チート過ぎる主人公が幻想入り   作:九流トキオ

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リーダーと裕也

【裕也】

「まだか?」

 

【鼓動】

「もうじきよ。」

 

鼓動は、スタスタと歩いて行った。

 

【鼓動】

「ここよ。」

 

【裕也】

「これは、凄いな。」

 

裕也の目に入ったのは和風の大きい屋敷だった。

 

【裕也】

「ふむ、ここが剣味の家か。でかいな。」

 

【鼓動】

「いや、ここは元々阿求さんの屋敷だったんだ。」

 

【裕也】

「阿求さん?」

 

【鼓動】

「ああ、ここは稗田阿求さんと言う人の家だったんだが、剣味さんが譲ってくれって言ったそうだ。」

 

【裕也】

「そうなのか?」

 

【鼓動】

「ええ。」

 

【裕也】

「その阿求って人はこの屋敷を明け渡したのか?それとも、無理矢理に言い寄ったのか?」

 

【鼓動】

「そこまでは。」

 

【裕也】

「そう。だったら、剣味の家に行く前に阿求の家に連れて行ってくれないか?」

 

鼓動は少し不思議そうな顔をしながらこう答えた。

 

【鼓動】

「どうして。」

 

それに裕也は少し考えてから答えた。

 

【裕也】

「ちょっと確認を。それから、阿求の家に案内してくれたら、もう、案内は要ら無いぞ。道を覚えているから大丈夫。」

 

【鼓動】

「そう。」

 

阿求の家は元の屋敷から少し進んだ道を右に進み次に左に進んだ所に合った。家は普通の家より一回り小さい家で人がせいぜい2~3人位しか入れない様な家をしていた。

 

【裕也】

「凄い違いだな。」

 

【鼓動】

「そうね。」

 

【裕也】

「それじゃあ、鼓動。今まで有難う。ここで、お別れだな。」

 

【鼓動】

「いいえ?まだ終わりじゃないわよ?」

 

裕也は少し眉を潜めながら答えた。

 

【裕也】

「 如何言う、意味だ?」

 

【鼓動】

「それは、私も付いて行くって意味です。」

 

【裕也】

「如何してだ?」

 

素直に驚いた裕也が訳を聞くと鼓動は何かを決意した様な顔をして答えた。

 

【鼓動】

「貴方が剣味に如何言うかを気になってね。」

 

裕也は少し驚いた表情をしたが直ぐに笑ながらこう答えた。

 

【裕也】

「物好きだな。」

 

【鼓動】

「褒め言葉として受け取っておくわ。」

 

【裕也】

「それじゃあ、行くか。」

 

【鼓動】

「ええ。」

 

裕也達は備え付けられていた、インターホンを押した。

 

【裕也】

「すいません!誰かいませんか?」

 

【???】

「はい?どなたでしょうか?」

 

ガラガラと音をさせながら一人の少女がそこにいた。

 

【裕也】

「俺は、桐上裕也って言うんだけど。悪いんだけど稗田阿求さんって人はいるかな?いたら、呼んで欲しいんだけど。いいかな?」

 

裕也は笑顔で答えた。

 

【阿求】

「あ、は、はい。私が阿求です。」///

 

阿求は頬を赤らめて答えた。それに鼓動は心の中でこう思った。

 

【鼓動】

「(もしや、ロリコン!・・・・言わ無いでおこう。)」

 

と思った鼓動であった。裕也は少し驚いた表情をして答えた。

 

【裕也】

「? 君が?」

 

【阿求】

「ええ。そうです。」

 

【裕也】

「君に用があるんだけど、いいかな?」

 

裕也がそう言うと照れていた顔がキリッとなり、裕也を睨む様に聞いた。

 

【阿求】

「何の用ですか?」

 

【裕也】

「・・・・」

 

阿求の問いかけに裕也は答えなかった。

 

【阿求】

「何の用かを聞いているんですよ。もしや、剣味の仲間ですか?」

 

【鼓動】

「違う!私達は!ゆ、裕也!?」

 

裕也は剣味の一味じゃ無いと、言おうとしたが、裕也が止めた。鼓動は驚いた様子で裕也を見ていた。

 

【裕也】

「少し、静かに。・・・・君は、如何思う?」

 

【阿求】

「え?」

 

【裕也】

「君が決めればいい。自分で、こいつはどっちなのかを、決めればいい。」

 

それに鼓動は激怒して声を荒げながら答えた。

 

