チート過ぎる主人公が幻想入り   作:九流トキオ

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人里での聞き込み

人里、そこは能力を持たない人間や戦いを嫌う妖怪の住む言わば楽園だ。昔は妖怪の言葉が分からず、誤解を生み出し争っていたが、妖怪の山に住むカッパ達が結集し妖怪の言葉が分かる機械を作った。人間は妖怪の言葉が分かるようになり、妖怪にも争いを好まない者もいるんだと分かり、一部の妖怪、一部の人間で分かり合い人里は二つに別れた。妖怪を嫌う人里と妖怪と仲良く暮らす人里と。この異変は、稗田阿求の幻想郷縁記にも乗らない一部の人間と妖怪しか知らない、能力を持たない人間が人里で起こした異変を人々は人里異変と言った。

 

 

 

 

 

人里の門を抜けると二つの分かれ道が現れた。

 

【妹紅】

「こっちだ。」

 

妹紅はそう言うと、右の道を進んで行った。

 

【裕也】

「ちょっと待って。何で二つの分かれ道があるの?」

 

 

【妹紅】

「ああ、それはな?カッパが作った妖怪の言葉が分かる機械を開発してな。妖怪と仲良く暮らす事を決めた人達と妖怪が嫌いな人がいてな?それで、人里が二つに別れたんだ。」

 

【裕也】

「じゃあ何で左には行かないんだ?」

 

【妹紅】

「左には妖怪が嫌いな人の里何だ。妖怪、半妖、半霊異質な者は断固拒否をするんだ。右は妖怪と共に暮らす事を決めた人妖の里なんだ。だから私達は左は人里、右は人妖の里と言われているんだ。」

 

【裕也】

「だったら、人里の警備は?怪我や病気になった人がいたら?」

 

【妹紅】

「ああ、それなら大丈夫だ。人里にも医者はいるからな。それに、外に行く道はあそこしか無いからな。」

 

【裕也】

「なるほど。つまり、警備は協力をしている、と言う事だな。」

 

【妹紅】

「そうでも無いんだ。」

 

【裕也】

「? 如何言う意味だ?」

 

【妹紅】

「警備をしているのは、人妖の里の人達しかやって無いの。」

 

【裕也】

「何故。」

 

【妹紅】

「・・・・向こう曰く、妖怪がいるんだから、そっちでやれってさ。」

 

【裕也】

「・・・・向こう側は能力持ちはいないのか?」

 

【妹紅】

「いや、居るんだが、動こうとしないんだ。」

 

【裕也】

「何でまた?」

 

【妹紅】

「それは、分からない。」

 

【裕也】

「そうか。しかし、道が長いな。まだつかないのか?」

 

【妹紅】

「もう少しだ。ほら、見えただろ?」

 

裕也の目に入ったのは、本当に妖怪と人間が仲良く話をしたり、商売をしたり、賑やかな人妖の里だった。

 

【裕也】

「これは凄いな。」

 

【優曇華】

「裕也、悪いけど私は薬を配ら無いといけ無いから、ここで。」

 

【裕也】

「あ、そうか、ならここで一度解散をして、夕方頃にまたここに集合はどうだ?」

 

【優曇華】

「分かったわ。それじゃあまた後で。」

 

優曇華は薬を配りに行った。

 

【裕也】

「それじゃあ案内をしてくれるか?慧音の所に。」

 

【妹紅】

「分かったわ。」

 

妹紅の案内で裕也は慧音がいる寺子屋に行った。そしてしばらく歩き一つの建物に着いた。

 

【妹紅】

「ここが寺子屋だ。」

 

【裕也】

「中々でかいな。しかも、古き木材で作られた建物か。」

 

【妹紅】

「そうだな。それでは入るぞ。」

 

【裕也】

「ああ。」

 

裕也達は中に入った。入って一番最初に目に入ったのは、学校と言うよりも、自宅と言った方が良いんじゃないか?と思う間取りだった。

 

【裕也】

「なんだか学校よりも、家見たいだな。」

 

【妹紅】

「ああ、ここは元々慧音の家だったんだが、慧音が寺子屋を作りたいと言ってな?それで自分の家を改造したって訳だ。」

 

【裕也】

「なるほど。」

 

【妹紅】

「慧音ー!上がるぞー!」

 

妹紅がいきなり大きな声を出したら、人の声が聞こえてきた。

 

【???】

「ああー!上がってくれー!」

 

【裕也】

「そんなに大きな声を出して大丈夫なのか?子供がいるんだろ?」

 

