雅人』がお送りします!!!」

 

 

 

何処から取り出したか分からないマイクを片手に、雅人が実況を初めようとしている。しかし、観客には野次馬が付き物であって…

 

 

 

「さっさと下がれ~!」

 

 

 

「お前が仕切るな!ハゲ!」

 

 

 

「俺はお前の親友となった覚えはないぞ~!ナルシスト!自意識過剰!セクハラ親父!」

 

 

 

「うるせーてめぇ達!!特に隼人!お前マジで最近酷くね!?

コホンッ…失礼しました。それでは一回戦はこちら!」

 

 

 

すると、ジャンッという電子音と共にテレビのパネルに『クイズ』と言う文字が出てきた。これは俺が提案したやつで、各々が考えた問題を三問ずつ問題を出して正解数の多い方が勝ちと言うシンプルな内容だ。しかし、自分が分からない問題を出したりしてはダメだ。

 

 

先行はμ΄sからだ。問題はその問題を考えた人が出す事にした。最初に出てきたのは穂乃果だ。どうせ掛け算とかしょうもない問題出すんじゃないの?

 

 

 

「はい!それじゃあ行きます!私の妹の名前は?」

 

 

 

「……………………はぁ?」

 

 

 

嘘だろ!?分かるかそんなもん……あれ、でも待てよ…穂乃果の名字って『高坂』か…“検索”して出てくる人は3人。高坂 大輔…高坂 恵子…高坂雪穂…大輔は男だから抜けるとして、恵子は親父の友達だから必然的に…

 

 

 

「高坂…雪穂?」

 

 

 

「…………………」

 

 

 

あ、間違った?やっべー!人の名前間違えるとかもう人としてどうなの!?偶然UTXの学園祭で見掛けた子だからなぁ…

 

 

 

「な、何でわかったの!?凄~い!」

 

 

 

「ハラショー!驚いたわ。」

 

 

 

「なんと、隼人が当てたぞ!雪穂ちゃんは一体何者なんだ。因みに隼人、何処であった!俺に教え…すみません。ごめんなさい。調子に乗りすぎました。だから皆さん、その痛々しい視線を止めて!!」

 

 

 

そんなこんなで何とか2問正解出来た。最後は希先輩が「ウチの3サイズは?」とか聞いてきたのでわかるはずもなく、間違った。そこに雅人が食い付いてきたので、一発渇を入れてやったが…

 

 

 

「はい、んじゃ問題。aのn乗+bのn乗=cのn乗はn=3以上の時それは成り立ちません。それは何故でしょう?」

 

 

 

「いきなりフェルマーの最終定理!?」

 

 

 

「あれ解けたらノーベル賞ですよ!?」

 

 

 

「もう英語はわかんないにゃー」

 

 

 

「凛ちゃん、あれ数学だよ!」

 

 

 

「はい、時間切れ。

正解はn=3以上が出来たと仮定すると、フライ曲線と言うモジュラーではない楕円曲線が出来ます。しかし、谷山・志村予想により、楕円曲線は必ずモジュラーであると考えられています。よって、谷山・志村予想が正しいとき、n=3以上は成り立たないとされている。が答えです。」

 

 

「意味わかんない!逆に何で分かるのよ!?」

 

 

 

「分からないよ~」

 

 

 

ブーブーと非難の声が響くなか俺はニタァと悪い笑みを浮かべながら言った。

 

 

 

「やだなぁ。分かってしまったらつまらないじゃないですか。」

 

 

 

その瞬間、μ΄s全員の背筋に悪寒が走った。結局、μ΄sは一問も答えられずにただただ、精神的に追い詰められていくばかりだった。

 

 

 

 

因みに、二問目は「アメリカで発掘された新しい資源『シェールオイル』の『シェール』の意味は?」そして、最後は「国が行っている司法制度改革は裁判員制度ともうひとつは?また、その内容は?」だったそうだ。

 

 

 

 

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