【鼓動】

「あんたは自分が疑われて悔しく無いの!?こんな子供に言われて悔しく無いの!」

 

裕也は涼しい顔をしながら答えた。

 

【裕也】

「さあな。」

 

【鼓動】

「なん、ですって?」

 

【裕也】

「人間は見た目で判断する。それは変わり様の無い事実だ。そして、認めて貰うのはこれからの行動で決まる。 それなのに騒いでも意味無いだろ?だから、俺は聞いているんだ。阿求、もし、俺が仲間だと思うなら玄関を閉めろ。でもそうじゃ無いなら、俺達を入れてくれ。」

 

阿求は少し驚き、そして、考えた。阿求は、こう答えた。

 

【阿求】

「・・・・ふう。酷い人ですね。」

 

阿求はそう言うと玄関を開けた。それに裕也は、笑ながらこう言った。

 

【裕也】

「よく言われるよ。」

 

【阿求】

「それではどうぞ、中に入って下さい。」

 

【裕也】

「ああ。」

 

中に入ろうとした裕也を鼓動は引き止めこう答えた。

 

【鼓動】

「裕也、ちょっと待て。」

 

裕也は喜んでいる顔をしながら答えた。

 

【裕也】

「名前で呼んでくれたな。しかも、庇ってくれて有難う。」

 

鼓動は不意打ちを受け頬を赤らめ恥ずかしながら答えた。

 

【鼓動】

「お、お前が疑われると私も疑われるからな!か、勘違いするなよ!て!そんな事より。」

 

鼓動は気持ちを落ちつかせ裕也にこう答えた。

 

【鼓動】

「信じて貰えなかった時は如何するつもりだったんだ。」

 

その言葉に裕也は和やかな笑顔でこう答えた。

 

【裕也】

「どうも。ただ、そのまま剣味の所に行ってただろうな。」

 

鼓動は呆れた顔をしながらこう答えた。

 

【鼓動】

「まあ、いいわ。行きましょう。」

 

【裕也】

「ああ。」

 

そうして、裕也と鼓動は阿求に連れられて中に入った。中は本だらけで、足の踏み場が程んどなかった。

 

【裕也】

「これは、凄いな。」

 

【鼓動】

「きたない。」

 

【阿求】

「う!そ、そんなはっきり言わなくたっていいじゃない。それより、私に何か用ですか?」

 

阿求は誤魔化す為に早口で言った。それに裕也はこう答えた。

 

【裕也】

「単刀直入に聞く。お前は剣味の事を、どう思っている?家を奪われた身として。如何だ?」

 

【阿求】

「ちょ、直入ですね。あって間もないのに。」

 

そんな阿求の事をスルーした。

 

【裕也】

「それで、如何だ?」

 

【阿求】

「ふう。まあ、他人の貴方なら大丈夫でしょう。正直に言うと、嫌だな。とは思っています。私の家を奪われましたし。無駄な決まり事をし過ぎる。正直私はあまり好きじゃ無いです。」

 

【裕也】

「それは、住んでいる人達が思っている事か?」

 

【阿求】

「多分そうです。」

 

【裕也】

「そうか。・・・・そうだ、なあ、阿求。」

 

【阿求】

「なんですか?裕也さん。」

 

【裕也】

「よければ、幻想郷縁起を見せて貰えませんか?」

 

阿求は少し驚いきながら答えた。

 

【阿求】

「どこでその事を?」

 

【裕也】

「寺子屋をしている慧音と言う人に聞いたんだ。」

 

【阿求】

「慧音さんにですか?それなら貴方に貸しましょう。」

 

裕也は驚いた。慧音の話を聞いた限りではとても大事な物だと聞いていただけあって驚いた。裕也は貸してくれる訳を阿求に聞いた。

 

【裕也】

「だが大事な物なんだろ?いいのか。」

 

【阿求】

「ええ、私は九代目阿礼乙女で稗田家当主。ですので、今私が書いている物以外の8本あるんですよ。それらを貸して上げます。」

 

【裕也】

「本当に良いのか?」

 

【阿求】

「ええ。裕也さんは何かをするつもりでしょうから。それに、本は人に読まれる為に書く物。だから、良いんです。」

 

【裕也】

「・・・・分かった。ありがたく貸してもらう。」

 

裕也は本を阿求から貸してもらった。ついでに本を入れる袋も貰った。

 

【阿求】

「直ぐに行くのですか?」

 

【裕也】

「いや、阿求。剣味の持ち物や、剣味に凄く長く一緒にいた物か人はいるか?いたなら貸して欲しいんだが。」

 