【妹紅】

「ああ、大丈夫だ。今日は休みだからな。」

 

【裕也】

「そうか。」

 

妹紅は玄関から入ってすぐの扉を開けた。そこにいたのは、水色の服を着ており、髪が腰まである綺麗な女性だった。

 

【???】

「珍しいな、お前がここまでくるとは、おや?そちらの方は?」

 

【妹紅】

「そいつは今説明をする。実はな ーーーーー」

 

妹紅は慧音に説明をし始めた。裕也の事、それからコトリアの事も話した。

 

【???】

「なるほど、そんな事が。おっと、忘れる所だった。裕也君と言ったな?」

 

【裕也】

「それが、どうかしたか?」

 

【???】

「いや、なに。自己紹介だよ。」

 

【裕也】

「自己紹介?」

 

【慧音】

「ああ!妹紅から話は聞いてるだろうがケジメとしてな。」

 

【裕也】

「分かった。俺の名前は桐上裕也だ。今は永遠亭に世話になってる。」

 

【慧音】

「私の名は、上白沢慧音だ、よろしく。」

 

【裕也】

「ああ、よろしく。」

 

【妹紅】

「それで如何する慧音?」

 

【慧音】

「そうだな。うーむ。」

 

【裕也】

「? 如何してそんなに悩むんだ?」

 

【慧音】

「この人里の事は聞いたな?」

 

【裕也】

「ああ、二つに別れているって。」

 

【慧音】

「そうなんだよ。しかもこっちの事はコマ程度にしか思っていないみたいでな?中々連携を取れないんだ。」

 

【妹紅】

「な!?そんな話始めて聞いたぞ!」

 

【慧音】

「当たり前だ。私も昨日知ったばかりなんだから。」

 

【裕也】

「誰がそんな事を?」

 

【慧音】

「寺子屋に来てくれる子供達がな話していたんだって。私に聞いて来たよ。コマってなんだってね。」

 

【妹紅】

「ふむ、誰がそんな事を子供達に行ったんだ慧音?何か聞いてるんだろ?」

 

【慧音】

「私も聞いたさ。だが、分かったのは、私位の背をしている女性だけなんだ。服装や髪型はフードに隠れて見えなかったらしい。」

 

【妹紅】

「怪しいなそいつ。その話も嘘かもしれ無いぞ?」

 

【慧音】

「しかし、嘘じゃないかもしれない。行って見無いと分からないんだ。」

 

【妹紅】

「そうだな。さて、如何するか。」

 

【裕也】

「だったら、俺が行ってこようか?」

 

【慧音】

「裕也君がか?」

 

【裕也】

「ああ、気になるしな。」

 

【妹紅】

「如何する?慧音。」

 

【慧音】

「うーむ。・・・・分かった。よろしく頼む。」

 

【妹紅】

「良いのか?」

 

【慧音】

「良いさ、裕也君は妹紅を助けてくれたんだろ?だったら、私はそれだけで信用できる。」

 

【裕也】

「どうしてそれだけで。」

 

【慧音】

「言ったでしょ?妹紅は私の友人だって。信頼している人を助けたんだもの、私は信用する。」

 

【裕也】

「・・・・分かった。俺も本気で慧音を信頼する。だから、安心して任せてくれ。」

 

【慧音】

「妹紅もそれでいい?」

 

【妹紅】

「私を信頼されてる慧音が信頼したなら私は断わる理由はないぜ。」

 

 

【裕也】

「それじゃあ、妹紅。案内をお願い出来るか?」

 

【妹紅】

「ああ、分かった。それじゃあ、慧音、彼奴の件は頼んだ。」

 

【慧音】

「ああ、コトリアの事か。分かった私の方からも何かないか聞いてくる。」

 

【妹紅】

「お願い。」

 

【慧音】

「分かった。あ、そうだ、裕也君。」

 

【裕也】

「裕也でいい。それから何だ慧音?」

 

【慧音】

「まだ幻想郷の事はよく知ら無いだろう?だから、人里に行くなら付いでに稗田阿求に会いに行くと良い。あそこには幻想郷縁起と言う幻想郷の歴史が載っている本があるから、色々分かるだろう。」

 

【裕也】

「分かった。訪ねてみるよ。ありがとう。」

 

【慧音】

「ああ、気をつけて行って来なさい。妹紅も気をつけて。」

 

【妹紅】

「ああ、分かってるさ。」

 

【裕也】

「よし、行くか。」

 

裕也達は寺子屋を出た。そして、入り口に戻った。

 

