始まり
「う、うん?ここは何処だ。」
俺は深い竹林の中で目が覚めた。
「確か俺は、自分の部屋でパソコンを、して?」
おかしい、この竹林に目が覚る前の記憶がない。
「どういう事だ。」
俺はゆっくり思い出してみた。俺の名前は、桐上裕也(きりじょうゆうや)普通の高校生だ。たしか、学校に帰って、パソコンで東方ゲームをして・・・あ、れ、どういう事だ?ここから先が思い出せない。たしか、女の人?が何かを言って、・・・駄目だやっぱり思い出せない。どうしてだ?
「えーい、考えても仕方が無い、あれ、このパターンは、幻想入りをしたパターンに似ている。まさか、本当に幻想入り?このおれが?・・・ま、まさか、そんなこと。」
そんな事を考えていると突然声が聞こえてきて、何かがでて来た。それは、よく、幻想入りで見かけたりする妖怪に似ていた。
「~~~~~~」
なんて言ってるかわからない。ただ、なにかを言っている事がわかった。何故なら、叫んでいるから。
「うわ~凄い本物か、なんて言っている場合じゃない!もしここが幻想郷ならば、襲って来る前に逃げないとく、喰われる。」
ここで叫んだのがいけなかった。冷静に考えて見れば相手はまだ気がついないんだ、このまま静かに去ってしまえばよかったんだ。その証拠に妖怪は物凄い勢いで追って来る。
「うわー、やっぱりこっちに来た」
俺は、そう言って逃げようとしたら。
「待ってくれ、話しを聞いてくれ。」
俺は、その声に驚いて止まった。
「だ、誰だ」
「待ってくれ話しを聞いてくれ頼む。」
俺は驚いた。何故なら背後を走っていた妖怪が言ったのだから。俺はそんな馬鹿な、と思った。だってさっきは妖怪の叫び声しか聴こえなかったのに、突然声が聞こえてきて、それが今追われている妖怪から聞こえたのだから。
「お前がはなしたのか?」
「そうです。話を聞いて下さい」
「妖怪はしゃべるのか?」
俺はいつでも逃げられる方法を考えながら話した。
★
「ふふ、面白い人間が入ってきたものね。」
「如何なさいますか?」
「まあ、今の所は様子見って所かしらね。」
「しかし、最近は増えてきましたね。」
「そうね。何かの異変の前触れかしらね。」
「幻想郷、忘れ去られたものたちの楽園。」
「でも、最近は忘れ去られていない物も入ってきてる。」
「だから、前触れ、ですか?」
「そうよ、あの人間がどんな事をするかも気になるしね。」
「珍しいですね、あなた様が気になるなんて。」
「そうかしら?ふふ、そうかもね。さあ、楽しませて頂戴?人間よ。」