阿求は不思議に思いながらこう答えた。

 

【阿求】

「一応ありますけど。」

 

阿求は一つの札を取り出した。

 

【裕也】

「これは?」

 

【阿求】

「剣味が持っていた物です。剣味に挑んだ人が持ち帰りました。」

 

【裕也】

「そうか。なら、それを貸してくれないか?」

 

【阿求】

「どうぞ。しかし、如何するんですか?」

 

【裕也】

「俺の能力は、色々な声を聞ける程度の能力だ。無機物から、妖怪までな。この能力を使って剣味を調べる。」

 

【阿求】

「便利な能力ですね。」

 

【裕也】

「ああ、それから、静かにしてくれ。集中したいから。」

 

【阿求】

「はい。」

 

【鼓動】

「分かった。」

 

裕也は札に手を乗せて目を瞑った。すると、ピリピリと張った感じの空気になった。

 

【裕也】

「(俺の名前は裕也って言うんだ。お前は?)」

 

(私は、札と言います。私の言葉が聞こえるのですか?)

 

【裕也】

「(ああ。俺の能力でな。それで、剣味の能力とかは知っているのか?)」

 

(知っています。ですが。)

 

札は続きを言おうとしたが、裕也は急いでいたのか、答えを待たずに先に進めた。

 

【裕也】

「(よければ教えてくれないか?俺はあいつを止めなくてはならないからな。)」

 

(如何して?貴方は他人。関係ないはずなのに。何で?)

 

【裕也】

「(さあな。だが、皆があいつ。剣味のせいで困っている。俺の友達もな。だから、剣味を止める。それで、剣味の能力はなんだ。)」

 

(ふふ。貴方は素直ね。でも、ごめんなさい。)

 

【裕也】

「(如何言う事だ。)」

 

(剣味さんは能力は持っていないの。)

 

【裕也】

「(は?如何言う意味だ。剣味と戦った人達はいきなり土下座をしたって聞いたぞ?何かの能力を持っているからじゃ無いのか?)」

 

(剣味さんはある機械を使っているの。)

 

【裕也】

「(機械?)」

 

(そうです。)

 

【裕也】

「(その機械は何なんだ?)」

 

(機械の名前は、誘導催眠と言います。)

 

【裕也】

「(誘導催眠?)」

 

(催眠術は知っていますか?)

 

【裕也】

「(ああ、知っている。)」

 

(その機械は催眠術を発して相手を目が覚めている状態で操るんです。だから、能力を使っている様に見えたんでしょう。)

 

【裕也】

「(そうか。なるほどな。)」

 

(他には聞きたい事はありませんか?)

 

【裕也】

「いや、特には。」

 

(そうですか。それでは、お元気で。)

 

【裕也】

「(ああ。)」

 

裕也はゆっくり目を開いた。すると、ピリピリと張り詰めていた空気が普通の空気に戻った。

 

【裕也】

「鼓動。どれ位の時間が経ったんだ?」

 

【鼓動】

「約10分~15分って所よ。」

 

【裕也】

「そうか。」

 

阿求は結果を聞いてきた。

 

【阿求】

「如何でしたか、何か分かりましたか?」

 

【裕也】

「ああ。」

 

【阿求】

「そうですか。」

 

阿求がどんな話をしたかを裕也から聞こうとした時、ドンッ!と激しい音と共に一人の男が転がりながらやってきた。

 

【村人A】

「阿求様!大変です!」

 

【阿求】

「何事ですか!」

 

【村人A】

「は、反乱です。博麗の巫女を味方に付けたこの里の殆どの人が剣味に向かって行っています。」

 

【裕也】

「何だと!?阿求!鼓動!行くぞ!」

 

【阿求】

「うえ!私もですか!」

 

【裕也】

「当たり前だ!これは、人里の問題!仮にも、当主とついている奴が行かなくてどうする!戦えなくても何か出来る筈!それをただ能力がない。力が無いってだけでそれを理由に言い訳をするな!」

 

【阿求】

「! 私は。・・・・分かりました!行きましょう!」

 

【裕也】

「よし!案内してくれ!」

 

【村人A】

「わ、分かりました。」

 

裕也達は、村人の案内で人里の広場についた。そこにいたのは、大量の村人とそれに囲まれている、何故か脇が空いた巫女服をきた少女と、これまた何故か髪に何かの機械を取り付けている男がそこにいた。

 