【裕也】

「此処までで良い。」

 

【妹紅】

「何故だ。道が分からないだろう。」

 

【裕也】

「道なら大丈夫だ。来た道を戻り分かれ道があった場所の通った反対側に行けば良い。それよりも優曇華に伝えておいてくれ無いか?人里に用事で言ってるって。心配するかもしれ無いから、お願い出来るか。それから、遅くなったら、この近くに止まるから帰って永琳に伝えておいてくれって事を伝えて欲しい。」

 

【妹紅】

「・・・・分かった。気をつけろよ?あそこは妖怪と仲良くした人間も嫌うからな。」

 

【裕也】

「ああ、分かった。」

 

裕也はそう言うと、妹紅と別れ、道を進んで行った。分かれ道を通って人里の前に着いた。

 

【裕也】

「ここが人里か。」

 

裕也は人里に着いた。そして、中に入ろうとした瞬間。いきなり刃物が裕也の首筋を通り抜けて行った。

 

【裕也】

「何だ?たっく、危ないじゃないか。なあ、ナイフを投げたお嬢さん。」

 

裕也はそう言いながら、人里の中にいる女性に言った。現代風の服装をし、髪が短い女性だった。

 

【???】

「妖!如何やって此処までで着いた!」

 

【裕也】

「はあ~?お前は何を言っているんだ?俺は人間だ。紛れもなくな。」

 

【???】

「なら証拠を見せろ!」

 

【裕也】

「分かりましたよ。お嬢さん。」

 

【鼓動】

「お嬢さん言うな!私には鼓動鳴海(こどう なるみ)と言う名前があるんだ!」

 

【裕也】

「そうか、そいつは悪かったな。」

 

【鼓動】

「私の名前は如何だって良いの!それより、お前が妖じゃ無い証拠を見せろって言っているんだ!」

 

【裕也】

「やれやれ、幻想郷の女性は皆男勝りなのか?おっと、証拠だったな。」

 

【鼓動】

「ああ、そうだ。」

 

【裕也】

「妖怪は傷を負っても直ぐに治るよな?」

 

【鼓動】

「それが如何した。」

 

【裕也】

「だから、こうするんだよ!」

 

裕也は壁に刺さっていたナイフを抜き、自身の腕に傷を付けた。傷口から、血が溢れ出していた。

 

【鼓動】

「な!?お前は馬鹿か!自分で腕を切るなんて!」

 

【裕也】

「はあ、腕に傷が付いて血が流れているだけだろ?こんなの、此処を出たらしょっちゅうだ。それより、これで信じてくれたか?」

 

【鼓動】

「分かったよ、信じるよ。それで、人里に何のようだ。」

 

裕也は腕の治療をしながら話した。

 

【裕也】

「ああ、風の噂でここに、幻想郷中の事を書き記している、稗田阿求がいるって聞いたんだが。」

 

【鼓動】

「如何して阿求さんに?」

 

【裕也】

「俺は、外来人なんだ。紫に連れてこられたな。」

 

【鼓動】

「貴方も紫様に連れて来て貰ったの。」

 

【裕也】

「(何だ?いきなり態度と口調が変わった?しかも、此処の人達は妖怪を憎んでいる筈。なのに紫様。如何言う事だ?・・・聞いてみるか。)此処の人達は妖怪を憎んでいるって聞いたんだが、如何して紫の事は様って付けるんだ?」

 

【鼓動】

「此処にいる人達は外来人が多いのよ。私達が如何して紫様って付けるか、だって、こんな素敵な場所に連れて来てくれたんですもの。」

 

【裕也】

「素敵な場所?」

 

【鼓動】

「貴方も外来人なら分かるでしょう?今の日本は堕落している。地球温暖化、株価の暴落、イジメ問題、色々な、事が合ったわ。しかも、それに仕事、勉強、重圧もかなり来ていた。そんな所に紫様がここ、幻想郷に連れて来てくれたんですよ!重圧も勉強も、何にも考えなくていい!まさに理想郷!」

 

【裕也】

「だから、紫の事は様付なんだな。」

 

【鼓動】

「ええ、そうよ。」

 

【裕也】

「なら、何で妖怪を嫌うんだ?お前らを連れて来た紫も妖怪何だぞ?それなのに何故?」

 

【鼓動】

「何故って妖怪は私達人間を襲うわ。私達人間が減るじゃない。」

 

【裕也】

「・・・・お前は、人里の外に出た事があるか?人妖の里に行った事があるか?」

 