【剣味】

「これはこれは、博麗の巫女様じゃ無いですか。何か御用で?」

 

【霊夢】

「単刀直入に言うわ。あんたリーダーを辞めなさい。」

 

睨みながら霊夢は言っているが剣味は余裕の様子でいた。

 

【剣味】

「嫌ですね。私はこの村人にやってくれと頼まれたからやっているんです。それを今更。しかも、私が辞めたら誰が人里を仕切ると言うのです?」

 

【霊夢】

「そんなの知った事じゃあ無いわ。私はただ、あんたを懲らしめてリーダーを辞めさせてくれって頼まれたからやっているだけであって、後の事は知ら無いわよ。」

 

【剣味】

「おやおや、何とも自分勝手な。大方お金に目が眩んだんでしょう?」

 

【霊夢】

「ぐ!痛い所を付くわね。」

 

【剣味】

「ふふ、やはりそうでしたか。ならばこちらはその5倍出しましょう。それで、私の味方になりませんか?」

 

【霊夢】

「あら?中々話がわかるじゃ無いの。でも、遠慮しておくわ。私はそんなに安い女じゃないの。」

 

【剣味】

「おやおや、それは残念ですね。それなら、私の操り人形にして上げます!」

 

剣味が懐から取り出したボタンを押そうとした時、大きな声が聞こえてきた。

 

【裕也】

「ちょっと待った!!」

 

裕也は村人を掻き分けて霊夢達の場所に向かった。勿論、鼓動と阿求も一緒だ。

 

【剣味】

「おや、貴方方は、阿求さんと鼓動さんじゃありませんか。それと、そこの男。貴方の名前は?見かけない顔ですが?」

 

【裕也】

「俺の名前は如何だっていい。それより、お前はさっき言ったよな?私が辞めたら誰がリーダーをするんだって。」

 

【剣味】

「ええ、言いましたよ?貴方は何か当てがあるのですか?」

 

【裕也】

「いや、ない。」

 

【剣味】

「だったら私がリーダーでも良いではありませんか?」

 

【裕也】

「それも違う!そもそも何故リーダー何て決める必要がある!この人里は誰かに決めてもらわなければ、外にも出られないと言うのか!違うだろ!?人間は自分で考えて、自分で行動する。そして、自分で決める。何でその当たり前な行動を他人に任す必要があるんだ!お前たちはリーダーが今日は一口も食べるなと言ったらそれに従うのか?違うだろ!今日子供を産めと言われたら直ぐに出来るのか?違うだろ!リーダーになって貰うって事は自分で考えて行動する可能性を捨てているとおんなじだ!だから、自分達が決めたにも関わらず、自分達が住みづらくなったら、リーダーのせいにして、そして、潰す。そんなのはお前等のエゴだ!違うって言うなら異論をだせ!無かったら、心に止めろ。そして、心に刻め!お前等のせいで剣味はこんな風になってしまったと!そして、これからは変わると誓え!だって、人里も人妖の里も一つなんだから。」

 

村人は裕也の言葉に言い返す事が出来なかった。一人を除いて。

 

【剣味】

「ふざけんなよ。ふっざけんなよ!!何だよ今更!もう遅いよ!ああ!ムカつくムカつくムカつく!もう良い、こんな里はもう崩れろ。」

 

剣味はそう言うと、催眠装置のボタンを押した。すると、霊夢がいきなり里を壊し始めた。

 

【霊夢】

「なん、なの。から、だが、勝手に。」

 

【裕也】

「皆逃げろ!!霊夢は今操られている!何をするか分からない!俺が引き付けるだから、お前等は逃げろ!」

 

裕也の言葉に村人は一斉に逃げ出した。

 

【裕也】

「阿求!お前は皆をもう一つの人里に誘導してくれ!鼓動!お前は、もう一つの人里に付いたらこの事を慧音と妹紅に伝えろ!それまでは何とか持ちこたえる!」

 

【阿求】

「・・・・分かりました!信じていますからね?」

 

【裕也】

「ああ、そっちを頼む。」

 

【鼓動】

「気をつけろよ?」

 

裕也は笑ながら答えた。

 

【裕也】

「ああ!勿論だ!だが、早めに頼む。」

 

鼓動と阿求はそれぞれの役目をなす為に走って行った。一人残された裕也は笑ながら答えた。

 

【裕也】

「あーくそ!巫女様が相手か。こりゃあ、少し本気を出さなきゃな。」

 

 

 

もう一つの人里。寺子屋内部

 

慧音はコトリアの事を必死に調べていた。そんな時物凄い勢いで妹紅が寺子屋に入って行った。

 

【妹紅】

「慧音!大変だ!」

 

【慧音】

「如何した妹紅?」

 

【妹紅】

「人里の連中が大勢でやってきたんだ!」

 

【慧音】

「何だと!?」

 

妹紅は慧音を連れて入り口に行った。そこには大量の人が群がっていて、凄い状況だった。

 

【慧音】

「一体これは。」

 

戸惑う慧音に一つの声が聞こえてきた。

 

【阿求】

「慧音さん。こっちです。」

 

少し空いている場所をみると阿求がそこにいた。慧音と妹紅は訳を聞く為に阿求の元へ行った。

 

【慧音】

「阿求殿!如何してここに?」

 

【鼓動】

「私が説明するわ!」

 

【慧音】

「彼女は?」

 

【阿求】

「鼓動さんと言います。」

 

【鼓動】

「今はそんな事を言っている場合じゃないの!私の話を聞いて!」

 

 

 

鼓動説明中・・・・

 

 

【慧音】

「なるほど、話は大体分かった。妹紅!裕也君の所に言ってくれ。私は皆の誘導をする。」

 

【妹紅】

「分かった!それじゃあまた後でね。慧音。」

 

【慧音】

「ああ!妹紅もな。」

 

妹紅は空を飛び全力で飛んだ。一刻も早く裕也の所に行く為に。

[newpage]

【妹紅】

「何だ、これは。」

 

妹紅は驚愕した。家は焼け地面が剥き出しになっていたのだから。呆然としている妹紅の耳にズドン!と大きな爆発の音が聞こえた。妹紅は、はっ!と自分の役目を思い出し、爆発のあった場所に飛んで行った。そこで見たのは、裕也がボロボロの姿で霊夢の前にたっていた光景だった。

 

【裕也】

「はあ、はあ、はあ、ん?ああ、妹紅。きてくれたか。」

 

【妹紅】

「霊夢!お前一体何を!」

 

【霊夢】

「にげ、て。」

 

霊符「夢想封印 散」

 

札と陰陽玉が散会し、裕也と妹紅に向かって襲ってきた。

 

【裕也】

「く!こっちだ!」

 

暴風「雷雲」

 

嵐の様な風が吹き荒れ霊夢のスペルカードを全て巻き上げ雷で技を潰した。

 

【妹紅】

「すげー。」

 

妹紅は裕也のスペルカードに暫し心を奪われた。何故なら透明な風に雷が反射して幻想的な物だったからだ。

 

【裕也】

「妹紅!油断をするな!」

 

裕也の怒涛に妹紅の意識は戻された。だが、直ぐ目の前に針が妹紅の足に当たった。

 

【妹紅】

「づう!く!私とした事が。」

 

【裕也】

「妹紅!大丈夫か!」

 

【妹紅】

「大丈夫だ。」

 

妹紅はそう言うと、足に刺さっていた針が抜け傷口が塞がっていった。

【裕也】

「よし!妹紅!こっちに!」

 

【妹紅】

「! 分かった。」

 

【裕也】

「よし!もう一回だ!」

 

暴風「雷雲」

 

裕也がスペルカードを使うと裕也達に風が包み込んだ。

 

【妹紅】

「な!こんな事をしたら!?」

 

雷が襲うと妹紅が言おうとしたら、雷が裕也達を避けていた。

 

【妹紅】

「これは、一体?」

 

【裕也】

「このスペルカードは本来この為に使う為に作ったんだ。」

 

【妹紅】

「だって、さっきは。」

 

【裕也】

「このスペルカードは攻防両方で使えるんだ。」

 

【妹紅】

「良く考えたな。」

 

【裕也】

「それより、霊夢の足止めは出来るか?倒さなくて良いから、それと、なるべく傷つけない様にしてくれ。霊夢は操られているだけなんだ。」

 

裕也の言葉に妹紅は少し悩んだがこう答えた。

 

【妹紅】

「・・・・わかった。任せておけ。」

 

【裕也】

「ありがとう。さあ!行くぞ!」

 

 

 

【剣味】

「霊夢!何をしているんですか!早く破りなさい!」

 

【霊夢】

「く、そ。」

 

霊符「夢想封印 集」

 

周りの陰陽玉が一ヶ所に集まり、大きな陰陽玉が裕也のスペルカードに向かって襲ってきた。すると、霊夢のスペルカードが裕也のスペルカードを相殺した。

 