【鼓動】

「は?行った事はないわよ。だって、行っては行けない場所として、規則があるんだもの。」

 

【裕也】

「規則、だと?」

 

【鼓動】

「ええ、そうよ。規則一・人里に出ては行け無い。規則二・人妖の里には行かない。規則三・人妖の里の住人には関わってはならない。規則四・争い事を行ってはならない。規則五・むやみに感情を表に出しては行け無い。その他にも沢山。」

 

【裕也】

「それを提案したのは?」

 

【鼓動】

「ここのリーダーよ。」

 

【裕也】

「リーダー?」

 

【鼓動】

「ええ、二つの里になった時に纏めるリーダーを決めたのよ。今の規則はそのリーダーが決めたのよ。」

 

【裕也】

「そうか。だったら、そのリーダーの所に案内してくれ。」

 

【鼓動】

「え、何で?」

 

【裕也】

「ちょっと、用事が出来てな。」

 

【鼓動】

「会えたとしても貴方じゃ無理よ。」

 

【裕也】

「如何してだ?」

 

【鼓動】

「だって、貴方弱そうじゃない。しかも、リーダーは能力持ちよ、貴方が勝てる訳が無い。」

 

【裕也】

「どんな能力だ?」

 

【鼓動】

「私は知ら無いわ。ただ、何故か逆らえないらしいわ。」

 

【裕也】

「逆らえない?」

 

【鼓動】

「ええ、何人かの人がリーダーに挑んだけど、誰一人として攻撃が出来なかったの。その訳を聞いたら、リーダーに立ち向かったら体が動かなくなり、何故か逆らえなくなり、土下座までしたんですって。」

 

【裕也】

「一体どんな能力なんだ。・・・・所で、リーダーの名前は?」

 

【鼓動】

「そういえばまだだったわね。リーダーの名前は、剣味麟(けんみ・りん)よ。」

 

【裕也】

「剣味か、変な名前だな。」

 

【鼓動】

「そう?それより会って如何するの。」

 

【裕也】

「二つの里を一つにする。」

 

【鼓動】

「はあ?あんたなに言ってるの。そんな事出来る訳無いじゃない。」

 

【裕也】

「だから諦めるのか?」

 

【鼓動】

「え?」

 

【裕也】

「出来ないからと言って諦めるのか?お前は、自由に外に出て見たいと思わなかったのか?もう一つの人里は、どんな所かって思わなかったのか?行って見たいとは思わなかったのか?」

 

【鼓動】

「で、でも。」

 

【裕也】

「自分を誤魔化すな!俺が聞いてるのはお前の本心だ!」

 

【鼓動】

「!」

 

【裕也】

「気になら無いならそれでも良い。だが、そんなんじゃ駄目だろ?自分に正直に。俺はただ、お前は如何思っているかを聞いているんだ。ただ、それだけ。だから、誤魔化さ無いで正直に答えて。鼓動は気にならないのか?もう一つの人里の事。」

 

【鼓動】

「・・・・き、気に。」

 

【裕也】

「ん?」

 

【鼓動】

「気になってるに決まってるじゃない!私はまだ一度も人里を出た事がない。そりゃあ、気になるわよ!当然じゃ無い!でも!だけど!彼奴がいるから、剣味がいるから無理なのよ!何で、出会って数分の男に説教をされなきゃいけないのよ!わっけわかんない!」

 

【裕也】

「言えるじゃないか。」

 

【鼓動】

「え?」

 

【裕也】

「どうだ?スッキリしただろ?」

 

【鼓動】

「え、は、あ?」

 

【裕也】

「ははは、言葉に出来ないみたいだね。鼓動、君は死んだ魚の様な目をしていた。つまらなさそうに喋っていた。そして、どうでもいい様な顔をしていた。全てがつまらない様な顔をしていたんだぞ?」

 

【鼓動】

「・・・・」

 

【裕也】

「だけど、今は違う。怒っているけど、さっきまでの顔じゃない。何だか活き活きしている。多分此処にいる人達は皆同じ顔をしているだろう。だから、俺は剣味に会って話をしたいんだ。たとえバトルになっても、たとえ勝てなくても。」

 

【鼓動】

「何でそこまで。」

 

【裕也】

「さあな、ただ、俺がしたいと思ったからやるんだ。自分で決めて自分でやりたいと思った方をする。まあ、約束もあるけどそれが俺がお節介を焼く理由だ。」

 

【鼓動】

「あ・・・・はは、面白いわね。良いわ、案内してあげる。」

 

【裕也】

「ああ、よろしく頼む。」

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