不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」

 

裕也のスペルカードが相殺された瞬間に火に包まれた妹紅が空を飛び、太陽を背に霊夢に向かって蹴りを食らわせた。しかし、霊夢はその蹴りを受け流した。

 

【妹紅】

「ち!筈したか。」

 

【剣味】

「なにしている!さっさとし止めなさい!」

 

妹紅は裕也から離れて行った。霊夢は妹紅を追う為に霊夢も離れて行った。

 

【裕也】

「今だ!終わるのはお前だ!妹紅!お前の力、借りるぞ!」

 

拳技「青の鳥 -鳳凰襲来拳-」

 

裕也の拳が青い炎に包まれ、せいけんづきを剣味に繰り出した。すると、青い鳥が剣味を包み込み剣味の体は吹っ飛んだ。

 

【剣味】

「ぐがあぁぁぁ!」

 

剣味は瓦礫に当たり止まった。バリンと音と共に機械が止まった。

 

 

裕也達から少し離れていた妹紅達の戦いも終わりに近づいていた。

 

【妹紅】

「はあ、はあ、中々やるな霊夢!本気で行くぞ!」

 

【霊夢】

「!(体が動く!さて、妹紅には仕返しをしなくちゃね。)」

 

妹紅が放った弾幕を避けながら霊夢は妹紅の後ろに張り付いた。

 

【妹紅】

「く!しまった!は、話せ!」

 

妹紅がそう言うと霊夢はもっと強く妹紅を締め付けていた。その霊夢の顔はニヤニヤしていた。

 

【霊夢】

「や、だ♥落ちろや!妹紅!」

 

【妹紅】

「ちょ!ま!霊夢!?ま、まて、早まるな!あ、あぁぁぁぁ!!」

 

霊夢は回転しながら地面に近づきつく瞬間に手を離した。妹紅は回転しながら地面に激突した。

 

【妹紅】

「ぐ!いたた。おい!霊夢!お前弾幕で戦えよ!何だよさっきのは!」

 

【霊夢】

「いや~ゴメンゴメン。何か悔しくて、つい。」

 

【妹紅】

「ついってお前な。はあ、話せるって事は向こう側は終わったって意味か。」

 

【霊夢】

「そうね。行きましょうか。」

 

【妹紅】

「ああ。」

 

妹紅達は、裕也のいた場所に戻って行った。

 

【妹紅】

「おーい。裕也ー!」

 

【裕也】

「ん?妹紅か。それに、霊夢だっけ?無事だったんだな。」

 

【霊夢】

「礼は言わないわよ。」

 

【裕也】

「いいさ、別に。お礼を言ってもらう為にやったわけじゃ無いからな。」

 

【霊夢】

「あっそ。」

 

【妹紅】

「それで?剣味は?」

 

【裕也】

「あそこだ。」

 

瓦礫にボロボロになっている剣味の姿があった。

 

【霊夢】

「死んでるの?」

 

【裕也】

「いや、死んでいない。そろそろ起きたらどうだ。剣味。」

 

【剣味】

「げほ、げほ。はあ、はあ。くそ!おい!誰か、誰かいないのか!おい!」

 

【霊夢】

「さーてと。私をこき使った仕返しをしないとね。」

 

霊夢は嬉しそうな顔をしながら手を鳴らし剣味に近づいた。

 

【剣味】

「ひ!だ、誰か!た、助け、助けて!ま、まだ、死に、死にたくない!」

 

裕也はニヤッと笑ながら霊夢に向かってこう言った。

 

【裕也】

「うわー神社の巫女ってそんな事をするんだー。これは、博麗神社に行かない方がいいなー。」

 

裕也はかなりの棒読みで答えた。

 

【霊夢】

「あんですって?」

 

霊夢の怒りに目もくれず棒読みをしながら、続けた。

 

【裕也】

「あーでも剣味の事を見逃したなら、格が上がって神社に人がくるかもなー。あー残念だ残念だ。まあー博麗の巫女様は"心が狭い"らしいから、無理だよなー。あー本当に残念だ。」

 

霊夢は歯を噛み締めながら答えた。

【霊夢】

「わかったわよ?私は優しいからこいつの事を見逃すわよ?でも、少し、弾幕勝負をしたい気分なんだけど?相手をしてくれないかしら?そこの貴方。」

 

【裕也】

「ああ。この話が終わったら、いくらでも相手をしてやるから少し黙っててくれ。」

 

霊夢は拳を降るわけながら黙った。

 

【妹紅】

「まあまあ。所で裕也?お前はどの顔が本物だ?お前は感情が変わりすぎる。」

 

【裕也】

「どれも、等しく俺だ。だが、敷いて言うなら、今しゃべっているこの顔が本物だな。」

 

【妹紅】

「そうか。」

 

【裕也】

「さて、剣味。」

 

剣味は肩をビクッとしながら、顔を上げた。

 

【裕也】

「お前を殺す事は直ぐに出来る。」

 

【剣味】

「ひ!」

 

【裕也】

「だが、しかし、これからは心を入れ替えて二つの人里の為に頑張るなら、殺さないでやる。さあ、如何する?」

 

剣味は驚いた表情をしながら、裕也に向かってこう答えた。

 

【剣味】

「あれだけの事をした俺の事を許すというのですか!?」

 

【裕也】

「ああ。俺は閻魔でも聖人でもないただの人間だ。人間に人間は裁け無いし、そんなつもりも無い。俺はお前が心を入れ替えて働いてくれればいい。」

 

【剣味】

「あ、有難うございます。有難うございます。」

 

剣味は泣きながら裕也にお礼を行った。

 

【裕也】

「さてと。霊夢、妹紅。手伝ってくれ。」

 

【霊夢】

「あによ。」

 

【妹紅】

「何だ?」

 

裕也はニヤッと笑ながらとんでもない事を言った。

 

【裕也】

「人里と人妖の里を一つにする。」

 

【二人】

「「はあ?」」

 

 

 

裕也達は、人里の中心にあるもう一つの人里を閉ざしている壁の前にいた。

 

【霊夢】

「しかし、あんたも凄い事を考えるわね。」

 

【妹紅】

「そうだな。約5年続いた壁を壊すって言うんだからな。」

 

そう。裕也が言った人里を一つにすると言う事は、人里にある壁を壊す事だった。

 

【裕也】

「いいか?行くぞ!」

 

【霊夢】

「はあーこうなったら最後までやってやろうじゃ無いの!」

 

【妹紅】

「よし!やるか!」

 

冰心「針棘の暴風雷雲」

 

宝具「陰陽鬼神玉」

 

蓬莱「凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-」

 

三人のスペルカードが合わさり大きな音を立てて壁が崩れ去った。

 

【裕也】

「よし!成功だ!」

 

【霊夢】

「はあ~。」

 

【妹紅】

「これからが大変だ。」

 

裕也達が下に降りると村人から罵声やら、悲しみを当てられた。

 

「なんてことをしてくれたんだ!」

 

「これから如何したら良いの!」

 

「うわー!もう終わりだー!」

 

「私の家が!」

 

「如何してくれるんだ!」

 

「弁償しろ!」

 

妹紅は訳を言おうとした時に裕也が止めた。霊夢は少し驚いたが見守る事にした。裕也は声を張り上げながらこう答えた。

 

【裕也】

「如何もすいませんでしたーーー!!!」

 

いきなりの謝罪に村人は戸惑っていた。

 

【裕也】

「だが!この現状は俺だけが悪いのか!いや違う!」

 

その言葉にまだ戸惑いながらも村人は答えた。

 

「自分の責任を俺たちに押し付けるな!」

 

「そうだそうだ!」

 

「お前も剣味と同じだ!」

 

「そうだ!剣味と同じだ!」

 

裕也はその言葉にニヤッと笑ながら見えない様に顔を隠した。

 

【裕也】

「・・・・」

 

「如何した!言い返せないんだろ!」

 

「家を返せ!」

 

「これも、全て剣味のせいだ!」

 

その言葉を言った瞬間また、いきなり声を張り上げながらこう答えた。

 

【裕也】

「剣味のせいだと?ふざけるな!剣味を選んだのはお前達だ!剣味をここまで追い詰めたのは俺か?いや違うお前達だ!それを何だ!自分達が悪いのに関わらず、それを認めもしないで、ただ、誰かを悪者にしてそれを攻める貴様等の方がよっぽど最低だ!どうだ!違うか!違うやつは出てこい!俺が貴様等の言葉なんて俺が言葉で切ってやる!」

 

裕也がそう言うと周りはざわざわとし始めた。そんなのはお構いなしと言う様に続けた。

 

【裕也】

「だが、良く考えてみろ!これはチャンス何だ!お前達は妖怪をよく知らない!だが!これを気に知る事が出来る!しかも、優秀な医師や道具屋がやってきてもっと賑やかになる!それに、警備ももう一つになったんだから、そこも協力をすれば良い!確かに家は壊れた。だが!皆で協力をすれば元通りになる!悪い事ばかりじゃ無いだろ!?それとも、やだか、新しい事に挑戦したく無いのか

!もし、それらがやだったら。全ては俺と剣味の責任だ。」

 

裕也は優しい顔をして答えた。

 

【裕也】

「俺と剣味を気の済むまで殴ればいい。お前もそれでいいな?」

 

剣味は覚悟を決めた顔で答えた。

 

【剣味】

「はい!私の責任でもあるので覚悟は出来ています。」

 

【裕也】

「だが、これだけは覚えていてくれ。お前達が剣味を選んだって事を。でも、許してくれるなら、拍手をしてくれ。」

 

村人に沈黙が流れた。しばらく沈黙だったが。慧音が初めに拍手をして、阿求、村人とだんだんと拍手が大きくなり数分後には労いの言葉が飛び交った。

 

「頑張ったな!」

 

「気持ちが晴れたわ。有難う!」

 

「はっきりと言って悪かった!」

 

「剣味も済まなかった!」

 

「よっ!結婚してくれ!」

 

そう言った瞬間少しの沈黙が流れた。何故なら男だったからだ。

 

「じ、冗談だ!頑張った!」

 

【裕也】

「良かったな。剣味。」

 

【剣味】

「はい!有難うございます!」

 

皆で笑っていた所に霊夢が裕也に向かってこう言った。

 

【霊夢】

「良い所悪いんだけど、忘れていないわよね?」

 

【裕也】

「ああ、勿論だ。」

 

裕也はキリッとしながら答えた。

 

【裕也】

「だけど、戦うのは外だ。」

 

【霊夢】

「勿論。」

 

裕也と霊夢は里の外に移動をした。村人達は、見物をしに裕也達の後を追った。

 

【霊夢】

「なにこれ。」

 

裕也達が外に出ると、そこには先回りをしていた村人が沢山いた。

 

【裕也】

「はは、良いじゃ無いか。」

 

【霊夢】

「はあ~。これは不思議な異変になったわね。」

 

【裕也】

「異変?そうだな。革命と言う異変だな。」

 

【霊夢】

「革命ね~。はあ~本当に変な異変になったわ。遊び、自分の力を見せる為、月から隠れる為、聖人を助け出す為。色々な異変に関わっているけど、これ程にやりずらい異変は始めてよ。」

 

【裕也】

「まあ、な。応援されているしな。ん?そう言えば、これは何の異変になるんだ?」

 

【霊夢】

「さあね。でも、この異変に名前を付けるなら、人里で起きた異変。人里異変と言った所かしらね。」

 

【裕也】

「と言う訳は、俺がラスボスか?」

 

【霊夢】

「そうなるんじゃ無い?」

 

【裕也】

「そうか。ルーミア!」

 

裕也がそう言うと裕也の影が変わりそこからEXルーミアが現れた。

 

【ルーミア】

「む?やっとか。ふう。言いたい事は分かっている。離れてろと言いたいんだろ?」

 

【裕也】

「良くわかったな。」

 

【ルーミア】

「当たり前だ。お前と一緒にいたんだぞ?それは分かるさ。」

 

【裕也】

「そうか。ありがとう。さて、待たせたな霊夢。」

 

【霊夢】

「色々と言いたい事はあるけど、本気で殺って良いのね?」

 

霊夢は笑顔で答えた。

 

【裕也】

「・・・・何か字が違う気が。」

 

裕也は反論を使用とした、霊夢に邪魔された。

 

【霊夢】

「気のせいよ。」

 

【裕也】

「・・・・そうだな。それじゃあ、やるか。皆待ってるからな。」

 

村人は思い思いの応援をした。

 

「巫女さん頑張れ!」

 

「にいちゃん!がんばんな!」

 

「二人とも頑張れ!」

 

【霊夢】

「何だかね〜。こんなに応援何てされた事無いわよ。」

 

【裕也】

「まあ、たまにはこう言う異変があったって良いんじゃ無いのか?」

 

霊夢は笑ながら答えた。

 

【霊夢】

「そうね。そう言う異変があっても良いわね。それじゃあ、行くわよ。」

 

【裕也】

「ああ、こっちも行くぞ!」

 

こうして、人里異変最後の勝負。霊夢VS裕也、主人公と主人公の対決が始まった。

 

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